晩媚と影-紅きロマンス-あらすじ-31話-32話-33話-感想つきネタバレありでご紹介!

晩媚と影


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前回晩媚は、長安と共に姽嫿城から逃げるチャンスを得ながらも、若様の血蓮教殲滅の策に使われるうちに、自らが城主となる決心を固め、姽嫿城に戻ります。そして長安もまた唐王朝再興の使命を帯びている立場であり、お互いに思い合いながらも別々の道に…

話が押し迫ってきた今回、晩媚、長安、そして若様それぞれに大きな動きが出てきます。血蓮教を滅ぼされた越軽涯が若様との直接対決に、そして長安は晩媚が城主になるための布石を打つことで、姽嫿城を大きく揺るがしながら、自らの使命に身を投じていきます。
あの人が、そしてあの人までいなくなってしまうなんて…ラスト前は展開が慌ただしい!

【晩媚と影】(ネタバレあり)

31話「宿命の対決」

晩媚と別れた長安は、流光に姹如を殺すことを条件に下山を許される。しかし姹如の元に向かった長安は、殺さずに流光の元へ連れてくる。流光は久々に会った師匠に「姹蘿と刑風にした仕打ち」についてぶつけるが、姹如は、それは藍禾が仕組んだことだと話す。そこに姹蘿が駆け付け姹如を攻撃するが、長安が姹如を殺して苦しみから解放する。流光は「弟子として楽にしてやりたかった」と説明するが、刑風が流光を庇ってなだめても、姹蘿は蠱王をどうするのだと怒りを抑えられない。
流光が若様の一撃で武術ができないっていうのは、8話で姹蘿が刺客(長安)を追撃して聴竹院に行った時の話ですね。でも阮娘の襲撃の時、流光は戦っていませんでしたっけ…

姹蘿の怒りを買ったことで、流光は死を覚悟していた。長安は「ここを出たいと考えたことは?」と尋ねるが、流光は11歳の時に姽嫿城に来て、ただ一人愛した者と過ごしたここは、どんな場所であろうと自分にとっては家だ、と言う。
姽嫿城の掟では絶殺は城主に挑戦できる。そして影は主人の代わりに挑戦することもできるのだという。長安は再び流光の影として仕え、流光に代わって姹蘿に挑戦することに…
姽嫿城の刺客の中で、流光は一番人間臭くて情が深いですよね。最初に晩媚を姽嫿城へ連れてこようとしたというのも、流光の人となりがわかると彼女なりの優しさなのかなと…

南疆に来た晩媚は、李嗣源の眉間に紅の筋ができ、このところ上機嫌な様子の理由を尋ねるが、李嗣源は笑ってごまかす。しかし火狐の毒を飲んだために李嗣源はあと3日の命だと月影から聞かされる。それを助けるには晩媚の心臓にある九命を食べるしか手立てがないが、そうしないのは晩媚を愛しているためだと。方府に晩媚を引き渡した時も、晩媚が韓玥に狙われた時も、李嗣源は裏で晩媚を守る策を弄してきた。これほど若様が心を砕いているのに晩媚はなぜ…と月影は悔しさをにじませる。
月影の魂の叫びが痛々しいです。「晩媚はなぜ」というか、「若様はなぜ」なんですよね

長安は刑風に彼岸殿へ呼び出され「誰が流光に姹如が生きていることを教えたのか」と問われ、おそらく聴竹院(李嗣源)ではと答える。聴竹院の狙いは絶殺の座を空けさせ、長安を消すことだが、それでも城主に挑戦するのか、と刑風は長安に突き付ける。長安は、流光は城主にとって代わるつもりはなく、璣骨閣に留まることだけが望みだという。
刑風は姹蘿から、明日長安の噬心蠱を暴れさせよと持ち掛けられたが、自分にその気はないから実力で闘って勝つがいい、と言う…
長安と刑風、二人の「トップオブ影」が、真に愛して尽くす主人のために闘うのですね…

李嗣源は陵城で晩媚をあちこち連れ歩く。二人は母・藍禾から「春雨が絶品」と聞いていた店に寄るが、ちょうど店は閉まっていため晩媚が代わりに作ることに。晩媚が月影から余命のことを聞いたと打ち明けたので、李嗣源は「そなたのために死ぬと決めた私を愛するべきでは」と手を握って迫り、晩媚を困惑させる。
その後、晩媚は越軽涯によって拉致される。実は李嗣源は晩媚と親密な様子をわざと越軽涯に見せつけて、越軽涯をおびき出そうとしたのだった。愛する女を簡単に利用する李嗣源を目の当たりにして、月影は「若様の何が誠で何が偽りなのかわからない」ともらす。
若様のこういう、女心を利用して策を弄するところが、越軽涯の血なのですよねぇ…

晩媚は血蓮教の総本山に捕らえられ、薬で動けないようにされていた。それを察して李嗣源と月影も総本山に到着する。越軽涯は晩媚を盾にするが、越軽涯の卑劣さに自分の血を実感した李嗣源は、晩媚を自ら攻撃して引き離し、二人で死闘を繰り広げる。晩媚は隙を見て天光尽を発して越軽涯を倒す。天光尽は藍禾ですら体得できなかった技なのにと驚く越軽涯の胸の内に、藍禾の最期の場面がよぎる。決して許さないと憎しみ合った二人だが、越軽涯が離さず持っていた剣は藍禾から贈られたものだった。月影は越軽涯の心臓を取り出そうとするが、李嗣源はそれを拒み倒れる。
晩媚は虫の息の越軽涯に「若様はあなたと藍禾の子」と囁き、ようやく長年の思いが晴れた越軽涯はいまわの際に「定嬗門にある蟲になる前の蛇蔓」で命を救える、と言い残す…
藍禾が体得できなかったのは、越軽涯を憎みこそすれ、その愛に絶望してはいなかったということになりましょうか。めんどくさいカップルでしたが、あの世で続きをどうぞ…

長安は刑風との戦いを前に、流光に城主の座の放棄する意志を確認する。流光はもし長安が勝っても城主にはならず璣骨閣に留まり、将来晩媚と姹蘿が戦う際に晩媚の味方をすることを約束する。感謝する長安に、流光は「あなたのためじゃない、私は晩媚の手で姽嫿城が「生まれ変わるのを見たいだけ」と…
流光は、誰よりも姽嫿城にいることの意味を理解して、それを愛していた人なのかも…

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32話「生死の尊厳」

姽嫿城では流光が城主に挑戦を申し立てたため、代理で刑風と長安が戦うことに。対戦途中で刑風の剣が折れ、長安が勝利を収める。納得いかない姹蘿は長安が毒を盛ったからだと決めつけ、「一度裏切った者はまた裏切る」と流光を許そうとしない。蠱器にするために蠱虫を流光の耳へと送り込むが、激しく苦しむ流光を見かねた刑風が刺して苦痛から解き放つ。流光だけでなく刑風にまで裏切られたことで激高した姹蘿は、長安を刑堂送りにし、流光は骸を晒し、刑風には一日跪いて骸を見張れと命じる。降りしきる雨の中、流光の紅魔傘をさした刑風は骸の隣で跪き続けた…
刑風が姹蘿に背いても流光を庇ったのが意外。姹蘿のこのところの非道さのせいかな?

李嗣源の眉間にある紅の筋が次第に薄くなっていた。これが消える時、李嗣源の命も終わる。月影は、越軽涯の死に際に得た情報から蛇曼を探していたが、李嗣源は母との約束だからと越軽涯に関わるものは受け付けないと拒絶する。そこで晩媚は「最後に残った藍禾との約束(晋王を倒すこと)を果たさなければ」と強く説得する。李嗣源はそんな晩媚を見て、10年世話してくれたのは月影だが、目が治って最初に見たのは晩媚だったと思い出す。きっと自分はあの時、晩媚に惚れたのだ、と…。
そして晩媚は定嬗門の紋章の蔦が手がかりだと気付き、蔦が血に反応することを発見する。そしてとうとう奥に隠された通路が開かれ、月影と晩媚は蛇蔓を手にする…。
初めて見た時の晩媚が美しかったのは、長安の命を救おうと必死だったからなので…

姹蘿は刑風を見かねて、罰の時間を免除しようとするが、刑風は「流光の骸を往生池に、傘は彼岸殿へ」と請う。長安との戦いは公正であり、自分は武芸でなく勝利への執念で負けたのだと。しかし姹蘿は、刑風が流光を気にかけるのを許さない。
罰を終えた刑風は牢の長安のもとへ赴く。そして「近いうちに晩媚と姹蘿が城主の座を争うことになるだろう」と言う。晩媚に勝ち目はないから止めてほしいという。刑風は二人に力を貸してやる、と独断で枷をはずしてやる。
刑風の意外な行動が続きますが、彼が姹蘿を思ってやっていることなのは間違いない…

刑風が長安を逃がしたことを、影の二月が姹蘿に告げ口する。姹蘿は逆上して刑風に問いただすが、刑風は「長安を殺せば、晩媚は決死の戦いを挑んでくる。聴竹院も加勢し、共倒れになる」と説明する。しかも越軽涯の死によって李嗣源の勢力は強まるばかり。姹蘿の不安を察した刑風は、「姽嫿城の真の後ろ盾は若様ではなく晋王」だと、晋王と組むように姹蘿に策を授ける。そして姹蘿は皇宮に出向き、晋王に謁見する…
いつもの刑風に戻ったように見えますが、彼は常に姹蘿ファーストなだけなのです

蛇蔓を手にした晩媚と月影だったが、李嗣源の体力は落ちており、蛇蔓によって命を落とすかもしれない。躊躇する月影に代わり、晩媚が短剣を手にする…
月影と晩媚のそれぞれの若様への想いの差なのか、晩媚の思い切りの良さがこわい…

33話「愛と情の間」

晩媚が蛇蔓を入れた3日後、無事李嗣源は回復した。その日は中元節のため、李嗣源は晩媚を街へと誘う。晩媚としては、李嗣源には月影からの想いに応えてほしいが、李嗣源は本気で好きになったら簡単には諦めないという。
李嗣源は、姹蘿と対立するように流光をたきつけ、長安が代理で城主に挑戦するように仕向けたことを晩媚に話す。流光は晩媚が絶殺になるため、長安は晩媚の想い人だから、二人とも邪魔だったために仕組んだのだと聞き、晩媚は李嗣源が用意した馬で姽嫿城へ急ぐ。
若様は冷たいようでいて、晩媚を思ってやっていることだからたちがわるいですよね~

一方李嗣源は都へ向かい、越軽涯の葬儀に参列する。葬儀は晋王の腹心である于太監が取り仕切っていたが、病み上がりで顔色の悪い李嗣源に探りを入れてくる。晋王も弔問に訪れ、かつて晋王の養育を担った特別な存在である越軽涯の死を悼み、下手人が見つからないことを嘆いた。誰も供養する身内がいないため李嗣源が通夜を引き受ける。
李嗣源は紙銭を燃やしながら、自分と母にした越軽涯の仕打ちに憎しみを募らせるが、その一方で自分に似ていた父を自らの手で殺めたことの思いに涙するのだった。棺の中は本物ではなく、本当の遺体は月影が川に沈めさせていた。月影は食事をしない李嗣源を死きりに気遣う。月影だけが李嗣源の身体をいたわり、心から気にかけてくれる存在だった…
若様の素直じゃない供養がまさに親子。晋王はどこまでわかっているのでしょうか?

晩媚は姽嫿城に戻り、姹蘿に対面する。聴竹院から晩媚を絶殺に昇格させよとの文が届いたのだが、姹蘿は晩香を昇格させたい意志をちらつかせる。しかし晩媚は挑発に乗らない。
媚殺院に戻ると、晩媚が出かける前そのままになっている部屋の様子が長安の存在を感じさせた。ひとりで戦う覚悟を固めた晩媚は、長安が今どうしているかを想った。
その長安は阮娘と合流し、太平公主の子孫の擁立に賛同する藩主らと江城で会うことに。水害であえぐ民の不満の受け皿になろうというのだ。これまでとはうってかわって豪華な食事を出された長安は「飽食も健やかさを損なう」と言った自分の言葉が、かつて晩媚に言った言葉だと思い出し、長安もまた晩媚の今を想うのだった。
晩媚は長安の、長安は晩媚の、お互いの支えが一番欲しい時期なのに、寂しいですね

璣骨閣で流光の下に仕えていた流熾が、晩媚に様々な贈り物を届け、今後必要なものは何でも用意するという。璣骨閣の者たちは長安が流光のために闘った恩義を忘れず、晩媚に味方するようにという長安が出した条件に報いようとしていた。流熾は晩媚に「城主になってください」と懇願する。晩媚が城主になれば希望が生まれるのだと言う。それを聞いた晩媚は「約束はできないけれど、背負うべき使命からは逃げない」と答える。
晩媚は姽嫿城内の不満分子に、長安は晋国内の不満分子にそれぞれ担がれることに…

晩媚と晩香が姹蘿の元に呼び出され、絶殺を決めるための対決を行うと告げられる。三日後、彼岸殿でくじを引き、そこに書かれている名前の刺客の紅魔傘を探し出し、先に見つけたほうが絶殺になるというものだ。
晩媚は刑風に姽嫿城に居続ける意味を尋ねる。刑風は、自分は影だから主人のいる場所にいるだけで他に理由はないと答えるが、晩媚はその言葉は本心ではないだろうと疑う。流光は我々とは違い、往生池で眠り、紅魔傘が彼岸殿にかけられることを祈っていた、という晩媚の言葉に、刑風は姹蘿がそれを阻んだ時のことを思い出していた…
姹蘿の弱点は刑風なのだなぁと…そのことを晩媚は見破って刑風を攻めていますよね

晩媚は流熾に偽の紅魔傘と、流光の傘についていた金の飾りを用意するよう頼み、それをわざと千瞳に聞かせる。それを聞いた刑風は晩媚を問いただすが、晩媚は逆に、姹蘿がわざと自分を負かすために彼岸堂にない流光の傘を探させるつもりだろうと刑風につきつける。そして流光の傘を修理して渡してほしいと取引を申し入れる。晩媚は長く姽嫿城にいる刑風にとって姹蘿以外の旧知は流光だけであろうと読み、彼岸殿に傘をかけたいという流光の願いをかなえたいという気持ちは同じだろうと情に訴えたのだ。姹蘿とは違って、心を攻めるという晩媚のやり方に、刑風は悔しいが心を動かされたのだった…
晩媚の情に訴えるやり方に璣骨閣と刑風が動かされて、反姹蘿の大きなうねりに…

晩媚の故郷・江城では、唐王朝再興を願う藩主たちが集結し、長安を楚王に擁立した。長安は支持者たちの前に立ち、則天武后の太平の世を取り戻さんと宣言、晋王との決戦に臨もうとしていた。そのさなかでも長安が思うのは晩媚の無事だった…
影の姿を見慣れているせいか、長安の王のきらびやかな姿なんていうか…似合わない…

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31~33話の感想

私、大きな勘違いをしていました。
そもそも若様の史実について最初に検索してしまったため、先・晋王である李克用の「養子」だと認識していたので、「李嗣源は李克用の実子ではない」というのが周知されていたというつもりでドラマを見ていたのですが… 晩媚が越軽涯に囁いた最後の一言で「もしかして若様は先・晋王の実子だと扱われていた設定なのでは」ということに、ここに至ってやっと気付いたのです。少なくとも、越軽涯は王の実子だと思っていたと…最愛の女が寵姫になって王の子を産んだ、という風に思っていたのですね。越軽涯という男は…自分の最愛の女を自分の都合でコマとして扱い、その女が自分を裏切ったと勝手に思い込んで、彼女と我が子に対して勝手に敵対し、復讐していたのですか。お馬鹿さんなのね…
藍禾と越軽涯のカップルがちゃんと意思疎通できていれば、死ななくて済んだ人が相当数いたのではないでしょうか。発生するはずもなかった怨恨をこじらせて、息子の若様の性格を歪ませたこの二人の罪は重いです…

とはいえ、あの変態王をひきずりおろす原動力を若様に与えたという点では、藍禾はそこだけはいい仕事をしたと言えましょう。見た目が気持ち悪くても、王としてちゃんとしていればいいのですが、晋王という人はただの気持ち悪い変態ですからね…同じドSでもビジュアル的に勝つ若様がトップに立つ方が断然いいですよね♪ 
そういえば晋王を倒すという意味では長安も同じリングに立とうとしているわけですが、長安は… 影の時はかっこいいのに、なぜあの衣装に着替えたとたんイケてない感じになってしまうのか… あれは髪型のせいでしょうか?そもそも「王朝復興」はうまくいかない法則でしかないので、長安かわいそうだけど最後まで頑張れ~♪

そして前回「幸せになってほしい」と書いたのにもかかわらず、流光は非業の死を遂げてしまいました。情の深い彼女は、姽嫿城のような場所にありながら、周囲に愛を注いでいた温かい人でした。暴君となった姹蘿へでも恩情を尽くしていたのに、姹蘿にはその思いが届かなかったようです。彼女の思い、そして彼女を惜しむ人々の思いが晩媚の元へ期待となって集まり始めているようです。
晩媚は長安ぬきで、果たして姹蘿に勝てるのでしょうか。確かに今の晩媚には必殺技を体得していますが、それ以前の実力が違いすぎるような。でも… 次が最終回だから!なんとかなりますよ!(なんてみもふたもない)
晩媚は姽嫿城でどう生き残っていくのか、若様と長安の使命はどう果たされ、どうしめくくられるのか… このドラマ、結構容赦ないので最後まで気を抜けません。終幕までしっかり見守っていきましょうね~!

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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