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クルミットです♪
疾沖によって溍に連れられた摘星は、渤王への復讐で焦るあまり騒動を引き起こしてしまいます。溍王はそんな摘星を迄貚の新王即位に派遣し、煬国と迄貚の盟約を破棄させるように命じます。その儀式に出席するため訪問していた渤王と摘星は再会することに…
摘星に復讐させるため、その強さを摘星に与えようと、渤王は必要以上に摘星にきつく当たるので、見ていて辛い展開が続きます。今回はとうとう摘星の出生の秘密が明かされることになりますが、焦りのあまりしくじり続きの摘星は、皇女という立場を得ても渤王や溍王、楚馗らの猛者と同等に渡り合っていくことができるのでしょうか?
【狼殿下-Fate of Love-】(ネタバレあり)
第31話「敵同士として」
摘星の私怨によって国の盟約が破棄されてはならないと新王は考えるが、摘星は天幕の外にいざなう。すると日食が始まりその場は騒然となる。摘星は日食の周期を調べ、太陽崇拝の国である迄貚を動かそうと考えていたのだ。新王は太鼓を打ち鳴らすが効果がないため、渤王は自分が天の犬を退治しようと、太陽に向かって矢を放つ。すると日食が終了し、渤王が天の怒りを買っていないことを証明したため、摘星は謝罪に追い込まれる。
日食はすぐに終わってしまうから、策としては悪手のような?
疾沖は自分の言うことを聞かなかった摘星に八つ当たりする。渤王が日食の計を破れたのは、狼の遠吠えで光が戻る気配を察知したからだった。宝娜公主は渤王に仕返しで嫌がらせをするが、止めようとした疾沖を渤王が挑発し、二人は戦うものの渤王の力量が勝る。宝娜公主は渤王を捕らえさせ、摘星にその手で敵を討つようにと弓を渡す。摘星は渤王に戦狼を見逃したことを暴露され、弓を放棄し逃げ出してしまう。渤王は摘星へ「互角に戦いたいなら強くなれ」と伝言する。
摘星を強くするのはいいのですが、そのために必要以上に打ちのめさなくても…
渤王を殺せなかったことを悔やみ、摘星は敗北に打ちのめされる。疾沖に「敵前逃亡だけはするな」と叱咤され、摘星は自分の力で強くなろうと決心する。実は屛芫公主が摘星たちに続いて溍の泰元を出発しており、溍から迄貚の新王に贈る祝いの品は新王の人質時代の恩人である屛芫公主だとわかる。屛芫公主の説得で援軍を頓挫させるというのが溍王の策だと知り、疾沖はすべての策を摘星に打ち明けるよう促す。
見る側は偽者だと知っているので、さらに摘星が失敗を重ねるのかとハラハラです
渤王は戦狼の傷が浅かった様子を見て、いまだ敵として弱い摘星に思いをはせる。そんな中、疾沖が謎の女と落ち合ったという。翌日は蒼天の祈りの儀が行われるため、謎の女は溍王の贈り物と関係があるとみられる。儀式の最中に琵琶が聞こえ、姿のなかった摘星と疾沖が琵琶を持った屛芫公主を伴って現れる。その曲は屛芫公主と新王の思い出の曲だったのだ。
屛芫公主と新王には関りがあったのですね。早く真相にたどりついてほしいです!
25年前の前朝の皇宮で、迄貚から人質になってきていた少年王子は琵琶の音に慰められる。その後、高熱で寝込んだ王子を屛芫公主が寝ずの看病をしてくれたのだという。王子は密かに文を交わしていたが、屛芫公主の顔を見ることなく別れてしまった。新王はずっと屛芫公主に恩返しをしたいと思ってきたが、それと盟約は別問題だと言う。
即位の儀式を政争に利用されながらも、新王は冷静沈着ですね
新王は屛芫公主と昼餉を共にするが、渤王が同席を申し出て、煬、溍の顔触れが一堂に会する。その席で屛芫公主は思い出の匕首を取り出す。それは前朝を去る時に屛芫公主に贈ったもので、宮廷絵師の褚真に託したものだった。肌身離さず身に着けていた三色の玉の腕輪を今の屛芫公主は持っておらず、戦火で持ち出せなかったと説明する。新王と宝娜公主が儀式のために退出すると、渤王は摘星を挑発し始め、場に不穏な空気が流れる…
細かく付き合わせていくと、段々綻びが出てきたようです…
第32話「公主の姿絵」
渤王は「屛芫公主は天下取りの駒にはなれぬ」と挑発し、「溍王が天下を取れば、公主の運命はあの陣太鼓と同じになる」と、人に利用されるなと忠告するが、屛芫公主は「溍王は私を捨て置かない」と答える。彼女が前朝の陣太鼓を知らないことで渤王は屛芫公主が偽者だと気付く。疾沖は渤王の言葉から、彼女は偽者で溍王に諮られたのだと気付くが、実は摘星はあらかじめ知っていた。一方で渤王の側も偽者を暴く証拠がないことから、莫霄が褚真を煬から連れてくることに。
溍王の真意がなかなか読めませんが、摘星は引き受けて大丈夫だったのでしょうか
疾沖は、事が発覚した場合、摘星に責任を負わせようという父王の狡猾さに腹を立てるが、摘星は覚悟の上で、馬家軍のため責を一人で負うことを自分で選んだのだと言う。偽者は柳心という屛芫公主の元侍女で、溍王に身の上を知られ利用されたのだった。莫霄の動きを知った疾沖は、証拠隠滅のため追うことに。
煬も溍も、トップは一筋縄ではいかないタイプだというのはわかりますね
渤王の注意を引き付けるため摘星は新王の天幕へ向かい、渤王はその後を追う。その隙に疾沖は莫霄の待ち伏せへ向かう。摘星は渤王の追及をかわして時間を稼ぐが、渤王は陣太鼓を叩き落とし、そこにあった腰帯で摘星を縛り上げる。そこにやってきた女官長が、腰帯は恋人同士の愛の証に使われると指摘し、二人は指示に従って互いに腰に帯を結び合う羽目に。
女官長は事情を承知で何をさせるのかという、よくわからないシーンです♪
摘星は柳心の逃亡に気付くが、すでに渤王に捕らえられていた。渤王は「柳心を始末すれば溍に利用されたと命乞いしてやる」と迫るが、柳心の助命を懇願する摘星の甘さに、そんなことでは復讐できないと突き放す。追い詰められた摘星は去っていく渤王の背中に矢を放つが、それを見て渤王を庇おうとした勲王に命中してしまう。
赤い糸に続き、愛の証の腰帯まで、とことん運命に見放された二人なのでしょうか…
勲王は太医に手当てされるが、摘星が「私はあなたを殺せる」と強がった一言に、渤王は激怒して突き飛ばす。その頃、莫霄は褚真を連れて馬を飛ばしていたが、疾沖が待ち伏せて姿絵を奪ったため、莫霄は褚真に同じ絵を描かせることに。疾沖は姿絵の顔を見て愕然する。
渤王と摘星の憎悪がここまで来てしまうと、見ていて辛いですね
馬摘星と柳心は新王の前に引き出され、摘星は渤王に引き渡されるが、柳心は新王が裁くことに。渤王が摘星を牢に入れようとしたところに疾沖が戻り、摘星が屛芫公主の娘だと明かして、姿絵を一同の前に披露する…
疾沖は屛芫公主の娘だということをちゃんと証明できるのでしょうか?
第33話「皇女の証」
疾沖が持ち出した屛芫公主の姿絵は摘星に瓜二つで、新王はその絵が褚真の描いていたものだと認め、馬邪韓も馬瑛の奥方にそっくりだと言う。さらに疾沖の連れてきた褚真が、先帝が子女に持たせていた三色の玉の存在を証言する。摘星の母の形見の銅鈴の中の玉石を水に入れると輝きを放ったことで、摘星が屛芫公主の娘だと証明される。
莫霄は何のために褚真を連れてきたのかという…
煬と溍の盟約は破棄されるが、両国の戦争において迄貚は中立を守ることに。渤王は「ようやく私と対等に戦う身分を得たな」と言うが、摘星は「楚馗に拾われた狼が対等とは言わせない」と言い返す。摘星の存在は溍の士気を高めることになるが、摘星の無事な帰国が迄貚の中立の条件のため渤王たちは手出しができない。勲王は命の危機を脱したものの意識を回復せず、温暖な煬国の方が治療に適しているとのことで、渤王は急ぎ帰国することに。
莫霄が摘星の殺害を真顔で提案するとか、そんな姿見たくなかったです~
すでに柳心は新王に処刑されていた。摘星は母についてもっと話を聞きたかったと悔やみ、柳心と屛芫公主について語り合ったことを思い出す。溍王が柳心を偽者に仕立てたのは、王座を狙えと唆すものを黙らせる意図があったのだという。柳心の墓を前に、摘星は自分の責任だと悔い、母が最期に「何があっても普通の女子の人生を歩ませてほしい」と父に言い残したことを思い出し、母の苦しみと悔しさを知り、渤王との戦いへ思いを新たにする。
摘星の決意の方向性はそれでいいのでしょうか。両親はそう望んだわけではないような
溍王は疾沖からの報告を受け、前朝の皇女である摘星を主として迎えようとするが、魏王や臣下は摘星の能力に疑念を呈し反対する。そのことは摘星と疾沖の予想通りだったが、摘星はそれを想定してあらかじめ手を打っているという。
疾沖は摘星の「秘密の策」を聞いておかなくていいのでしょうか?またやらかしますよ?
煬国では皇帝が、援軍獲得失敗の上、実子の勲王が重傷を負ったことで渤王に怒りをぶつけていた。太医たちは勲王の昏睡が覚めない原因がわからず、渤王は勅命を得て治療が可能な人物を連れてくると言うが、それは遥姫だった。遥姫は渤王に跪いて懇願することを求める。
治療可能な人物というから文衍かと思ったら、遥姫ですか~!
勲王は目が覚めたものの全く反応せず、遥姫はその症状を木僵症だと診断する。言葉も話せず自力で動けず、ただ生きているだけの状態が続き、特効薬もなく最悪一生このままかもしれないという。皇帝は「負傷したのがそなたならよかった」と渤王に怒りをぶつけ、渤王自身が望んだように、狼骨花の液に浸した鞭で遥姫が打つようにと命じる。
こんな皇帝に忠誠を示す価値があるのかどうか、渤王もよく考えた方がいいですよね
渤王は牢に拘束されるが、皇帝の判断は正しいと言い、早くに摘星を殺さなかったことを悔やむ。遥姫は悲しげな表情を見せる一方、手加減せずに鞭を振ろうとしたところ、皇帝が渤王の罰を見物しに来る。さらに怒りに任せ渤王の禁足を命じようとするが、楊厚の諫言もあり、溍が摘星を担ぎ出す前に渤王に国軍を率いさせることに。
子神の無粋な指摘も、一種のプレイなのでしょうか
帰国した摘星は皇女として扱われ、国主の席に着くよう言われるが、摘星はそれを断り、馬家軍の令牌を溍王に委ねる。すぐさま溍王は馬家軍の分割と国軍への編入を命じ、摘星は棠興苑で暮らすことになるが、疾沖は「令牌を渡せば手詰まりだ」と激怒する…
馬家軍が解体されたら摘星はただのお飾りになるのに。これが秘密の策ですか?
31~33話の感想
渤王派で物語を見守ってきた勢にとっては、「こんな渤王と摘星を見るために応援してきたんじゃない」という気持ちになりそうな、なかなかしんどい展開になっております。唇をシニカルに片方上げる渤王の笑みや、魂を削るように涙を流す摘星の姿に、二人の憎みあいはもうちょっと見たくないという気持ちにさせられますよね。渤王が摘星を煽りに煽りまくった結果、二人の巻き添えになった勲王は本当にかわいそうです。
その憎み合う渤王と摘星の二人を、それぞれ情や恩を盾に利用しようとする煬と溍の両国トップは、かなり鬼ですね!溍王が前朝復活を目指しながら、自分が玉座につくのを頑として拒む思惑は、直球で野心満々な楚馗と実際あまり違いがないようにも思えてしまいます。それでも、渤王が「狼仔と星」を切り捨てたように、摘星が敵討ちの目的を達成するにはその水準の冷酷さが必要とされるのかもしれませんが…
一方、疾沖派陣営にとっては、かっこいい疾沖を満喫できる展開ではありますが、現時点の摘星がポンコツすぎて、疾沖の良さが消され気味に見えてしまいます。それでも摘星の出生を証明していく名探偵疾沖はなかなかのものでしたね!あれは裏で莫霄と疾沖が裏取引して、褚真に事情聴取する時間を取っていることにしないと、脚本のズレが…と内心思わなくもないのですが、疾沖の見せ場だからいいことにしましょう♪
今後、ここまで尽くしてきた疾沖の想いが、多少なりとも報われる形で話が進んでいくといいですよね。でも相手が摘星だから、疾沖が傷つく未来しか予想できないのが残念です。摘星も渤王も疾沖も、この先全員が幸せになっていくのは難しいのでしょうか。
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