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クルミットです♪
南朝との死闘に身重をおして親征した燕燕の援護もあり、徳譲は幽州を守り切ることができました。徳譲の必要性を実感した明扆と燕燕の説得で、徳譲は再び遼の政治の最前線に戻ってくることに。しかし徳譲の地位を固めようと焦った明扆は、戦に不慣れな韓匡嗣の出征という失策をおかしてしまいます。
次第に明扆の体調が悪化し、燕燕と徳譲の比重が増す中、その体制と改革に不満を持つ勢力が蠢いてきます。明扆と燕燕の関係に変化が訪れる今回、その心の隙を狙う魔の手に、果たして燕燕たちは対抗できるのでしょうか…
【燕雲台-The Legend of Empress-】(ネタバレあり)
第37話「妻の不安」
明扆は燕燕との言い争いの後、ひとり散歩に出かけて考え、燕燕のもとに戻って互いに言い過ぎたと謝って韓匡嗣の件を終息させる。そして明扆と燕燕は徳譲の支えで改革を推し進め、税制の改定、鐘院の復活、科挙の試行、奴婢の本籍問題などに着手する。燕燕は第三子の皇子・胡都菫の出産後、すぐに政務に復帰する。意図する方向に改革が進むことに満足し、明扆は燕燕と徳譲に心から感謝する。
夫婦の和解は、夫婦の溝を本当に埋められたのでしょうか…
燕燕が精力的に政務をこなす一方、明扆は倒れ、迪里姑もなすすべがない。燕燕が上奏を受ける姿を見た明扆は、政務が滞りなく進むのを見て一抹の寂しさを抱く。迪里姑は韓匡嗣を訪ね、明扆の病状を語り参内を促すが、韓匡嗣も余命は二年ほどと見ていた。次の捺鉢が近づくが、国境の不安があり燕燕は同行できないと判断する。
体もですが、明扆の心の問題が心配です。燕燕も明扆に構っている暇がなさそうですし
斜軫は海瀾の件で協力を求めて達凛に泣きつくが、冷たくあしらわれる。努力して海瀾の心をつかみたいと必死な斜軫だが、海瀾が上京に来ると聞いて浮かれる。
休哥も達凛も、斜軫いじりを心から楽しんでいるように見えます♪
燕燕が上京に残って、明扆だけの捺鉢が始まり、明扆はひとりで各部族長との対応をこなしていた。その中、玉簫という渤海の美女が楽を奏でているのを見かけ、関心を持つ。婆児は医術の心得のある玉簫を明扆の傍に控えさせるよう勧める。玉簫がこまごまと身の回りの世話をしてくれることに、明扆は安らぎを感じ始める。
婆児はそこで明扆をたしなめないと!みんな燕燕が不在で浮かれていませんか?
徳譲が燕燕と政務を行っていると、そのたび李思の発作だと知らせが入って帰宅することになり、燕燕の侍女たちは李思の嫌がらせを疑う。徳譲は怪しげな医者に頼る李思をたしなめるが、徳譲が側室を迎えないことで、李思は自分ではなく燕燕のためかと疑い、徳譲が再び謀略の被害に遭うのではと心配する。
結婚してみたら、恋愛達人の李思でもどうにもならないことがあったのですね…
捺鉢が終わりに近づき、明扆は玉簫に「想い人がいるなら故郷に帰そう」と言うが、玉簫は明扆の傍に居て苦しみを除きたいと訴える。明扆は玉簫を上京に連れて帰り、側室として身分を与えることに。辺境に住む玉簫ですら「皇后の恩恵」を口にするのを聞いて明扆は考え込むが、玉簫に「何があろうと皇后の地位は永遠に揺るがない」と言い聞かせる。
玉簫は、「皇后のおかげで」ではなく「陛下の」って言わないといけなかったのでは
明扆は上京に帰還し燕燕に迎えられるが、玉簫の存在は無きがごとくに扱われる。しかし明扆が玉簫を妃に迎えたことは近侍から喜隱に伝わり、しかも燕燕がそのことを知らないと聞いて、喜隱はそれを利用して徳譲を仲間に引き入れようと考える…
燕燕も知らないことが喜隱には速攻で伝わるとは。喜隱の密偵はかなり有能ですね?
第38話「悲しき別れ」
明扆は発作を起こしても迪里姑を呼ばず、処方された痛み止めを飲むだけだと聞いた燕燕は、明扆が自分に病状を口止めしていたことを知る。迪里姑も韓匡嗣も打つ手がない状態だと知った燕燕は明扆のもとに駆け付けるが、傍にいた玉簫は侍女と一緒に下げられる。燕燕は治療を勧めるが、明扆は残された年月を穏やかに過ごしたいだけだと言う。
明扆が望む余生の傍には誰がいるのでしょう。今のままでは燕燕も玉簫も傷つくだけ…
燕燕は徳譲に明扆の病状を打ち明け、徳譲はこの先を案じる燕燕に全力での補佐を約束する。しかしまた李思の発作の知らせが入り、李思は二度と参内しないでと必死に訴える。燕燕を支えたい思いと妻への思いの板挟みで徳譲は悩む。
李思の気持ちもわかるけど徳譲のためにはならないだけに、これは悩ましいですね~
喜隱からの突然の誘いに戸惑いつつ徳譲は応じるが、そこで明扆が隠れて妃を迎えているという話を聞かされる。喜隱は燕燕の心配をするふりで、明扆が皇帝にふさわしくないと批判するが、徳譲は動じない。すぐさま宮中に向かう徳譲の動きを撒懶が見ていた。
喜隱はそれで徳譲が自分になびくと思っていたのでしょうか。かなり舐めていますね♪
燕燕と明扆は子供たちと久々の時間を過ごす中で、観音女の乳母が「韓枢密使とは話さないように」と吹き込んでいることを知る。乳母によると観音女と第二皇子(胡都菫)の出自を疑う噂があるのだという。参内した徳譲は明扆に喜隱の話をしようとするが、噂の話で出鼻をくじかれ、そこに烏骨里が参内してきたため話せないまま帰ることに。
観音女はこの11年の間に生まれたし、胡都菫だって妊娠後に会ったのに無茶な噂!
燕王府に燕燕の侍女・青哥が美酒を届け、「韓枢密使にさしあげて」と念をおして帰る。
一方、烏骨里はすでに噂を知っており、噂の出どころは宮中の出入りを嫉妬する李思だと決めつける。燕燕は推測にすぎないと聞き流すが、徳譲を呼んで話を聞くことに。
青哥が応対を待っている間、妙に動作に落ち着きがないし、表情がアヤシイですね
徳譲は帰宅して、青哥が届けた酒を口にしようとする直前、燕燕からの呼び出しがかかり、李思が止めようとするが、これが最後だと振り切って参内する。燕燕は徳譲に噂の出どころが李思だという話を確認するが、徳譲は李思を信じる。
李思は自棄になって酒を口にするが、それは毒酒で、知らせを受け徳譲が帰宅するとすでに李思は息を引き取っていた。「皇后が奥様を殺すために贈った酒」と聞いて徳譲は愕然とし、夫としての自分を激しく悔やむ。
多分毒酒の狙いは徳譲だったのに、李思が被害に遭ってしまうとは…
燕燕は燕王府に毒酒を持って行った侍女・青哥を探すが見つからない。徳譲は韓匡嗣が心配するほど自分を責めていたが、そこに燕燕が弔問に訪れ、毒酒は自分ではないと弁解するが、徳譲はただ今は李思を安らかに送りたいだけだった…
直接会って話したかったのでしょうが、この段階で皇后が弔問するのは焦りすぎ
第39話「孤立無援」
燕燕は李思の問題を徹底的に調べるため明扆の許可を得ようとするが、明扆の寝室で女ものの手巾を見つける。知らないうちに明扆が玉簫という小妃を捺鉢から連れ帰り、厚遇していたことを知った燕燕は体調を崩す。心身ともに疲れ切った妹を見て胡輦は心配するが、燕燕は「自分で解決できる」と強がる。
ホラバレた!阿辛はすっかり喜隱の密偵なのですね、誰も気づかないのかな?
胡輦は、燕燕にまつわる一連の噂について、徳譲と引き離し、燕燕の名誉を落として摂政できなくなることで利を得る者が存在する、と考える。明扆もまた、李思の死後すぐに噂が広まったことについて疑問を抱くが、今は燕燕とは会わず、落ち着いてから話そうと思う。
いや!今会いましょうよ、今話しましょうよ!って、明扆に総ツッコミ
休哥と斜軫は、明扆の命を受けて青哥捜索のため各皇族の屋敷を調査することに。斜軫はその最中、海瀾を見かけて声をかけるが、つれなく無視される。そんな中、青哥の遺棄された遺体が発見され、李思の殺害直後に殺されたとみられた。徳譲は自分を狙って失敗した者が燕燕の犯行の噂を流したのだろうと、敵の離間の目的に合わせ参内の呼び出しを断るが、そうとは知らない燕燕は失望する。
完全に海瀾の方が恋愛スキル高くて、振り回されている斜軫がアワレですね~♪
燕燕が皇族の屋敷を捜索させたことで、虎古をはじめ皇族からの反発が起こり、摂政をやめさせようとする動きが起こる。明扆は燕燕を庇いつつも、やりすぎをたしなめようとするが、燕燕は秘密を隠したままの明扆に冷淡な態度をとる。一方胡輦は、「燕燕が李思を殺害した」という噂を流したのが烏骨里だとわかり問い詰めるが、悪びれない烏骨里に呆れる。しかし烏骨里は自分で噂を流したつもりはまったくなかった…
烏骨里が燕燕に酷い悪意があるように見えますが、昔からこれで仲良しなのですよね…
烏骨里の侍女・重九が趙王府から逃げ出そうとして撒懶に見つかり、窃盗の罪で殺されたことで、烏骨里は毒酒も噂も喜隱の仕業だと気付く。重九の埋葬を任された侍女・瑰引は胡輦の侍女・福慧に泣きつき、そこで福慧は青哥の双子の姉妹の蘭哥の存在を思い出す。
烏骨里は喜隱に利用されているだけだということにそろそろ気付いてほしいですね
休哥は趙王府にも捜査の手を入れる。喜隱は蘭哥を始末しようとして見失ってしまい、身動きの取れない喜隱に代わって烏骨里が蘭哥を探しに向かう。先にたどり着いた胡輦が蘭哥を保護しようとするが、烏骨里がやってきたことで趙王府の関りが発覚する。胡輦は蘭哥の存在を隠して烏骨里を追い返す…
名探偵・胡輦が大活躍ですね!
37~39話の感想
病弱な明扆もここまで頑張ってきたものの、さすがに余命が見えてきて、自分の残り少ない人生を穏やかに過ごしたいと思うようになったのはいいのですが…
心を寄せる親友は現役でバリバリだし、妻は自分の代わりに国を背負って働き詰めだし、自分の余生を支えてくれる存在がいないことに気付いてしまった明扆の心の隙間に、すっと玉簫が入り込んでしまい… これは喜隱の陰謀か?と思うくらいのビックリの展開です。燕燕と徳譲は「自分たちを引き裂いておいて、そういうことする?」と怒ってもいいと思いますが、自分で築いたものをせっせと壊しながら、壊れるのを恐れてバレバレな隠し方をするという、いたずらをした子供のような明扆を見ていると怒りよりも、もの悲しさを感じてしまいます。
そんな明扆と燕燕に対して、なんとかひっくり返そうとあの手この手で喜隱が迫ってきますが、罨撒葛の謀略の緻密さに比べて喜隱はどうしても女々しいとかみみっちいとか、そういう感じの器の小ささを感じずにはいられません。喜隱の謀反(11年ぶり3回目)は今までよりも仲間は多そうなのに、どうにも成功しなさそうですよね。烏骨里は惚れた弱みで味方していますが、夫に口先で丸め込まれ、ズルズル利用されたままでいいのでしょうか。烏骨里を不幸にするのは燕燕ではなく、喜隱だと気付くべきですよね…
その喜隱の陰謀がらみで、三姉妹の侍女たちが大きな役割を果たしていました。三姉妹にはそれぞれ、蕭家時代からずっとお世話をしている侍女が二人ずついて結婚後もずっと三姉妹に付き添っています。それぞれの侍女同士も20年近くの長い付き合いということになりますね。
燕燕のおつきの侍女は「青哥」と「良哥」の二人いて、同じ衣装のせいで区別がつきにくいのですが、「射鬼箭」の時に燕燕の代わりに台から落下したのが「青哥」でしたね。燕王府に毒酒を持って来た時点で、長く侍女を務めてきた青哥らしからぬお行儀の悪さが見えて、オヤオヤ?と思っていたのですが、双子というオチでした!喜隱は双子の存在を知って、いいネタ掴んだ!と思ったのでしょうが、燕燕がおつきの侍女に毒酒を持たせるとか、烏骨里でさえ信じない点で終わっていますね。
ちなみに良哥を演じている穆樂恩さんは「王女未央-BIOU-」でもティファニー・タン演じる未央の侍女・白芷(いい役!)を演じていました。他にも「あなたを見つけたい ~See you again~」でもルームメイト役で共演しているので、もしや仲良しなのでしょうか。
さて今回、明扆の隠し妃問題と、李思殺害事件&噂問題が解決しないままですが、次回すべてが明らかになるといいですね。なんとなく、燕燕に皇后ではなくひとりの人間として、皇后ではない言葉で話して欲しいように思ってしまいます…
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