麗王別姫-れいおうべっき-あらすじ-43話-44話-45話-感想つきネタバレありでご紹介!

中国ドラマ-麗王別姫-あらすじ-43話-44話-45話-の画像つきキャスト情報をネタばれありで!
キャスト情報など、最終回までの感想を全話配信します。

麗王別姫

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クルミットです♪
とうとう楊国忠と楊貴妃という、唐の宮廷に巣食っていた勢力が一掃されてしまいました。
珍珠の仇討ちもこれでかなった…はずなのですが、何かこうモヤモヤしたものが残るのはなぜでしょう。
ラスボスを倒したはずなのに、エンディングにならない、もしかしてまだこの先にさらなるラスボスの存在が?っていうイヤ~な予感がするからかもしれません。

今回ご紹介する43~45話では、少し前から抱えていた「あの疑問」にようやく答えが出ます。あらゆるところに張り巡らされた謀略の出所が、これで少し見えてくるかも?
それによってモヤモヤが解消するか、それともさらにモヤモヤするか…気になりますね!
モヤモヤをいっぱい抱えながら、さぁ見守ってまいりましょう~♪

【麗王別姫】(ネタバレあり)

43話「二つの顔を持つ女」

楊国忠と楊貴妃を退治したものの、皇太子はイラついていた。これで玄宗が南下を急ぐはずだが、同行すれば自分の無能を晒し、行かねば不孝者になる、と。それを聞いた張氏は今こそが野望をかなえる好機だと考える…
李倓もまた、玄宗が自分に林致の自害を迫ったことを思い出し、自分が玄宗に同じことをする羽目になった皮肉に感慨を抱いていた。李俶はまた玄宗を脅迫しなければいけないことを考え、思いを抑えろと李倓をたしなめる。
この段階で、玄宗は形だけ皇帝になっているけど、諌められずにおろおろしている皇太子と脅迫してでも言うことを聞かせようとする李俶たちの、能力差が歴然ですね…

楊国忠の係累として韓国夫人は処刑されたが、崔彩屏は李俶の温情で命を助けられた。
崔彩屏は李俶に「珍珠を殺したのは皇太子妃」と言いだす。張氏は出産間近の珍珠にわざと李俶が消息不明だと知らせて、母子ともに殺そうとしたが珍珠は生き延び、そこで離京を広平王府に知らせず、長安に置き去りにした、と…
本当のことなのかと問い詰めるが、崔彩屏は正気を失っていた。張氏は腹黒いが、珍珠に恨みはないはずだから崔彩屏の妄言だろう、と李俶と李倓は考える…
とうとう崔彩屏が壊れてしまいました。でも最後にいい仕事しましたね~!

李俶は、楊国忠の死を聞いて駆け付けた李泌に出会い、「民と兵を使えば皇太子の南下阻止を説得できる」と策を授けられる。
そこで、玄宗が南下のために出発する時、民衆に跪かせ「長安は陛下の家です」「皇太子だけでも残してください」と必死に懇願させる。李俶は「民意に逆らえば滅亡に向かうのみ」と玄宗に決断を迫り、結局皇太子父子が残って長安奪還を目指すことに…
李泌は皇太子の側近というか、幼少期からの大親友だった優秀な人物だそうです

靖瑶は珍珠のところに、慶緒に託された鳥かごの鳥を持ってくる。
靖瑶は「私は、一目見ただけで人を虜にするような男に嫁いでみせる、慶緒は違う」と。珍珠も慶緒は愛せない、とお互い笑いあうのだった。
その会話を外で聞いていた慶緒に、靖瑶は婚約破棄を迫り、「人の心は閉じ込められない」と檄を入れるのだった…
嫌味なプレゼントして、塩対応されて傷つく、って靖瑶じゃなくても「お前はアホか」って言いたくなりますよねぇ。さて靖瑶が言うような「一目見ただけで」の男とは…

珍珠は以前李俶が、今監禁されている皇太子の別荘にも秘密通路があると言っていたことを思い出し、そこから脱走する。ところが通路の途中で女刺客(霊児)が珍珠に襲い掛かり、珍珠の後をつけていた慶緒が救って刺客に太刀傷を負わせる。慶緒は珍珠に、今後逃げたら世話係の侍女を殺す、と脅すのだった…
靖瑶は、慶緒がわざと珍珠を襲わせて助ける芝居だと思っていたが、そうではなく、慶緒に情報を送った隠し通路に詳しいものが珍珠を殺そうとした、つまり黒幕は皇族と親しい者ではないかと。珍珠は二人の話を聞き、「皇族と親しい者」が誰なのかを考えていた…
慶緒は珍珠の性格を把握してるのに、嫌がらせにしか使えないのがダメすぎますね~

皇太子は李俶たちと軍議を開いていたが、張氏はここ数日皇太子が側室の裴良娣のもとに入り浸っていることを李輔国に問い詰める。しかし李輔国は「戦況が落ち着けば即位の話が出る」と、張氏が皇后になれば警戒する必要はないとなだめる。
その張氏のもとに霊児が報告に訪れるが、霊児は何霊依が変化した姿だった。珍珠と李适殺害をまたも失敗した霊児に張氏は厳しい言葉を浴びせる。
張氏は霊児を拾って育て、李俶の元へと送り込んで様々な工作を行ってきたのだった。そして霊児の中にある李俶への愛憎を、捨てられた憎しみとして煽り立てるのだった…
何霊依の真相がようやく判明!…というより張氏の真相でしたが、思った以上に闇が深かったですね。へたすると楊国忠すら張氏の手のひらで踊ってただけなのでは…

安禄山は、史思明が謀反をたくらんでいて、そのために独孤成を抱き込もうとしている、と疑念を膨らませていた。そこで慶緒は、独孤成が靖瑶の婚儀のために長安に来るタイミングで独孤家を一網打尽にするので、婚約を解消して欲しいと申し出る…
安禄山の疑心暗鬼の強さったら…トップに立った途端に破綻が始まってますね~

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44話「後宮の争い」

慶緒は婚儀を利用して独孤家を一網打尽に、と提案するが、独孤家の戦力がまだ必要な安禄山はそこまで踏み切れない。しかも独孤家の一部はまだ城外に控えている。安禄山はあくまでも靖瑶との婚儀は行うように、という線は譲らない。
疑いながらも利用する気満々とか、安禄山について行く人大変~

珍珠は「靖瑶は五日後に行われる慶緒との婚儀のため、花嫁修業中」と聞かされ驚く。
そこに李俶の配下の厳明が忍んで現れる。厳明から楊国忠の死を聞き、仇討が成ったと感涙にむせぶが、思わず珍珠が口ずさんだのは哀悼の詩だった。
五日後の婚儀が脱出の好機なので準備をすることになるが、珍珠は厳明に、広平王府の隠し部屋に忘れてきた玉佩を取ってきてほしい、と頼む。
珍珠は天の両親の霊に、ひとり仇討の報告で供養をするのだった…
靖瑶が花嫁修業…って、想像するとかなりコメディですよね!

李婼は侍女たちを集めて女子部隊を編成し、練兵に励んでいた。その中には「珍珠を守りたい」と自ら志願した素瓷もいたが、李俶と李倓はあまり当てにしようとしない。
李俶たちがそれぞれ張り切っている一方、張氏は裴良娣と女の戦いに火花を散らしていた。皇太子の即位が近い今、李輔国と張氏は、裴良娣と李俶の密通を演出して、二人をまとめて排除しようと企む。
お兄ちゃんたち、李婼の頑張りをもうちょっと褒めてあげて~!そして張vs裴の女の戦いえげつないですね~!子供をつねって泣かせてまで皇后の座につきたいのか…

李俶は李泌に、珍珠のことで「たかが妾一人、潔くお忘れください」とたしなめられる。
李俶は「愛情と大義は矛盾しない」と力説し、両者を得るために努力したいと言う。李泌は李俶の気概を称え、しかし両者の板挟みにならぬようにと祈るのだった。
そんな時、李俶は霊児の放った吹き矢によって首に違和感を感じる。それは媚薬効果のある虫に噛まれたものだった…
毎度思うのですが、この手の後宮の超化学的薬品技術、現代にあればいいのに…

裴良娣は李輔国の誘導で、夜の李俶の陣幕に皇太子を訪ねようとしていた。
李俶は薬を盛られたことに気付き、その発作をこらえながら、裴良娣を陣幕から帰らせる。しかし発作に苦しむ李俶には、通りかかった素瓷が珍珠に見えて抱きついてしまう。我に返り、李俶は何とか自分を鎮めた後「張氏と李輔国の罠だ」と気づくのだった…
李俶すごいな!媚薬盛られても精神力で乗り越えるとか、超人ですね!他のドラマでは媚薬を盛られた欲望を、一晩中剣舞を踊り続けてこらえる、とかありましたけどね…

翌日、李俶は張氏に「後宮の争いに奸計を弄するのはわかるが、私を巻き込まないでください」ときっぱり言い渡す。張氏はしらを切り通すが、李俶が去ってから密かに「女にとって後宮は戦場よ」とつぶやくのだった。
李俶にとって張氏どころではなく、戦況は朔方に通じる関所を打ち破ることで緊迫していた。そんな中で厳明から珍珠救出について「慶緒の婚儀の日に連れ出す予定」との経過報告が入る。そこで風生衣を長安に遣わして厳明に協力させることに。
「後宮の女やったら腹くくってものいいや!」ですかね、怖いですね、女の戦場、後宮!

婚儀の当日、厳明はすでに独孤家に潜入しており、珍珠も厳明たちが来るのを待っていた。ところが部屋にやってきたのは靖瑶で、お茶に特殊な秘薬を盛って珍珠の口をきけなくして行動を封じ、自分の代わりに珍珠を花嫁として嫁がせようとする。
婚儀が済んで正体がばれても、慶緒は喜ぶし安禄山にとりなすはず、数日したら戻ると言って靖瑶は出て行ってしまう…
靖瑶は武人だけあって、やるとなったら非情なことを平気でやる人だったんですね…

45話「強引な求婚」

独孤府では独孤成が婚儀の祝いの客を迎えていた。それに紛れて珍珠を奪還しようとしていた厳明たちだったが、部屋に珍珠の姿はなかった。
慶緒が花嫁を迎えに来て、独孤成は靖瑶(実は珍珠)の手をひいて送り出そうとするが、それが娘ではないことに気付く。慶緒たちは隠してあった太刀で独孤家に襲い掛かり、祝いのため武装を解いていた独孤家はやられるがまま、婚儀が一転、凄惨な殺戮の場に…。風生衣と厳明らは事の次第に驚きながらも、様子を見ることしかできない。
そして靖瑶は配下の林洪に見つけられ合流していたが、逃げ出してきた家人に、独孤家に起こった悲劇を知らされる…
独孤成は、娘が脱走したことに気付いていましたが、これで普通に慶緒が結婚するつもりだったらどうなっていたのでしょうね。それにしても慶緒の残虐性は酷いと思います…

慶緒は花嫁が靖瑶だと思って、剣で決着をつけようとするが、やり返してこないので紅蓋頭を剥ぐと、珍珠だったことで驚き喜ぶ。毒に気付いて解毒するが、珍珠が殺戮を非難すると、慶緒はそれを無視して「君を娶る」と宣言する。
戦況を知らない珍珠に、慶緒は「朔方の関を攻めている李俶を、こちらの数万の兵で殲滅するか、三日猶予を与えて君が私に嫁ぐか、どちらかを選べ」と条件を突き付ける。李俶を守りたい珍珠は悩みに悩んで約束を飲む。風生衣たちは慶緒が花嫁姿の珍珠を連れて行く事態に呆然としつつ、機を見て救い出そうと後をつけていく…
珍珠と対峙してる時の慶緒の、やはり瞬きせずに笑わない目と、下半分の口だけ嬉しそうに笑う表情って、演じていてすごく難しいんじゃないでしょうか…

靖瑶は林洪たちとともに独孤府に到着するが、そこは父・独孤成をはじめとして一族の死屍累々の惨状だった。復讐を誓った靖瑶は慶緒の行列を追い、珍珠を助け出すために兵を突撃させる。風生衣らも騒ぎに乗じて珍珠を奪還しようとするが、靖瑶が珍珠を連れて馬で逃げ去ってしまう。
慶緒は後を追おうとするが、そこに「唐軍が朔方の関所を突破」という知らせが入る。慶緒が珍珠に李俶の劣勢と伏兵をほのめかしていたのははったりだった。迎撃を命じられ、慶緒は仕方なく珍珠を追うのを諦める。そして風生衣らも珍珠を見失っていた…
珍珠が、慶緒との約束についてごねず、さっさと浚われてくれてよかった、のかな?

張氏は夜通し剣を持って皇太子の陣幕の見張りをしていた。それは気付かれるようにして張氏の行いを感動させようという策だったが、皇太子はまんまとひっかかり、張氏を皇后にしようと決心する。
そこに李俶と李倓が関所を陥落したという知らせが届き、張氏はここぞと皇太子の即位を進言する。皇太子は拒否するが、自害のふりをしてまでの張氏の説得に心が揺れる。
そして郭子儀や李泌らの群臣、さらに李俶と李倓の懇願を目の当たりにして、皇太子・李亨は即位の決意を固める。
唐朝天宝15年西暦756年7月12日、粛宗が即位、玄宗李隆基は上皇天帝となる。
張氏の策略はとうとうここまできてしまいました。あとは息子を皇太子にして夫・粛宗を殺せばあがり、ですが、そうは問屋がおろさない~

新帝・粛宗の御世が始まり、戦況も唐軍に上向いてきていた。
ところが粛宗が李俶の功を褒めようとすると、張氏がすかさず李倓を褒め、まるで二人の仲を裂こうとするかのようなことが起こる。
そこに「永王が呉軍への出兵を拒否」というしらせが。勅命に国璽がなく、譲位の冊書もないことから勅旨は偽物だと反抗したのだという。それを聞いた粛宗は「自分には力がない、代理皇帝だ」とごねはじめ、帝位の返上を口にし始める…
以前から優柔不断で保身野郎だとは思っていましたが、ここまで器が小さいとは!しかし粛宗、もしかして玄宗が怖くて報告してないとか?まさか、まさかですよねぇ…

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43~45話の感想

44話で珍珠が楊国忠の訃報を聞いて、思わず口ずさんだのは5世紀の文人・沈約の「悼亡詩」です。「悼亡詩」というのは「妻の死を悼んで詠む詩」のことをいうそうで、何度も命を狙ってきた楊国忠への哀悼としては最上級ではないでしょうか。珍珠心広すぎですね。

さて、独孤靖瑶が本格的にストーリーに絡んできて、女将軍のキャラクターが鮮明になってきました。女将軍と言えば、本ブログでもご紹介している「花と将軍~Oh My General~」の葉昭の、男勝りで「生き閻魔」と呼ばれるほどの猛将でありながら、やはり皇帝に婚姻を強制された話が思い出されます。葉昭はなんだかんだで夫との愛を育んでいけるようになりましたが、それは元々の想いと努力と相性があってのことで… 慶緒と靖瑶ではうまくいくわけがありませんね。そしていまや二人は仇に…
靖瑶は、敵に回さなければさっぱりしていていい人なんじゃないかなと思います。いきなり薬盛ったりはしてきますけど、筋は通すタイプですよね。ビジュアル的にも宝塚の男役風なかっこよさ満点ですし、これからが楽しみなキャラですね~♪

いきなり薬盛ってくるといえば、とうとう霊児=何霊依の謎が明かされましたね!
つまり、もともと霊児は張氏に拾われて鍛えられ、李俶のもとに何霊依として送り込まれ、さらに楊国忠にも情報を流していた、ということですか…。すべては張氏の野望が根底にあったということで、そう考えると、楊国忠が韋堅の謀反を申し立てて韋氏を離縁させたのも、張氏が(楊国忠も知らないうちに)後ろで糸を引いていたのかもしれませんね。
そう、楊国忠がやってきたと考えられてきたあのこともこのことも、実はどこかで張氏が霊児を使って「やるように仕向けてきた」とか… そして沈家のことも…
張氏、どんだけ黒幕ですか。敵の本丸は後宮にあり、まさに戦場ですね!

珍珠も実は今が一番安全なのかもしれません。でもやはり、珍珠が李俶と無事に再会できることを祈りましょう、次回をお楽しみに~♪

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

コメント

コメント一覧 (2件)

  • いつも拝見させていただいてます。
    私もスタートは韓国ドラマでしたが、中国ドラマの「宮廷女官若曦」を観て中国ドラマのファンになりました。
    本編に忠実な上、ご自分の感想も別記されていて本当に参考になります‼
    これからも立ち寄らせていただきます。

    • いつも見ていただいてありがとうございます!
      とっても励みになります!!
      韓国ドラマとはまた違う魅力でハマってしまいますよね。
      私は「太子妃狂想曲」からファンになりました。
      楽しんでいただけるようにこれからも更新がんばりますね!

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