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クルミットです♪
第11話は、見ていて胸が締めつけられる場面の連続でした。
沈让(シンジョウ)の死の直後でただでさえ心が重いのに、沈淙(シンソウ)の心が再び奪われ、そしてまさかの人物が“横公(オウコウ)の奸細(スパイ)”だったという衝撃まで…。
物語はついに最終決戦へ向けて大きく動いていきます。
それでは第11話を一緒に見ていきましょう!
天啓異聞録 第11話のあらすじ
夜が明け、絶望と疲労の中で褚思鏡(チョ・シケイ)と安吉丽卡(アンジェリカ)が背中合わせに座り込んでいたその時――外から轟く銃声。そして伯颜(バヤン)の叫ぶ声が響きます。
褚思鏡が飛び出すと、そこにはついに戻ってきた伯颜と援軍の姿が。怪物を追い払う兵たちの姿に、褚思鏡はこみ上げる感情を抑えられません。
伯颜が約束を裏切らなかった瞬間、本当に胸が熱くなりました。あの絶望の空気から一気に光が差し込んだ感じ。
しかし、勝利の歓喜を味わう暇などありません。
外には怪物に裂かれた村人の遺体がいくつも転がり、その中には沈让の巨大な獣化した姿もありました。
褚思鏡は沈让の固まった瞳をそっと閉じ、“必ず島を守る”と静かに誓います。
沈让の亡骸にそっと触れる褚思鏡の手が震えていて、胸に刺さって涙が込み上げました。
伯颜が連れてきた援軍は“北鎮百戸”の唐安(タンアン)。
百戸職の中でも力を持つ人物で、すぐに褚思鏡を守ろうと立ち回ります。
楊公公(ヤン公公)は唐安の行動を見て「褚思鏡を庇っている」と激昂し、「怪物を捕らえて利用すべきだ」と主張しますが、唐安はそれを鼻で笑います。
沈淙が怪物を操れるほどの力を持っていることを知る唐安は、「そんな存在を御せるわけがない」と心の中で冷ややかに思っていたのでした。
唐安の現実を見抜く目が鋭くて、ここにきてようやく頼れる味方が現れた気がしてホッとしました。
唐安は昏迷状態の賀子礁(ガシショウ)を拷問にかけ、背後にいる“大本の黒幕”の居場所を聞き出します。
賀子礁は「冬月十五日に“大戦”が起こる。横公の力を目にするだろう」と不気味に笑います。
唐安は最悪の事態に備え、島民の中で病が進んでいる者を隔離し、場合によっては“処分”することも考え始めます。
その頃、伯颜は島を離れた際に見た“不思議な海”の様子を褚思鏡へ話します。
東南の海域で、海底から青い光が揺らぐように差し込み、波がまるで呼吸するように動いていた、と。
褚思鏡はそれを聞き、“二十年前の隕星落下地点”であると気づきます。
横公の巣はあそこに違いない、と。
だが、その推理を進めようとした矢先、唐安の部隊が褚思鏡と賀六宏(ガリュウコウ)を拘束し、怪しい物を手渡します。
それは沈淙の部屋から押収された“鳥の手紙”――そこには褚思鏡の行動記録が日付順に詳細に書かれているではありませんか。
褚思鏡はその瞬間、すべてを繋ぎ合わせます。
あの鳥の鳴き声、あの奇妙なタイミング…。
彼のそばにいつもいた、あの“痴傻の少年”――賀六宏。
ここで賀六宏が“横公の奸細だった”と気づく衝撃は、もう鳥肌が立つほどでした。
褚思鏡と伯颜が急いで賀六宏の部屋に駆け込むと、窓は開き、賀六宏と沈淙の姿はもうありません。
褚思鏡たちは全力で追跡し、海辺で二人を発見します。
沈淙の瞳はふたたび青く光り、完全に操られた“以前の状態”に戻っていました。
賀六宏はもはや“痴傻”ではなく、冷静で嗤うような口調で真実を明かします。
彼は賀子礁の実の弟であり、沈淙は横公が選んだ“天命の器”なのだと。
そして彼は胸元を開き、自らも灰色の鱗が浮かび始めていることを見せつけます。
賀六宏が仮面を剥いだように本性を現した瞬間の不気味さ、鳥肌が止まりませんでした。
褚思鏡はなんとか冷静に話しかけ、「横公の居場所を教えてくれ」と問いかけます。
賀六宏は「天選の者は“自ら感じる”」と意味深な言葉だけ残し、沈淙を抱えて――そのまま海へ飛び込みます。
二人の姿は青い波に飲まれ、泡のように消えていきました。
沈淙がまた連れ去られてしまう絶望感に、見ていて胸がぎゅっと締めつけられました。
褚思鏡は唐安へ「自分一人で東南の海域へ行く」と申し出ます。
誰も巻き込みたくない、犠牲を増やしたくないという強い意思が言葉の端々からにじんでいました。
唐安は褚思鏡の覚悟を真正面から受け止めますが、「一人で行かせるわけにはいかない」と決意し、手勢と安吉丽卡を連れて同行することを決めます。
こうして褚思鏡は、横公の巣があるとされる“青い海の底”へ向け、最後の戦いに踏み出すのでした。
天啓異闻録 第11話の感想まとめ
第11話は、賀六宏の正体が明かされた瞬間がとにかく衝撃でした。
あの弱々しい少年が、横公側の“目”だったなんて…ショックと悔しさで胸がギュッとなりました。
沈淙がまた操られ、褚思鏡の前で海へ連れ去られる場面は本当に胸が痛くて、褚思鏡の無力さが突き刺さる回でもありました。
その一方で唐安や伯颜という強い味方が揃い、最終決戦へ向けて希望の光も見え始めます。
いよいよ残すは最終回。横公との決着、褚思鈺の行方、沈淙の解放…全部が一気に動くと思うとドキドキが止まりません。






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