中国ドラマ-少林問道(しょうりんもんどう)-あらすじ-37話-38話-39話-の画像つきキャスト情報をネタばれありで!
キャスト情報など、最終回までの感想を全話配信します。
ご訪問くださりありがとうございます!
クルミットです♪
前回は、楊秀が反・厳党の最先鋒である徐階を伴って洛陽を訪れ、剣雄と倭寇の癒着を暴くという、明徳ら厳党勢力の大ピンチ。剣雄は証拠を隠滅したつもりでしたが、実は蓁蓁が証拠となる取引の帳簿を隠し持っていたのでした。そして生き残りをかけて、明徳は剣雄に自らを射させるという捨て身の策に…
もうすでに残りはわずかなのに、何かこう一向に片付かない感じの閉塞感がありましたが、今回の三話で一気に事態が急展開します!三義兄弟と蓁蓁が、それぞれの道に向かって確かな一歩を歩き出すための、今回は大事なポイントとなるので要注意です!
各自がどんな選択をするのか、しっかり見届けていきましょう~♪
【少林問道】(ネタバレあり)
37話「心を整える」
梅艶楼に一人残された蓁蓁のもとに敗火がやってくる。
救ってもらわなくてもいい、と突き放す蓁蓁に、敗火は許嫁が失踪した娘と高僧のたとえ話を聞かせ、世俗の束縛という糸に縛られ、怨恨や情念から抜け出せなくなっている蓁蓁に「その糸を絶たずしてどう生きる」と諭す。その糸を絶てるかどうか、共に都へ行って確かめるがよいと…
敗火先生の喩え、ちょっと難しかったです…そして蓁蓁も糸は絶てないと思います…
傷の治療を終えて眠っていた明徳に、楊秀を連れた徐階が会いに来る。明徳は食糧を見つけて徐階の名義で災民に配り、洛陽の民に徐階を「徐青天」と呼ばせていた。明徳と徐階は一見友好的に事態の収束を喜び合った。
一方、敗火と蓁蓁は無想のもとを訪ねていた。無想はこれから徐階とともに都へ行き、厳世蕃に会って悟りの彼岸に導きたいという。敗火は徐階一行に正因と同人たちを同行させることにする。しかし、共に蓁蓁も上京すると知って、無想は内心動揺する…
「開封府」をご覧になった方には「徐青天」は苦笑ものだったかも。包拯になぞらえた清廉潔白な官吏だと称えさせたのですね。明徳の手法はかなりあざといです~
韓副官は、徐階が都に戻れば剣雄の処遇はただでは済まないことを予想し、尊敬する剣雄を洛陽で死なせられないと、自分が罪を被ると申し出る。しかし剣雄は「私は逃げない。それに逃げようにももう遅い」と言う。そこに徐階の使いが剣雄を呼びに来る…
こき使ったのに韓副官にこんなに好かれて、剣雄は案外いい上司だったのですね…
都へ向かう前日、無想は明徳が「阿九」と幼名で呼びかけたこと、蓁蓁を庇って抱きしめたことなど、様々に考えて迷い眠れなくなっていた。そして翌朝、無想は置手紙を残して一行より先に出立していた。そして一足先に都に到着した無想は、厳世蕃の屋敷で面会を求めるが拒まれる。そこに事態を察知していた明徳が梁五を連れて到着、「お前はこの都に来るべきではなかった」と言い、無想を残して中に入っていく。
明徳は厳世蕃のおかげで大理事に収監されずに済んだことを土下座して感謝するが、そこに剣雄が連れてこられたことで、事態は収束していないことを知るのだった…
厳世蕃を説得できたとしてもその後ろには父親の厳嵩がいるわけで、かなり無理~
梁五は、厳府の外で無想が誦経しているのを見て、「実の父親のためにも少しは自重したらどうだ」と食ってかかる。梁五は無想に技を繰り出すが、以前とは異なり無想と梁五の実力差は歴然だった。「あなたから厳殿に、私が導きに来たと伝えてほしい。聞き入れなければ誦経をやめ、成仏させるまで」と言って、無想は厳府から去っていった。
一方、厳府の中では、厳世蕃が「徐階が硝石の帳簿を手に入れた、三日の間に帳簿をこの世から抹殺せよ」と命じていた。剣雄はそれを聞いて、蓁蓁が隠し帳簿を徐階に提出したことを察し、悔しさに震えるのだった。
剣雄、これが何度目?っていうくらい蓁蓁に期待しては裏切られているわけですが…
少林寺では、敗火が何やら箱を持ち出して、それを持って都へ行くと言う。それを見て正念は凍り付き、「無想はもう少林寺の和尚ではない」と。しかし敗火は「無想はかつて以上に少林寺の僧にふさわしい」と、無想にこの箱を任せるためにおぜん立てをするという。
そして敗火はその箱を持って上京し、徐階を訪ねて箱の中を見せ、「どうか陛下にこれを」と依頼する。徐階は驚きながらもその頼みを受け入れる…
この箱は…確か29話に出てきた「あの箱」ではないでしょうか…そしてなぜ陛下??
楊秀は無想を連れて徐階の元に向かい、蓁蓁から預かった帳簿を徐階に渡す。大理寺に提出して厳党を調査させようと言う楊秀だったが、徐階に「今はその時機ではない」といなされる。楊秀はそこで「この帳簿を持ち、陛下に直訴する」と、厳罰を覚悟で決意を語る。ひたすらに民の幸せだけを願う楊秀の姿に、無想も何も言えない…
楊秀の直訴の話を、後ろで誰かが聞いていましたね。厳党にこの情報は伝わりますね…
蓁蓁は、徐階の計らいによって教坊司(官妓を統括する機関)で琴を教えることになるという。楊秀は「蓁蓁も苦しんだから、執着すべきでないと説いてやれ」と、無想に蓁蓁と話すように勧める。蓁蓁は無想に会い、「あなたは私をどう考えていたのか」とずっと聞きたかったことを確かめる。無想は「程聞道の心には君がいた。ずっと君が…」と答える。花は咲き、そして散る。どんな雪も降るべくして降る、と二人とも涙する…
「程聞道の心」ですから、そこ大事です。蓁蓁にとって嬉しいようでいて残酷な答え…
岡田たちは倭寇の拠点寧波に逃れていた。岡田は明徳に文を送り、これからの取引は月利七分にしろと要求していた。それは明徳から岡田と手を切らせることが狙いで、岡田はそれを名目に全面戦争を仕掛けようとしていた。その方法に不満げな江龍に、岡田は倭寇への忠誠心を疑うが、江龍は「漢人の身分は捨てても、扶桑人ではない。私は龍王会、船主の配下です」と答える…
江龍のどっちつかずのつらい立場…髷は結っても扶桑人になりきれず、裏切りながらも岡田の配下にしか居場所がないという、そんな彼がどこにたどり着くのか…
38話「義を貫く」
明徳は岡田からの文を読んで、岡田が自分と手を切ろうとしているのではと感じる。しかし今は好きなように騒がせ、やがて掃討するつもりだった。そこに剣雄が訪ねてきて、例の帳簿は楊秀の手にあり、明日の朝議で皇帝に直訴するという情報を知らせる。つまり今夜中に帳簿を抹消しなければ、生きて都は出られないことに…
岡田と明徳は、腹を探りあっている状態でも、意外とお互いに本質を掴んでいますよね
楊秀は明日の朝議に備えていた。無想と銅人たちは楊秀を警護してきていたが、正因は無想に「この件が決着したら、一緒に少林寺に戻ろう」と話す。
そこに剣雄と明徳が兵を連れて来襲する。剣雄は「帳簿を提出しても、厳世蕃は倒せるかどうか不明だが、聞道の父・明徳殿と自分と蓁蓁は確実に死ぬ」と脅す。しかし蓁蓁は「それは私が三年間望んだこと」と復讐を希望し、剣雄に巻き添えにすることを詫びる。
剣雄は何度蓁蓁に裏切られるのか…こういう時剣雄は本気で泣きそうな顔しますよね
兵士が無想たちに矢を向け、明徳は止めるが、場は一触即発に。無想は明徳に「阿九、生き続けよ」と語り掛けられ、父・明徳と義兄弟の剣雄、そして蓁蓁への情が断ち切れないことに気づいてしまう。それを見て正因は「自分は程聞道か無想か、己の心に問うてから決めよ!」と一喝する。しかし無想の迷いと苦しみを見た楊秀は、帳簿を取り出すと、びりびりに破いてまき散らし、「これで奪えない!」と叫ぶ。でも「証拠がなくても関係ない、明日の朝議では死をもって直訴する」という…
楊秀、それは…それでいいのでしょうか…いや、絶対よくないと思うのですが…
翌日の朝議で、楊秀はその言葉通りに命がけで皇帝に直訴した。厳世蕃にとってその行為は虫けらの叫びだというが、厳世蕃も明徳も少なからず衝撃を受ける。
楊秀は杖刑100回に処せられたが、まだ生きていた。徐階は「なぜ証拠もないのに弾劾した」とあきれるが、無想は「死んだとしても民国という死水に波を起こすことが楊秀の狙いだった」と語る。
無想は牢の楊秀を見舞い、命を救うには腐っている肉と骨を削らなくてはいけないと診る。無想を信じて、楊秀は痛み止めなしでの手術をすることに。楊秀は初めて「程聞道」と出会った時のことを思い出しつつ、激痛に身をゆだねるのだった…
聞道は「体は透明で瑠璃のよう」ってどんな美少年だったのでしょうか。寒毒の評判がすごいことになっていたのですね。それでわざわざ見に行った楊秀坊やの好奇心たるや…
楊秀は無想の施術の苦しみに耐えていた。そこに、蓁蓁から「会いに行って」と言われた剣雄が、悩んだ末に牢を訪れ、厳世蕃が楊秀を審問するために厳府に召喚したことを知らせる。牢を出ていく剣雄に、無想は「もしも昔に戻れるとしたら?」と問いかける。剣雄は「もしも昔に戻れるとしたら、出会いたくもない」と言い捨てて去る…
楊秀が施術中暗唱しているのは「大学」ですが、痛みを忘れさせるほど難解な文章なのでしょうか。そして剣雄の別れの一言は本心からそうなのかな…
明徳は、無想が自分のことを「実の父親」と呼んだ言葉を反芻していた。息子である無想が悩み苦しんでいる様子が、明徳の中で心境の変化をもたらしていた。
そして明徳は、厳府での楊秀の審問を任されるが、無想が楊秀を背負ってやってきたのを見て、思わず目を見張る…
明徳に守るものができてしまった瞬間、明徳はもうすでに悪辣な彼ではないようです…
39話「観海大師の衣鉢」
無想は楊秀を背負って現れ、厳世蕃に「杖刑により骨が砕け、肉が腐ったため、獄中で肉と骨を削いで命を守った。楊秀は二度と立てない」と説明する。楊秀は奏状の内容はすべて自分が書いたと認め、天下に奸臣厳嵩と厳世蕃父子を告発したのだと息巻いた。それにより明徳は楊秀に杖刑20回を命じるが、無想が体を張って楊秀を守る。
楊秀、そんな正義じゃ無駄死にとなるだけなのに、なぜ強がって空回りする…
蓁蓁は敗火に「無想が楊秀を背負って厳府へ行ったので、救ってください」と訴える。敗火はもとより承知していたが、自分一人では救えないと、時機を待つために厳府へ様子を見に行こうとしていた。そこに敗火を訪ねて役人が現れる…
敗火の「おぜん立て」が「時機」なのでしょうか。そして陛下からのお返事がこの役人?
無想は、楊秀をこれ以上打てば死んでしまうので、自分が代わりに杖刑を受けることを提案する。厳世蕃はそれを許可し、20回とさらに審理を乱した罪で合計40回の杖刑を無想に課すように、しかもそれを腕利きの梁五に叩くように命じる。梁五は明徳の気持ちを考えるとためらうが、本気で打ち据える。そこに剣雄が、無想を助けるつもりか加勢を申し出るが、厳世蕃は「一回打つごとに棒を折れ」と、手抜きせず力を入れていることを証明しろと言う。
無想の危機にたまりかねた明徳は、厳世蕃の前に跪き、無想が息子であることを告白する。厳世蕃は、無想が実は全滅させたはずの沈家の子であることに思い至り、明徳に欺かれていたことを憤り、無想を救うどころか、逆に明徳に杖刑の数を数えあげるように命じる。仕方なく、剣雄はそっと無想に叩く側を教えながら叩くのだった…
これむしろ、明徳黙っていたほうがよかったのではないかという。あんなに悪辣そうだった明徳も、我が子という弱点を持ってしまったら、意外と脆い人の子だったんですね…
少林寺では、達磨洞の中に正念が一人たたずんでいた。達磨洞の奥に置かれていた「箱」は、敗火が持ち出したので、今はおかれていた場所は空になっていた。正念はそれを見つめ、師匠の師匠である観海大師がすでに入寂されていたことに思いを馳せた。そして(師匠の空知禅師は、観海大師からの衣鉢を得られないまま亡くなったが)、その衣鉢を託されていたのは実は敗火だったことに複雑な感慨を抱く…
衣鉢に関しては、正念にとってはかなり衝撃かと…結局今まで無想に観海大師の言葉を与えていたのは敗火で、洗髄経も敗火が継承していたということになりますよね~?
厳府の杖刑の最中に、「阿弥陀仏」と敗火の声が響き渡った。敗火は蓁蓁を連れてきており、手に持った箱を開けると、中には観海大師の衣鉢が入っていた。そして「厳世蕃を救いにやってきたのだ」と言う。
そこに突然、皇帝からの勅旨がもたらされ、そこには「無想の衣鉢伝承を祝し、楊秀の事案は情状を酌量、高剣雄には倭寇の鎮圧を命じ掃討するまで帰還せぬこと」とあった。厳世蕃は徐階にしてやられたと感じ、楊秀を剣雄と共に寧波へ出征させることで報復した。
敗火は無想に観海大師からの衣鉢を伝承し、「お前は自分自身を導いたのだ」と言う…
無能な皇帝の大岡裁き!徐階の根回しでしょうが、その手があったか~!びっくり!
剣雄と楊秀は、雨の中寧波に出征しようとしていた。剣雄は楊秀を途中で逃すつもりでいたが、楊秀は自分で選んだ道だからと最後まで貫くという。さらに蓁蓁も、徐階に願い出て剣雄に同行することに。蓁蓁は「あなたの死を一番に知りたい、見届ける」と言う。
そして無想は敗火と少林寺に戻ることになり、明徳と別れの挨拶をしていた。明徳は敗火に感謝し、お互いの怨念はこれで消え去ったと言う。そして明徳は無想に「お前に鎧を脱がされた」と。明徳は去り行く二人の背中をいつまでも見送るのだった。
えっ、蓁蓁それは愛じゃないの?一瞬剣雄がすごくうれしそうな顔したのになぁ…
少林寺に戻った敗火は、衣鉢の伝承も終え、心残りがなくなったことで、達磨洞の面壁の修行に入ろうとしていた。少林三傑たちは泣いて引き留めるが、敗火は「私のために喜んでくれ」と言う。敗火は無想に「どんな住職になる?」と問い、無想は微笑んで「昼には飯を食い、夜には寝る」と答え、お互いに微笑んで敗火を洞に送り出すのだった…
無想もこの先、敗火のような飄々とした僧侶になっていくのでしょうか…
37~39話の感想
いや~…いい最終回でしたね… じゃなくて。
まだあと3話残っているのに、今回結構スッキリ終わりましたよ!エンディングの曲の最中のネタバレ映像も、まだ出てきていないのは、多分一番ラストの勢ぞろいしているシーンだけですよね。話として残っているのは、岡田と剣雄の対決がどうなるかということと、最初の導入部に話をつなげなければいけないので、蓁蓁がどういう経緯で「ああなった」のか、というところでしょうか。それと江龍の行く末かな?そのくらい?
達磨洞に「あの箱」が置かれているのを正念が見たシーンを見た時、あの中には観海大師の遺骨が入っているのかなと考えていました。そうではなく伝承されるべき衣鉢が入っていたのですね。そして実は入寂に際して敗火が伝承していたのに、諸事情でそれを伏せて(空知禅師や正念への配慮とか色々あったのでしょう)死そのものを秘密にしてきたと。衣鉢の伝承者が方丈(住職)となるべきだから、敗火は伏せてきたのかなと思ったのですが、無想が伝承してしまった今、少林寺のポジションはどうなるのでしょう、正念が方丈で無想が薬局首座のままでいくのでしょうか。
そして常にフリーダムだった敗火は、さらに衣鉢から解放されたことで、なんと面壁に…そりゃ久々に出てきた三傑が泣きますよ…。正念が「いつ出てくる?」ってのんきなことを聞いていましたが、出てくるつもりはあるのでしょうか。一種あれは無常院に入るようなものじゃないかと思うのですが。敗火はこれで精神世界に無限の自由を得ることになるのですが、いつか無想もそんな自由を求めに洞に行くのでしょうか。いや、無想はずっと人間を救おうと関わらずにはいられない、そんな迷える僧侶であるように思えます…
さて、ラスト残り3話です。まだ3話残っているということは、ここからひっくり返る可能性があるということでしょうか、少し不安です。剣雄が最後の最後には少しでも幸せな形で終われるといいな、と思わずにはいられません。どうなるかな~?
コメント