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クルミットです♪
実母を毒殺した養母・張玫娘に復讐するため、承鄞は自らの体を張った策略で張玫娘を失脚に追い込みます。承鄞の回復に寄り添った小楓と承鄞の心は近づいたものの、瑟瑟への愛情が冷めることに。そんな中、父帝の暗殺から高右相への疑いを引き起こす計画の最中、刺客に扮した顧剣が小楓を連れ去ってしまいます。
小楓以外の登場人物がみんな嘘つきで、自分のついた嘘にどんどん追い込まれていくような状態が続いていきますが、終盤に向かう中でそろそろその嘘のツケを払う時期が迫ってきているようです。承鄞の戦いのラスボスは高右相になるのでしょうか、それとも…
【東宮】(ネタバレあり)
第46話「最愛の人」
宮中に入った明月のもとに高貴妃が薬を持ってくるが、皇帝は冷淡にあしらい、他の者から届いたものは口にしないようにと明月に注意する。
皇帝も、顧淑妃の時の轍は踏みたくないですものね~
アドゥは行方不明の小楓を探すうち、街で顧剣を見つけるが見失う。一方、承鄞は皇帝に、高家の執事の遠縁・孫二が明月を探っていたことを報告する。
顧剣が隠れ家に戻ると、意識を回復した小楓の姿が消えていた。小楓は森をさまよって倒れ、夢の中で「顧小五」という男に出会う。小楓は隠れ家に戻されるが、皇宮に戻る意志は固い。
とうとう顧小五を思い出したようですが、それが承鄞につながっていないのですね
裴照によって孫二は捕まえられ、高右相の指示で鳴玉坊の女将から明月の幼い頃の衣を受け取ったことを白状する。その衣を見た高右相が「陳征の娘か」と驚いたという話に、皇帝は過去の顧如晦と陳征との友情を思い、承鄞に刺客の本当の狙いは誰かと尋ねる。
柴牧の若い頃の姿に「誰?」となりました。昔はこの三人で理想に燃えていたのですね
高家には孫二の失踪の知らせが入る。孫二は裴照によって処分されるが、後から高家の手のものが孫二を殺害しに来る。高右相は一連の動きに不審なものを感じていた。
そんな中、高家を承鄞が訪れ、刺客や小楓の行方について相談する。高右相は「刺客の狙いが皇太子妃だったら?」と、刺客が西州か丹蚩の者ではないかと吹き込もうとする。
高右相は西州方面の犯行として安護府の手柄にするシナリオを構築している予感が…
皇帝は明月に身の上を尋ねる。明月はおぼろげな記憶で、幼い頃に屋敷が襲われ、その際に両親を亡くし自分だけ生き残ったが、復讐を忘れて静かに生きたかったのだと語る。皇帝は明月に「どうか出会った時のままでいてくれ」と言う…
こんなにのめりこんだ皇帝が、明月の嘘を知ったらどうなってしまうのでしょうか
顧剣は小楓との隠れ家の暮らしに喜びを感じていたが、小楓は皇宮に戻る意志が固い。顧剣は小楓を皇宮に返すつもりはなく、小楓が承鄞に疑問や恐怖を抱いているはずだが自分を騙している、と言う。しかし小楓は一緒に西州に帰ろうと言われ心が揺らぐ。
顧剣は小楓をどうすれば動かせるかは熟知していますが、肝心要の心は動かせない…
隠れ家に羽林軍の捜索の手が及ぶが、小楓は鳴り矢で顧剣に知らせ、共に逃げる。小楓から「あなたは顧小五なの?」と尋ねられた顧剣は衝撃を受けるが否定せず、小楓は顧剣を顧小五だと信じる。隠れ家に駆け付けた承鄞は、小楓が自ら刺客と逃げたと聞き、愕然とする。
小楓を騙すことでしか守れない男たちの、不毛な戦いが展開しております♪
承鄞は、瑟瑟が何度も訪ねて来ていたと聞き、時恩の勧めもあり渋々青鸞殿を訪れる。瑟瑟は久々の承鄞の訪れに舞い上がる…
小楓のショックで、もはや寵愛をなくしたはずの瑟瑟に接近するしかないのでしょうか
第47話「兄の遺志」
承鄞は青鸞殿の前まで来たものの、引き返して太皇太后のもとを訪れる。小楓に対しての思いを吐露する承鄞に、太皇太后は「小楓は心の底から李承鄞を愛している」と太鼓判を押す。一方、顧剣と月を眺めていた小楓は、都に来てからの記憶しかないことに不安を感じつつ、顧剣に寄り添うことでかろうじて自分の居場所を見出していた。
あれ?承鄞は胡桃嫌い?高右相のところで胡桃菓子を食べていたのは演技??
柴牧は明月のもとに太医に扮して忍んで来て、後宮から離れるように勧めるが、明月はこの機会を逃すつもりはない。父と娘がいたわりあっていたところに皇帝が来訪するが、明月は柴牧の存在をなんとかごまかす。
柴牧は、皇帝に見つかろうとしているのかと思うくらい不自然な挙動でしたね♪
承鄞は亡き長兄・承稷が逃がした太傅を密かに訪ねる。承鄞はかつて長兄が暴こうとした科挙の不正問題を持ち出す。挙子七名が同日に不自然に縊死した件で、挙子たちは血書を遺していた。最愛の兄のために遺志を継ぐという熱意に打たれ、太傅は承鄞に血書を託す。
承鄞は柴牧に血書を見せ、これを皇帝に暴露することで高右相の信頼は地に落ちるだろうと見る。承鄞は血書を上申する諫官には太常寺卿の奚清卓が適任だと、密かに血書を届ける。
太傅を逃がした件はここで回収されましたか!これも謎だったのですよね~
瑟瑟は承恩殿に様子を探りに来るが、アドゥに剣で脅されてあしらわれる。小楓がアドゥを置いていけないと言い張ったため、顧剣と小楓は承恩殿に忍び込むが、そこで小楓は憔悴しきった承鄞が小楓の鴛鴦の腰帯を手にする姿を見る。アドゥは一緒に西州に帰ることにするが、顧剣が自分を顧小五だと偽っていると知って愕然とする。
承鄞にとってはあの腰帯はいい思い出なのでしょうが、小楓にとってはどうなのか…
瑟瑟は承鄞が吹く簫の音色の悲しさに心を寄せる。その音色は小楓の耳にも届くが、そのまま皇宮を出ていく。アドゥは顧剣が顧小五と名乗っていることを問い詰めるが、顧剣は自分の余命が半年と告白し、一瞬でも小楓が自分を愛してくれたら死んでも悔いはないと言う。
誤解と嘘で一瞬の愛を得ても、それは小楓を苦しめるだけになるのではないでしょうか
承鄞の計画通りに奚清卓は血書をもって上奏し、科挙の不正を再審すべきと訴える。高右相は奚清卓が血書の出所を明らかにできないことを指弾し、諸臣も賛同する。それを見た皇帝は「この件は徹底的に調べて高殿の疑いを晴らさねば」と、承鄞に捜査を任せるが、承鄞は辞退し刑部尚書の宗奐を推挙する。宗奐は高右相に引き立てられた人物だった…
奚清卓と宗奐という人選も、実は裏の裏がある練りに練った策が潜んでいそうですね
第48話「釜中の魚」
皇帝は血書を前に、かつて自分に高右相の不正を訴えた息子・承稷を思っていた。
高家では、宗奐を推挙したことで、承鄞への不信が払拭される。高右相は書を書いて宗奐に送り宗奐を牽制するが、宗奐は書の中の「并州」の文字を見て、飾ることなくしまいこむ…
并州にどんな意味が?高右相は何の地雷を踏んだのでしょうか
顧剣は小楓に「顧小五」と呼ばせていたが、小楓は何か落ち着かず、アドゥも本当のことが言えず苦しむ。一方承鄞は、小楓が自ら望んで去ったのではないかという思いに苦しんでいた。小楓は元宵節が終わってから都を出ようと提案するが、小楓から顧小五だと信じられるほどに、顧剣はつらくなる。
顧剣は自分の策で自分の首を絞めているだけじゃないですか、もうやめて~!
太傅は高右相に見つかる前に、自ら命を絶つ。高右相は太傅の背後にいる者の存在を恐れ、自分たちがすでに釜中の魚ではないかと考え、時局を打開するため高顕に文を送る。そこで高顕は駐留兵の給金を横領して朔博に送り、「芝居」を打診。呼応した朔博は壊辺・西渚・尤山を落とす。朔博の反乱の報を受けた鎮北候・趙敬禹は、都からの指示を待つことに。
趙敬禹が久々すぎて一瞬「誰?」って思ってしまいましたよ…
朔博の突然の反乱の報と、安護府の言い訳に皇帝は激怒する。高右相は自分に降りかかった問題から目をそらそうと、高顕の指揮権剥奪と自分への厳罰を求める。皇帝は心ならずも高顕を鎮遠将軍に任じ、兵糧と武器の追加を命じる。思うようにならず荒れる皇帝を、明月は「天子の地位は何者にも脅かされない」と慰める。
この場面、20年近く誰にも本音を吐露できなかった皇帝に、ようやく明月という存在ができたということなのかなと思うと、今皇帝はつらいけど幸せなのかもしれませんね
宗奐が挙子の捜査を中断していると奚清卓は食ってかかり、七名の挙子の最年長者は「并州」で無念の死を遂げた、宗奐の啓蒙の師・穆殿であると持ち出す。血書には挙子の来歴と知人の名を記した紙があり、それを見た奚清卓は宗奐の推挙に一縷の望みを抱いていたのだという。実は宗奐は高家に見張られつつも事を起こす時期を見計らっていたのだった。
「并州」はこれですか!パズルのピースがひとつずつはまっていくような策略ですね!
顧剣たちが元宵節の混雑に乗じて抜け出すと見て、承鄞は小楓を連れ帰る計画だった。柴牧は、家族団らんの日である元宵節に明月に伝言を頼もうとするが、承鄞は冷たく突き放す。承鄞は趙敬禹に「朔博と高顕が結託」との密書を届け、趙敬禹への配慮から瑟瑟を訪ねるも、瑟瑟は承鄞が日に日によそよそしくなっていくのを感じていた。
瑟瑟の服装や着替えの様子から、青鸞殿に泊まった翌朝のようなのに、この距離感?
元宵節の日、小楓たちは都を立とうとしていた。小楓と刺客の捜査に進展がないことで、皇皇帝は何者かが西北の情勢悪化に乗じて流言を広めているのではないかと、大理寺の牢の重罪人を再度取り調べると言う。さらに皇太子妃不在の元宵節には、趙敬禹の協力を重視して瑟瑟を同伴するようにと承鄞に命じる。
昔だったら瑟瑟推しアピールだったのに、今のこの承鄞の隠そうともしない義務感…
永娘は元宵節のために小楓の衣を瑟瑟に持ってくるが、使用後の返却をと念を押す。返さないつもりの瑟瑟に、永娘は「立場をわきまえて出過ぎぬことが宮中の掟」と釘を刺す。
永娘、カッコイイ!よく言った!! 瑟瑟は焦りのせいかどんどん本性丸出しですね
46~48話の感想
45話で顧剣に連れ去られた小楓が帰ってこないまま、3話が経過してしまったことになります。小楓を案じるあまり次第にやつれていく承鄞を見ていると、彼の自業自得の部分が大きいとわかっていながらも可哀想になってきます。
その承鄞ですが、養母・張玫娘への復讐を果たし、とうとう高家へ鉄槌を下すべく動き始めたようです。承鄞は高右相のところでは「幼い頃から膝の上で胡桃菓子を食べていた」というので「好物」と思われていた(46話)ようですが、太皇太后には胡桃を勧められても「嫌い」と断っていました(47話)。些細なことですが、幼い頃から養母のホームである高家では本音を出せず、嫌いなものを嫌いと言えない立場だったのでしょうか。太皇太后の前だけは本音を出して、好き嫌いを言っても許される場所なのですね。
高家はいまだに自分たちを攻めてくる勢力の正体が何者かがわかっていませんが、承鄞はさらに正体を見せないままに朝臣たちを動かし、皇帝の心を揺さぶる策に出ました。
宗奐と奚清卓という、いきなり出てきた朝臣に「誰この人」と戸惑う方もおられるかもしれませんが、実は彼らは以前から登場していました。彼らは以前、忠王や宣徳王を支持していた、反高家の立場だった模様です。だから謀反で立場を失い、高右相にすり寄るしかなかったという悔しい思いがあるわけですね。いくら恩を売られても、踏みつけにされた思いというのは消えないものです。そういう小さな思いの積み重ねが大きな勢力とならないまでも、皇帝の心を動かす一穴となっていくのかもしれません。
しかし西域がきな臭い状況で小楓たちは西州を目指そうとしているわけですが、ただでさえややこしい事態がさらにこじれそうで心配です。とりあえず都を出る段階で捕まるのかな?ここにきて「顧小五問題」というブーメランが顧剣に突き刺さっています。顧剣は嘘と策略で小楓を一度失っているのだから、嘘だけはダメでしょう…
小楓の愛を一瞬でも得たいがために、自分が顧小五だと名乗っては見たものの、小楓が顧小五への愛を示せば示すほど傷つくというジレンマ。承鄞もダメだけど、顧剣もダメすぎて、もうこれ、小楓は裴照しかないのでは?(一番ダメ)
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