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クルミットです♪
承鄞は、高震が張参を殺害した罪を演出し、高家と張玫娘の離間を図ります。皇帝が高如意を寵愛するようになった焦りから、承鄞を制御しておきたい張玫娘は、緒娘を流産させてその罪を瑟瑟に着せようとし、母子の溝は深まる一方です。
豊朝の闇は日に日に深まる一方ですが、主人公二人は顔を合わせるとコメディモードなのがまだ救いでしょうか。少しずつ二人の心の距離は近づきつつあるのですが、それはまた今よりも深い地獄へのカウントダウン。どう堕ちていくのかしっかり見届けましょう♪
【東宮】(ネタバレあり)
第40話「接吻」
瑟瑟は皇后の命令で幽閉され、侍女の錦児以外は遠ざけられてしまう。承鄞は撤回を求めて跪くが、脚の痛みに丹蚩での記憶がよぎり高熱で倒れる。承鄞が侍医に記憶喪失について尋ねるのを見て、裴照は内心冷や冷やするが、高熱の承鄞は白眼狼の夢にうなされる…
最も信頼している裴照ですら隠し事をしているのを、承鄞が知ったらどうなるやら
承鄞の熱は何日も下がらない。心配した永娘が必死に訴えたため、小楓は仕方なく見舞いに行く。「母上」と呼ばれて手を握られ、小楓は無理やり承鄞に薬を飲ませる。一方瑟瑟は、承鄞さえ会いに来てくれない事態に、小楓が陥れたのだと恨む。
錦児の顔の汚れ、慣れないのに火を起こして作ったお粥を、瑟瑟はぶん投げたのですね…
承鄞は小楓の手を握ったまま放さないため、仕方なく「御厠」で用を足していたら承鄞が目覚めて爆笑する。承鄞は小楓を寝所に押し倒し、接吻したら黙っていてやると脅す。小楓は渋々応じるが、その時承鄞の脳裏に過去の記憶がよぎる。承鄞は小楓に鴛鴦の腰帯を贈り、東宮内には「皇太子が皇太子妃を寵愛した」という噂が駆け巡り、瑟瑟の耳にも届く。
アドゥと永娘たちのやり取りが爆笑ものでしたね♪ でも小楓はちょっとかわいそう
皇太子の戯れを諫めなかったということで、小楓は張玫娘から説教され、承鄞の罠だと怒る。一方で瑟瑟には承鄞からと料理が運ばれるが、承鄞を見舞おうとして太監から「身分をわきまえろ」と突き放され、瑟瑟は泣き崩れる。
食事を持って来た太監は皇后付きなので、何か盛られてないかドキドキしました
息抜きに小楓はアドゥと抜け出すが、裴照が待ち構えていて外出をたしなめる。しかし小楓の勢いに負けて一緒に米羅酒楼に行くことに。小楓は裴照が竹笛を吹けることに驚くが、裴照は父から教わったのだという。小楓は郷愁や日々の憂いがない交ぜになった思いから、裴照に「妻を娶るなら必ず好きな人にして」と言う…
小楓に竹笛を教わった恋の始まりも忘れられたのだと考えると、裴照も切ないですね
酔った小楓を東宮まで送った裴照は、その姿が見えなくなるまで見送るが、小楓に会いに来た承鄞がそれを見ていた…
見てないで声かけたらいいのに、そういうところが陰険ですよね!
第41話「子作り騒動」
回復した承鄞は、皇帝に裴照が独身かと聞かれ、珞熙が裴照を慕っていることを耳に入れる。
太皇太后の誕生日の宴で、小楓は承鄞と一緒に座らず、太皇太后に不仲を心配される。高如意は婕妤に昇格し、皇帝の隣で張玫娘を苛つかせる。皇帝は珞熙と裴照の縁談を発表し、承鄞はそれを聞く小楓が表情を曇らせるのを見ていた。
小楓の気持ちを確かめるために、腹心の人生を巻き込まないであげてほしいです
裴照は平南公主を母に持つ身分のため、公主との縁談は突然ではあるが想定内だという。承鄞は裴照の問題が片付いてすっきりし、裴照は複雑な思いを抱いて米羅酒楼で強い酒を煽る。裴照の縁談の話を聞いたミロは裴照を連れ出して朱雀楼に登り、心に想いを秘めたまま、裴照を見送ると伝える…
これがミロの精一杯なのでしょうか。切なすぎますね…
小楓と永寧は珞熙の縁談を祝福するが、自分の愛のない結婚に苦しむ小楓は「裴照の本心をちゃんと知るべき」だと言う。本音を口にしない裴照だからこそ知っておいた方がよいと言われ、珞熙は反発する。
小楓は間違っていないのですが、でも知らないでいた方がいいこともあると思います
小楓のもとを訪れた承鄞は、裴照と外出したことを咎めて説教するが、小楓に言い返されて反論できず「二度と来ない」と怒って帰ってしまう。小楓が吐き気を催したため、太皇太后は懐妊を期待したが違ったため、承鄞と小楓を内殿に閉じ込めて外に出すなと命じる。
閉じ込められた二人のもとに粥が差し入れられるが、実は粥の中に媚薬が仕込まれていた。小楓は寝台に承鄞を縛りつけているところを太皇太后たちに見られ、誤解されてしまう。
太皇太后無茶するわ~。そんな動物の交配じゃないのですから無理に追い込んでも…
太皇太后の作戦は瑟瑟にも伝わり、結局側妃でしかない自分の立場を思い知らされたことで、東宮の正当な主になりたいと思う。一方承鄞は、裴照と珞熙の縁談を喜ばなかった理由を小楓に問い詰め、本心を吐露しようとするが、何も言えない。
承鄞は、策略だとペラペラしゃべるのに、いざ本心は何も言えないのですね~
張玫娘は、政治的な思惑を含めて承鄞と小楓の子供を望みつつも、太皇太后の我儘なやり方に閉口していた。東宮に様子を見に行くが、太承鄞の取り上げられた衣服の中に、亡き顧玉瑶の玉佩がある事に気付く…
まさか子作り作戦の衣類取り上げの命令が、玉佩発覚につながっていくとは!
第42話「刺客」
差し入れられるのは薬入りの粥だけという状況が続き、なんとかして外に出ようと考えた小楓は、承鄞が病だと騒ぐ。やりすぎを悟った太皇太后は二人を解放することに。しかし承鄞は、自分が着ていた衣を玉佩ごと皇后が持ち帰ったと知って青ざめる。
鳴玉坊の話のやり取りを見ていると、普通に仲のいい夫婦に見えるのに♪
張玫娘のもとに衣服と玉佩を取りに行った承鄞は、玉佩の片割れは明遠からもらったが、由来は何も聞いていないととぼける。承鄞は気付かれたと察し、裴照と共に柴牧を訪ねるが、そこに容霜が忍び込み、気付いた柴牧はわざと「皇后の話を皇帝に話せ」と言う。
張玫娘は自分の身を守るために手を打つ選択を迫られる。しかも高婕妤の懐妊が重なり、高家に見捨てられ息子に追いつめられ、廃后の恐怖で張玫娘は容霜に命を下す…
皇帝は実は結構張玫娘のこと内心は嫌いで、色々あてつけているように見えますよね
その夜、思いつめた様子で泥酔した承鄞は、寝殿から近侍を全員追い出して閉じこもる。心配した時恩が小楓に助けを求めたため、小楓は承鄞の様子を見に行く。承鄞は小楓を抱きしめ、今すぐここを離れるように言う。説明する間もなく刺客に襲われて承鄞は胸を刺され、アドゥが刺客を追って顔を見るが返り討ちにあう。
時恩はいい子なのですが、やることなすことが引っ掻き回す結果になりがち♪
承鄞は生命の危機に陥っていた。さらに裴照が瀕死のアドゥを見つけ、皇帝は刺客を見たであろうアドゥを手当てさせるが、五臓六腑が打ち砕かれ回復は困難とみられた。小楓は承鄞とアドゥを看病し、裴照は宮中の人間すべてを調べていたが、刺客は見つからなかった。
容霜はかなりの手練れですが、どうしてあんな手練れを侍女として置いていたのかな~
承鄞はわずかに意識を回復し、「母上」と呼ぶため張玫娘が呼ばれるが、握った手を懸命に振り払われ、張玫娘は母子の断絶を確信する。そんな中アドゥが危篤状態に陥ったため小楓は顧剣に助けを求め、顧剣は自分の気をアドゥに注いで回復させる。小楓は承鄞も回復させられないかと求め、顧剣は拒絶しつつも金創薬を与えるが、その後倒れてしまう。
顧剣はただでさえ少ない寿命をアドゥにまであげてしまって…
小楓は西州の薬だと言って、侍医に金創薬を渡す。顧剣は裴照によって明月のもとに運ばれ、顧剣が無理をして命を縮めたと知った明月は涙するが、顧剣には悔いはなかった…
でもこの先小楓が記憶を取り戻したら、感謝どころか恨まれそうですよね~
40~42話の感想
前回七夕だったのに、今回は雪がちらついていました。今は何月設定なのでしょうか。
瑟瑟は冷宮送りが決定、とされていましたが、自分の宮に幽閉、という程度に緩められたのでしょうか。中国時代劇によく出てくる冷宮は、精神的に壊れた先帝の老妃嬪たちなどが、ろくな食べ物も与えられず放置されているというものだったりするので、瑟瑟の幽閉程度ならまだ大丈夫、とか思ってしまったりします。
また、中国時代劇では良家の子女に小姐時代から付き従って、婚家についていき運命を共にする侍女たちが登場しますが、物語の中で彼女らにチラッと脚光が当たる瞬間が見逃せません。張玫娘の侍女・容霜はびっくりするほど手練れで、忍者風に忍び込みアドゥを倒すほどの武闘派だったのが驚きです。瑟瑟の侍女・錦児は、瑟瑟が箱入り娘なので汚れ仕事をしたことがなかったのか、下働きが全員退去させられたため、彼女が顔を真っ黒にしてせっかくお粥をつくってきたのに、瑟瑟がそれを怒りでぶん投げるのですよね…
何があっても主には決して感情を露わにしない、そんな侍女たちの忠誠心が切ないです。
小楓では形式上アドゥが侍女に当たる存在ですが、忠誠心を超えた部分で小楓を守ろうとしている彼女の思いは、この先いつか報われるのでしょうか…
今回のみどころは太皇太后の「子作り大作戦」でしたが、寝台に縛られている承鄞を見て「それでいいのよオホホホ」って、色んな意味でちょっと怖いですよね♪ ああいう優しそうなおばあちゃんでさえ宮廷の闇を背負っていたりするわけで、現役世代の承鄞の屈折などかわいいものかもしれませんが、育ての母を陥れ、親友に嫉妬して縁談を押し付け、誰よりも愛してくれている妻を利用して苦しめる承鄞はいかがなものかと思ってしまいます。そのしわ寄せが、まわりまわってなぜかいつも顧剣が拾うことになってしまう構図。確実に顧剣の寿命は承鄞が縮めていると言っても過言ではないですよね。
あそこまでして復讐を果たしても、すべてが終わった時、承鄞の周囲には誰もいなくなっているのではないでしょうか。今からちょっと気がかりです…
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