麗王別姫-れいおうべっき-あらすじ-58話-59話-60話-感想つきネタバレありでご紹介!

中国ドラマ-麗王別姫-あらすじ-58話-59話-60話-の画像つきキャスト情報をネタばれありで!
キャスト情報など、最終回までの感想を全話配信します。

麗王別姫

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クルミットです♪
前回の感想でお話ししましたように、今回ご紹介する58~60話の、60話までで第一部の区切りになっています。話の内容も、人の出演も、色々ひと区切りになります。
中国ではここから1か月インターバルを置いて第二部になったらしいのですが…
こんな終わり方で1か月放置??ありえないでしょ!?っていう感じです。

さて、第一部の中でひとつの柱になっていた話が、ここで終わりを迎えます。何人かが退場となりますが、正直なところ、今回の展開…重いです。
理不尽で、悲しすぎて、涙が止まらないお話となっていますので、ハンカチとティッシュのご用意を忘れずにご覧ください~♪

【麗王別姫】(ネタバレあり)

58話「昏睡した皇子」

珍珠は張皇后の悪行をこれ以上見過ごせないと怒るが、証拠もないのに血縁確認を申し出ることはできない。珍珠は李俶に、皇后の侍女霊児が何霊依ではないかと話す。現れた時期や、声が似ていて、東瀛の秘術を使っている点が偶然とは思えない、と…
「父上は証拠がないと信じない」と李俶は言うのですが、張皇后の讒言は証拠もないのにホイホイ信じるんですよね、粛宗は…

密会場所に倒れていた老人は、林致の治療により目覚めたが、何も語らなかった。林致から彼が医者だと聞かされ、李俶は驚く。
李俶は、皇后の密会相手の人相について覚えていることはないかと林致に尋ねる。後ろ姿しか見ていないが、武芸の心得があるようだったという。しかし林致は当時のことを思い出して錯乱してしまい、李倓が飛んできて落ち着かせる。
李俶は皇后の不倫相手が史思明なのではと確信し、医者の口を割らせるよう風生衣に指示する。また衝動的な李倓には皇后のことは伏せるようにと…
ここで李倓に話してなだめていたら、今後の展開が違っていたかなぁ…

落ち着いた林致は、その後素瓷の診察に広平王府を訪れる。素瓷は逸の死以来昏睡しているのだが、これは心が病んでいるので時を待つしかない。
珍珠は、皇后を追い詰めるため、佋の健康を損ねずに昏睡させる方法を林致に依頼する。林致が研究している古代の薬は、数日たてば目覚めるが、劇薬で無理に起こせば体に害が及ぶのだという。
実は目覚めていた素瓷が、その珍珠と林致の秘密の会話を聞いていたのだった…
健康を損ねなくても、子供を巻き込むのはまずいと思うのですが、どうなりますやら~

珍珠は皇后の元を訪ね、「広平王府は不幸続きなので、信心深い義母上に徳の高い大師をご紹介いただきたい」と言うが、張皇后は「よこしまなことは考えず、一途に善行を」と嫌味で返す。しかし珍珠はその時に、佋に秘薬を付着させていたのだった。
翌朝、薬の効果が出て佋が目覚めず、張皇后は大混乱。侍医は原因を特定できず、苛立った張皇后は裴貴妃が術を使ったのではと疑うほど。しかし佋の意識は戻らない…
この、我が子の緊急時ですら、すかさずライバルを蹴落とすチャンスに使うとか、ほんとに張皇后のこの勤勉な悪辣さ、見習いたいくらいに最低ですね~♪

李俶と珍珠は、粛宗に「実は适も佋と同じ病を患い、長孫鄂先生に治してもらった」と申し出る。适には効果のあった薬の処方箋を持参したが、薬を作るために欠かせないのが父親の血だと粛宗に説明する。しかし、実の父親の血でないと治らないのだと。佋が我が子と疑わない粛宗は、すぐに佋にその薬を試してみようと言い出す。
誰でしょう、こんな茶番のシナリオ考えたのは!面白いじゃないですか~!

素瓷は逸の供養のために寺を訪れていたが、その帰りに何者かに後をつけられた。
それは霊児で、実は霊児は、乳母殺しの時に逸を生かしておいたのだ。逸を人質に取られ、やむなく素瓷は珍珠たちが薬を佋に盛ったことを霊児に話してしまう。
そのことで張皇后は、李俶たちが薬の処方箋を持参したのは出生の秘密を暴くのが目的だと察知する。だから李俶の薬を断れば粛宗に疑いをかけられるが、自然に毒が消えるのを待っていられない。そこで佋に劇薬を使う決断を下す…
なんと逸は生きていた~!?そういえばあの時、乳母に抱かれている逸のことをよく確認させられないまま、素瓷は倒れてしまったんでしたっけ?

粛宗と李俶と珍珠が佋のもとへ向かう途中で、霊児が粛宗に「殿下が目覚めました」と知らせに来る。侍医は大丈夫だと言うが、佋は虚空を見つめて意識がぼんやりしている。
李俶たちは張皇后に気付かれたのかと愕然とするが、素瓷が情報を漏らしたことにはまったく思い至らない。
李俶は霊児を見たことで、何霊依ではないかと言う疑いを深める。容貌の違いも、怪しげな秘術に凝っていた何霊依ならありえるのではないかと…
我が子さえ野望のためなら踏み台にする女、張皇后恐るべし…しかしこれ、素瓷が洩らさなかったら、どんな茶番劇になったのか、ちょっと見てみたかったですね~

李倓は、林致が佋の事件に関与していたために数日間医館を閉めたことを知らず、心配して調べまわっていたのだった。李倓が医館で手伝っているうちに、林致は李倓の腕に同心結びがあるのを見て、さまざまな記憶が蘇り、阿醜=建寧王李倓で自分の夫だったことを思い出してしまう。そして林致は錯乱状態で、「李佋は皇太子の子ではない、だから皇太子妃は私を殺そうとした」と、張皇后の密会を目撃したことが自分の悲劇の原因だったことを李倓に話してしまう…
とうとう記憶が戻りました…そのトリガーが同心結びだったというのが悲しいですね~

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59話「恩讐の行方」

佋は劇薬を使用した後遺症が残り、意識はあるものの反応がない。張皇后は必死で看病するものの、佋は回復の兆しすらなく焦りが募る一方だった。
霊児は素瓷から聞いた情報で、史思明が連れてきた医者が実は生きていて李俶に捕らわれている、と報告し、張皇后を激怒させる。
さらにかの医者は、佋が史思明の子であると粛宗に証言することを承諾していた…
張皇后絶体絶命!でも李俶たちの策が勝てる気があんまりしないのはなぜでしょう?

林致の記憶が戻って自分を拒絶したことから、再び酒びたりになった李倓は、林致の言葉を思い返して、張皇后への怒りを募らせる。
その頃李俶と珍珠は、張皇后を告発するために証人の医者を連れて参内していた。粛宗にようやく報告しようとしたところに、李倓が張皇后の蓬莱殿に剣を抜いて押し入ろうとしたという騒動が勃発、それどころではなくなる。
李俶の足を引っ張ることにかけて、李倓の間の悪さは天才的ですね…

張皇后は霊児に医者を殺せと命じ、李倓と対峙する。李倓は林致を苦しめたことを弾劾しようとするが、張皇后はとっさに佋の口をふさいで窒息させようとする。李倓は我に返って止めるがすでに遅く、佋は死亡していた。そしてそこにやってきた粛宗たちに、張皇后は「李倓が弟を殺した」と訴えるのだった。
粛宗はその言葉を鵜呑みにして逆上するが、李倓は佋が不義の子だと暴露し、殺したのは張皇后自身だと訴える。李俶と李婼が捜査をしてと訴えるが、張皇后が自害しようとしてみせたために、粛宗は張皇后の言葉をすべて信じ、李倓の捕縛を命じる。
そしてその混乱のさなか、唯一の証拠である医者は霊児によって殺害されていた…
我が子を殺しておきながら、この口八丁。すごいです、かないません…

李俶は李泌にとりなしを頼むが、粛宗は謁見を許さない。しかも皇后は以前から李倓の謀反の証拠を集めていたことから、李倓には毒酒による自害の勅命が下る。巻き添えを恐れた李泌や張得玉の懇願にもかかわらず、李俶は処分の撤回を求めて参内する。珍珠は林致なら毒酒を解毒できるのではないかと考え、都を離れた林致を捜す。
その頃、建寧王府に李輔国が勅旨を持参する。身に覚えのない謀反の罪が追加されていることに李倓は愕然とし、粛宗に直接話そうとするが、李輔国は李俶たちへの影響をほのめかして黙らせる…
ここぞと謀反をぶっこんで、完全に張皇后のターン!瞬時に攻守入れ替わった!

李俶は参内するものの、粛宗に避けられてしまう。それでも追いかけて助命を嘆願するが、張皇后に日々李俶への嫉妬と疑心暗鬼を植え付けられてきた粛宗は、李俶の言葉に耳を貸さない。処分の決定を覆さない父と、それでも弟を庇い続ける息子の間の溝は決定的となり、粛宗は鞭で李俶を打ち据え続ける…
李俶の訴えに粛宗が返してくる言葉が、日々どれだけ皇后が李俶への不信を囁き続けたかという感じで、絶望しかないですね~

珍珠は西域に向かおうとしていた林致に追いつき、都に戻って李倓の解毒剤を処方してくれと頼む。林致は自分にも毒酒の毒素は解毒できないと言い訳して断るが、珍珠に「会わなければ必ず後悔する」と説得されて、解毒剤を手に建寧王府へ向かう。
李倓と向き合った林致は、離縁し捨てたことへの恨みの思いすべてをぶつける。李倓は「いっそ出会わなければよかった、君が受けた苦痛に比べれば私の後悔はとるに足りぬ」と…
林致と李倓は、もっと早くにこの本音をぶつけ合えればよかったんでしょうけどね…

60話「償い」

李俶はどんなに叩かれても、まだ李倓を庇うのをやめなかった。粛宗は自分に代わって宦官に棒打ちで続けさせ、見かねた宦官が粛宗に止めるように進言するが、それでも李俶が折れないため、罰は続けられる。
李俶は幼い頃の李倓の思い出を持ち出して、粛宗の情に訴える。粛宗の目に思わず涙が…
李俶、何回打たれてるんでしょうか。庇ってくれた宦官は前も庇ってくれた人かな…

林致は李倓に「生きて幸せになって、それでこそあなたを一生かけて恨める」と、解毒剤を置いて出ていく。
ところが、霊児が林致を人質にしてやってきて、李輔国が「佋様を自ら殺したと文で懺悔してほしい」と要求する。林致は「彼がいまさら私に情けをかけるわけがない」と言うが、李倓は林致を守るために要求に応じ、自白文を書きあげる。
李輔国は刑の執行の時刻だと、毒酒を持ってこさせる…
李輔国のというか、皇后のこの周到さがムカつきますね、彼女の中ではこれで「佋を殺したのは李倓」というすり替えと逃避が完成するんでしょうね…

李俶が「父上!父上!」と必死に訴える声が、いつしか粛宗の耳には幼い李俶と李倓が呼ぶ声に聞こえている。粛宗の頑なな気持ちが揺らぎ始めた時、張皇后が「佋や~佋や~」と声を張り上げ、それが耳に入った粛宗は「私の佋は李倓に殺されたのだ」と我に返り、宦官に命じて李俶を追い出す。李俶が一人帰ろうとすると、張皇后がすれ違いざまに「李俶、すべての発端はあなたよ あなたが李倓を殺したの」と囁き去っていくのだった…
李俶は風生衣に、李倓を救い出して王府に火を放ち、遠くで庶民として生かせと命じる。それが困難と知りつつもわずかな望みにかけて李俶は建寧王府へ…
この後姿の張皇后、般若の形相が見えるようです。鬼です、鬼より怖いです…

李倓は毒酒を飲み干し、見届けた李輔国は退出していく。霊児がいまだに林致を拘束したままなのを見て、李倓は霊児から林致を助けて脱走を図る。しかし毒が回ってよわってきた李倓は林致を再び奪われ、霊児は「解毒剤を出せ」と李倓に迫る。李倓はやむなく解毒剤を砕いて捨てる。しかし霊児が林致を逃がすはずもなく、二人を殺そうとするが、李倓が林致を庇って刺されたところに風生衣が駆け付ける。風生衣は霊児の顔が何霊依に代わるのを目の当たりにし、その後を追いかけていく。
李倓は同心結びを取り出して林致の手首につけ、「また来世で会おう、きっと夫婦になれる」と言い残して息を引き取る…
そこにようやく到着した李俶は、すでに遅かったことを知り、血を吐いて倒れる…
この霊児のというか、皇后の周到さ(以下同文) 李倓…あんまりです…

翌日、事情を聞いた靖瑶が王府に薬を持ってやってくる。珍珠の献身的な様子に心が痛みながらも、李俶を心配な靖瑶は毎日通うと言う。
珍珠は風生衣から、建寧王府での格闘した相手が霊児だったこと、そして霊児の正体が何霊依だという報告を受ける。何霊依の主は最初から張皇后で、沈家の仇も彼女だったことを珍珠はようやく確信する。
丸三日眠っていた李俶はようやく目覚めるが、珍珠の手厚い看病にも関わらず、李倓を失った悲しみから気力を失っていた…
全員がボロボロになってるのに、靖瑶の恋するメンタル強さがドシドシと…

林致と長孫鄂は、都を去る前に李倓の墓に参っていた。
林致は自分たちのあらがえなかった悲劇を運命として受け入れ、都を離れ長孫鄂と安と共に各地を渡り歩くことに。
林致は珍珠の無事を祈りつつ、同心結びを二度とはずさないと誓う。これで李倓と来世も夫婦になれる、と…
これで林致も退場ということに? 珍珠たちに命の危機があっても今後は…

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58~60話の感想

李倓と林致の夫婦は、物語のような幸せなカップルでした。それが、何も悪いことをしていないのに、突然取り返しのつかない形で引き裂かれ、記憶喪失という寛解のような時期を経て、お互いの本音がすれ違ったままに永遠の別れへと…
なんでこうなってしまったんでしょうね…。張皇后の悪意とは別に、伝えるべき言葉を伝えていれば、もう少し何とかなったんじゃないか、と思わずにはいられないのです。
せめてまだ、李倓が「離縁は林致の命を守るため」と言えていたら、林致の恨みの気持ちも少しは違っていただろうし、李倓ももう少し救われていたのでは…
どうしてもこのドラマ、言っておけばいいものをっていう言葉がちゃんと伝えられていなくて、見る側がモヤモヤしたりイライラしたり、まったく思うつぼです。
それでも林致が恨みだけではなく、ちゃんと来世も夫婦にと思える形で終わったことに、李倓の魂に救いが残されたように思えます。

59話の愁嘆場で、佋が実子か不義の子かを検証するために、骨に父上の血を振りかけて検証を、と李婼が訴えていましたが、この非科学的な親子鑑定、笑っちゃいけないんですが本人たちは大まじめです。
「宮廷の諍い女」では、水に皇帝と皇子の血を入れて、混ざったら親子、という鑑定法が登場していましたが、確率的にどういう結果が出るようになっているのでしょうか。鑑定方法に信頼性がないので、結果は運次第、疑惑をもたれてしまったらアウトということなのでしょう。侍医だって信用できませんしね~!

そして、我が子の命ですら、野望のために手にかけることができる女・張皇后の凄みを、今回まざまざと見せられました。彼女の凄さは、まずA案件(例:佋殺し)を発生させて敵の足元を掬ったら、粛宗をコントロールしてメインの話をB案件(例:李倓の謀反疑惑)にすり替えてしまうところです。本丸はB案件なので、普段からその準備はしてあり、A案件が起こったらすかさずB案件に持ち込むという手腕…。今後も繰り返されると思いますので、チェックしてみてください。
李俶と張皇后、双方深手を負った格好ですが、まだ決着はついていません。本当の戦いはこれからです!第二部からのバトルの再スタートをお楽しみに~!

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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