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クルミットです♪
朗里春は鴻雁紅に続き東方香水が当たり、絶好調でしたが、新聞に東方香水は月軒と妙蘭の不義の関係から生まれたものだという醜聞を流され、それで大口の顧客のキャンセル騒動が発生。実はその危機は、月軒を陥れたい月明と、彼を操る施済周の謀略でした。
これまではクビだの出ていけの言われながらも朗里春で働いていた海棠ですが、とうとう工房から本格的に追い出され、新たな道を歩き始めます。色んな方向から海棠を陥れたい思惑が蠢いて、無事にスタートとはならなさそうですが、この先どうなることやら…
【海棠が色付く頃に】(ネタバレあり)
第37話
策略の成功を喜び合う施済周と月明だが、施済周はさりげなく朗家の内情を探り、月明は父に認められるための協力を施済周に求める。その施家から出ていく月明の姿を月軒が見かけ、迪文が言っていた「月明の変化」の意味をようやく悟る。落ち込む月軒を海棠は信じると励ますが、その抱き合う二人の様子を月明が見てしまう…
兄弟が互いに裏切りの姿を見たということに。もう二人の信頼関係はボロボロですね
凡真は美容学校の後押しをしようとするが、海棠はまだ教える自信が持てずにいた。月明はかつて新居用に買った別荘を学校に使ってくれと言い、海棠の夢を力強く応援する。
あのプロポーズの新居を使うのですね!いや~豪邸が無駄にならずによかったですね…
月軒は月明に、施杭露の新商品が東方香水と同じものだったと話し、「海棠と朗家を陥れたのは一体誰なのか」とほのめかすが、月明は答えをごまかす。しかし「海棠に学校の場所を紹介した」とにこやかに語る月明に、月軒は明らかな悪意を感じ始める。
月軒が色々気付いてよかったのですが、証拠がないから表ざたにできないのですね
海棠が帰宅すると、隣のお婆さんが急に亡くなったことで母と近所の人が集まっていた。お世話になったのに恩返しできていないと、母は死化粧をして送り出してあげたいと言う。月軒は海棠に「東方香水の件では月明が怪しい」と知らせるが、海棠は親切にしてくれた月明を疑えない。その二人の会話を、陰で妙蘭が隠れて聞いていた。
中国では身寄りがないと隣人が喪主になる、みたいな感じなのでしょうか?
妙蘭が「月軒に気付かれた」と知らせたことで、月明は朝方の会話は探りを入れられたのだと察するが、月軒には何もできはしないと考える。妙蘭は馮春言から海棠と月軒が会っているかどうかを調べるように言われていたが、二人の様子をすぐには報告しない。
妙蘭と月明がすっかり悪の双璧に。奥様が手玉に取られているようにすら見えます
妙蘭はいい漢方医がいると言って馮春言を鳴鑼巷に連れ出し、そこで馮春言が目にしたのは、隣人の葬儀を取り仕切る海棠と母、そしてそれを手伝う月軒の姿だった。馮春言は海棠を死化粧が家業の卑しい一家だと決めつけ、月軒に海棠と縁を切るように言い渡す。
言葉で言うより、実際に見せた方がインパクトあり、という策略ですか…
海棠の母は、父がいればもっとうまくやれたと悔やみつつ、父の思い出を語り始める。父は困った人がいると手を差し伸べる誠実な人で、「死は人生の一部だ」と死化粧の仕事に意義を感じていたという。その頃、昆楊新聞社の記者が近所を嗅ぎまわり、葬儀の様子を取材していたが、実は彼らは妙蘭から金をもらっていたのだった。
この記者たちは記者会見にいた人たちなのに、妙蘭はいつの間に取り込んだ??
月明に提供してもらった家で「海棠化粧学校」が開校する。店や工房で宣伝したため1日目から生徒で賑わい、海棠は月明に感謝する。ところが新聞に「朗里春の工員は納棺師の一族」という記事が掲載され、月軒は捏造された内容に憤る。馮春言は海棠と絶交するよう迫るが、月軒は聞き入れない。莫嫿は馮春言に「海棠に痛い目を見せる策がある」と言う…
妙蘭の「程々にね」の白々しさったら…
第38話
海棠化粧学校の初日は盛況のうちに終わるが、生徒たちから新聞記事について尋ねられる。海棠は父が誇りをもって化粧師の仕事をしていたと語り、生徒たちも理解してくれた。工房の同僚だった楚楚が受講予定だったが、母の病気で来られなかったというので、海棠と凡真は後で家に寄ってみることに。新聞記事について不安げな海棠にキスしようとした月軒は、キスの味を具現化した「食べられる口紅」を商品化し、家族の誤解を解こうと考える。
楚楚はかつて工房で、新巧と一緒になって海棠に嫌味を言っていた子なのですが…
馮春言は月明にも「海棠と付き合いを絶つように」と釘をさし、莫嫿が海棠を懲らしめると言っていたことについて心配だと言う。その頃莫嫿は海棠化粧学校の前で男に金を渡し、龍徳水の存在をほのめかして、「うまくやるように」と指示していた。
心配だったら莫嫿が言っている時に止めればいいのに、奥様のそういうとこがコワイ!
体調を崩しがちな朗斯年に、馮春言は「月明に事業を一任しては」としきりに勧める。月明自身にやる気があるのを見た朗斯年は、原料の仕入れを正式に任せ、厳しい現実を突きつけるが、月明はそれを「父は自分を信用していない」と受けとめる。
一番月明を理解しているのが朗斯年で、張り付いている母親が何も見えていない皮肉…
海棠と凡真、そして月軒は楚楚の家にお見舞いに行き、お見舞いの金を渡そうとする。楚楚は断ろうとするが、月軒が金額を足して受け取らせる。ところがその金は博打好きな父親に取り上げられてしまうのだった。
楚楚は朗里春での給料もこんな風に巻き上げられていたのでしょうか
月明が仕入れを一任されたと聞いて、妙蘭が「力になりたい」と言ってくる。実は莫嫿に海棠の学校の場所を聞かれ教えたのだという。妙蘭はそこで莫嫿がやろうとしていることが月明の好機だと吹き込む。
そういう策略は海棠が嫌うことだと思うのですが、月明はそこが見えていない…
馮春言は朗斯年に、「月明に対しては月軒と違って粗探ししている」と不満を突き付ける。朗斯年は月明の性格と経験を見た上で、成長を期待して厳しくするのだが、それを馮春言は「月明が嫌いなのね」としか受けとめられない。
関係が冷えた妻にここまで説明してあげるとか、朗斯年は相当辛抱強い人だと思います
新聞の影響か、海棠化粧学校の生徒は激減していた。それでも授業を始めようとしたところ、生徒の父兄らがこんな学校は詐欺だと返金を求めて押し掛けるが、それを先導しているのは莫嫿にやとわれた男だった。なんと楚楚も「海棠は皆を騙した」と一緒になって煽っていたが、彼女もまた莫嫿から金を受け取り、ずっと嫌っていた海棠に仕返しをしたのだ。月明は莫嫿の仕業だと見抜いて遠巻きに見ていたが、海棠が追い詰められると、暴徒と化した男たちから体を張って海棠を庇う。
楚楚の醜さを目の当たりにして、莫嫿は自分に刺さるものを感じなかったのでしょうか
凡真から知らせを聞いた月軒が駆け付けるが、一瞬学校の前に莫嫿の車が停まっているのに目を留める。月軒は学校を移転した方がいいと勧めるが、月明は反対し言い争いになる。海棠の家の前には記者たちが張り付き、朗家との関係を聞き出そうとするので、月軒が記者を顧家から引き離す。
まさか他の社の記者たちにも妙蘭が金を?妙蘭の工作資金潤沢すぎますよね♪
海棠の父が死化粧に使っていた「芙蓉膏」は画期的な化粧品だったが、使って以降おかしなことが次々と発生し、とうとう父が帰ってこなかったのだという。母は記憶が混乱し、夏合は学校をやめて海棠の仕事を手伝いたいと言い出す。
夏合の退学希望ルーティン、今回も無事ノルマが消化されました
学校の場所を貸したことで馮春言は月明を叱りつけるが、朗家の嫁だった人なのだから情義を示すべきだと月明は説得する。海棠が次々に引き起こす騒動は朗家を陥れる気でやっていると馮春言は激怒するが、月軒はあまりに早く馮春言が騒動を知ったことに疑問を感じる。朗斯年までが月軒が海棠に気を取られすぎだと叱責するが、月軒は朗里春のために海棠と提携していきたいと訴える。
月軒は、月明の疑惑だけでなく、馮春言と莫嫿のルートにも気付いたようですね♪
第39話
月軒は家族に海棠のことを認めてほしいと説得し、朗里春海棠の提携で新商品を開発したいと訴える。朗斯年は難色を示すものの、商売人として新商品を検討してみることに。月明は母に「海棠と月軒が別れれば自分の気持ちも解ける」と、海棠とは復縁するつもりはなく、自分は朗家のために動いているのだと言いくるめる。
復縁するつもりはないとか、母親にまでシレッと嘘をつくのですね
施済周は迪文から海棠の学校のこと、顧家の家業の死化粧のことを聞き、かつて胭脂の死化粧を頼んだ顧順琪が海棠の父親であることに思い至る。さらに月軒と海棠が開発中の新商品についての情報を得ようとするが、そこに龍徳水から電話で呼び出され、嫌な予感を抱く。
一方、海棠と凡真は楚楚の家を訪ねるが、急に引っ越していなくなっていた。
施済周が海棠父について気付いたのは、次なる災いの始まりのような気がします
莫嫿は自分の策で怪我をした月明を心配して様子を見に来る。互いにかなわぬ恋のために策を弄する者同士、目的が一致するとして、莫嫿は月明に協力を約束する。
「僕は卑劣な手段は使わない」って、どの口がそれを言う?
化粧学校は騒動のせいで生徒は誰もいなくなり、閉校も検討されるが、海棠は月軒と凡真の励ましもあって続けることに。新商品の開発も認められたことで、海棠は新たな目標に向かって歩みだそうとする。
月明が提供したこの建物はそのまま使うのでしょうか?ちょっと気になる~
龍徳水は施済周だけでなく朗斯年も呼び出しており、外地の混乱から昆楊の平和を守るためという名目で軍事費用の供出を求めてくる。施済周は朗斯年を牽制するが、朗斯年は施済周の出す倍額をと申し出る。施済周は面目を潰された思いをかみ殺す。
朗斯年は老獪なだけに、相手に一番痛手を与える方法を心得ていますよね
月軒は「化粧学校で騒いだ男たちは君が手配を?」と莫嫿を問い詰める。莫嫿は白を切るものの、月軒は「海棠に何をしようと守る」と言い渡す。
月軒は、莫嫿が海棠を嫌っているのをいつ頃から見破っていたのか、気になります
月明は在庫と帳簿の不一致に気付き、倉庫の管理係の楊さんに元帳を見せるように命じるが、朗斯年と月軒以外は元帳を見られない決まりだという。月明が声を荒げて詰め寄るのを見て、月軒は楊さんを庇う。月明から仕事の嫌がらせをされたことで、月明が海棠のことで根に持っていることを月軒ははっきりと悟る。
海棠の心を得るため正々堂々と戦う、という兄弟の誓いは一体何だったのかという…
莫嫿は無理やり迪文を運転手として連れ出すが、月軒に傷ついた思いが癒せず、迪文に当たり散らして発散してしまう。迪文はスッキリするために自転車で疾走することを提案するが、莫嫿は意地悪で迪文に目をつぶって坂道を走らせ、怪我をさせてしまう。
おやおや?迪文ともいい感じに見えてきましたが、莫嫿は最後に誰を選ぶことに?
楊さんから話を聞いた朗斯年は、兄弟で内輪もめするなと叱責する。月明は努力してはいるもののまだ至らないことが多く、自分は叱られるのに、月軒の話は期待されているように見え、それが月軒への恨みとなって心に積もる…
月明、正直面倒くさいです。父親から見ても相当扱いにくく面倒くさい息子なのでは
37~39話の感想
海棠は化粧学校を開校したものの、莫嫿の妨害工作により早々に頓挫しました。前に「海棠は死化粧とかで技術を活かせばいいのに」と書いたことがありますが、中国でも葬儀関係のお仕事はケガレ扱いなのですね。今後海棠が学校を諦めないとしても、やろうとするたびに「納棺師!死化粧!」って騒がれるわけで、どうやって収入を得るのか現実的な問題がのしかかります。また夏合がそれを理由に退学を言い出す流れですよね。ほんと夏合は、何度「学校辞めて働きたい」って言っているのか、一度数えてみたいです。
しかし莫嫿がお小遣いで騒ぎを起こすのは、暇と金なら売るほどある彼女だから、まだわかるのですが、妙蘭の新聞記者工作費用はどこから出ているのでしょうか。奥様がそれ用にお金を渡しているとか?お金の流れを調べられたら朗斯年にバレそうですよね。考えてみたら、妙蘭は無給無休で毎日奥様にいびられるために生きているようなもので、使用人たちの方がまだ給金をもらえるだけマシ、みたいに思えます。そんな妙蘭が分厚い封筒をどこからひねり出したのか、謎はどんどん深まりますね…
そして暗黒面に落ちた月明の闇がどんどん暗くなっていくのですが、海棠を手に入れるためなら朗里春を潰し、家族をバラバラにしてもかまわないというつもりなのでしょうか。朗里春が潰れたら困るのは自分なので、潰れない程度に問題を起こして建て直すという計算でやっているのでしょうが、手を組んでいる施済周は朗里春の滅亡が目的なので、味方にしておくにはあまりに危険です。施済周も月明も、互いに「相手を利用している」つもりのようですが、最終的に両方が食い合って共倒れで終わりそうな気がします。
そういう意味では、施済周が本気で味方にするべきなのは妙蘭なのではないでしょうか。
彼女なら内部情報も探れるし、朗家の滅亡を本気で望んでいる、まさにスパイにはうってつけです。施杭露は妙蘭をヘッドハンティングすべきですね♪
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