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クルミットです♪
喜隱の暗躍を抑えるため罨撒葛を上京に戻したものの、今度は罨撒葛が明扆の力を削ぐために動き始め、燕燕と徳譲の噂を流して二人を明扆から引き離しにかかってきました。そこでその噂を打ち消すため、明扆は徳譲に婚姻を勧める事に…
今回は、ここまで溜まって来た朝廷側(明扆&燕燕)と反朝廷側(罨撒葛&女里&高勲)のモヤモヤがとうとう爆発します!明扆の治世を何かと邪魔してきた勢力がとうとう、最終決戦を挑んでくることに。誰が去って誰が残るのか、出入りの激しい会となりますので、しっかり見届けていきましょう♪
【燕雲台-The Legend of Empress-】(ネタバレあり)
第31話「連環の計」
韓夫人は、韓匡嗣が明扆の命で徳譲に婚姻を勧められたというので激怒する。韓匡嗣は夫人を通して、李思との婚姻を徳譲に打診してもらうことに。
韓夫人は契丹女子の中で最強クラスですよね♪ 彼女に勝てる気がしない…
徳譲の配下・信寧は、蕭思温の告発状が粘木袞の筆跡だとつきとめるが、徳譲は慎重さを崩さず、罨撒葛の次の動きを静観することに。罨撒葛は女里と高勲を呼んで次の手を打とうとしていた。罨撒葛は明扆の徳譲への疑念を確信し、さらに深めようと考える。
筋肉系の女里と頭脳系の高勲は、どこかで互いを見下しているというのがわかりますね
徳譲は明扆に、罨撒葛が「連環の計」を用いて自分の手を汚さずに蕭思温を殺害した流れを説明する。粘木袞に告発状を出させて女里と高勲を焦らせ、二人に海只と海里を動かして海東青に引き合わせ、海東青が蕭思温と明扆を襲ったのを喜隱の罪に見せかけたのだ。
一連の策略を徳譲が整理してくれましたが、自分が策にはめられていると気付かずに、多くの人が自分の意志で動いているつもりになっているのが怖いですね~
韓夫人は徳譲に、明扆から上京を去るか婚姻を命じられたことをぶちまける。韓夫人は怒りつつも、親を安心させるためにと李思との婚姻を勧める。徳譲はその話に苛ついて李思に冷たい態度をとり、李思が「いい夫婦になりたい」と説いても拒む姿勢を崩さない。
李思がとうとう攻めに転じましたね!もう徳譲は外堀を埋められている気がします♪
燕燕は悩みを相談したいと胡輦を呼び出す。流言を解決するのは徳譲の婚姻しかないとわかっていたが、燕燕には遼の民のことしか頭になかった。その一方で、燕燕は罨撒葛の企みについて胡輦に打ち明けられず、苦しい思いを抱く。
胡輦を呼び出しておいて、燕燕は何ひとつ本音を打ち明けてないような…
徳譲は噂の出どころだという酒楼を見に行くが、燕燕と徳譲の物語を語る講談師に煽られてしまう。そこに李思が現れ、見物客に「自分が許婚で徳譲と結婚する」と説明する。徳譲は李思を守るために婚約を認め、そこまでしてくれた李思の思いに応える決心をする。
徳譲と李思の婚儀が行われ、韓匡嗣と韓夫人はようやく安堵するが、徳譲と燕燕は密かに割り切れない思いを抱える。
講談師もすべて明扆と李思の策だったとしても納得です。徳譲すっかり嵌められ陥落♪
徳譲が幽州行きを希望し、燕燕はこの困難から逃げ出すなと叱責するが、明扆は幽州行きを許可する。理解を示すふりをしながらも本音では徳譲を追い出したい気持ちを燕燕から指摘され、明扆と燕燕の間に不穏な空気が流れる。
33話まで見た後にこのやりとりを思い出してください。これは明扆が悪いのです♪
蒲哥は罨撒葛に託された毒薬を皇子に飲ませる。蒲哥は腹心の侍女・豆蔲が自分よりも罨撒葛に忠実だと思い知り、豆蔲を殺そうと考えるが、「自分が殺されても次が送り込まれるだけ」と返されて断念する。
豆蔲の笑顔がコワイ。蒲哥はずっと罨撒葛に遠隔操作されていたのでしょうか
皇子が発熱し迪里姑が呼ばれるが、風邪の診断で薬が効かず、韓匡嗣も同じ見立てだった。その裏で罨撒葛は薩満と祈祷師を準備し、胡輦に皇族を挙げての薩満と祈祷を勧めさせる。しかし薩満たちの祈りをもってしても皇子の容体は改善しない…
神頼みしかないのでしょうが、苦しいのに騒がしいところで眠れない皇子かわいそう
第32話「亀裂」
祈祷が終わり、各皇族はそれぞれの天幕に戻って休むが、目覚めた胡輦は天幕を抜け出した罨撒葛を探しに出て、罨撒葛が蒲哥に命じて毒を皇子に飲ませたことを知り、祭壇をひっくり返して火をつける。楚補が駆け付けるも、罨撒葛の配下が二太妃を刺して逃げる。
これが烏骨里なら喜隱に言いくるめられる場面ですが、胡輦の度胸はさすがです!
天幕の焼け跡に皇子呪詛の痕跡があり、韓匡嗣が毒薬の瓶を発見する。火事は太妃殺害とは別の者がわざと起こしたのではないかとみられ、そこから燕燕と明扆は罨撒葛の仕業ではと考えるが、罨撒葛と胡輦は王府に帰ったという。
全部燃えていたら皇子はピンチでしたね!毒の存在がわかってよかった~
罨撒葛は胡輦を説得しようとするが受け入れられず、胡輦は幽閉されてしまう。燕燕は胡輦の危険を察し、救うために兵を出そうとするが、明扆は罨撒葛の警戒を解くため家族の宴を開こうと考える。燕燕は胡輦の侍女・安熙と福慧に、胡輦を連れ出すように命じる。
罨撒葛は高勲と女里と共に宴を襲って即位する計画を立てていた。また一方で安只には罨撒葛から秘密の指令が与えられていた。
罨撒葛と明扆の謀略のぶつかり合いは、どちらがより裏をかくかの勝負ですね
明扆は意識を取り戻した蒲哥から、罨撒葛に脅されてかつて明扆の薬をすり替えていたという告白を受ける。証拠を残して蒲哥は命を落とすが、明扆は自分の健康が損なわれてきた原因が罨撒葛だとわかり、激しく憤る。
明扆の人生を蝕んできた諸悪の根源が罨撒葛だったのですね。これは許せない…
侍女たちは罨撒葛の決起を胡輦に知らせ、脱出を試みるが、兵に取り囲まれる。胡輦を逃がそうとした侍女の安熙が殺され、それを見て馬車から落ちた胡輦は流産する。罨撒葛は嘆き悲しむが、胡輦は夫の罪を許せない。
胡輦の流産も衝撃ですが、罨撒葛は自分が愛するほどには胡輦から愛されていないことに気付いていたのが驚きでした。胡輦は罨撒葛に真に心を預けていなかったのですね
明扆は宮中で家族の宴を開くと皇族に知らせ、高勲の意を受けた喜哥は準備を進めていた。
安只は只没が出席を拒むことに苛立ちを隠せず、只没は安只が何やら悪事に荷担していることを感じ取っていた。罨撒葛は決起を告げ、胡輦を幽閉する…
喜哥はどういうつもりで協力しているのでしょうか。只没夫婦はもう終わっていますね
第33話「愛と憎しみ」
罨撒葛は胡輦を守るためだと言って部屋に幽閉する。開皇殿では皇子の回復を祝して家族の宴が開かれ、罨撒葛は風邪を理由に欠席する。喜哥が密かに女里の軍を招き入れていた頃、安只手製の毒酒で明扆と燕燕が苦しみ始める。安只は只没の宰相の座と引換に罨撒葛と共謀していたが、只没は謀反だけは許せないと安只を刺し殺す。
只没たちは毎度毎度やらかし方が激しいというか、劇場型夫婦ですよね…
罨撒葛は開皇殿に兵を突入させるが、高勲と女里の兵は待ち構えていた達凛と休哥によって迎撃される。開皇殿にも伏兵と共に幽州に去ったはずの徳譲が姿を現し、しかも明扆と燕燕は毒を飲んでいなかった。繰り広げられる死闘の中、女里と高勲が倒され、罨撒葛勢は次第に追い詰められていく。
女里の最期はただただ休哥の美しさが光ったのに比べて、高勲の最期は壮絶でした!
皇宮の異変を聞いて、烏骨里は趙王府所有の斡魯朶を率いて駆けつけるが、そこで燕燕が罨撒葛に矢を命中させるのを目の当たりにする。烏骨里は事前に援軍で取引をしており、燕燕はその「約束」を果たすことを保証する。
胡輦のもとに現れたのは、敗者となり満身創痍の罨撒葛だった。罨撒葛は胡輦に斡魯朶を譲り渡し、兵馬を掌握すれば自主権を守れると言い残して息を引き取る。
罨撒葛は胡輦に惚れて惚れ抜いた人生でしたが、その弱点が死を招いたのかも…
宮中は平穏を取り戻し、徳譲は明扆に事態の収束を報告する。事前に明扆は徳譲に兵馬を預け、事あれば動くよう命じていたのだった。明扆は徳譲に上京に残って欲しいが、徳譲の気持ちを優先することに。燕燕は、明扆が徳譲の伏兵を自分に隠していた件を怒り、自分には何でも話してほしいと言う。明扆は太宗系統を残すため、敵烈を罪に問わないことに。
燕燕に徳譲が控えていたことを伏せていたのは、明扆の試し行為に思えなくもないです
李思は徳譲の鎧を洗いながら戦場の危険を察し、無事な帰還を喜ぶ。徳譲は上京でやるべき使命を果たし、李思との約束を果たすため、幽州行きを決意する。
李思の無言の圧から逃れるためには上京から離れないといけないでしょうね~
燕燕が約束を果たして喜隱の帰還が許され、烏骨里と留礼寿との再会を喜ぶ。朝議の場で喜隱の復帰と、胡輦が斡魯朶を引き継ぐことが決定されるが、胡輦は罨撒葛の葬儀で朝堂に姿を見せない。朝臣たちは胡輦の陰口をたたくが、明扆は理解を見せる…
烏骨里の出兵は喜隱の帰還と引き換えだったのですね。確実に一難去ってまた一難♪
31~33話の感想
今回は大勢が亡くなりました。罨撒葛とその一派、女里と高勲を始め、明扆の治世の障害となっていた人々が大方片づけられましたね。安只とふたりの太妃も亡くなりました。
罨撒葛は自分が優勢に事を進めているつもりが、最終的に謀反の実力行使に「追い込まれた」という感が否めません。「連環の計」で明扆と燕燕を追い込んだはずが、いつの間にか「連環の計返し」をくらっていたわけですね。
それでも罨撒葛が残した爪痕は、確実に燕燕と明扆の心の奥を抉り、三姉妹の絆に地雷を埋め込んでいったように思います。胡輦は立て続けに子と夫を失ってしまったわけで、今後の彼女の心の傷が心配ですね…
女里と高勲は、歴史上では「蕭思温殺害を企てた密書が見つかった」として死刑に処されていますが、ドラマの中では最後まで野心を貫いてなかなか味のある最期を演出されていました。特に高勲、あんな三国志の英雄みたいにしてもらう程のキャラだった?と突っ込みたくなるほどの壮絶なラストでしたね!むしろ女里の最期はちょっと情けなくて、休哥の美学あふれる所作の引き立て役になっていました♪いや~休哥はいちいちキメてきますよね!まるでオペをする天才ドクターのように女里を片づけていく様にときめいた人は多かったのでは。休哥がこれから耽美将軍キャラとして展開するのか、なかなか楽しみですね!
これまでのドラマでは、宮中で謀反が発生した場合、戦死者が一面倒れている様子までは描かれていましたが、今回「その後」として宮女や宦官たちが遺体を片づけている様子や、血だまりを掃除しているの場面が出てきました。確かに宮中だとそのままにするわけにもいかず、「お片付け」をするのは大変そうです。また、李思が鎧のクリーニングしている様子が出てきていましたが、戦闘から帰るとみんなああやって武器や防具の修繕やお手入れをしているのですね。
そんな、本来使用人がするようなことまで自らやってしまう満点妻・李思に尽くされながらも、ちっとも幸せそうではない徳譲と、徳譲を手放せない燕燕が、明扆の中に抑えてきた不信という寝た子を起こしてしまいそうです。でもそれはどう転んでも明扆の自業自得なので、明扆自身でなんとかしてもらうしかないですよね♪
これで内乱が収まって一安心ですが、遼は常に宋との戦いと隣り合わせです。それに罨撒葛に比べたら喜隱は小粒ですが、やはり厄介な内憂であることには変わりありません。摂政皇后としての燕燕の力量が問われる展開で、次回もまた歴史が動いていきますよ!
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