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クルミットです♪
明扆の策略により喜隱父子の謀反が炙り出され、夫と子を失った烏骨里の恨みは燕燕に向かうことに。さらに明扆の崩御で幼い隆緒を即位させ、支える徳譲を「相父」と敬わせたことで皇族の不満も頂点に達しています。
前回、三姉妹が全員寡婦になりました。このドラマの最初、恋する少女で始まった三人が、そんなに幸せとはいえなかった結婚生活の後に、それぞれの道に歩き出すことになります。その歩みの先にはどんな未来が待つのか、三者三様の選択を見守っていきましょう!
【燕雲台-The Legend of Empress-】(ネタバレあり)
第43話「武運尽きる時」
燕燕は趙王府を訪ね、「李胡を欽順皇帝と追封する」という聖旨で三支の帝位争いを終わらせようとする。烏骨里は表向き感謝を示すが、納得できず逆に恨みを募らせる。燕燕は姉妹の絆を信じようとするが、徳譲はこれで収まるとは思えず、烏骨里の監視を指示する。
むしろこれでなぜ収まると思ったのか、燕燕の策が甘すぎですよね…
燕燕と徳譲は六院部の長を斜軫に替えて虎古たち皇族の反発を抑えようと考える。斜軫は虎古をたしなめるが、虎古は漢人である徳譲への反発から耳を貸さず、斜軫が海瀾に夢中なのも燕燕の仕掛けた女人計だと言う始末。
古き良き?契丹人・虎古と、若い契丹人の斜軫の相容れなさが妙におかしいですね
南朝が北に向けて激しい攻撃を開始したが、皇族たちは戦を避けるべきと燕雲十六州返還を申し立て、反論する徳譲を侮辱する。燕燕は一喝し、燕雲十六州を決して譲らないと宣言する。そんな中、党項(タングート族)の李継遷が帰服し、燕燕は皇族の娘を嫁がせて遼の婿として李継遷を助けることに。休哥が花嫁候補に海瀾の名を挙げたため、斜軫は焦る。
むしろ休哥は、斜軫に求婚のチャンスを与えて背中を押したのだと思いますけどね~♪
燕燕は「射芸とお茶の会」と称して皇族の令嬢を集めて花嫁選びを行うが、その中に海瀾と友人の耶律汀がいた。海瀾は、斜軫が幽州で妓楼を探していた話の真相を汀から聞かされる。汀は複雑な家庭から逃れるため、李継遷との婚姻に前向きで、会の場で煮詰まった乳茶を咄嗟に作り直し、他の令嬢たちとの実力差を見た燕燕が目をつける。
汀ちゃん賢くてデキる娘ですね!斜軫もむしろ海瀾より汀にした方がいいのでは…
斜軫は海瀾が選ばれたのではと気が気ではなく、大騒ぎして燕燕に直訴する。燕燕はわざと斜軫に杖刑を命じて海瀾に止めさせ、二人の婚姻をまとめる。汀は燕燕に打診され、李継遷との婚姻を受け入れる。夏王に封じられた李継遷は、義成公主となった汀との婚姻を許され、三千の兵を与えられ遼のために闘うことを誓う。
こんな子供っぽい将軍が国の柱かと思うと頭痛くなりますが、結婚おめでとう♪
南朝は国を挙げての北伐だったが、幼帝と皇太后摂政の遼を侮っており、しかも将軍たちは北伐に反対の上、監軍をつけられまとまりを欠いていた。遼国軍は曹彬と潘美を戦略的に打ち破り、南朝を撤退させることに成功するが、燕燕は南朝皇帝の愚策によって当代の英雄が失われたことを嘆く。
遼の勝利というより南朝の自滅ですね。皇太后の摂政なめんな、って感じでしょうか
戦から戻った斜軫は海瀾との婚姻を挙げ、燕燕に報告に訪れる。そんな中、燕燕に烏骨里から誕生日の宴の招待が届き、燕燕は烏骨里がようやく立ち直ったと思い喜ぶ。しかしその裏では烏骨里の策謀が蠢き、道隠と夷蘭が動きを見せる…
烏骨里のこの頃の髪型は、前髪の櫛が武器になって飛んできそうで怖いですよね
第44話「代償を支払う時」
夷蘭が烏骨里に届けたのは南朝の宮中の品「鴛鴦壺」で、毒酒を切り替えて注ぐものだった。趙王府の侍女・桔梗は、夷蘭の侍女・紫蘇に探りを入れ、贈り物が「鴛鴦壺」だと聞きだす。烏骨里は自分も喜隱の後を追う覚悟で、瑰引に宴での役割を命じる。その頃道隠は、王妃たちの謀反の漁夫の利を狙おうと備えていた。
鴛鴦壺、清朝の後宮ドラマで出てきますよね♪桔梗はきっと徳譲の間者ですね!
翌日、燕燕と胡輦が趙王府に集まり、烏骨里の誕生祝いの宴を催すが、毒酒を継ぐよう促された瑰引は手が震えてしまう。燕燕が毒酒を口にする直前、徳譲が乗り込んで烏骨里の企みを暴露する。燕燕と胡輦は姉妹だけで話し合おうとするが、烏骨里は燕燕への恨みを並べ立て、燕燕が罨撒葛を射殺したことも胡輦に暴露して三姉妹の絆は完全に絶たれる。烏骨里は毒酒を飲み、燕燕を恨みながら息を引き取る。
烏骨里は壮絶に爪痕を残していきましたね…李胡の呪いが三姉妹を破壊した感じです
夷蘭は計画が徳譲に阻まれて失敗したと聞くが、すでに鴛鴦壺のことを唯一知る紫蘇を嫁いだことにして周到に始末していた。徳譲は密偵の桔梗から夷蘭の企みを知っており、さらに背後にいる道隠の存在も把握していた。烏骨里の葬儀は胡輦によって執り行われ、弔問に訪れた徳譲に胡輦はやり場のない怒りをぶつけ、北方に去ることに。
胡輦は怒る相手が違うとは思うのですが、徳譲に当たりたい気持ちもわかります
燕燕は道隠と夷蘭に処分を下す前に、大于越である休哥に相談する。再びの惨事を恐れる休哥だが、悪人に代償を払わせなければという燕燕の固い決意は揺らがない。燕燕は道隠に烏骨里や夷蘭との結託の証拠を示し、「姉の死は命で償ってもらう」と毒を置いて帰る。道隠は年若い燕燕の脅しに負けて泣き崩れる…
燕燕の目がコワイ!皇族の長老が競り負けて泣くくらい圧が強烈です!
第45話「本当の自分」
燕燕の前に冀王妃・夷蘭が引き出され、徳譲に恨みの言葉を吐きながら、毒酒を賜る。
夷蘭はまだ何かやらかすのかと思っていましたが、意外とあっさり終了しましたね
それから三年。胡輦と燕燕の関係はいまだに冷えたままだった。いまや燕燕の苦しい心の内を知る者は徳譲だけになり、互いに支え合えることに喜びと感謝を感じていた。皇族は兵権集約の命に反発して危機をはらんでいたが、燕燕は逆に宮中で徳譲の誕生祝いの宴を開いて皇族たちを刺激することを考えていた。
燕燕が入内せずあのまま徳譲と結婚していたら、どんな夫婦になっていたのでしょう
胡輦は北方を守護する日々を送っていたが、ある日狩りの途中で、馬の世話をする青年に落馬を助けられる。彼は馬丁の撻覧阿鉢といい、罨撒葛のように「小胡輦」と呼ばれ、胡輦は心を動かされる。撻覧阿鉢は胡輦を、明日集落に来てくれと誘う。
筋肉サービスタイムでしたね♪胡輦はこの時点で何歳なのでしょうか…
虎古は兵権集約の命に対する不満を隆緒に直接訴えるが、隆緒は聞き入れず、むしろむやみに漢人を敵視する虎古をたしなめる。また皇后冊立の問題も提起するがいなされ、虎古と磨魯古は危機感を抱いて、燕燕と徳譲を何とか引き裂こうと考える。
虎古みたいな長老を相手に、隆緒がさらっとうまくあしらうのが結構おかしいです♪
韓夫人は徳譲に再婚を勧め、燕燕とどうするつもりなのかと問い詰め、好きならば許婚だったのだから恥じることはないとけしかける。しかしいまや太后となった燕燕に徳譲はどうすることもできない。燕燕も良哥から、徳譲が縁談をすべて断っていることを聞かされ、二人が引き裂かれたあの日のことを思う…
契丹は再婚には寛容ですよね。ただ皇太后の再婚となると、話は別のような…
胡輦の侍女・福慧は、撻覧阿鉢は胡輦に取り入るつもりなのではと心配するが、胡輦は村への訪問を楽しみにしていた。胡輦が村を訪ねると、祭りで賑わっており、村一番の美女・阿曼が撻覧阿鉢に好意を見せていた。しかし馬の帯取りで勝利した撻覧阿鉢が選んだのは阿曼ではなく、「小胡輦」だった。
帯を渡しておきながら胡輦を選ぶって、あれはちょっと阿曼がかわいそう
徳譲の誕生祝いが宮中で行われ、燕燕が隆緒に祝いを述べさせるなど礼に反した行為に、虎古ら皇族は不快感を隠さない。斡魯朶の兵符の贈与に虎古は異議を唱えるが、燕燕はきっぱりと突っぱねる。年頃の隆緒は宴に出席していた徳譲の姪・菩薩哥を見初め、燕燕に彼女を皇后にしたいと申し入れる。隆緒は父帝の死後も政務にかかりきりの燕燕を案じ、今後徳譲と共に歩む人生を応援すると言う。
母親にとって隆緒は理想の息子ですよね。うまいこと育てましたね♪
撻覧阿鉢に「本当の自分でいるべきだ」と言われた胡輦は、これまで責任に縛られてきたことに気付き、自分のために生きようと、撻覧阿鉢に一緒に来て将軍になって欲しいと言う。
本当の小胡輦と本当の撻覧阿鉢のまま、この先も縛られずにいようと、二人は一緒にいることを決める…
胡輦は斡魯朶への責任を捨てられなくて、撻覧阿鉢を連れていくことにしたのでしょうが、胡輦が斡魯朶から離れて村に留まった方が二人は幸せになれるのでは…
43~45話の感想
何度目かの「南朝の北伐」が出てきましたが、この時期の南朝=北宋の皇帝は、二代目の太宗の末期にあたります。この時は勝利した遼ですが、遼と南朝はこの先も内なる敵を抱えながら長く闘い続け、遼の方が先に暗愚な皇帝によって弱体化し、最終的には南朝の方が勝利することになるのは皮肉です。
それにしても、烏骨里はなんとも壮絶な最期を迎えることに…。かつて穆宗(耶律璟)が三姉妹の母について「個性の強い」という表現をしていましたが、あの執念深さ、激しさは母譲りなのではないかと思わずにはいられません。李胡が喜隱たちに託した帝位への執念がなかったら、喜隱と烏骨里は相思相愛の夫婦のまま穏やかに年を重ねられたのでしょうか。いや三支の子孫として生まれたからにはその選択肢はなかったのでしょう。
その一方で、胡輦にようやく新しい恋が!若くて純粋な露出多めのイケメンにコロっといってしまいましたが、本当に筋肉は裏切りませんね♪「太子妃狂想曲」や「花と将軍~Oh My General~」のション・イールン(盛一倫)がこのドラマに出演するというのは前情報で知っていて楽しみにしていたのですが、まさかこんな終わり近くになってようやく登場してくるとは!でも、胡輦はすべてを捨てて好きなように生きるのではなく、斡魯朶への責任を捨てられないまま、撻覧阿鉢を将軍に抜擢するのはどうなのでしょう。罨撒葛の延長で胡輦に従ってきた配下としては、馬の骨の出現に納得がいかないのでは?と心配になります。
しかしついこの間まで少女だった気がする三姉妹ですが、燕燕の子・隆緒が成人し、さらに結婚相手を見つけるまでになりました。少年隆緒は丸くてかわいかったのですが、青年隆緒は賢そうないい青年になりましたね。新しい世代に移りつつある中、まだまだ燕燕は皇太后として現役を貫くようですが、なんと次回はもう最終回です!テンポよく進んだので48話があっという間です。燕燕がこの先どんな方向に進んでいくのか、徳譲とはこのまま君臣の仲のままなのか、胡輦との関係は改善するのかなど、心配事は尽きませんが、きっとスッキリ大団円で終わるのだろうと期待していきたいと思います。
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