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クルミットです♪
父の行方や偽銅銭など、多くの謎を解明するために蕭瑾瑜たちは楚楚の故郷・黔州を訪れ、楚家の近くに住んでいた巫医が父・蕭恒だと考えますが、巫医の家から宦官の遺体を発見することに。さらに楚楚が「棺内児」として生まれた子だと発覚します。
蕭恒の行方を追う一方で、楚楚の両親についての謎を追うことになりますが、黔州に渦巻く闇は思った以上に深いようです。全部の事件がひとつにつながっていて、どれもこれもヒントに溢れているようなので、画面をしっかり見逃さないようにしていきたいですね♪
【宮廷恋仕官~ただいま殿下と捜査中~】(ネタバレあり)
第13話「優しさを信じて」
李璋は蕭瑾瑜から偽造銭の捜査を任せられ、蕭瑾瑜の真意を測りかねる。一方秦欒は新任の黔州連絡官・沈余の監視を周将軍に、如帰楼の帳簿の調査を孫明徳に命じる。さらに西平公主、薛家、景家、三法司の見張りを強化し、浮上する蕭恒の生存の影を消し去ろうとする。
黔州も長安も、それぞれの思惑がぐるぐる回っていますね
西平公主は二人の息子の前途を案じ薛汝成に助力を求め、冷月の祖父・冷沛山と西南軍について何か聞いていないかと尋ねる。薛汝成は何も情報はないと答えるが、公主は何でもいいから「変化」を知りたいのだと調査するように頼む。
蕭瑾瑜が誰にも様子を知らせてこないのは、多分わざとやっているのでしょうね
楚楚は自分のせいで楚家に迷惑をかけたと責任を感じ、家族に蕭瑾瑜が三法司の安郡王だと明かす。回復した蕭瑾瑜は、検視官合格を告げて嘘をついたことを詫び、皆と楚楚自身のために出自を明らかにしたのだと説明する。楚楚は蕭瑾瑜を信じてついていくと言う。
蕭瑾瑜は大したことなかったようですね。楚楚とも仲直りできたようです
蕭瑾瑜を介抱した冷月は、頭に血が上っただけだからゆっくり休めば治ると言うが、蕭瑾璃は弟が心配で落ち着かない。楚河は、長安に戻ると楚楚とはもう会えなくなると打ちのめされるが、楚楚は兄の想いに気付かない。蕭瑾璃は蕭瑾瑜に休養を勧めつつも、「楚楚はなぜ父上のことを話さないのか」と疑問を呈する。
頭に血が上って吐血とは? 蕭瑾璃は問題を整理させるナイスポジションですね
楚平は元通りでいられることに安堵するが、楚河はそうは思わず、楚楚はきっと父親を捜したくなると考える。楚河は楚楚を引き留めるために楚楚を自分の嫁にすることを提案し、楚楚のことを好きだと言うが、その話を蕭瑾璃が聞いてしまう。
隠し子疑惑のあった楚家の娘が楚家の息子と結婚したら、村の噂が沸騰しますよ!
王鈞は景致に、亡くなった秘書郎・厳明が生前「先帝の子・昌王が生きている証拠を見つけた」と言っていた、と打ち明け、厳明が亡くなった原因はそれだと断言する。さらに蕭瑾瑜が黔州に行ったのも、昌王の領地であることが関係しているのではないかと吹聴する。立ち聞きしていた孫明徳は、すかさず秦欒に報告し、蕭瑾瑜が厳明の事件を解決しないのは昌王が関係しているのではないかと言うので、秦欒は噂の出所を探らせる。
厳明は序盤で踊り子に刺し殺され、検視官試験で楚楚が検視した亡骸の人物ですね
楚楚は玉面判官を教えてくれたのも石飾りをくれたのも巫医だと打ち明け、巫医が五年前に残した手紙を蕭瑾瑜に渡す。玉面判官なら巫医を捜してくれると信じてきた楚楚に、蕭瑾瑜は必ず巫医を見つけると約束する。楚楚の祖父が母親の形見の簪を楚楚に渡し、蕭瑾瑜は簪を絵にすれば両親について何かわかるのではと考え、さらに楚楚の父親について戸籍を調べることに。玉面判官の物語は蕭瑾璃が担当した実際の事件と重なっており、蕭瑾瑜は楚楚に「玉面判官とは父が実在して欲しいと願う、理想とする司法官だ」と語る。
楚楚の母だけでなく蕭瑾瑜の父も、徐々に近づいてきた感じですね
宣宗がうなされ怯えているのを見た秦欒は、先帝の子・昌王の噂を耳にしたのではないかと考える。孫明徳は「陛下は昌王が生き返り、天下を奪われる夢を見たのでは」と軽口をたたくが、秦欒はそれを聞いて顔色を変える…
馬公とは、武宗の時代に宣宗を皇太叔として擁立した宦官・馬元贄のことです
第14話「不自然な話」
薛汝成の正体は、実は宣宗が悪夢で恐れた昌王で、密かに天下を簒奪した宣宗への憎悪を募らせていた。一方、博古斎の池店主が黔州からの暗号文を解読すると「魚は池に入った。ご教示を」とあった。宣宗は噂の出所を秦欒に調査するよう命じる。
これは… いきなりいろんなことがひっくり返る驚きの展開ですよ!
景翊は官服姿で楚家に行き、大理寺の役人だと名乗り棺を借りたいと言って楚家の面々を驚かせるが、それは楚家に隠した亡骸を棺ごと運び出すためだった。関嶺県の役所で、鄭有徳は景翊が偽者で、蕭瑾瑜が本物の安郡王だと知って狼狽するが、「山賊」の遺体を持ち込まれてさらに書庫も調べると言われ困惑する。
本物の蕭瑾瑜の方が、景翊の偽者よりやってることが無茶なのが微妙に笑えますね
蕭瑾瑜は許家の戸籍を調べようとするが、鄭有徳によると、県丞の譚貴の父の譚洪がかつて許家の執事で、許家が転居した後はそのまま譚家が住んでいるという。許家の台帳を見ると、家長の許宗方の記述しかなく、他の家族については「不詳」となっていたが、鄭有徳の着任前の県令交代の空白期間に書庫が火事になり、台帳は焼失したのだという。蕭瑾瑜は楚楚の母・許氏の墓を掘り起こそうと考え、楚楚は検視を自分にさせてほしいと申し出る。
火事で台帳が消失、というのは前にもありましたが、実際多かったのでしょうね
蕭瑾璃は蕭瑾瑜に「楚河は何か言っていたか」と気にするが、楚楚の縁談話を言い出せない。蕭瑾璃は、冷月が景翊の様子を密かに伺っていたのを見ていたのを気にするが、冷月の同行は母の依頼と見ていた蕭瑾瑜は、景翊の監視も楚楚と関係ありと考える。
もし冷月がラブビームを景翊に送っているだけとかそういうことは… ないですね!
景翊は夜中に外で譚貴に声をかけられる。譚貴は科挙の際に景致に世話になったのだと忠誠を誓ったため、景翊は二枚の図面を都へ届けるように命じる。通りかかった冷月が声をかけると景翊は一人だったかのようにごまかすが、冷月はもう一人の足跡に気付く。
みんなどれもこれも怪しくて、誰を疑ったらいいのかよくわからなくなってきますね
蕭瑾瑜と蕭瑾璃は再び巫医の家を訪れ、後を追ってきた楚楚と三人で手掛かりを探すことに。蕭瑾瑜は壺の中に宝応将棋があるのを発見し、机の裏側が将棋盤になっていることに気付く。将棋盤の下に指しかけの棋譜が隠されていたことから、蕭瑾瑜は続きを指してみる。
宝応将棋はインド伝来のものらしいですが、将棋よりチェスに似た感じでしょうか
病と称して休んでいた景致のところに、兵部の相談と称して薛汝成が訪ねるが、将棋を指しつつ蕭瑾瑜の様子についてさりげなく探りを入れる。将棋は景致が勝利を納め、薛汝成には雑念が多すぎるのだと諭す。
薛汝成の正体がわかってからは、今までの場面の意味が全部ひっくり返って見えます
蕭瑾瑜と蕭瑾璃は二回勝負をして、二回とも終局時の四つの駒の位置が同じになることに気付くが、父が伝えようとした意味にはたどり着けない。いったん許氏の検視を行うために許氏の墓に参るが、楚楚はかつて父と一緒に許氏の墓参をしたことを思い出しつつ、両親の人生を知るために墓を開ける不孝を詫び、蕭瑾瑜の衣の裾をぎゅっとつかんで震える。
当時息子たちは産まれておらず、暗号を伝えることを想定していなかったわけで…
薛汝成が初めて江山殿の中に参内する日、景致と一緒に江山殿に入る。景致は高齢を理由に黔中道節度使・冷沛山の後任を検討すべきと上奏し、後任には蕭瑾璃を推薦する。宣宗に意見を求められた薛汝成は答えられず、景致は「冷氏の反乱の危惧から、冷氏一族の実権を蕭瑾璃に握らせよう」と説き、蕭瑾璃と冷月の縁談を提案する。宣宗は犠牲の少ないこの策に同意するが、薛汝成は内心この策を阻止しなければと考える。
景翊の恋敵が増えましたね♪薛汝成がジオラマ見て絶句しているのが笑えました
楚楚が母・許氏の亡骸を検視すると、「壁に頭を打ち付けて亡くなった」との話とは異なり、生前に受けた傷で後頭部の骨に亀裂が入っていた。死因のその傷は鈍器で強く殴られたものであり、母は自殺ではなく殺されたのだと訴える…
他殺を隠すために、当時楚平に検視をさせなかったのですね!
第15話「母の面影を」
検視の結果、楚楚の母・許氏は何者かに鈍器で強く後頭部を殴られた他殺だった。自殺に見せかけるため後ろから押されたが、お腹の子を守るため両手を壁について両手の骨にひびが入ったとわかる。楚楚は蕭瑾瑜に恨みを晴らしたいと訴え、父を捜すために母の顔を頭蓋骨から復元することを提案する。その様子を景翊が隠れて見ていた。
楚楚を守りながら死んだ、ということが楚楚の気持ちに火をつけましたね
景翊からの文で、「蕭恒が住んでいた家から、蕭恒が殺した宦官の遺体が発見された」と伝えられた景致は、逆賊討伐の最中に宦官たちが蕭恒の命を狙ったのではないかと考える。執事から西平公主が薛家に寄ったと聞き、景致は薛家を見張るよう命じる。
景致の情報力と分析力はなかなか侮れない怖さがあります
西平公主は宣宗から「蕭瑾璃と冷月の縁談」を勧められ、薛汝成に助けを求める。冷月との婚姻は、西南の冷氏を牽制するための朝廷の駒になることを意味しているのだ。薛汝成は公主の力になると申し出て、西南に行くと語る。
薛汝成の西南行きを宣宗は許すのでしょうか?それとも隠密行動?
景翊を訪ねた蕭瑾瑜に冷月が話しかけている間に、景翊はこっそり窓から戻る。冷月は自分たちの縁談の話があると聞いていたため、互いに兄弟同士のようなものだと確認し合う。蕭瑾瑜からずっと避けていた黔州に来た理由を聞かれ、「西平公主に頼まれた」と答えるが、蕭瑾瑜は楚楚の監視には別の理由があるのではと考えていた。
冷月は景翊のアシストをしているのか監視をしているのか、どっち?
蕭瑾瑜は景翊の靴が汚れているのを指摘するが、景翊は偽造銭の調査をしてきたのだと答える。許氏の副葬品を景翊に見せると、それは未婚の女子が身に着けるものではなかった。景翊はそれが楚楚の母の墓から取り出されたものだと知って驚き、楚楚の重い負担を思う。
景翊が気づいて隠したのは、靴ではなく何だったのでしょうか
冷月が楚楚の様子を見に行くと、楚楚は母の顔の復元をしていた。冷月もまた幼い頃に両親を亡くし、母の顔を知らないまま西平公主に育てられたと語る。冷月は何年も自分を放置した祖父に対して反感を抱いていたが、楚楚は両親に会いたかったら鏡を見るといいと、顔の遺伝について講釈する。冷月は楚楚を「志が同じ人間」として助けたかったから一緒に黔州に来たのだと明かす。
冷月が黔州に来た本当の理由はこれ?本音ではそうでも、違う理由がありそうですよね
冷月は楚楚に「安郡王と景翊と蕭瑾璃の誰が一番かっこいい?」と尋ねるが、楚楚の判定基準は骨格で、蕭瑾瑜の頭蓋骨が特別にかっこいいというので冷月は吹き出す。楚楚は「西平公主が生んだ双子」のはずの蕭瑾瑜と蕭瑾璃が、骨格的に同じ両親から生まれたのではないのではと指摘し、その話を蕭瑾瑜は立ち聞きしてしまう。
突然のガールズトークですが、なかなか核心に迫る問題に触れていますね!
秦欒は、宮中で昌王の噂を立てた若い宦官を尋問しようとするが、西域の鳥兜で自害されてしまう。その宦官の持ち物から博古斎の預かり証書が出てきたため、秦欒は博古斎を訪ねるが、店主の池方は玉佩の補修を頼まれただけだと説明する。
秦欒は外出時には付け髭で変装をしていくのですね♪
楚楚と冷月は食事のため市に出るが、冷月が目を離した隙に楚楚が誘拐されてしまう。蕭瑾瑜は軽功が蕭瑾璃より優れているはずの景翊が、尾行を自分にやすやすと悟られたことに疑問を抱いていたが、そこに楚楚の誘拐が知らされ、地元の役人を動員して捜索することに。現場を検証した蕭瑾瑜は、楚楚の母の簪を気付かれるように置いたことなどから犯人が許如帰ではないかと考えるが、蕭瑾璃は「景翊と何か関係があるのか」と尋ねる。
目覚めた楚楚は、誘拐犯がそばにいることに気付くが、男は蕭瑾瑜をおびき出すため楚楚を攫ったのだった。男は許如帰と名乗る…
許如帰は秦欒のために楚楚を長安に連れ帰ろうとしているのでしたっけ?
13~15話の感想
この回、なかなか情報量が多い回でしたね!武宗の子・昌王の生存の噂になぜ宣宗が苛立つのかというと、宣宗は武宗の叔父で、後を継ぐ息子の不在で「皇太叔」に冊立されての即位だったので、子の生存は宣宗の正統性が揺らぐ事態となるからです。甥からおじへの即位といえば、「大明皇妃」で描かれた明の建文帝から永楽帝もそうですが、あれも簒奪だったわけで、宣宗は色々と無茶をしたのではと推測されます。
その昌王が、実は薛汝成だったとわかってなかなか衝撃的でした。景致の弟子で蕭瑾瑜の師匠で、西平公主の唯一の味方の彼が、帝位を狙う先帝の皇子だったとは。景致は正体を知らずにこれまで遇してきたということなのでしょうか。ジオラマを初めて江山殿で見た薛汝成は絶句していましたが、自分が手にするはずの帝位に座る男がジオラマ遊びをしているのを目の当たりにして、彼はどう感じたのでしょう。
ところで、宣宗のジオラマは徐々に進化していますよね。撮影は話の順番通りに行われるわけではないのに、ジオラマがちゃんと進化して行ってるのは、相当なこだわりで撮影が行われているように感じます。
そして楚楚の母が実は殺されていたということがわかり、当時許家の執事の譚家が、まるで乗っ取りを図ったかのように許家の邸宅に住んで出世しているという怪しい事態に。この流れで父親についての真相を知るのは、楚楚にとっては母の検視をするよりもハードモードなことになるのではないでしょうか。
蕭瑾瑜だけでなく楚楚も生死不明な父の謎を追うという、長安を出た時には予想もしなかった展開ですが、この二人の背後で動いている冷月と景翊の、それぞれの怪しい動きが読みとりにくくて、誰が本当に味方なのか敵なのかわからなくなってきました。ただでさえ黔州の人間模様が錯綜しているところに、薛汝成が乗り込んでくるわけですよ!一体この先どうなっていくのか全然わからなくて、このドラマの濃度にハマったような気がします♪
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