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クルミットです♪
楚楚の両親が判明したことで、楚楚が逆賊の遺児ではないかという問題が、西南だけでなく朝廷でも取り上げられ政治問題化します。蕭瑾瑜は楚楚への想いをうまく表せない苛立ちを抱えつつ、鳳凰山の捜索で父・蕭恒の遺体を発見し、残された真相の解読に成功します。
そして今回は、父の遺志を継いで西南の闇に立ち向かおうとする蕭瑾瑜の前に薛汝成が立ちふさがり、助言のふりをしてせっせと足を引っ張ろうとします。いまだ薛汝成の正体を知らない蕭瑾瑜は、楚楚を守って真相にたどり着くことができるのでしょうか?
【宮廷恋仕官~ただいま殿下と捜査中~】(ネタバレあり)
第22話「父からの伝言」
薛汝成は黔州に到着し、黔州刺史・李璋に昌王として迎えられる。長安からの文で「安郡王の身が危険なため、楚楚を捕らえよ」との命が下されており、薛汝成は対策を考えることに。
李璋は、薛汝成=昌王だということを承知している勢なのですね
楚楚は蕭恒の遺体の口の中から文を発見するが、その文は「剣南節度使 陳瓔は長安の賊を討伐せよ」との文宗の密勅だった。それは陳瓔の挙兵の正統性を証明することになるが、大きな混乱をもたらすため、蕭瑾瑜は扱いには心して対策を練らねばと考える。
文宗は密勅を出しておきながら最終的に裏切ったわけで、それがどう扱われるでしょう
景翊は父への文を譚貴に託すが、「本当の敵」に注意するよう釘をさす。かつて譚貴は逆賊の残党を処分したが、それが忠義の士を罰することになったことを悔やみ、景翊はその借りを少しでも返していこうと諭す。
譚貴も処分された者たちも、上の思惑を何も知らない被害者ですよね…
蕭瑾瑜は父の検視を終えた楚楚に、父が自尽を選んだわけをどうしても知りたいと請う。蕭恒には太ももに深い刀傷があり、当時誰にも治療させなかったのは正体が露見することを恐れたためとみられた。それで刀傷から入った邪気が全身に回って手遅れになったのだ。
病かと思っていましたが、甘露の変の時の負傷が致命傷になったということに
周将軍の妓楼遊びが過ぎると、孫明徳を通じて秦欒からお叱りの伝言があるが、周将軍は情報収集だとごまかし、薛汝成の護衛として黔州に同伴している神策軍から報告がないのだと報告する。その頃黔州の薛汝成は、自分の計画を邪魔する蕭瑾瑜への苛立ちを胸に、楚楚を逆賊の遺児として捕らえようと関嶺県へ向かっていた。
情報の中継地点が無能だと、長安に届いた時点で情報が歪みますよね
楚楚は、母が未来を知っていたら結婚しなかっただろうかと考えるが、祖父は「二人は愛の縁があった」と語る。八カ月の身重で黔州まで歩いてたどり着いた母は、父を愛していたから命がけで楚楚を産もうとしたのだ。それは父の唯一の血縁を残そうとしたのかもしれない。祖父は「安郡王と一緒に長安に戻るのか」と尋ねるが、楚楚にはまだ答えは出せない。
雲氏の一族は逆賊として処分され、楚楚の身内はいまや許如帰の一家だけなのですね
蕭瑾瑜はあらためて巫医の家で父の送った最後の日々に思いをはせ、「父上の思いに必ず応えてみせます」と誓いを新たにする。そこに長安から「薛汝成に楚楚捕縛の勅命」との連絡が入り、蕭瑾璃に楚家を守らせ、誰も立ち入らせないように命じる。
さぁ薛汝成が到着ですよ!
蕭瑾瑜と景翊は薛汝成の来訪を迎え、蕭瑾瑜はこっそり景翊に都からの文を伝える。師弟は互いに腹の探り合いになり、薛汝成はまず蕭瑾璃と冷月の縁談には反対だと切り出す。蕭瑾瑜は自分と冷月の仲を否定した上で、この縁談には冷氏一族の兵権に対する牽制と警告という裏があるのだろうと指摘する。薛汝成はこの縁談は景致の提案であり、蕭瑾瑜は都に戻り西平公主と相談すべきだという。薛汝成は唐突に、馮玠の検視について知りたがり、馮玠の記録の一巻が紛失していたことを語る。そして軍内部の動きについて、蕭瑾璃は正直すぎて利用されても気づいていないのではないかと推測を語り、蕭瑾瑜に帰京を強く勧める。
薛汝成は帰京させようと焦りすぎて、不自然なまでに帰れ帰れ言いすぎです
長安では韓績が宣宗に、偽造銅銭の捜査のため黔州へ自分を派遣するように上奏していたが、景致は反対し、既に黔州にいる蕭瑾瑜に捜査の権限を与えて先手を打つべきだと唱える。宣宗はその策を採って、蕭瑾瑜に全権を与えることに。
韓績が功を焦って叱られたのはスカっとしますね!
滞在していた楚家を兵に囲まれ、冷月は蕭瑾璃に理由を問いただすが答えず、二人は言い争ううちに鶏の足を取り合って喧嘩になってしまう。そこに景翊が楚楚の捕縛の話を伝え、二人はようやく事情がのみこめる。
冷月の問いに答えないのではなく、蕭瑾璃は知らないで動いていたのですね♪
蕭瑾瑜は、都から同伴してきたはずの神策軍が関嶺県には同行していないことから、自分を足止めしている間に李璋に楚楚を捕縛させているのではと問い詰め、楚楚が逆賊の遺児ではない確信があると言う。その頃李璋は楚家で蕭瑾璃の兵に阻まれ、双方の兵が衝突する。李璋が楚楚を連れ去ろうとして、冷月が李璋に剣を投げて怪我をさせる。薛汝成と蕭瑾瑜が到着し、薛汝成は李璋を引き下がらせるが、楚楚は李璋の手の細かい傷を観察していた。
蕭瑾瑜はまだ、楚楚の捕縛以外では薛汝成に対して疑念を持っていないのでしょうか
蕭瑾瑜は蕭恒の遺体と陳情書を薛汝成に見せ、陳瓔の反乱の真相が明らかになったと語る。薛汝成はこのことが表沙汰になると宦官との争いが再燃するため、軽挙を慎むよう釘を刺し、すぐに長安へ帰ろうと促すが、蕭瑾瑜は許如帰が逃亡中のためまだ帰れないと答える。薛汝成は蕭瑾瑜に「いつから楚楚を想っている?」と問いただす…
鳳凰山と聞いて薛汝成の顔色が変わりましたが、あそこにはまだ何かありそうですね!
第23話「たどり着いた想い」
薛汝成に楚楚への想いを見抜かれた蕭瑾瑜は、「なぜ検視人の家の娘を」と叱責されるが、出身で人を判断すべきではないと薛汝成に教えられてきたと反論して言い負かす。
黔州からさっさと蕭瑾瑜を引き離そうとするあまり、論理が破綻する薛汝成♪
蕭瑾瑜は楚楚の母の復元された顔を元に、許依香の肖像画を描いていた。明日は鳳凰山で許如帰を捜索することになっていたが、蕭瑾璃との縁談の噂を聞きつけた冷月は、「縁談を承諾したら殺す」と蕭瑾璃を付け回しているのだという。李璋は楚楚を捕縛できず怪我を負ったことで配下に当たり散らす。配下から明日鳳凰山で許如帰捜索が行われると聞き、災いの元である蕭瑾瑜を何とか排除しようと怒りに燃える。
兄上は実は、冷月との縁談まんざらでもないのではないかという疑惑が…
蕭瑾瑜は冷月に、冷沛山の軍や冷沛山に何か変化や情報はないかと尋ねる。祖父と疎遠の冷月は無関心だが、蕭瑾瑜は冷月に祖父への文を書くよう促す。そのことで何が起こるか反応を見たいというのだ。一方、呉江のもとに、秦欒が公主邸の元使用人を調べているとの情報が入る。それは蕭兄弟が生まれた年に解雇された者だというので、呉江はひとまず公主には伏せ、蕭瑾瑜に知らせて指示を仰ぐことに。
蕭瑾瑜の文案で文を送ったら、「これは冷月の文ではない」って気付くのでは…
楚楚と蕭瑾瑜は互いに謝罪し、蕭瑾瑜は楚楚が父を世話してくれたことを感謝する。楚楚は蕭瑾瑜に迷惑が掛かることを案じ、薛汝成に引き渡しを求めるが、蕭瑾瑜は楚楚の捕縛命令には秦欒の策略があると語り、ずっと一緒にいようと言う。楚楚は検視官として一緒にいるつもりだが、蕭瑾瑜は妻になって欲しいと言い、楚楚を混乱させる。
一気に求婚!?それはまた唐突な♪
楚楚が蕭瑾瑜から求婚されたと聞いて冷月は驚くが、楚楚がためらっているのを見て、「好きな人を逃したら一生後悔する」と諭す。蕭瑾瑜は動揺して景翊に相談するが、いきなり求婚したことに呆れた景翊は、蕭瑾瑜に助言を与える。
蕭瑾瑜が景翊に相談したことは正しい選択でしょうか?兄上よりはマシかもですが…
孫明徳によると、西平公主の双子出産当時、都にはある噂が流れていたという。通常、6~7ヶ月で双子だと判明するが、西平公主は産まれてから双子だと朝廷に報告したのだ。秦欒は記録にあった者たちを探し出し、生きたまま連れてくるように孫明徳に命じる。
楚楚が感じた違和感を、秦欒が気付いてしまったようです。宦官は目ざとい!
鳳凰山の捜索に出発しようとすると、楚河が許如帰を捜しに行って行方不明だという。楚河は土地を熟知しているが、鳳凰山の入り口の兵は見ていないため、薛汝成は「許如帰が鳳凰山にいない可能性」を示唆する。楚楚は二人が隠れていそうな身を隠す場所を思いつく。
蕭瑾璃は冷月が冷沛山にちゃんと手紙を書いたのか落ち着かず、蕭瑾瑜は景翊に授けられた策で落ち着かない。楚楚が案内してきた場所は伝説の月老樹という縁結びの大木で、そこに楚河と許如帰が倒れているのが見つかる。このことで楚楚はあることを思い出す。
楚河は、やる気はあるのだけど、やることが大迷惑ですよね
西平公主は、司天監が好相性の算命書を出したため、婚姻の進展に苛立つ。一方宣宗は、韓績が功を焦っての、逆賊の遺児捕縛を急かす再三の上奏に、見苦しいと怒る。珍しく韓績を擁護した秦欒は、薛汝成の西南の長居は冷氏とつながるのでは、と讒言する。
西南からの帰京を急かされる三すくみ状態になっていますね
景翊から届いた文を見て、景致は蕭恒の遺志を引き継ぐ強い決意を示す。西南で発生している事案が景翊らに及ぼす危険を案じつつも、景致は一か八かの大きな賭けに出る。
おそらくこの文は22話で譚貴に託した文で、蕭恒の遺体発見を伝えたものかな?
冷月の治療で許如帰は一命をとりとめる。薛汝成は蕭瑾瑜を長安に帰るように急かすが、蕭瑾瑜は鳳凰山に銅銭の手がかりがあるのではないかと考えていた。また、楚楚が思い出したのは李璋の手の傷だった。薛汝成によると貧しい出身の李璋は暮らしを助けるため彫り物を覚えたというが、蕭瑾瑜はそれが鋳型の複製に結び付くと考える。薛汝成は楚楚と蕭恒が残したものを長安に持ち帰ると言うが、蕭瑾瑜はどちらも渡せないと拒絶する…
蕭瑾瑜は薛汝成を信用しているようですが、証拠を渡すほど信じてはいなさそう?
第24話「偽造の拠点」
蕭瑾瑜は、薛汝成に同行している神策軍が信用できないのだと語る。呉江が長安で許如帰の家族を保護していると明かし、許如帰を薛汝成に託すことに。そこに偽造銭の捜査の全権を蕭瑾瑜に与えるとの詔勅が届き、蕭瑾瑜は正式に長安に戻れなくなる。
これで薛汝成が長安に戻ったら、何しに西南に行ったのかと陛下に怒られそうです
蕭瑾瑜と楚楚は求婚の件以来気まずいが、蕭瑾瑜は練香を贈り、楚楚に謝罪しようとする。しかし検視には匂いが妨げになるからと受け取りを拒否され、体の匂いを指摘したように思われて楚楚を傷つけ、贈った花を餌桶に捨てられてしまう。練香を助言したのは景翊だったが、捨てられた花は山萩という豚の餌になる花だとわかる。蕭瑾璃は「景翊のような、楚楚が好かない男の話は参考にならない」と、自分の心のままにやれと助言する。
兄上自身は女心を知らないけど、蕭瑾瑜に関しては一番の理解者ですからね!
李璋が蕭瑾瑜たちに謝罪し、偽造銭の手がかりを見つけたと報告書を提出する。景翊は李璋に「偽造の目的」を尋ねるが、李璋は説明できない。偽造銭は本物よりも安い材料で作らなければ利益が出ないが、この偽造銭は本物そっくりに造られている。李璋はなぜか偽造の拠点は鳳凰山にあると強弁し、蕭瑾瑜たちは明日一緒に捜索に行くことに。
李璋は邪魔をするつもりなのでしょうね~
蕭瑾瑜と蕭瑾璃は鳳凰山に、景翊と冷月は許如帰事件の後始末をすることに。楚楚はそばにいた方が安全のため、蕭瑾瑜が一緒に連れて行く。李璋は薛汝成の指示で、密かに蕭瑾瑜を罠にかけ殺害するための準備を整え、蕭瑾瑜と共に偽造の証拠も一緒に消滅させようとしていた。一方、景翊たちは許如帰が隠れていた穴を埋める作業を行い、これまで穴を放置した鄭有徳は職務怠慢を厳しく指摘される。昨晩冷月は蕭瑾璃と談笑していたことに景翊は探りを入れるが、冷月は景翊に素直になれない。
縁結びの大木に願う二人…兄上の臭い靴下についてはもう忘れてあげて欲しいです♪
蕭瑾瑜は鳳凰山付近で偽造銭の鋳造と運搬に適する場所を尋ね、楚楚は陶器製造の窯元に当たる場所なら条件に一致すると思い当たる。窯元は数ヶ月放置された状態になっていたが、李璋が壁の裏に空洞を発見し、隠し扉の存在が発覚する。洞窟に入っていくと、蕭瑾瑜は閉所のために気分が悪くなるが、無理して前進する。
閉所といっても、さすがに乾坤鏡を使うような状況ではないですね
洞窟の奥に偽造銭の製造所が発見される。蕭瑾瑜はあらためて李璋に「なぜ犯人は僅かな利益のためにあえて銅銭を製造したのか」という景翊の疑問を提示する。犯人が当地を管轄する官吏だった場合、材料費も人件費も公費から計上すれば莫大な利益を生むことに。李璋はとぼけるが、楚楚がその場にあった工具と李璋の手の傷の一致を指摘し、蕭瑾瑜は李璋が偽造銭の犯人だと指摘する…
蕭瑾瑜の推理が炸裂しましたが、李璋の計画を察知できているのでしょうか?
22~24話の感想
とうとう薛汝成が黔州にやってきました!
しかし以前からなんとなく感じていたのですが、この薛汝成という御仁、どうもラスボス感に欠けるといいますか… 確かに正体を隠してのし上がってきたのですから、決して無能ではなそうですが、登場してくるたびにじわじわと器の小ささを感じずにはいられません。何か蕭瑾瑜が本音で接していないように見えるのは、薛汝成が楚楚を捕縛しに来たからだけではないように思えます。
蕭瑾瑜は李璋の悪事については確信を持っているようですが、果たしてその裏に薛汝成がいることにはどれだけ気付いているのでしょうか?
そして楚楚を守りたい一心で、蕭瑾瑜は唐突に楚楚に求婚してしまいました!何しろ犯罪捜査は超一流でも、恋愛においては超初心者の二人ですから、愛情表現が不器用すぎて相手の心にうまく届きません。主人公の恋愛事情がやっとラブ史劇の王道っぽい展開になってきましたが、どっちかというと歪な三角関係を形成している冷月と景翊と蕭瑾璃の方の恋の行方の方が気になるのですよね~。と言っても、兄上は冷月より蕭瑾瑜の方しか見ていないので、景翊が気をもむことにはならなさそうですよね♪
その蕭兄弟には、どうやら出生の秘密があるようで、秦欒がその秘密に手を伸ばしてきましたよ!父の生死の謎が明かされても、まだまだ謎は深まる一方で、蕭瑾瑜と楚楚は長安に無事戻れる日は来るのでしょうか…
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