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第14話は、ついに総成部への潜入作戦が動き出す緊迫の一回。陳恭が弩機の図紙を奪う裏で、荀詡は彼を守るために命懸けで後門を開き、自ら捕らえられてしまいます。信義と友情、そして命を懸けた選択が鮮烈に描かれました。
それでは第14話を一緒に見ていきましょう!
風起隴西 第14話のあらすじ
黄预は翟悦の死に疑いを抱き、陳恭を監視させます。疑念を晴らすため、彼は関長老を同行させ「もし怪しい動きを見せれば即刻斬れ」と命じました。陳恭は糜冲を装い、竹雀の使用法を問われても「自分には分からない」と冷静に切り抜けます。
一方、荀詡は裴绪に自分の衣服を着せて靖安司の当直に立たせ、単身で定軍山へ。橋下を潜り崖をよじ登りながら、密かに総成部の裏門を開ける決死の潜入を遂行しました。
陳恭は蜀軍の目を引くため山火を起こし、教徒を率いて総成部へ突入。密室で弩機の図紙を竹筒に収め、追ってきた蜀軍をかわしながら関長老と後院へ走ります。そこで陳恭は隙を突いて関長老を斬り捨てますが、彼は息絶える間際に崖下へ落ち、黄预へ「裏切り」を知らせる警告となってしまいました。
それでも陳恭は荀詡の開けた裏門に辿り着き、計画通り脱出に成功します。友のために命懸けで扉を開けてくれた荀詡の存在に、彼は胸が熱くなりました。
しかし荀詡自身は逃げられませんでした。総成部は厳戒態勢となり、校尉の譙峻に呼び止められます。荀詡は「冯膺の使いで急報を伝えに来た」と言い訳しますが、口令を言えずに疑念を持たれ、結局捕縛されてしまいます。
その頃、冯膺は柳莹を李严に引き合わせ、音楽を通じて心を掴むことに成功。李严は涙ながらに彼女を知己と認め、柳莹はついに権力中枢へ潜り込むことに。
黄预は陳恭が現れず、代わりに関長老の死体を発見。自ら罠に嵌ったことを悟り、少数の兵を率いて逃亡します。一方、荀詡は譙峻に「真実を話せば助ける」と迫られますが、仲間を守るため口を閉ざし続け、ついに拷問にかけられることとなりました。
そして陳恭は、図紙を指定の古涧溪口へ置き、烛龍が現れるのを待つのでした。
風起隴西 第14話の感想まとめ
今回も息をのむ展開でしたが、やはり心を打ったのは荀詡の行動です。
陳恭を逃がすために、自ら捕まると分かっていて裏門を開いた荀詡の犠牲心には胸が震えました。
彼の誠実さや友情は、策謀と裏切りに満ちたこの物語の中で唯一の清らかな光のように思えます。
陳恭の脱出も手に汗握るものでしたが、彼の背後には必ず荀詡の支えがあると感じる回でした。同時に、妻を失ったばかりの陳恭がまたも仲間の犠牲を目の当たりにし、心の傷が深まっていくのが辛いです。
また、柳莹がついに李严の懐へ入り込んだことも大きな展開。荀詡の想い人である彼女が魏の密偵であり、李严にまで近づいたとなると、「誰を信じていいのか分からない」という不安がますます増していきます。
黄预の撤退は敗走に見えながらも、まだ烛龍の影に守られている印象。高堂秉の不気味さが一層強まりました。
第14話は、友情と裏切り、そして愛の余韻が複雑に入り混じる回でした。特に荀詡の不屈の精神は、彼が物語の“心”であることを再確認させてくれます。
次回、拷問にかけられた荀詡がどうなるのか、そして陳恭と烛龍の直接対決は実現するのか――クライマックスが近づいているのを実感しました。
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