風起隴西 第16話あらすじと感想|高堂秉の取引と新たな「烛龍」の影

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第16話は、捕らえられた高堂秉が命を守るために情報を取引しようとする一方、陳恭と柳莹の新たな繋がりが明らかになり、「烛龍」という存在が単なる個人ではなく代号に過ぎないことが示唆される衝撃の回でした。諸葛亮と李严の北伐を巡る議論も本格化し、物語はいよいよ大局の政治と諜報戦が直結する段階へと進んでいきます。

それでは第16話を一緒に見ていきましょう!

風起隴西 第16話のあらすじ

冯膺は柳莹を李严に献じるため、孫令に指示して隠れ家を用意させます。軍謀司の司尉が魏の間者であった事実は、冯膺にとっても大きな責任となり、彼は不安を隠しきれませんでした。

一方、成都では諸葛亮が再び北伐を提議。反対派の李严らは猛反発しますが、邓芝が「今を逃せば蜀は崩壊する」と訴え、諸葛亮も「北伐が困難なのは将の人心を掌握できていないからだ」と語ります。最終的に陛下は諸葛亮の意見を容れて出兵を許可しました。

陳恭は李严を訪ね、師弟の再会を果たします。李严は彼を司聞曹の西曹掾に推挙し、北伐を巡る意見を問います。陳恭は「退くべきときに退くことも大事」と答え、さらりと師を立てる一方で不気味な洞察をにじませました。

一方、拷問で傷を負った荀詡は高堂秉と再会。高堂秉は「お前を巻き込む気はなかった」と弁解しますが、翟悦の死を思えば荀詡の怒りは収まりません。高堂秉は赤帝の代号や密語の仕組みを説明するも、「谷正をどう知ったのか」と問われると沈黙し、代わりに「丹書鉄券と永遠の免責」を要求しました。

冯膺は陳恭に司聞司の管理を任せます。孫令は冯膺の意図を勘違いし「陳恭はあなたの腹心だ」と安心しますが、冯膺自身は「陳恭は李严と繋がっている、自分の手の内ではない」と冷静に見抜いていました。

陳恭は紫煙閣で柳莹と接触。竹笛と竹帽を合わせる暗号を交わし、自分こそ柳莹が待っていた魏の間者であると正体を示しました。

一方、失脚していた郭刚は叔父・郭淮から呼び戻されます。郭淮は「青萍計画の真の目的は図紙奪取ではなく、烛龍を司聞曹の高位に押し上げることだ」と語り、高堂秉は「過去の烛龍」に過ぎず、烛龍という名は次代へと継がれる「代号」であると明かしました。

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風起隴西 第16話の感想まとめ

「烛龍は個人ではなく代号」という真実が明らかになったことで、これまで追いかけてきた敵の正体が霞のように広がっていくのを感じました。裏切り者を捕らえたはずなのに、その背後にはさらに大きな陰謀が待ち構えている――視聴者としても虚脱感と同時に、次への期待が一気に膨らみました。

また、陳恭と柳莹が暗号を交わす場面も印象的でした。柳莹が荀詡には心を開く素振りを見せながら、実際は陳恭と同じ魏の線に繋がっていたという事実は衝撃的で、「誰を信じていいのか分からない」という緊張感をさらに高めていました。

荀詡が高堂秉に会う場面も胸に迫ります。かつての友と敵として向き合う苦しさ、そして翟悦を失った痛みが交錯し、荀詡の心中の葛藤が強く伝わってきました。「怒りと悲しみを抱えながらも職務を果たす」荀詡の姿に、人間としての強さを感じます。

冯膺の立場もますます複雑になってきました。野心と現実の狭間で揺れ動きながらも、周囲をうまく利用していく姿は老獪でありながら冷酷で、彼がこの先「黒幕」として浮上するのではという疑念も深まります。

第16話は、単なるスパイ捕縛の終幕ではなく、むしろ「烛龍」という名が持つ底知れぬ不気味さを描き出した回でした。戦場と政争、そして個人の愛憎が複雑に絡み合い、物語はいよいよ最終盤へ突き進んでいきます。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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