中国ドラマ-麗王別姫-あらすじ-70話-71話-72話-の画像つきキャスト情報をネタばれありで!
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クルミットです♪
前回はダークサイドに堕ちた靖瑶によって、珍珠と李俶の間に決定的な危機が訪れました。靖瑶は李俶の妻になっただけでは足りず、李俶に愛され独占するために、珍珠を王府から追い出そうと、なんと李俶の命を盾に脅すという暴挙に…。
李俶と珍珠はお互いが最大の弱点ですから、そこを盾に取られては珍珠もお手上げです。
靖瑶も百戦錬磨の策士だけあって、「李俶に絶対言わない」ことを条件にして、珍珠だけが悪者になるようにして自ら出ていくようにさせましたが、李俶はいきなりの心変わりを信じるはずもなく…
珍珠は李俶に離縁させるために、つまりそれは李俶と、そして唐という国を守るために、必死に李俶に冷たくし、王府を出て行こうとします。それはまた、一度は引き裂かれながらもやっとその手に取り戻した我が子・适との永遠の別れも意味しています。珍珠にとってはあまりにもつらい選択です…
そして李俶との別離なんて情報を、珍珠命!のあの人が聞き逃すはずもなく、もちろん引っ掻き回しにかかってきますよ~♪ 今回ご紹介する70~72話は、心が痛くなるような別れと、そこからの新展開をご覧いただきます。唐の黄昏を一緒に見守ってまいりましょう~♪
【麗王別姫】(ネタバレあり)
70話「望まぬ別れ」
珍珠は李俶によって書斎に軟禁されてしまう。
騒ぎを聞いて、李婼も珍珠を行かせまいとして見張りにやってくる。珍珠は李婼を遠ざけた隙に、素瓷に可汗宛の文を託す。
珍珠は王府を出るために可汗の力を借りようとするが、そのために李婼を使いに出したことを李俶に見破られ、可汗が会いに来たところを李俶に踏み込まれ、とっさに珍珠は可汗に抱きついているところをわざと李俶に見せつける。
珍珠は「可汗と回紇に行くから解放して」と言うが、李俶は信じようとせず、珍珠が冷たい言葉を投げ続けたため、言い争いの末に李俶は可汗に対して剣を抜く…
可汗をこんな風に巻き込むなんて、なんてかわいそうなことに…
可汗は剣を抜かずに防戦していたが、李俶の勢いにとうとう剣を抜かざるを得なくなる。可汗は病み上がりの李俶に本気を出せず、見守る周囲も気が気ではない。
楚王府の騒ぎを聞きつけた張皇后は、粛宗に「止めに入るべきでは」とご注進する。そこで粛宗と張皇后は王府に向かい、二人を止めて事態を説明させるが、張皇后が可汗と珍珠の洛陽での密会の噂を持ち出して、珍珠を追い詰めようとする。珍珠が仕方なく罪を認めようとするが、李婼が「可汗の密会の相手は義姉上ではなく私です」ととっさに申し出て珍珠たちの不義の罪を打ち消す。
そこで粛宗は李婼を寧国公主に封じ、可汗へ輿入れさせるように勅命を下す。
李婼よくやった…!成長しましたね…でも可汗は、呼び出されて唐に出かけたら夫婦喧嘩に巻き込まれて、気が付いたら李婼と結婚が決まってたっていうもらい事故…
そして粛宗が上機嫌で王府を去ろうとした時、珍珠は粛宗に直接李俶との離縁を申し出る。珍珠は「側室の存在がどうしても許せないから」と説明し、楚王との縁切りを誓約し、認められる。
李俶はあまりのことに愕然とし、「君が離縁するのではなく、私が君を捨てるのだ!」と自ら離縁状を書きあげ、珍珠に叩きつける。去ろうとする李俶に、珍珠は最後のお願いとして「逸をお救いください」と懇願するが、李俶は「申の刻までにここから出ていけ、君の顔など二度と見たくない」と冷たく突き放す…
張皇后の嬉しそうな顔ったら。でも、珍珠を追いだしたらむしろ李俶の弱点が無くなるんですよ?靖瑶と直接対決するのは珍珠より手ごわいと思うんだけどなぁ…
珍珠は眠る适の寝顔に別れを告げ、自分の手作りの香袋をそっと忍ばせる。
素瓷は珍珠と一緒に行くつもりで旅支度をしていたが、珍珠に「逸のために残りなさい、そして适の世話をあなたに頼みたい」と言われる。素瓷は「殿下を愛しているのでしょう?」と尋ねるが、珍珠はそれには答えず、「适をお願いね」と言い残し、王府を後にするのだった…
お気づきでしょうか、この70話、靖瑶はずっと陰から見ているのですが、最後まで一言も台詞がありませんでした…
71話「つかの間の安らぎ」
珍珠は、素瓷にすら何も真相を言い残さず王府を出て行った。
事が成ったことを確認した靖瑶は、しかし罪悪感で震えながら、「これまでの人生で後悔したことはない、でも今回は…誰か教えて、私の行動が正しかったのかを」と涙する…
いやむしろ、なぜ自分が正しいと思えるのか?と問いたい♪
可汗は珍珠を途中まで送り、自分と一緒に回紇に来るように勧めるが、李婼と婚約した可汗の立場を考えて、珍珠は一人呉興に戻ることにする。珍珠は可汗の親切に感謝しつつも、
君を千里送るとも 終には須らく別すべし
と、李俶との真相を語らずに別れる…
一方、李俶は珍珠の思い出の詰まった文謹閣を眺め、離縁の理由が理解できないまま呆然とする。しかしこれで粛宗の懸念だった珍珠の存在が排除されたことで、乾元元年四月庚寅、李俶はとうとう皇太子に立てられ、張皇后は憮然とするのだった…
張皇后、目先のことしか考えないから~。結局自らが積極的に李俶の立太子への障害を取り除いてしまった格好になりましたよね…
半年後… 珍珠は呉興に向かう途中で体調を崩し、李白の私塾に身を寄せていた。そこで「高月明」と名乗り、李白は子供たちに学問を教え、珍珠は李白と子供たちの世話をして、穏やかな生活を送っていた。しかし李白は朝廷を追われた身で生活も不安定だったため、珍珠に呉興に戻ってはどうかと勧める。
実は私塾近くの「鄴」には安慶緒が駐屯しており、この辺りも間もなく戦になろうとしていた。珍珠は身の安全を考えて呉興行きを決意する。
珍珠は鄴を迂回するために、愁思岡の山道を通って呉興に行こうとしていたが、愁思岡一帯は道が入り組んでいたため、唐軍の兵士らが道に迷っていた。そこで土地勘のある珍珠を見かけたため、道案内をさせようと軍営に無理やり連れて行ってしまう。
李白先生、自作の詩を子供に読ませて酒飲んで、実にお気楽ですよね~♪
珍珠は、連れてこられた軍営が李俶と靖瑶の部隊だと聞いて去ろうとするが、靖瑶と対面させられてしまう。仕方なく「高月明」と名乗って別人を装うが、やってきた李俶を見て顔を伏せる態度に、靖瑶は珍珠だと確信する。
軍営にいつまでも留まると李俶に会ってしまうので、珍珠は愁思岡の地図を描き、それで解放してもらうことに。その姿を風生衣が見かけ、珍珠ではないかと気に留める。
靖瑶は軍議に珍珠の描いた地図を出すが、郭子儀が「この地形に精通した人材は逃してはならない」と呼び戻しを提案したため、気になっていた風生衣が早速追いかける…
この「私は高月明です」っていう三文芝居しばらく続きますが、非常に無意味~
風生衣は早馬で追いつき、「国のためにあなたの力が必要」と珍珠を説得して陣営に連れ帰るが、珍珠は「独孤将軍以外の方とは会いたくない」と言って他の人間とは顔を合わせないようにする。
唐軍は慶緒が率いている燕軍と激突することになるが、仇を討ちたい靖瑶の気持ちを李俶は汲もうとしない。しかも珍珠が道案内をしている部隊がすぐ近くに配置され、李俶が珍珠を目にしてしまう。靖瑶が「あの者は他人の空似です」と説明するが、李俶は心の痛みを封じ込めるように「どうでもいい」と言って出撃の命令を下す。
戦況は唐軍優勢で推移し、慶緒は撤退することになるが、そこで戦闘に巻き込まれてうろうろしている珍珠を見つけてしまう…
靖瑶がいちいち珍珠について念を押してしまうところが、悪女になりきれない感じ…
72話「燕の皇后」
慶緒は戦場で珍珠を見つけ、抱き上げてそのまま去っていこうとする。李俶はそれを見て追いかけようとするが、敵に囲まれて前に進めない。あれが珍珠だったことを確信し、慶緒に奪われたことで勝ち戦でも心から喜べずにいた。風生衣は「高月明は王妃様でした」と報告するが、李俶は「もはや王妃はいない、離縁を頑なに主張した女子と何のかかわりがある?」と言うのだった…
李俶の意地っ張り…風生衣の頑張りがことごとく空回りなのはかわいそう…
鄴は燕の要塞になっており、そこの玉座に連れてこられた珍珠は、慶緒が自棄になって泥酔しているのを見て呆れる。暴君と化した慶緒は、珍珠が皇后の衣に着替えていないからと侍女を斬り殺すなど虐殺を繰り返していた。そこに史思明が開城を求める使者を派遣してきたが、史思明の目的は帝位簒奪だろう、と使者を斬り捨ててしまう。
慶緒は珍珠を皇后に封じて、結婚を李俶にも知らせようと言う。拒否する珍珠だが、慶緒の暴走は止まらない…
燕の宮中の人たち、「安禄山の方がまだマシだった」って思っていそうですよね~
唐軍は守りの固い鄴の攻略に苦慮していた。靖瑶は兵糧攻めを提案するが、史思明が侵攻を進めていて待つ時間がない。そこで郭子儀が水攻めを提案するものの、李俶は疫病で民を死なせることをためらう。靖瑶はそれを珍珠のせいではないかと疑う。
そこに、使者を殺されて激怒した史思明が、慶緒に開城を促すために唐軍への奇襲を仕掛けて勝利する。
ストーリーとは関係ないのですが、李俶のメイク、皇太子になってから眉が前より太く描かれてませんか?
史軍の勝利を聞き、燕の群臣は開城して史思明を迎えるべきという方向に傾いていた。しかし慶緒は史思明の野心や下心を疑い、開城を拒否し続けていた。
珍珠は皇后の衣を着るのを拒んでいたが、着ないと侍女たちが慶緒に殺されるので、渋々皇后の姿を整えて慶緒の前に出る。慶緒は喜び、珍珠を燕の皇后として宣下する。しかし珍珠は慶緒を毅然と拒絶し、しかし自暴自棄な慶緒に対し生き続けてほしいために、唐への投降を説得しようとするが、慶緒は「李俶には死んでも屈しない」と頑なだった…
葉護に唐への協力を説いた時より、慶緒に投降を説くのは無理度が高いですね~
風生衣はこっそり陣営から出て行こうとするのを李俶に見つかる。珍珠が鄴で亡くなるのは忍びないので救出するために独断で行こうとしていたのだ。李俶は珍珠のことを「私にとっては死んだも同然」と言いながら、風生衣が救出に行くのを黙認する。それを密かに見ていた靖瑶は、李俶がまだ珍珠に想いを残しているのでは、と複雑に思う…
風生衣の忠誠心はアツいですね…その調子で少しは靖瑶にも仕えてあげればいいのに~
70~72話の感想
可汗や李婼を巻き込んでの離縁劇の果てに、靖瑶が李俶のナンバーワンに登りつめたかというと、決してそうではないようです。靖瑶は「王妃と同等」で輿入れしたものの、珍珠がいなくなってもいまだ「王妃」にはなっていないようですね。
しかも肝心の李俶との距離もあまり近づいていないようで、靖瑶のデレが完全に浮いています。せっかく珍珠を追い出したのに、あまり状況が変わってない焦りが、靖瑶の弱い部分をむき出しにしているように見えます。闇落ちしたのにそんなに弱くてどうする!
そして燕の皇帝となった慶緒が再び物語にカムバックしてきましたが、安禄山よりもちゃんと統治できていない、でも恐怖度は倍という、宮廷や民にとっては悲劇とか言いようのない暗君に仕上がっていました。
君が朕を捨てただの、君を忘れてないだの、あすなろ抱きして朕と奴のどちらが君を愛している?だの… そんな皇帝と皇后のプレイを、生きるか死ぬかの土下座した状態で、延々聞かされる宮女や宦官の皆さんの気持ちを考えると、いい場面のはずなのに異様に気恥ずかしくて耐えられなくなりますよね~。珍珠に慶緒を誅する気概があれば、靖瑶に敵討ちの恩を着せることもできたでしょうに、珍珠は無駄に優しく情をかけ過ぎ!
ところで、LaLaTVで放送が始まった「皇帝と私の秘密~櫃中美人~」に、何霊依役の梁婧嫺さんが出演していますが、またクールな女刺客?的な役柄で、役のイメージというのはついてまわるものなのでしょうか。でもあちらの役では笑っているのでびっくり!
「皇帝と私~」の舞台は「麗王別姫」から70年ほど経過した唐です。ヴィック・チョウ(周渝民)演じる文帝は、玄宗から7代下った直系にあたるそうです。唐朝は皇帝が23代続いていますが、唐の時代は289年で、皇帝ひとりあたりの在位は決して長くありません。病や暗殺で交代を繰り返し、玄宗が最も長い在位で44年です。
史実では粛宗の在位はたったの6年。偉大な父のやらかしの尻拭いに追われた粛宗の皇帝人生はあまりに短かったのです。このドラマの中での彼の御世もそろそろ黄昏の時機を迎え、その後継者をめぐる争いが、次回73~75話で激化してきそうです。
李俶が国のために頑張ってる最中に、あのめげない女狐が謀略を巡らしますよ!
物語がそろそろ終盤にさしかかってきたのに、まだ張皇后の勢いは衰えないようです~♪
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