上陽賦-運命の王妃-あらすじ-61話-62話-63話-感想付きネタバレでありで!

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賀蘭箴が蕭綦を殺した黒幕だと知って、王儇は賀蘭箴との婚姻を承諾しますが、賀蘭拓が婚姻を利用して王位を簒奪しようとする罠に嵌ってしまいます。その窮地を蕭綦が救い、皇都へと帰還し汚名を晴らそうとしますが、謀反人の烙印は蕭綦に重くのしかかります。

皇帝・子澹のやる気のなさが国の乱れを招いているため、民が蕭綦という救い主を求めている中、一歩も退かずに真相解明を求める姿勢が国をひっくり返しそうでハラハラします。今回はこの先起こるだろう大騒動に向けて、色々材料が出揃う展開です。さぁ、この導火線に火をつけるのは誰になるのでしょうか♪

【上陽賦(じょうようふ)】(ネタバレあり)

第61話「駆け引き」

蕭綦の入京という事態に、大臣たちは子澹に朝廷へ出てくるよう訴え、雨の中二刻も跪く。臣下に軟禁された恨みは晴れないが、子澹は太極殿に行くことに。衛大臣は「蕭綦を武力で阻止すべき」と訴えるが、朝廷には寧朔軍に対抗できる軍事力はない。温丞相はむしろこの機に蕭綦に入京を命じるよう進言する。子澹は皇帝の体面を保つため案を受け入れるが、反逆罪は調べの結果次第だと蕭綦に思い知らせろ、と言う。
皇都の守りを強化すればいいのに、寧朔軍を削ろうとしてきたツケですよね

豫章王妃夫妻の帰京に玉岫は大喜びだが、宋懷恩はいまだに蕭綦あがめる妻に苛立ち、声を荒げる。蕭綦なしで認められてきた自負を、生還で台無しにされたよう感じていたのだ。
玉岫が以前通りなので、夫の悪事に全く気付いていないことに悲しくなりますね

温丞相から蕭綦を出迎えに行くかと尋ねられた子澹は、「あの者は罪人だ」と激高する。王儇への未練を断ち政に私情を持ち込まぬようたしなめられると、子澹は温丞相と皇太后の旧情を持ち出し、「深い情があったからこそ未練が断ち切れぬ」と言う。
「お前が言うな」返しが見事に決まりましたが、温丞相はずっと我慢してきたのに…

蕭綦の出迎えには王夙一人が出向くことになり、大臣たちは不安を抑えられない。それぞれが蕭綦と王儇の帰京を待ち焦がれ、または怯えてその時を待っていた。寧朔軍が城門に到着し、王夙と王儇は久々の再会を喜ぶ。王夙が職務として詔書を読もうとするものの、蕭綦は跪かず詔書を自ら読み上げる。詔書には「楝羽山の真相が明らかになるまで地位は回復せず、朝廷への出入りも禁ず」とあり、反逆罪がうやむやに一時的な免罪とされたことに、蕭綦を始め寧朔軍は納得がいかない。蕭綦は王夙に楝羽山の件は自分で調べる、と言い切る。
詔に跪かないと普通はその場で死罪ですから…。蕭綦がいつもより圧が強いです!

子澹が内心苛立っていたところに、「蕭綦は免罪だけでは満足せず、楝羽山の変の真相を知りたがっている」と聞いて激高する。温丞相が説得し子澹を城門に連れて行くが、蕭綦は皇帝を前にしてもまた跪かない。子澹は豫章王の復位を許可するが、「楝羽山の真相解明」は担当の顧閔汶の怠慢だと、50回の杖刑を命じる。蕭綦は子澹がそれでうやむやにしようとしているのを見透かし、本当の真相解明を求めたため、子澹は自らに50回の杖刑を命じる。王夙が蕭綦自身の調査を提案し、ようやくその場が収まる。
子澹も50回叩かれればいいんですよ、それでも性根は治らないでしょうけど

豫章王夫妻のことが聞きたくてうずうずすし、すぐにでも屋敷に挨拶に行こうとする玉岫に、宋懷恩は「もう王妃の侍女ではない、粛毅伯の妻だ」と言い渡す。夫の変化に不安になる玉岫に、宋懷恩は「お疲れだろうから日を改めよう」とごまかす。
玉岫は、心の底では夫の変化に気が付いているのでしょうが…

王儇は徐女官と阿越との再会を果たし、静皇子は王夙が信頼のおける方に預けられた、と聞く。そして一人で帰ってきた錦児がいまや貴妃になっており、王儇が死んだと嘘をついて皇帝に信じ込ませたというので、王儇は錦児に騙されていたことについては語らない。
この状況だと、貴妃になりたい野心で王儇を騙したのか?と思ってしまいますよね

錦児について徐女官が「人は変わる」と言った言葉を、王儇は考えていた。蕭綦はその言葉を聞いて、「自分も変わったと言われるが、そなた以外の者にはどう思われようといい、そなたの前では変わらない」と言う。そして、楝羽山の首謀者を絶対に許さない、と思う。
蕭綦は確かに変化を感じますが、蕭綦が怒らずに誰が怒る、という事態ですからね…

王夙は王儇を訪ねて懐柔しようとするが、王儇はただ真相を明かしたいだけだと答え、立場の違いから会話はすれ違う。王夙は「静は、江南の顧采薇に身分を明かさず預けた」と嘘をつく。王夙は自分を疑わない妹に罪悪感を抱く…
顧采薇はいまだに江南に置いたままだったのですか?連れて上京してるとばかり!

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第62話「宮殿での再会」

王夙は妹に嘘をついた罪悪感を押し隠しつつ、「もし父が生きていたら許せるか」と尋ね、真相を知らない王儇は「家族だもの」と答える…
王藺生存の告白が後になればなるほど、親子の修復は不可能になるように思いますが…

唐競の調査で、楝羽山へ禁衛軍を差し向けたのは皇太后だとわかるが、事前に計画が練られていたのだろうと見られる。また子隆が害されたことから、黒幕は皇太后以外にもいるはずだと蕭綦は考える。そんな中、皇太后の容体は日に日に悪化し、温丞相はゆっくり休ませることを優先させる。そして錦児は王儇の動向に神経をとがらせていた。
消去法で黒幕にあたりはついているのでしょうが、それをどう追い詰めるかですよね

王藺は青雲に宋懷恩を見張らせるが、夫婦ともに上京後の豫章王夫妻を訪問していないと聞いて「心を見抜かれるのを恐れている」と見る。宋懷恩はすでに蕭綦に取って代わりたいと考えているため、蕭綦の元には戻らないだろうと。
王藺が宋懷恩の弱さに付け込んで、何をさせようとするのかがこれから心配です

久々に再会した王儇と錦児だが、懐妊を笠に着た錦児の態度に、徐女官が思わず非難を口にするほどだ。錦児は裏切りをすべてとぼけようとするが、王儇に問い詰められ、錦児は幼い頃から隠してきた嫉妬をあらわにする。王儇は姉妹と思ってきた錦児と絶縁する。
身分違いで僻むのは仕方ないとして、この態度はないですよね…

王儇が錦繍宮に行ったと聞いた子澹は駆け付けるが、王儇は避けるように去ろうとする。「すべて阿嫵のためだ」と訴える子澹に、王儇は「名君におなりください」と言う。
阿嫵が「名君に」と言ったから、明日からは頑張って政務に励んじゃうのでしょうか♪

王儇は皇太后を訪ねるが、永安宮は侍女もおらず寂れたことに驚く。久々に会う皇太后は弱って別人のようになっていたが、王儇が髪を梳くと二人は昔のように心を通わせる。王儇が静皇子の無事を告げると、皇太后はうれし泣きにむせぶ。
なんだかんだで、こうして許す王儇の優しさに、皇太后は長く甘えてきた気がします

胡瑶は地方を彷徨っていたが、「豫章王が忽蘭で王妃を助けて上京した」と聞き、大急ぎで豫章王府に駆け付ける。唯一生き残っていた配下との再会に喜んだ蕭綦だが、胡瑶に「あの日、一体何があった」かを尋ね、胡瑶はこれまでのことを語る。蕭綦は胡光烈を始めすべての兵たちを巻き込んだことに責任を感じ、このまま終わらせはしないと強く思う。
生き残り同士、心に負った傷を共有し合える胡瑶の存在は蕭綦にとって大切ですね

蕭綦と王儇は胡瑶を連れて胡光烈の墓に詣で、兄が戦地に散ったのではなく、悪党に殺されたことを嘆く胡瑶に、蕭綦は必ず真相を明らかにして胡光烈の潔白を証明すると約束する。
王儇は乱世で苦しむ民に思いを寄せ、かつて王藺が切り捨てた王氏の家訓の「母儀天下」の意味は「一国の母になれ」だと気付き、自身の天命を受け止めようと考える。
王儇が蕭綦と結ばれたからたどり着いた気付き、というところが皮肉でもありますね

朝堂での謁見を許された蕭綦と配下は、喪服の鎧姿に剣を持ち、子澹に楝羽山の兵の潔白の証明を要求する。子澹は温丞相に兵の慰霊を命じるが、蕭綦は皇帝自ら祭祀に臨むよう求める。子澹は脅迫だと激怒するが、蕭綦は守ってきた味方によって兵の命を奪われたことを突き付け、この場での答えを迫る。宋懷恩は思わず子澹自らの祭祀を求める声を上げる…
蕭綦がこれだけ怒っても、子澹の心には全く響かないようです

第63話「子澹との決別」

宋懷恩が子澹に皇帝自らの祭祀を求めるのに続き、王夙や大臣たちも次々に賛同したため子澹はやむなく自ら追悼碑の祭祀を行うことに。子澹は皇帝が兵士たちの追悼を行う先例を自分が作るのだと宣言する。その頃王儇は、豫章王府の位牌の部屋で祈りを捧げていた。
皇帝として当然とはいえ、真犯人に祭祀をされたくないというモヤモヤが…

温丞相は王夙に、静皇子の行方について王儇に聞かねば、と切り出す。温丞相は自分だけに居場所を教えて欲しいと懇願するが、王夙は「妹が明かさないためわからない」ととぼける。温丞相は王夙の話を皇太后に報告し、皇太后は「子澹を即位させたのがそもそもの誤り」だと、静皇子を帝位につけようとの考えを譲らないが、温丞相に背を向けられてしまう。
皇太后と温丞相のもたれあいも、そろそろ賞味期限切れかもしれませんね

宋懷恩は子澹に呼び出され、蕭綦の帰京から一か月経つが、かつての部下だったのに会いに行かないのかと問われ、臣下同士の間には適度な距離が必要だからと答える。子澹が宋懷恩に王爵をちらつかせたことで、宋懷恩は蕭綦を超える自信を抱く。
王藺におだてられ、子澹におだてられ… 宋懷恩はどこまで行ってしまうのでしょう

胡瑶は宋懷恩に士族の情報を調べてもらおうと提案する。唐競は粛毅伯になってからの宋懷恩の態度に不快感を示すが、蕭綦は宋懷恩を信じて庇う。蕭綦は竇夫人の子供たちを豫章王府に引き取っていたが、沁之と小禾を養子とすることに。王儇は家族が幸せに暮らせる日々を思い、蕭綦に家族のために生きてと言う。
二人を養子にすることが「子供問題」にいい形での答えをもたらしたように思います

皇太后の容体が悪化し、会いたいと使いが来たため、王儇は永安宮に駆け付ける。皇太后は混乱した意識の中で、「子澹が賀蘭箴と結託して蕭綦を陥れ、子隆を殺した」と口走る。王儇は子澹のもとへ押しかけ「賀蘭箴にあなたとの陰謀を聞いた」とかまをかけ、楝羽山の変の黒幕だろうと問いただす。子澹は、王儇が静皇子を連れ去ったせいで望まない玉座につく羽目になったのだと言い逃れるが、王儇は静皇子を害そうとした鄭乳母が謝氏の者だったことを思い出し、あれも子澹の仕業だと気が付く。
皇太后の言葉からバレるとは、子澹の計画は色々と甘かったと思わされます

錦児は、王儇が子澹に謁見していると聞き、意を決し子澹の元へ向かう。王儇は正直に言うように子澹を問い詰めるが、子澹が蕭綦を死地に追いやったのは女を奪われた復讐であり、王儇のために自分は変わったのだと開き直る。錦児は子澹に手を振り払われ、腹部に痛みを感じる。桂女官は子澹と王儇が言い争ったと皇太后に報告し、二人は安堵の笑みを漏らす。
皇太后はどこからどこまでが芝居だったのでしょうか。やはり一枚上手ですね

錦児を診察した申太医は、脈が微弱だから心穏やかに過ごすようにと助言する。錦児はお腹の子は7ヶ月だと言うが、申太医はそれに違和感を覚え、皇帝の子ではないのではと疑いを持つ。錦児は忽耶奇に乱暴された時に身ごもったのではと怯える。
忽耶奇との話は、地雷となってここで生きてくるのですね… これは大変なことに!

王儇は、蕭綦が皇太后に対して思いやりを見せるのを見て、「あなたを殺そうとしたのに憎くはないの?」と聞くが、蕭綦は「過去のことだ」と答える。もし子澹が黒幕だと明らかになったら、国は大混乱に陥ることを思うと、王儇は蕭綦に言い出せず眠れない夜を過ごす。
すぐに言うのかと思ったら、確かに言い出しにくいことではありますよね

申太医から秘密を打ち明けられた医女は王氏の手の者で、青雲に「貴妃は宮殿に来て7ヶ月なのに、お腹の子は9ヶ月」との情報を伝える。それを聞いた王藺は面白がり、弱みを握ったことで錦児を大事な仕事に利用しようと考える。
錦児にとって、最も知られたくなさそうな人たちに妊娠の真相が伝わってしまいました

子澹は王儇に秘密を知られ、自分が変わったことに苦しみ酒に溺れる。そんな中、呉郡、凓瑞、溏州の太守が「豫章王に九錫の礼を下賜されよ」との上書を送ってきた。大臣たちは蕭綦の謀反を疑いつつも、蕭綦の真意が読めず頭を抱える。
久々に出てきました「九錫」!蕭綦を利用した誰かの策略が始まっているようです

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61~63話の感想

「母儀天下」という言葉が出てきました。15年ほど前に日本でも放送された「クィーンズ ~長安、後宮の乱~」という前漢・宣帝~元帝の後宮における女性の生き様を描いたドラマがありましたが、それの原題が「母儀天下」でした。その言葉が家訓のその一として挙げられていた王氏ですが、皇后となるべく生まれる王氏の女たちは、天下の母として範を示すべき、というような意味でしょうか。国母である皇太后を見て、錦児を見て、今自分が向かい合い守るべきは民という子供たちだと思い至ったということでしょうか。よき皇帝になろうとした子隆に、この心境に到達した王儇が皇后になっていたら、もしかしたら大成はうまく治まっていたのだろうかと思わずにはいられませんが、そうはうまくはいきませんね。

そして久々に「九錫」が登場してきました。22話に登場してきた「九錫」ですが、かつては王藺が馬曜に下賜させて、自分への帝位の禅譲を目論んだのでした。おそらく今回のも、王藺がかつての失敗を踏まえて企んだ策ではないでしょうか。蕭綦を巻き添えにして、しかも静皇子を人質にしての所業なので、もし王儇が全てを知った時にどれだけの怒りを爆発させるのか、今回の子澹への怒りなんて目ではないと思います。

それにしても錦児のお腹がやたら大きいなぁと思っていたら、子澹の子ではなかったのですね。あのまま後宮で子澹の手がつかなかったらどうするつもりだったのでしょう。産まれたら見た目で発覚するのか、それとも出産前に太医が上奏して問題化するのでしょうか。
大成の皇位継承が大ピンチとなる事態ですが、今後どんな結末を迎えるのか、終盤に向けて大いに気になりますね!

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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