上陽賦-運命の王妃-あらすじを感想付きで全話ネタバレで詳しく紹介!

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クルミットです♪
今回紹介するドラマは『上陽賦(じょうようふ)〜運命の王妃〜』です。
ヒロインの王儇を演じるのは章子怡(チャン・ツィイー)。チャン・イーモウ監督の「初恋のきた道」で映画デビューし、「グリーン・デスティニー」「HERO 英雄」「LOVERS」「SAYURI」などのヒット作で知られる、中国を代表する国際派映画女優です。ドラマの出演は、女優デビューが単発ドラマの「星に願いを〜星星点灯」だったので、本格的な連続ドラマは本作が初めてということになります。
豫章王・蕭綦を演じるのは周一囲(チョウ・イーウェイ)です。「孔子春秋」では孔子の弟子・子貢役、日中合作の「蒼穹の昴」では、若き官僚・梁文秀役、「海上牧雲記~3つの予言と王朝の謎~」では、碩風族の族長の息子・碩風和葉役、「長安十二時辰」では、唐の都・長安をかき回すテロリストの龍波役、「少林問道」では、一族の復讐を果たすため少林寺に出家する程聞道(無想)役を演じています。今回のキャスティングは、チャン・ツィイーが審査員をしていたバラエティ番組で、彼の演技力に惚れこんでの御指名だそうです。
王儇の初恋の人・馬子澹役は楊祐寧(トニー・ヤン)です。日本の人気ゲームを実写化した映画「真・三國無双」では劉備役、「イタズラな恋愛白書 Part2」では男主でデザイナーのホァン・イーカン役、最近ではNetflixの「華燈初上-夜を生きる女たち-」でルビー・リンの相手役を演じるなど、台湾を代表する俳優の一人です。
この主要キャスト以外も、隅々に至るまで演技派を揃え、どこを切ってもみどころでいっぱいになっています。

オリジナル版では全68話ですが、日本の地上波放送の際は42話にカットされてしまうとのことです。約三分の二に圧縮されてしまうと、大事な細かいサイドストーリーが省かれてしまうので、興味を持たれた方には、ぜひオリジナル版での視聴をお勧めします♪

ここでは『上陽賦〜運命の王妃〜』のあらすじやネタバレ感想、見どころ、最後の結末、といった話題を紹介していきます!華麗なるチャン・ツィイーの世界を堪能しましょう♪

上陽賦(じょうようふ) あらすじ

丞相である王藺の娘・王儇は、美しく才気煥発で、伯父である皇帝・馬曜から「上陽郡主」の名を授かり、周囲から愛される存在として育つ。その一方で王儇は皇后を排出している琅琊王氏の娘のため、彼女の婚姻は皇位の行方を左右すると考えられていた。そうとは知らない王儇は第三皇子の馬子澹と愛を育んでいたが、その想いは政治的な思惑によって引き裂かれようとしていた。その頃、北西の辺境寧朔では寧朔軍を率いる将軍・蕭綦が、死闘の末忽蘭王を討ち取り、そのことで蕭綦は、寒門出身には異例の豫章王として冊封される。王儇と蕭綦は、互いの行く末を知らぬまま、灯篭祭の夜に運命的な出会いをする…

上陽賦(じょうようふ)-各話あらすじ」はこちらから

ご覧になりたい話数を押していただけると各話の詳しいあらすじが表示されます。

見どころポイント

いまや国際的大女優となったチャン・ツィイーが、本作が初の連続ドラマ出演となります。製作期間四年、製作費170億円という、中国時代劇の中でも破格の超大作で、人気小説「帝王業」を実写化ということで、すべてが超一流を揃えた重厚な大河作品です。
なんといっても衣装はウォン・カーウァイ監督のプロジェクトで美術・衣装・編集などを手掛けているウィリアム・チャンが担当し、チャン・ツィイーの美しさを最大限まで引き出しています。

本作の舞台は大成という古代中国の架空王朝ですが、モチーフとなっているのは東晋末期から南朝宋へのあたりだそうです。ドラマや小説以上にドロドロの謀略劇が巻き起こっていた時代ですが、当時の帝位争いや人間関係を部分的にピックアップして、ヒロインを巡る恋愛模様だけでなく、家族の愛憎、野心や政変などを織り込んだ、奥深い歴史群像劇に仕上がっています。

上陽賦(じょうようふ) 評価・レビュー

中国ドラマ「上陽賦(じょうようふ)」の評価レビュー&感想です。
ストーリーの良し悪し、出演者の演技力、物語の展開、脚本の面白さなどを総合的に評価しています。
もちろん、レビュー&感想の中にも作品に関するネタバレがありますのでご注意ください♪

↓ネタバレ防止のため感想は非表示にしてあります!↓

ネタバレを表示する

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どうしても「チャン・ツィイーの初の本格ドラマ主演作」という言葉で語られがちな本作ですが、確かにトップ女優チャン・ツィイーの存在感をいかんなく堪能できるドラマになっていたと思います。このところ若手主演の古装ドラマで、姫君や皇后を演じているのに、立ち居振る舞いの品格に欠ける演技を見ることがあるのですが、チャン・ツィイー演じる王儇は生まれながらの郡主の風格を感じさせ、立ち歩くだけで周囲の空気が変わるのを感じさせるほどでした。彼女が演じるからこその存在感であり、説得力だったと思います。

本作は「帝王業」という原作からのドラマ化ですが、完全な架空王朝ではなく、東晋から劉宋への時代における実在の人物をモチーフにして物語として再構築したようです。王儇が二人の皇后の素材をもとに描かれている、ということからわかるように、蕭綦のモチーフになった劉裕は実際には皇帝に即位しており、王藺のもとになった王偃は、皇后の父として出しゃばることはなかった人物と記録されています。そこからよくこんな物語を紡ぎ出すことができるものだと感心してしまいます。

そして本作は王儇をめぐる男たちのさや当ての物語である一方、馬曜、馬子隆、馬子澹の三代の皇帝とそれをとりまく政治劇の一面が色濃く描かれています。王儇を取り合う男たちが、蕭綦以外があまりに愚かでダメなので、恋物語を離れた政治的な思惑の方が魅力的に思えたりします。王藺が無双だった馬曜時代、蕭綦より皇太后の方が摂政だった子隆時代、皇帝が機能不全だった子澹時代と、三代を見比べてみると、謇寧王や王藺が「我こそが」と思う気持ちもわからなくはないのですが…
二回とも失敗した王藺の謀反の、もしどちらかが成功していたら、どんな王朝になっていたでしょうか。子澹よりははるかにマシではあったでしょうが、王藺が明君になるかというと甚だ疑問ですよね。彼の溢れる野心が「愛のため」だったなんて、そんなわけあるかい!と強く突っ込まずにはいられません。

あえてドラマの欠点を揚げるとしたら、パーフェクトなスパダリ・蕭綦があまりに完璧すぎて、「きっと蕭綦が助けてくれる」と先の展開が読めてしまったことでしょうか。一度は死に瀕してさえも、それでも蕭綦は王儇を助けに来てくれる存在でした。こんな文句なしのヒーロー、そうそういないですよね!
モヤモヤもワクワクも含めて、隅々まですべてが一級品のドラマを見ると目が肥えてしまって困りますね♪ チャン・ツィイーには、今後もぜひまた古装ドラマに参戦していただきたいと思います!

上陽賦(じょうようふ) キャスト・登場人物

中国ドラマ『上陽賦(じょうようふ)』のキャスト&主な登場人物一覧です。
主人公(ヒロイン)から脇役まで、登場人物の詳細をリストでご紹介します!。
主演俳優・女優および共演者情報など、出演者プロフィールが一目でわかります。

<王儇役・章子怡(チャン・ツィイー)>
阿嫵こと王儇は、王氏と皇族の血を引く上陽郡主として誰からも愛される存在であり、彼女を得るものは天下を得ることを意味するため、生まれながらの未来の皇后として常に陰謀の渦中に立たされる存在です。そんな王儇を章子怡は気品高く、まとう周囲の空気すら変えるほどの存在感で演じました。さすがの一言です。
章子怡はチャン・イーモウ監督の「初恋のきた道」で映画デビューし、「グリーン・デスティニー」「HERO 英雄」「LOVERS」「SAYURI」などのヒット作で知られる、中国を代表する国際派映画女優です。ドラマの出演は、女優デビューが単発ドラマの「星に願いを〜星星点灯」だったので、本格的な連続ドラマは本作が初めてということになります。映画「父に捧ぐ物語」では、オムニバス形式の中の一編を初監督するなど、更に活躍の場を広げているので要チェックです!

<豫章王蕭綦役・周一囲(チョウ・イーウェイ)>
負け知らずの将軍で寒門出身ながら王爵を与えられた蕭綦は、彼の持つ軍事力により士族に恨まれ、王藺の策略により王儇との婚姻を結ぶことに。愛なき政略結婚から、王儇と互いに無二の存在になっていく最強のスパダリ蕭綦を、周一囲は文句なしの魅力たっぷりに演じ、彼の完璧ともいえるリードに多くの女性が陥落したのではないでしょうか。
周一囲は、「孔子春秋」では孔子の弟子・子貢役、日中合作の「蒼穹の昴」では、若き官僚・梁文秀役、「海上牧雲記~3つの予言と王朝の謎~」では、碩風族の族長の息子・碩風和葉役、「長安十二時辰」では、唐の都・長安をかき回すテロリストの龍波役、「少林問道」では、一族の復讐を果たすため少林寺に出家する程聞道(無想)役を演じています。今回のキャスティングは、チャン・ツィイーが審査員をしていたバラエティ番組で、彼の演技力に惚れこんでの御指名だそうです。今後は、中国で愛されている「ディー判事シリーズ」の最新ドラマ化「大唐狄公案」に出演が予定されているので楽しみですね。

<馬子澹役・楊祐寧(トニー・ヤン)>
王儇の初恋の人で、結婚を望まれていた子澹ですが、政治的な思惑により王儇を奪われることになり、王儇を取り戻すために次第に道を踏み外していきます。序盤は頼もしい王子様なのに、愛のためにどんどんダメ男になっていく子澹のような役は、楊祐寧に演じさせると妙にリアルなはまり役に思えます。
楊祐寧は、日本の人気ゲームを実写化した映画「真・三國無双」では劉備役、「イタズラな恋愛白書 Part2」では男主でデザイナーのホァン・イーカン役、「天龍八部 レジェンドオブデスティニー」の喬峯役、最近ではNetflixの「華燈初上-夜を生きる女たち-」でルビー・リンの相手役を演じるなど、台湾を代表する俳優の一人です。最新出演はアニタ・ムイの伝記映画「アニタ」でのベン・ラム役ですが、日本ではドラマ版に編集されて配信で見られるようです。

<宋懷恩役・劉端端(リウ・ドゥアンドゥアン)>
蕭綦の忠実な右腕の宋懷恩ですが、不在の蕭綦に代わって王儇を守るうちに恋に落ち、消えない思いが次第に野心へと変貌を遂げていくように。宋懷恩の捩じれた心境の変化を、ひねくれた役柄を得意とする劉端端が演じたことで、闇落ちしながらもどこか憎めなさを残したジョーカーとして爪痕を残しました。
劉端端は、芸能一家に生まれて俳優を志し、「鏢門(ひょうもん)Great Protector」の謝还役、「慶余年~麒麟児、現る~」の第二皇子・李承澤役で人気を博し、「風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~」では東川王役と、ひとくせある役柄を様々な角度で演じ分ける引き出しの多さが魅力です。歌手としても活躍しており、「海棠が色付く頃に」の挿入歌「想起」を歌っています。大人気の張若昀主演の武侠ドラマ「雪中悍刀行」に出演しているので、日本上陸が待たれますね!

<王藺役・于和偉(ユー・ホーウェイ)>
代々皇后を排出する王氏の当主で、皇后の兄であり大成の丞相として辣腕を振るってきた王藺ですが、皇帝に代わって国の頂点に立つために、家族すら利用することも厭わない根深い野心の持ち主です。稀代の策士として国を揺るがせる王藺は圧倒的な存在感で、演じるたびに代表作を残す于和偉のまさに真骨頂といえるかもしれません。
于和偉は高希希監督の作品に多く起用され、「三国志 Three Kingdoms」では劉備役、「項羽と劉邦 King’s War」では始皇帝役など、印象深い役柄を任されています。「三国志〜司馬懿 軍師連盟〜」では曹操役を圧巻の演技力で演じています。高希希監督作品で毛沢東の生涯を描いたドラマ「大決戦」で林彪役を演じているのですが、このビジュアルが本物そっくりなので、ぜひ日本に上陸して欲しい一本です♪

上陽賦(じょうようふ) 基本情報

配信局: 优酷/爱奇艺
読み方: じょうようふ
原題 : 「上阳赋」
中国配信開始日: 2021年1月9日
話数 : 全68話
原作 : 寐語者Amei「帝王業」
脚本 : 羅松、宋晋川(「楚漢争雄」)
監督 : 侯詠(「復讐の春秋-臥薪嘗胆-」「ジャスミンの花開く」「天出血」)、程源海

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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