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クルミットです♪
子律のクーデターにより皇族と王氏が宮中に閉じ込められたため、王儇は隠し通路を通じて外に助けを求めますが、虎符を託された宋懷恩が捕縛される事態に。蕭綦は謇寧王と桓公の結託を破って皇都へ急ぐ中、皇宮では子律と桓宓の婚儀が開かれることに…
今回で前半の折り返し地点ですが、子律の婚儀だけでなく王氏の家庭争議に、次期皇帝を巡っての争乱が佳境に入って、色んな話が盛りだくさんです。果たして帝位争いの最終勝者は誰に決するのでしょうか、大成国の明日はどっちだ?
【上陽賦(じょうようふ)】(ネタバレあり)
第28話「反逆者の末路」
婚儀に参列した大臣たちが「王氏が面目をなくした」と囁き合う中、花嫁が入殿し、王夙が逆上して取りおさえられる。子律は皇帝に退位と譲位の聖詔を読み上げさせるが、その最中に王儇が「いつまで待たせるの!」と叫ぶ。すると花嫁が子律に襲い掛かるが、失敗し衛兵に殺される。紅蓋頭を取ると花嫁は桓宓ではなかった。
やはり花嫁衣裳を纏っていると、なかなか身動きが取れないのが敗因でしょうか
王儇は本物の桓宓を人質に取り、子律に帝位と桓宓のどちらを選ぶか迫る。子律が王儇に切りつけると、子澹が体を張って庇い、子律が再度王儇を殺そうとした瞬間、駆け付けた蕭綦が矢で子律の剣と髷を吹き飛ばし、「寧朔軍は皇命を奉じて逆賊を討つ」と宣言する。
蕭綦のかっこよさに、子澹の命がけの愛が一瞬で霞んでしまいました♪
子律は皇帝を人質にとって撤退するが、寧朔軍と魏邯の皇軍で皇宮内が制圧され、孤立無援になった子律は、蕭綦から謇寧王の死を告げられ愕然とする。子律が皇帝と共倒れしようとするが、王儇が桓宓を連れて現れ、皇帝と桓宓を交換しようとする。そこに王夙が乱入したため、桓宓は子律との関係は恋仲を王藺に引き裂かれたのだと訴える。子律が王夙から桓宓を助けようとした瞬間、寧朔軍の矢が子律に降り注ぎ、桓宓は王夙の剣で自死する。
宋懷恩が無事に戦っていますね!子律と桓宓は来世で結ばれるといいですね…
子澹の傷は急所を外れていたため助かるが、王儇は自分を守って傷ついた子澹に触れられず涙する。解放された王皇后は、殺された王栩の代わりに今回の功績で蕭綦を昇格させようと考えるが、王藺は皇后に蕭綦が飼いならせるかと笑う。
王皇后が皇太子を叱咤したことに宛如が口をはさんだため、「後宮の主は私だ」と、皇后は力で思い知らせる。宛如は、自分は桓宓と違い、頼れる人が誰もいないことを実感する。
皇太子は宛如の「頼れる人が誰もいない」の意味を理解できていなさそうですよね…
朝堂は正常化し、逆賊討伐の功績で、王藺は太師、蕭綦は太尉の名誉職を与えられ、魏邯や牟連、蕭綦の配下もそれぞれ爵位を三等昇格と金一千両を与えられる。王皇后は皇太子に「母の私以外、伯父でさえ誰も信じてはいけない」と、今後について釘をさす。
皇太子はこの母の言葉も正しく理解できているのでしょうか、ダメダメですね
王儇は二日間眠ってようやく目覚める。蕭綦は王儇に感謝しながらも、子澹が王儇を庇ったため自分が妻の危機を救えなかったことを悔やむ。様々に王儇に助けられた中で魏邯の母を攫ったことなどを笑い合い、蕭綦は王儇を守った玉秀に褒美を授けるという。
豫章王府の庭に番いの孔雀がいるので、蕭綦と王儇のいい場面が頭に入ってきません♪ あれは屋敷を整えた王夙の趣味でしょうか?胡光烈が見つけて焼いて食べそう…
長公主が王儇を心配して豫章王府を訪れ、蕭綦は妻の母と初めて対面することに。長公主はかつて二人の縁談に反対し怒りもしたが、娘を守る婿の姿を見て受け入れる気持ちになる。蕭綦は長公主に、王儇を守り通すと誓う。
蕭綦は三国一の最高の婿ですよね!王藺に比べたら最高の夫ですしね♪
子澹は目覚めるが、枕元にいたのは宛如だった。子澹は「自分が戦えば、宛如姉さまは協力してくれるか?」と尋ねる。
錦児は蕭綦の前で王儇に、子澹の見舞い用の薬を用意した、と言う。気まずい空気の中、蕭綦は「私が行くなと言ったら…」と王儇に尋ねる。
錦児はわざと夫婦仲に水を差しましたね?彼女のやることが怖くなってきました…
第29話「一家の再会」
王儇は「蕭綦が止めたとしても、子澹は恩人だからお見舞いに行って筋を通したい」と言い、その言葉に蕭綦は嬉し気に微笑む。長公主は王儇の夫婦仲に安堵するが、桓宓をあんな形で失い傷ついた息子・王夙を思い、心配で落ち着かない。
長公主は心配の種が尽きませんね。心配だけど家には帰れない、切ない母心ですね
王儇は子澹の見舞いに出向くが、宛如に「王儇だけは子澹に会わせられない」と拒まれてしまう。今の宛如にはかつての親しさが消え、王氏への恨みを王儇にぶつけてくる。門前払いに落ち込む様子の王儇に、蕭綦は声をかけることができない。
宛如と王儇はあんなに仲が良かったのに、互いのどちらも悪くないのにこんな不仲に…
皇太子は宮中すべての名簿を蕭綦に預け、謀反の残党探しを命じるが、王藺はその必要はないと却下する。しかし皇太子が反抗したため、王藺は職を辞すという形で脅しをかける。
その場は王皇后が皇太子を諫めて収まったものの、王皇后の中に苛立ちが残る。王藺は子律の残党から有能な人材を王氏配下に取り込もうと考えていたのだ。
伯父を信じるなと言われた途端にこの反抗的態度、皇太子はわかってなさすぎます
王夙が泥酔して手が付けられないのを見て、王藺は庭の堀に突き落とす。王夙はすべてが父のせいであり、野心のためなら家族でも犠牲にできる人間だと非難する。しかし王藺は彼なりに妻を愛しており、王藺の息子として王氏のために責任を果たせと王夙に言い渡す。翌朝、王夙は憑き物が落ちたように覚醒する。
王夙は次に向かって前進して欲しいですね、父を見習うかどうかは別として…
王儇は晩酌していて泥酔し、侍女たちは困って蕭綦の助けを呼ぶ。目覚めた王儇は、父が権力争いに関わらなければ母と愛し合えただろうにと、バラバラになった家族について思い悩む。蕭綦は王儇に自分の過去を語るが、両親の顔すら知らずに平和な集落で温かく育ったものの、部族間の抗争で家族同然の集落が全滅したと聞き、王儇は言葉を失う…
そこから蕭綦がどう育ったのかは、今後語られることがあるのでしょうか
王儇の誕生日を前に、豫章王府に王夙が恒例の寺に訪ねる日だと誘いに来る。兄が立ち直ったことに王儇は喜び、二人で慈安寺に向かうと、そこには王藺が来ていた。長公主は王藺につれない態度をとるが、王儇が誕生日に「二人の仲睦まじい姿が何よりの贈り物」とねだったため渋々受け入れ、夫婦は語らいの時を持つ。そんな中、徐女官が王儇の懐妊に気付くが、王儇は誕生日に打ち明けるため、蕭綦にも秘密にする。
色々いい方向に向かいつつあるようで、不吉なフラグが立っているようでもあり…
皇帝はすっかり弱り、王儇の誕生祝いの絵に吐血してしまうが、王儇は赤の絵の具で描きかえてみせる。長公主が「永遠に皇家の娘で皇帝の妹だから」と夫・王藺を許せずに家を出た、と聞いた皇帝は「お前はどうだ」と王儇に尋ね、王儇は「私は母上の娘で蕭綦の妻」だと答える。そこで皇帝は自分の寿命を前に、王儇に頼みごとを…
あれは… 太陽を描き加えたのでしょうか?
第30話「崩御」
自分の終焉を見据えた皇帝は、蕭綦を疑ったことが人生最大の過ちだと語り、遺言書を王儇に託す。蕭綦は王儇が宮中から出てくるのを待っていたが、王儇が王皇后に呼び出されたため待ちぼうけに。今も王儇と子澹のつながりを疑う王皇后に、王儇は蕭綦との円満さを強調し、「あの手巾」の一節を引用して釘をさす。
ちょっと脅せば言いなりにできていた昔の王儇とはわけが違う、ということを、王皇后は一番の弱点を知られたことで思い知らされてしまったわけですね
蕭綦は王儇の帰りを皇宮の門でずっと待っていたが、配下が「(長年宋懷恩に捜させていた人物)竇夫人を発見した」と知らせたため、急ぎそちらに駆け付け、王儇とはすれ違いに。
蕭綦は「竇夫人」の元を訪ね、そこで彼女の子供と時間を共にする…
竇夫人とは誰でしょう… ここまで完璧だった蕭綦に思わぬ落とし穴が?
王皇后は起き上がれなくなった皇帝に積年の恨みをぶつけ、遺言書を書くよう求めるが、皇帝はすでに遺言書は準備してあると言う。子隆への譲位を迫る王皇后を、皇帝は隙を見て殺そうとするが…
皇子を何人か殺したとか、王皇后の黒い過去がサラッと語られていましたね…
深夜、豫章王府に皇帝崩御が知らされ、蕭綦は皇宮に厳戒態勢を敷くために皇宮に入る。王儇は衝撃を受けるが、皇帝に生前、遺言書は式乾殿の書室に掲げられている扁額の裏に隠してあると聞いており、皇帝が急死した意味と、今夜宮中で起こる戦いを思う。
皇帝は力負けしましたか。そして蕭綦の敵は王藺と王皇后のどちらに?
王皇后はこの機に子隆即位に向けて密かに動く。蕭綦は東宮を封鎖しようとするが、王藺が一足早く東宮の中に入っていたため、禁軍と寧朔軍が一触即発に。蕭綦は中から出てきた王藺に皇太子拘束の意図を問いただすが、寧朔軍は禁軍に包囲されてしまう。
王藺は妹の手前、子隆を即抹殺とはせず、一応手順を踏むつもりなのでしょうか
龐癸から皇宮の様子を聞いて、王儇は皇宮へ向かい、宋懷恩の阻止をふりきって中に突入する。王儇は式乾殿に入るが、王皇后は皇帝の遺体に近づけまいとして、死因は天命であり、子隆の即位を阻むものは反逆者と断じる。
王儇に「私が死ぬわよ」と脅されたら、宋懷恩にとってはむしろご褒美ですよね♪
王儇はこの事態を終息させるため遺言書を持ち出す。王皇后は子澹に継がせるためだろうと邪推し、王儇を突き飛ばして遺言書を奪うが、王儇が潜ませていた侍女がそれを奪い返す。王儇が遺言書を読み上げると、次期皇帝は子隆とあった。王儇は父に執着を止めるよう訴えるが王藺は諦めず、蕭綦が謀反だと指摘すると、王藺は式乾殿の爆弾で全員を爆破すると言い出す。しかしその場に長公主が現れる…
王藺がテロリストに!最悪な事態を想定して爆弾の準備をしていたのでしょうか?
28~30話の感想
やっぱり「蕭綦待ち」で事態が解決してしまったわけですが… 危機に颯爽と登場する蕭綦のシーンは何度も見返したいくらいカッコイイですね♪
前回、王儇に蕭綦がつけた手練れの侍女・阿風と阿雨が桓宓の側に入り込んでいるのを見て、彼女らも王氏の手先?とか思ってしまったのですが、密かに王儇が支持を出していたのですね。中国の花嫁は紅蓋頭という赤い布を初夜までとらないため、花嫁が別人という演出がたまにありますが、刺客に入れ替わって花婿殺しというのはなかなかホラーですね!
そして子律の謀反と皇帝の死後のゴタゴタを乗り越えて、子隆が即位することになりそうですが、皇帝はもう消去法で、何もいいところのない子隆でも今の子澹よりマシということなのか、皇帝が遺言を書いた時の気持ちを考えると何か切ないものがあります。
これで王皇后が王藺に勝利し、蕭綦と危ういバランスを保ちながら暗君を担いで、敵が消えた今後の王朝を動かすのでしょうか。…でも皇后は宛如になるわけで、前途多難ですね♪
しかし、いつの間にか救出されていた宋懷恩ですが、王儇に言葉でビシビシと怒られる場面がこれまで何度も見られ、優しくされるよりも言葉責めされる方が、出世やかわいい玉秀の笑顔より嬉しそう。彼の正常化のため、早く玉秀との縁談をまとめてあげて欲しいです。
…というわけで、今回で全60話の半分まで到達しました!
前半で皇帝・馬曜の治世と三皇子の帝位争いが切りのいいところまで来ましたが、後半は一体どうなっていくのでしょうか。残り半分をじっくり見届けていきましょう♪
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