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クルミットです♪
蘇瓷は自分が先帝暗殺の白良族の生き残りだと裴昭に打ち明けますが、白良族を殺させたのが斉王だとの誤解に陥り、白盛の文を捏造した代書人・李木の捜査を一緒に行う中で誤解は解け、更に愛情を深めることになります。
しかし、その過程で雲王が謝北溟の義父であり、一連の謀略の黒幕だと知ったことで謝北溟は追い詰められていきます。そうとは知らず、蘇瓷は先帝暗殺の真相に関わる当時の浣衣局の宮女たちの行方を追いますが、そこで不思議な殺人事件に遭遇することに。次第に真相に近づく中で、猟奇的な事件が一行を惑わせることになりますよ♪
【探偵麗女~恋に落ちたシャーロック姫~】(ネタバレあり)
第25話「女神の怒り」
董如双たちが訪ねた寺には元宮女たちが暮らし、病ではなく毒に侵されていた。宮女たちの毒は遅効性の劇毒で、手が腫れるという症状だったが、先帝には死に至るほどの毒性を強めた薬の使用が疑われる。なぜか謝北溟は笑いが止まらず皆に気味悪がられるが、最近の謝北溟の態度に異変を感じた董如双が笑い薬を飲ませたのだった。
巻き添えを食って一生棒に振ることになった宮女の皆さんがお気の毒でたまりません…
董如双が宮女たちの毒を調べたところ、「緋月」という珍しいものだった。その効用を強めるのが「白及」だが、先帝に生前処方されていた滋養薬に同じ効用の「木蘭参」が入っていたことが判明する。滋養薬を先帝に与えていたのは皇太后だったため裴昭が皇太后に聞くと、その滋養薬を勧めたのは雲王妃だった。蘇瓷は陛下に訴えようといきり立つが、裴昭はもっと確固たる証拠をつかんでからだと言い聞かせる。
皇太后がようやく登場しました!雲王妃も雲王と似た者夫婦なのでしょうか
董如双の実験のため謝北溟は沢山の布を集めてくるが、その中に白良錦に似た生地があり、それを見た蘇瓷は門外不出の技法のはずの白良錦だと驚く。それを売った店の主人に仕入れ先を聞くが、商売敵だと疑われつつも、無理やり「南潯の許家」だと聞きだす。
白良錦が織れる人物がいるということは、白良族の生き残りが他にいるのでしょうか?
一行は急ぎ南潯に向かうが、南潯鎮では疫病で住民が逃げ出しているとの噂を耳にする。織物商の許家が行った祭で蚕花娘娘の像が燃え、その日に許家の職人が蚕室で頭に白い布を巻かれて死に、蚕花娘娘の祟りだと恐れられていた。許家の奥様が7年前に突然高度な織物技術を習得し、町一番の大店となっていたが、今回のことで栄華が潰えたのだという。許家の奥様は数年前に亡くなったと聞き、蘇瓷はがっかりする。
また「7年前」というキーワードが登場しましたね!
身投げをしようとしている若い娘を見かけ、慌てて救出した一行は客桟に娘を運ぶ。目覚めた彼女は「孫博に嫁げと父に強要された」と語る。娘=許清眉は許家の長女で、孫博は許家の困窮に付け込んで財産を狙っているのだという。
許家は踏んだり蹴ったりですね。孫博が財産狙いで祭りを利用したのでしょうか?
祭当日…祭は今年許家の担当で、許清眉の父・許孟昌は張り切り、次女の許氷潔は友達を集めて見物していた。すると突然蚕花娘娘の像が炎を上げ、許孟昌は人々に責任を取れと詰め寄られる。そこに孫博が清眉との婚姻を申し出、問題を解決できると持ち掛けたのだという。次女を溺愛する許孟昌にとって、許清眉の婚姻はむしろ厄介払いできる話だったのだ。
孫博はあんなオッサンでしたか!許清眉は息子の嫁くらいの年じゃないですか?
蘇瓷たちは遺体安置所の検視官に話を聞く。何達は9月10日の祭り当日、頭に布が巻き付けられ体は無傷で発見されていたため、検視官までも祟りを信じていた。9月10日は蚕の三回目の脱皮の日=三眠の日で、何達は幼虫の世話のため蚕室に泊まり込んでいた。董如双が見ると何達は窒息死だった。蚕花娘娘像はすべて燃え尽きたのだという。
これまでも謎の多い事件ばかりでしたが、今回は特にオカルトじみていますね~
裴昭と蘇瓷は夫婦を装って宝飾店に入り、絹織物店舗の買い取りを持ちかけるならどこがいいか尋ねると、店主は資金繰りに困っている許家だろうと即答する。裴昭は許孟昌が買うはずだった高価な玉佩を購入する。一方、董如双と謝北溟は疫病の治療薬の検証を始める。董如双に感染を心配された謝北溟は、自分にそんな価値はないと投げやりになる。
裴昭と蘇瓷の夫婦プレイは、捜査なのに楽しそうですね♪
蘇瓷と裴昭が裕福な若夫婦の様相で許府を訪ねると、許孟昌は大喜びで商談に飛びつく。亡き先妻の技術は白良錦の技法だと指摘すると、許孟昌は慌てて否定し、先妻が家に半月籠っていて習得したと弁解する。蘇瓷は思わず、先妻が会った人物は誰かと詰問してしまう…
蘇瓷は潜入捜査に向かないタイプかも。裴昭の方がポーカーフェイスですね!
(エンディング)
祭の件で動揺した許孟昌の夫人・許暁瑩は、許清眉を嫁に差し出そうと夫に訴える。それまで他人事だった許氷潔だが、自分が孫博と結婚すると聞いて大慌てで拒絶する。許暁瑩は店を売ってよそへ行こうと言うが、許孟昌は孫博のような腹黒い者に買いたたかれたくない。
許孟昌には、なけなしの店への愛情があるようですが、妻子はこりゃ駄目だなと…
第26話「銅銭の謎」
蘇瓷がつい許孟昌を問いただしたため気まずくなり、裴昭は例の玉佩を許孟昌に見せて裕福だと思わせ、蚕室を見せてもらう。蘇瓷はそこにあった日誌を見つけ、何達について探りを入れると、先妻が養蚕も指導していたことがわかる。
亡き先妻さんのおかげで許家が発展したのですね。でもあまり感謝していなさそう
7年前に白良錦の技術を知る者が南潯に現れたとすれば、その人物は浣衣局の女中頭しかいないと裴昭は考える。次に商売敵の孫家の店に出向くと、店員は許家の先妻と何達が亡くなった今は、孫家の絹糸の品質が一番だという。そこに許家のばあやが「お嬢様を返せ」と怒鳴り込んできたのを見て、裴昭はばあやに許清眉の無事を知らせる。
白良族の生き残りはいないことが前提で、超絶器用な女中頭の仕業になるのですね
董如双は疫病の予防薬を完成させるが、以前と違う謝北溟の態度にまさか心変わりしたのではと疑問を抱く。薬草を摘みに出かけた董如双は、謝北溟がつけて来ているのに気づき、わざと転んで出てこさせ、男ならちゃんと向き合えと説教する。
この状況は謝北溟よりも、きっとわけがわからないままの董如双の方がつらいですよね
裴昭と蘇瓷は孫家の染織工房に向かうが、孫博は顔に布を巻かれて水桶で死んでいた。近くには8枚の銅銭が落ちており、亡き許夫人が紡ぐ糸の良質さ「8枚の銅銭」を暗示しているようだった。孫博は溺死だが、死の直前まで近くの机の上にいたとみられる。許孟昌と許暁瑩は裴昭から孫博の死を聞かされて驚く。8枚の銅銭のことを聞いた許暁瑩は、「あの人が許清眉の婚姻に怒ったのでは」と怯える。裴昭は、許孟昌を「何達と孫博を殺したのでは?」と問い詰めて怒らせるが、蘇瓷は許暁瑩の反応の方が気になっていた。
「あの人」とは?もはや祟りではなく、猟奇的連続殺人の様相を呈してきました
裴昭たちは許家のばあやに、先妻の許夫人(劉氏)の亡くなった事情を聞くと、許孟昌と許暁瑩が殺したのだという。許暁瑩は劉氏に小間使いとして拾われた身ながら、半年もしないうちに妾になり、劉氏を毒殺したのだ。蘇瓷は許家の複雑さを利用して、幽霊の芝居を打って真相を暴こうと考え、謝北溟に劉氏の扮装をさせるが、大笑いの出来になってしまう。
謝北溟の女装は、笑って元気になろう!くらいの目的ですよね♪
結局蘇瓷が幽霊の扮装で許夫妻を脅かそうとすると、許孟昌が顔に布を巻かれて死んでおり、手に8枚の銅銭を握っていた。許暁瑩は劉氏の復讐だと怯え、許孟昌を唆して劉氏を毒殺したことと、何達の時も8枚の銅銭があったが、許暁瑩が持ち去ったことを白状する。
許暁瑩は相当な悪女ですが、中国時代劇の典型的な後妻タイプですよね~
蘇瓷は蚕のことで考え込み、四眠蚕と五眠蚕の違いを養蚕家でもある食堂の店主に尋ねる。許清眉は「ばあやは7年前に許家に来て、それ以来母が絶技を習得、商売が上向き始めた」と語る。許孟昌は許氷潔に全財産を残すと遺言したとわかり、ばあやは激怒する。その夜、許氷潔を襲う者を謝北溟が取り押さえるが、それはばあやだった…
おや? ばあやは前に「許家に来て十年」と説明していましたよね?
(エンディング)
孫家に怒鳴り込んだばあやを、蘇瓷と裴昭が許清眉に引き合わせる。ばあやは許清眉の無事に安堵し、二人に感謝する。許清眉も唯一の家族であるばあやと共に生きて行こうと思う。
この翌日蘇瓷が孫家に行くと孫博遺体発見の流れになるわけですが、蘇瓷が「明日孫家に行こう」と話している時のばあやの表情が…
第27話「真の闘いの始まり」
実は遺言書は偽物で、許氷潔を襲わせるための策略だったとばあやは気付く。孫博殺しもまたばあやの犯行だった上に、許孟昌殺しもばあやの仕業で、すべては許清眉を守るため、劉氏の恨みを晴らすためだった。蘇瓷はさらに、何達殺しもばあやの犯行だと指摘する。犯行は9月10日だとされていたが、犯人が蚕を五眠蚕に取りかえて9月9日に殺害したのだ。さらに蚕花娘娘像炎上もばあやの仕業で、白燐を蝋に包んで自然発火を引き起こした。劉氏から教わった技術を孫家に持ち出すことが許せなかった、という動機であるかに思われた。
全部がばあやひとりの犯行だったとは、単に器用だったでは済まされない闇を感じます
しかし蘇瓷は本当の理由は別にあると指摘する。ばあやが7年前、劉氏に教えた技術が白良錦であると指摘し、裴昭は先帝暗殺の自白を促す。そしてとうとうばあやは、自分こそが白良錦に毒を仕込んだ浣衣局の女中頭だと打ち明ける。7年前、追っ手に殺されかけたところを劉氏に助けられたが、それを何達に知られた故の犯行だった。しかし蘇瓷たちが女中頭を追っているのだと知って、許清眉の邪魔者になる者たちを消すことにしたのだという。
真相を解明しようとしたため、巻き添えで大勢の人が犠牲になってしまったことに…
ばあやは7年前の黒幕が雲王だと白状し、謝北溟は動揺する。衣を洗う水にばあやが毒を入れたため、浣衣局の宮女たちは手が腫れたのだ。蘇瓷はばあやの犯行により、罪のない白良族が皆殺しにされたことを突き付けると、ばあやは毒を飲み、許清眉を託して命を落とす。
ばあやは罪を認める遺書を書いて死んだため、白良族の冤罪は明らかになり、雲王を断罪する策を考えることに。裴昭は必ず白良族の汚名をそそぐことを約束し、蘇瓷は裴昭と共に闘いたいと望む。
ようやく二人の闘いの目標がひとつのものとなって重なった瞬間ですね…
落ち込む謝北溟は、飛鳶から「最近なぜ如双さんに冷たいのか」と問われえ答えに窮する。飛鳶は「女子に嫌われたいのなら避けるだけではダメで、他の女子を好きになることだ」と助言する。董如双が疫病の治療薬を完成させ、南潯の民が救われたことに蘇瓷は安堵する。
飛鳶はかなり余計な事言いましたよね。なんて無責任なお子様でしょうか!
一行は都に戻る。謝北溟は飛鳶の助言の通りに妓楼に行って泥酔して帰り、服に紅をつけて帰ったのを董如双に発見される。その紅の出所を調べるため、董如双は蘇瓷たちを連れて化粧品の店・瑶華斎に赴くが、そこで蒋希文が喧嘩相手に中傷されていた。瑶華斎の女将・宋瑶は、実は蒋希文の弟の妻だとわかり、蘇瓷が二人の窮地を助けることに。
瑶華斎は董如双が10話で紅の調査のため訪れていた店です。あの時、女将の名前がクレジットされたのにそれきりだったのですが、ここで驚きの設定で再登場となりました!
董如双は謝北溟の襟を切り取って持ち込んだところ、謝北溟が数日前その紅を「好きな女子に贈る」と言って、しかもわざわざ名乗って買っていったことがわかり、董如双は激怒する。蒋希文の弟・蒋希武は、婚礼から半月で裴昭と共に出征し、戦死していたため、宋瑶は瑶華斎を開き、蒋希文は時々手伝っていたのだ。裴昭は蒋希文にもっと冷静になれとたしなめる。
蒋希文にとってはきっと、弟の寡婦というだけじゃないのですよね、わかります
董如双が勢い込んで帰宅すると、謝北溟は妓女の雯雯を連れて来て、董如双に唐突に別れを告げ、雯雯を身請けし嫁に迎えるという。董如双は謝北溟に嫌われたと号泣する。蘇瓷は謝北溟の行動には不自然な点が多いと解説し、真相は自分で聞くようにと慰める。
雯雯を覚えていますか?8話に出てきた、自害花嫁の妓女・静娘の仲良しの子です!
蘇瓷にも謝北溟の態度の理由はわからず、裴昭が何か知っているのではと思うものの、うまくごまかされてしまう。裴昭は謝北溟に雲王の養子だと気付いていたことを打ち明ける。謝北溟は女中頭のことを雲王には言わないつもりで、友を絶対に裏切らないという。それでも義父を裏切れずに苦しむ謝北溟に、裴昭は「真にいい義父ならなぜ悩む」と問いただす…
謝北溟自身、雲王に利用されているとわかっていても、それを認めたくないのですよね…
(エンディング)
裴昭と蘇瓷は、許清眉がばあやにもらったという母・劉氏の姿絵を見せてもらう。許清眉はその姿絵を見るたび、しっかり生きねばと思うのだという…
こんないい話の後で、この人たち謝北溟にあんな女装させたんですからね?
25~27話の感想
これまで姿を現さなかった皇太后が登場しました!皇太后を演じている張棪琰さんは、「琅琊榜」の長公主役をはじめとして、「明蘭」「霜花の姫」「琉璃」「如懿伝」など、数多くの作品で実に幅広い役柄を演じておられる女優さんですが、役の幅が広いので悪役なのかそうでないかがぱっと見ではわかりません。今後皇太后はどんな役割になっていくでしょうか。
そして今回、かなり強烈な印象を残すサイコパスなキャラクターなのに、役名が「ばあや(婆婆)」という役柄を演じていた李暁紅さんは「花小厨~しあわせの料理帖~」の孟郁槐の母役で、ちょっと面倒くさい姑を演じていましたが、今回は思い込みの強い殺人鬼の役でした。
しかしばあやは結局何人を殺してきたのでしょうか。あまりに器用な殺人手法の数々を見ていると、ばあやは宮中で雲王の「汚れ仕事」を引き受ける役割だったのではないかと邪推してしまいます。どう見ても初めてではなさそうですものね。結果的に何ひとつ許清眉のためにならない犯行で、許清眉はひとりで今後どうやって生きていくのやら…
それでも、先帝殺害の経緯が明らかになったことは大きな一歩です。これで雲王につながる確実な証拠を掴めば、解決に向けて前進しそうですよね!しかしそのことは謝北溟にとっては今までの人生のすべてが崩れ去ってしまうほどの苦しみを味わうことになるわけで… ひとまず董如双を守るために別れを告げようとして大失敗してしまいます。(男女のことで飛鳶のアドバイスなんて鵜呑みにするから…)董如双を巻き込みたくない一心での行動が、彼女を苦しめ傷つけてしまうジレンマに陥っている謝北溟に、裴昭の迷いのなさを少し分けてあげたいくらいです。
さて、残り5話。いよいよ大詰めです。ここからはとうとう斉王と雲王の直接対決になっていくのでしょうか?最後までしっかり見守っていきたいですね♪
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