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クルミットです♪
2話で、慕容璟和(ムーロン・ジンハー)のことがぐっとわかってきました。というか、わかった気になってまた遠くなるような感じ、とでも言えばいいのか。英雄でも悪人でもない、でも確実に何かを抱えている人。眉林(メイリン)はその人の懐に飛び込もうとして、気づけばどんどん深みにはまっていく回でした。
それでは2話を一緒に見ていきましょう!
春花焔 2話のあらすじ
冒頭で、慕容璟和の来歴が整理されます。昭明14年、自ら志願して青州(せいしゅう)を奪還しに行ったはいいものの、凱旋後に待っていたのは称賛ではなく「屠城(とじょう・城の民を虐殺した)」の汚名でした。民衆に取り囲まれる騒ぎの中で両足が不自由になり、母后にも先立たれ、今は毎日酒に溺れている状態です。
そんな彼に、眉林は乞食に変装して暗殺を仕掛けていた。1話の出来事です。両脚を矢で射られながらも這い続けて「必ず復讐する」と誓った眉林の執念が、2話の彼女の行動すべての根っこにあります。
昭京(しょうきょう)への出発前夜。子顧(しこ)公主が、眉林が景王府(慕容璟和の屋敷)に泊まったと知って血相を変えました。「乱暴されたに違いない」と思い込んで、眉林を連れてそのまま乗り込んでいきます。
子顧公主、このシーンで一気に好きになりました。深く考えもせずに「とにかく友達の味方」として突っ込んでいく、あの感じ。
慕容璟和はこの状況を利用します。「せっかくなので西焉(せいえん)の美女方に弓の腕を見せてもらいましょう」と演習の場を設けて、見本役として兵士を一人立たせた。その兵士、弓が下手でした。慕容璟和はその場で切り捨てます。
眉林はその顔を見て固まります。昨夜の刺客だった。慕容璟和は刺客を捕まえておきながら、人前では「使えない兵士の粛清」として始末したわけです。
声を荒げない分だけ怖い。全部計算して動いている感じがして、ぞっとしました。
自分の正体がバレているかもしれないと焦る眉林。でも子顧公主は何も知らないまま、「昭京に着いたら公主の立場で守ってあげる」と約束してくれます。眉林にとってはたぶん、その言葉が一番しんどかったと思います。守られる存在として信頼されながら、暗殺の任務を帯びているわけですから。
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昭京への入城場面が、この話の山場でした。
道の両側に立ち並ぶ民衆が「人屠将軍(じんとしょうぐん)!」と叫んで、腐った野菜を投げてくる。子どもたちは威北軍(いほくぐん)を馬鹿にする童謡を歌っている。これは太子・慕容玄烈(ムーロン・シュエンリエ)が裏で仕組んだもので、兵部侍郎の張印がその共謀者です。慕容璟和が昭京に戻ることで何かが露見するのを、彼らは恐れている。
慕容璟和は野菜を浴びても顔色を変えませんでした。個人への侮辱には慣れ切っているような顔で。
でも混乱の中で遺品箱が開いて、令牌(れいぱい・部隊の指揮印)が地面に落ちて踏まれた瞬間に、空気が変わりました。怒鳴るわけでも剣を抜くわけでもなく、ただその場に立っているだけ。それだけで周囲が静まり返った。
自分が踏まれても耐えるのに、死んだ部下のものが踏まれるのはだめ。それがこの人のぎりぎりの線なんだなと思って、きつかったです。
そのあと慕容璟和は子どもたちに銭を握らせて、今度は別の童謡を歌わせます。「私は人屠将軍ではなく、威北軍の百鬼主帥(ひゃっきしゅすい)だ」というメッセージを、そんな回り道で伝えようとした。直接言っても誰にも届かないとわかっているから、こういうやり方を選ぶ人なんだと思いました。
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皇帝・慕容乾(ムーロン・チェン)が息子を単独で呼んで言います。「荊州(けいしゅう)で10年省みてきたはずだ。西焉とはもう事を起こすな」と。慕容璟和は苦笑いして「故人はもう去り、昔のことは語りません」と返す。
父と息子の会話なのに、全然かみ合っていない。父親は「反省しているな」という確認をしているだけで、息子が何を背負ってきたかを見ようとしていません。
その夜、先皇后の忌日を知らせる鐘の音が鳴り響きました。場にいる誰もが揺れたけれど、慕容璟和だけが特別に深く揺れていた。
回想が入ります。青州へ向かう前、母后に「勝ったら婚礼を挙げる」と約束した。母后が神様に願って決めた吉日が、そのまま母后の命日になってしまった。慕容璟和はその誓いを守ろうと、忌日に喜服(ひふく・婚礼衣装)を着て母の陵墓を参りに行きました。慕容乾はそれを不敬と誤解して、以来息子が先皇后を公の場で弔うことを禁じた。
本人には筋の通ったことで、父親には理解できなかった。そのすれ違いが10年以上続いてきたのかと思うと、ただ重かったです。
眉林は景王府に忍び込んで令牌を盗もうとしていて、この話を全部偶然聞いてしまいます。清宴(せいえん・慕容璟和の側近)が白昼の群衆を尋問する場面も目撃した。
慕容璟和が先皇后の位牌の前でぽつりと言います。「母上は、私が屠城の元凶だと信じていた」と。
眉林は聞きながら疑惑を深めます。令牌を比べると音が違う。この男、本当に屠城をしたのか。
部屋に戻った眉林のところへ慕容璟和が訪ねてきて、ふたりが静かに探り合う。どちらも本音を出さないまま会話が終わる。
その夜遅く、眉林は暗廠(あんしょう・秘密組織)の主人に呼び出されます。厳しい罰を受けて、「明日の婚礼宴で暗殺を果たせ、さもなくば毒が3日後に回る」と告げられた。ぼろぼろになって立ち去る眉林。
彼女はまだ知りません。暗廠の主人が、慕容璟和その人だということを。
春花焔 2話の感想まとめ
一番頭に残ったのは、喜服で母の墓に行く話でした。
約束したから守ろうとしただけ。それが父親には「不敬」に見えた。その後10年以上、公の弔いを禁じられたまま生きてきた。誰も特別に悪いわけじゃないのに、全部がおかしくなっていく、あの感じ。言葉にしにくいしんどさがありました。
入城の場面は、怒りよりも疲れた気持ちになりました。仕組まれた憎しみを浴びながら馬を進める慕容璟和の顔。弁明しても誰にも届かないとわかっているから、何も言わない。令牌が地面に落ちたときだけ、ほんの少しだけ素の顔が見えた気がして、そこが一番きつかったです。
眉林が暗廠を去るラスト。彼女が刺そうとしている相手と、彼女に命令を下している組織のトップが同一人物。これはこの先ずっと引きずります。眉林がいつ気づくか、気づいたときに何をするか。「敵か味方かわからないまま近づいていく」展開が好きな自分には、もう刺さっています。
喜服姿で位牌の前に立つ慕容璟和の話が、まだ頭の中でぐるぐるしています。
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