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クルミットです♪
今回の29話、本当にしんどかったです。
眉林が花娘子として静かに暮らし始めて、慕容璟和が陰からそっと支えていて、ほっとするようなシーンもあるのに。子顧のことがあって、気持ちが追いつかなかった。
炎帝が枕元で泣き崩れるシーン、ずっと引っかかっています。
それでは29話を一緒に見ていきましょう!
春花焔 29話のあらすじ
眉林は花娘子という名前に改め、燕来香館※1に身を寄せています。顔がバレないよう常に面紗(ベール)をつけていて、外見は別人のようです。阿伊と阿伽は「眉林、なんか変わった?」と思いながらも、彼女の笑顔を見られることが純粋にうれしそう。
※1 燕来香館:眉林たちが世話になっている宿・商館のようなところ
慕容璟和は離れたところから眉林をこっそり見守っています。そばに行きもしない、声もかけない。それでも長楽坊の女将に香包を注文しておいて、眉林の商売を陰ながら後押しします。
だれにも言わず、名前も出さず、ただ支えるだけ。このひと、本当に不器用だと思う。
清宴は「眉林が花娘子として生きれば少君妃の束縛から解放されるじゃないか」と言いますが、慕容璟和は首を縦に振りません。自分が眉林を西焉王宮に閉じ込めかけたという負い目を、ずっと抱えているようです。
西焉王は越秦の折れた骨を接ぎ直す治療を手配します。「耐え抜けば過去は不問にする」という条件付き。越秦にとっては屈辱そのものですが、命だけはつながります。
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子顧が夢から目を覚まします。
兄の越秦が心配で、目が覚めたらしい。でもそのとき突然、激しい腹痛に。下腹部から出血が止まらなくなり、炎帝が御医を呼びますが、間に合いませんでした。
子顧は小産(流産)による大出血で、そのまま逝ってしまいます。
臨終のとき、子顧は炎帝の手をぎゅっと握って言います。神様と取引して、二十年の寿命と引き換えにしたあれは本当だったと。そして「来世では和亲公主※2に生まれたくない」と言う子顧に、炎帝は「来世は私から西焉に会いに行く。絶対に探し出す」と約束します。
※2 和亲公主:異国に嫁ぐことで国同士の同盟を保つための政略婚姻に使われた女性。古代中国の外交慣行で、選ばれた女性は故郷を離れ、遠い異国で生涯を過ごすことが多かった
来世で探しに行くと言えるのに、今世では間に合わなかった。その事実が言葉の裏にあって、痛い。
炎帝は芳華殿にこもって一昼夜、誰にも会いませんでした。
でもすぐには子顧の死を公表できません。西焉の情勢がまだ不安定で、主戦派が口実にするのを防ぐため、喪はひっそりと済ませて、越秦が西焉を安定させた後で正式な国葬をするという決断をします。子顧の侍女・茶谷が密かに景王のもとへ向かいます。
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眉林サイドでは、姉妹たちの助けを借りて「春花餅鋪」という餅屋をついに開業します。
ところが開業祝いの爆竹に桐油※3が仕込まれていたことが発覚。慕容璟和が眉林をとっさに庇って姿を現し、あわや身元がバレそうになります。でも慕容璟和は眉林の正体を暴かない。それどころか「この人が花娘子だ」と認めて、その場をうまくおさめてしまいます。
※3 桐油:防水・塗料として使われる引火しやすい油。爆発物への混入は非常に危険
守るためなら自分が出ていく。不器用なのに、なんか決まっていた。
夜、姉妹たちで食卓を囲む中、阿伽が酔った勢いで衛老二に告白します。眉林がそれを見て、心から喜んでいました。自分がどんな状況でも、仲間の幸せをちゃんと喜べる眉林が良かったです。
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清宴が桐油の件を調べ、慕容璟和は城内の全花火店の密査を指示します。郊外で荷車を追っていたところ殷落梅も現れ、合流。明駒という勢力が大量の細作(スパイ)を巡防営に潜り込ませようとしていることが判明します。
眉林が果餅を届けに巡防営へ向かったところ、暗殺者に狙われます。慕容璟和が間一髪で助けるも、左肩に傷を負いました。眉林が「草の山を確認して」と殷落梅に伝えると、爆薬が見つかります。
営帳の外で眉林は偶然聞いてしまいます。慕容璟和が自分のために毒を試して内力※4を傷め、太子から雪龍須という霊薬を手に入れていたことを。
※4 内力:仙侠・武侠作品に登場する体内に蓄えた気の力。消費すると武功(戦闘能力)に影響が出る
眉林は今、武功を失った状態らしい。それを慕容璟和は知っていて、ずっと守り続けていた。
目を覚ました慕容璟和は清宴に「眉林には武功がない。真相を調べて、彼女を守る人をつけろ」と伝えます。
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越秦が意識を取り戻しますが、気力がありません。手の骨はつながったものの、まだ力が入らない。炎帝から子顧の薨去を伝える密書が届き、越秦は悲しみをこらえてそれを火で焼きます。そして一人、机の前で子顧のために小さな木馬を彫り始めます。
泣かない。叫ばない。ただ木を削る。越秦のこの場面、言葉がなかった。
春花焔 29話の感想まとめ
一番きつかったのは、子顧の最期のシーンです。
二十年の寿命を神様に捧げたという伏線が、こんな形で回収されるとは思いませんでした。和亲公主として故郷を離れ、異国で流産して命を落とす。あまりにも報われない。
「来世では和亲公主に生まれたくない」という一言が、この一生の重さを全部言い表していると思います。きつかったです。
越秦が木馬を彫るシーンは、なんというか、ただそこにいることしかできなくなった人の姿で。泣いてもいない、怒ってもいない。手だけ動かしている。子顧のために、誰にも見せない場所で。
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眉林の春花餅鋪開業は、この話の中では明るい出来事のはずで、実際阿伽の告白もあって賑やかな場面もあります。それでも爆竹に桐油、暗殺者と、全然休ませてもらえない。
慕容璟和が肩に傷を負って、目が覚めてすぐに言ったのが「眉林を守る人をつけろ」でした。
このひとの優先順位、ぜんぶ眉林なんですね。
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