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クルミットです♪
24話は、ずっと積み残されていた父と息子の問題にようやく決着がつく回です。慕容璟和(ムーロン・ジンハー)が炎帝と差し向かいで話す場面は、セリフは静かなのにずっしりと重い。そして話の最後、思っていなかったところで終わります。それでは24話を一緒に見ていきましょう!
春花焔 24話のあらすじ
冒頭は殷落梅(イン・ルオメイ)の旅立ちから始まります。
慕容璟和は彼女を見送りながら、平南軍の帥印(元帥の印章)を取り戻した暁には祝杯を上げようと約束します。殷落梅は荷物の包みの中に位牌を見つけ、慕容璟和の言葉がなければ間違った道に踏み込んでいたかもしれないと打ち明ける。慕容璟和は、冲锋鼓(突撃の太鼓)を忘れていないかぎり彼女は道を見誤らないはずだと答えます。
位牌を荷物に入れていた殷落梅、ずっと復讐だけを抱えて生きてきたんだなと思ったら胸に刺さりました。
見送りを終えると、慕容璟和は入宮して炎帝と向き合います。
炎帝はここでようやく本音を話します。青州の大火のあと、外敵が迫り民心も乱れていた。あのとき自分には余裕がなかった。景王(慕容璟和の位号)が本当に過ちを犯したのかもしれないと自分に言い聞かせていたのは、皆に早く答えを出さなければならなかったからだと。
「信じていたわけじゃない」と言われても、じゃあどうして……という気持ちは残ります。でも炎帝はお父さんじゃなくて天子だったんだという、あの一点だけは理解できました。
炎帝の言葉を聞いて、慕容璟和はようやく腑に落ちます。炎帝はあくまで天下の君主であり、自分一人の父親ではないのだと。炎帝は自責の気持ちから、今こそ皇位を慕容璟和に譲ろうと申し出る。でも慕容璟和は断ります。まだやり終えていないことがある、自ら青州に赴いて廃土となったあの地を再建したいと直言する。炎帝は快諾し、青州で失った民心を取り戻してこいと言います。
一方、西焉(せいえん)に向かう越秦(ユエチン)の一行は、途中で青州に立ち寄ります。眉林が両親の墓参りをするためです。
時を経て故郷の土を踏んだ眉林は、墓の前にひざまずき、青州の無念はすでに晴らされたと両親に語りかけます。
眉林がここまで抱えてきたものが、少しだけ軽くなった気がしてほっとしました。
西焉に入ると、眉林は自分が「神使」として民に崇拝されていることを知ります。越秦は神を信じないながらも、神の名を利用して政を動かす現実主義の人物です。西焉王は眉林を神女として少君妃(諸侯の妃)に冊封すると告げます。
そして神谶(しんさん)の問題が出てきます。神女に施す特殊な刻み文を身体に負うという儀式で、これは古来より神女が担うものとされています。越秦は眉林にその苦しみを負わせたくなくて、自ら引き受けます。
越秦がこういうことをさらっとやるんですよね。信じてもいない神のために痛みを引き受けて、それを特別なことのようには言わない。
明駒(めいく)将軍が青州との互市(国境を開いた通商)に反対する請願を持ってきますが、越秦は炎帝との協定書を示して西焉王を説得。西南方に長生塔を築く計画に互市が必要だと論じ、王は承認します。阿伽と阿伊のふたりも宮中で侍女として働き始め、もう容姿や男性に頼らず生きていると眉林に報告する。
後宮では子顧(ズーグー)が眉林の嫁入り道具を準備していたところに炎帝が訪ねてきます。子顧は逃げようとしますが、炎帝は芳華殿に直接入ってきて理由を聞く。子顧はついに正直に気持ちを打ち明けます。
そして慕容璟和は髪を結い上げ、青州刺史(ちし・地方長官)として出発します。
着いてみると青州は草が生い茂り、民は流浪しています。ある老人が突然石を投げつけてきて慕容璟和を罵倒する。長史の李解が止めようとしますが、慕容璟和はその老人について事情を聞き、深く受け止めます。家族を失って心が壊れてしまった人だと。
慕容璟和は万民碑を建てることを決めます。青州で亡くなった人すべての名前を刻み、生き残った人たちが祈りを捧げられる場所にするために。石簪(せきさん・石の髪飾り)を修復するための原石を求めて鉱山をいくつも回り、ようやく色の合う石を見つけます。
青州大火のあとに山に逃げ込んで山賊になった若者たちへ政令も出します。山を降りて農耕に戻るなら罪を問わない。青州に流入した難民は出身地を問わず軍戸として受け入れ、農具と種籾を分配すると。
そこへ清宴(せいえん)が報告を持ってきます。西焉から互市担当の官員が青州に派遣されてくるとのこと。名簿を見ると、眉林の名前がある。慕容璟和は思わず外に走り出ます。でも彼が見たのは、街を並んで歩く眉林と越秦の姿でした。
春花焔 24話の感想まとめ
一番残ったのは、慕容璟和と炎帝が向き合う場面です。
炎帝が「あのとき余裕がなかった」と言ったとき、慕容璟和はどんな顔をしていたか。責める顔でも許す顔でもなく、ただ静かに受け止めていたように見えました。「父ではなく、天子なんだ」と理解した瞬間というのは、怒りとか悲しみとかよりも、もっと冷えたものだと思います。
その流れで皇位を断って青州を選んだことが、この一連の流れと全部つながっていました。誰かに命じられたわけでも、誰かのためでもなく、自分が納得できないから自分でやる。そういう動機の人のことは信頼できます。
万民碑を作ると決める場面も重かったです。石に名前を刻んで何かが変わるわけじゃない、でもやらずにはいられない。石を投げつけてきた老人を怒らずに聞いていた慕容璟和が、ちゃんとここに戻ってきている。
そして最後、走って出た足が止まった瞬間。眉林と越秦が並んでいる光景を見てしまった慕容璟和の、あの静止がきつかったです。
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