晩媚と影-紅きロマンス-あらすじ-16話-17話-18話-感想つきネタバレありでご紹介!

中国ドラマ-晩媚と影-あらすじ-16話-17話-18話-の画像つきキャスト情報をネタばれありで!
キャスト情報など、最終回までの感想を全話配信します。

晩媚と影


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クルミットです♪
前回は、摘星楼への潜入に失敗した晩媚が、越太傅の拷問から脱出できたのもつかの間、月影の策略によって、疫病の感染源にされてスーパースプレッダーとして陵城に送り込まれた、というお話でした。

世界的なパンデミックの最中、疫病によって街が沈んでいくストーリーというのはなかなかしんどいものがありますが、疫病のお話は今回で終わりなので、ちょっと我慢です。とはいっても、18話の今回がドラマの折り返し地点で、晩媚の苦難はまだまだ続くので、若様の美しさとか長安の苦悶の表情とか、楽しみポイントを見つけてそれぞれこの山を乗り越えていきましょう!

【晩媚と影】(ネタバレあり)

16話「血の代償」

晩媚が陵城にやってきてから9日目。疫病のためにすでに入城はできるものの外に出ることはできなくなっていた。長安と月影は、身分を「梓州からの軍医」と偽って内部に入る。城内には晩媚の人相書きが沢山貼られていたが、長安はその絵の顔の傷を見て愕然として破って「なぜこんな姿に?」と月影を問い詰める。しかし「お前こそなぜ晩媚を守らなかったの?」と月影に言われ、長安は返す言葉がない。
長安は周囲に説明するためには秘密を明かさなければいけないので、詰んでいますね…

晩媚と小蝦は霊廟に姿を隠す。晩媚が高熱を出したため、小蝦は病気を装って包子を盗み、人相書きに包んで持ち帰る。小蝦は自分を逃がしてくれた姉に晩媚が似ている、と語るほど心を開くようになっていた。しかし人相書きを見た晩媚は、疫病は自分が原因で、これが月影に課された任務なのだと理解し、慌てて小蝦を遠ざけようとする。
一方、血蓮教の教祖・藍若は陵城の惨状に悩み、苦しんでいた。信者の幽禅は「教団は罪深いことをしてきたから、善良な藍若を教祖にして罪を贖おうとしたのでは」と藍若を慰めるが、藍若は「それは重大な秘密だから」と口止めする。
血蓮教は、前回の疫病は自分たちが仕掛けたものだから、心当たりのない疫病が発生したことで、教団の保身のみに走るというのが、いかにも越太傅のどす黒い感じ、ですよね

疫病に感染した小蝦を晩媚は抱きしめることしかできない。そこに晩媚を探していた長安がやってきて、ようやく二人を発見する。長安は晩媚の姿に愕然とするが、晩媚は長安を許せず激しく拒絶する。月影は長安に、晩媚に蠱毒を入れて疫病を広めさせたが、解毒薬を落としてもう救えないと語る。しかし晩媚に喉の治療を施し、声が出るようにする。晩媚は月影にこんなことをした目的を問うが、「大義のための避けられない犠牲」だと李嗣源から聞かされたのだという。
若様も非情な…しかし、晩媚にとっては非常な任務を命じた若様より長安が許せない…

疫病は陵城に蔓延し、節度使は食糧の運び入れを禁じて城を完全に封鎖し、民衆を見捨てた。晩媚はなんとか人々を救えないかと考えるが、手立てはない。藍若だけは殺せと命じられていたが、血蓮教が教団への山道を封鎖したため、それも果たせそうにない。
晩媚は、蠱毒がかつて越太傅の撒いたものと同じなら、まだ血蓮教に解毒薬があり、善良な藍若なら情に訴えれば分けてくれるのではないかと考える。長安は晩媚の血を舐めてわざと感染し、自分が行くという。長安は別れる前に晩媚に事情を説明しようとするが、晩媚は捕らわれていた恨みをぶつけ、長安の謝罪の言葉を受け付けない。仕方なく長安は月影に晩媚を託して出ていく…
疫病の進展が、正直今の情勢で見ていると堪えますね…晩媚よ、長安は命がけで向き合おうとしているのに、本当に突き放したまま別れてしまっていいのか、いいのか~??

血蓮教の集会で、藍若と信者たちは共に祈っていたが、その最中に長安が血を吐いて倒れる。長安は解毒薬を渡され、それを持って逃げようとするが、藍若は弟子すべての顔を覚えていたため、術をかけて長安の身元を探ろうとする。
長安はここに来たわけを尋ねられ、「この疫病は20年前のものと同じだから、越教祖が薬を残しているのでは」と言う。しかしそれを作るには、7日以上生き延びた患者が薬を飲み、その苦痛に耐えて生き残ったらその血が解毒薬になるというものだった。
月影の姿を手配書の女と思った兵士が、晩媚たちのいる霊廟に踏み込んでくる。月影が応戦するものの、大勢を相手に苦戦する。そこに帰ってきた長安から解毒剤の製法を聞いた晩媚は「一度死んだも同様だから二度目は怖くない、意味のある死を迎えたい」と、その長安の持ち帰った薬を受け取ろうとするが、長安はためらう…。
藍若はいい人の上に真の能力者なのに、なぜ越太傅のような外道に利用されたのか…

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17話「血塗られた愛」

外の兵士たちが霊廟に火を放つ中、晩媚は長安から薬を奪い取って飲む。即座に激しい発作が起こり、晩媚は体中を貫く激痛に苦しみ、長安は思わず晩媚を抱きしめる。
やがて、炎の中から晩媚たちが現れる。晩媚は苦痛に打ち勝って小蝦を疫病から救ったのだ。月影は晩媚を聖女の出現だと宣言し、晩媚の血で疫病が治るという噂はたちまち陵城内に伝わって、人々は晩媚をあがめ称えるのだった…
さっきまで疫病神扱いだったのに、いきなり聖女扱いとか、手のひら返し酷すぎ!

藍若のそばに仕える信者の幽禅は、両親は定嬗門の信者だったが、幼い頃に越軽崖によって定嬗門が乗っ取られた時に一家を殺され、ただ一人生き残り越軽崖に血で償わせるために血蓮教に身を投じていたのだった。
その幽禅や藍若の耳にも陵城開城の知らせは届いていた。そして民衆は晩媚を押し立て、教祖交代を求めて血蓮教の総本山、千年咲き続けているという伝説の血の蓮の池へと押しかけるのだった…
幽禅みたいな存在の人々の怨嗟が、藍若の人柄で攻撃の矛先をそらされてきた訳で、そういう意味では藍若がいくらいい人だからと言っても、責任がない訳ではないですよね…

晩媚は月影の目的である藍若の暗殺には手を貸すつもりはないが、聖女を演じ続けるしかなくなっていた。晩媚に率いられた信者たちは藍若に教祖の交代を迫るが、藍若は教祖代理であり、義父(越太傅)が不在のため勝手に譲ることはできない、と答える。そこで月影はこっそり血の蓮の花を遠隔で折り、それを見た信者はさらに「聖女を教祖に」と騒ぎ立てる。そこで幽禅が、花にしては血を吸いすぎたため、怒りを鎮めるため生贄が要る、と自らを生贄にして藍若が儀式を行うことに。藍若が儀式を行うと、それは20年前の疫病の際に越軽崖が藍禾を生贄にした儀式がよぎる。「ある者が必ず敵を討つ」という怨嗟の言葉が今の藍若と幽禅に重なって、藍若は儀式を中断しようとするが、幽禅は止めようとしない。自分の正体も、血蓮教のいかさまもすべて知っていながら知らないふりを続ける、藍若のそういうところが嫌いと幽禅は言い放ち、儀式を続けるのかすべて明かすのかを藍若に迫る。藍若は選べないと答えたため、幽禅は聖女に儀式の続きをと請う。
「そういうとこが嫌い」っていう幽禅の台詞が藍若にグサッと刺さりましたが、藍若よりも傷つくべきは越太傅ですよ!でも奴は誰に嫌われても傷ついたりしない面の皮だから~

藍若は幽禅の動きを封じ、晩媚に「愛する者はいないのか」と問う。晩媚がいないと答えると、二人の関係を見破った藍若は、長安に術で自害させようとする。晩媚は藍若の真意を察し、「自分は聖女ではなく、遣わされただけだ」と告白し、藍若と信者に反省を促す。月影は計画を破壊されて愕然とするが、藍若と幽禅を残し一同はその場から退出する。
封印を解かれた幽禅は藍若に襲い掛かるが、藍若は反撃しない。「止めたいなら私を殺せ」と後ろを向いた幽禅の背中を藍若の剣が貫く。そして、20年間の恨みと復讐を終わらせるために、藍若は幽禅を抱きしめ、自らも剣に刺されて来世、来来世を誓いながら二人は命を落とす…
これで晩媚はまた自分でとどめを刺さずに任務遂行?傘に花は咲かないけどいいの?

晩媚が陵城に来て15日目。藍若と幽禅の死の真相は闇に葬られ、陵城は賑わいを取り戻していた。晩媚に救ってもらった礼を言う長安だが、晩媚は冷たく突き放す。他に行くところもない晩媚は、再び姽嫿城に戻るため、小蝦に家を与え別れることに。彼女には支配される人生を送らせたくないという晩媚の考えを、月影は甘いと断じる。しかし疫病で沢山殺した月影に「胸は痛まない?」と返す晩媚は、今までよりも少し強くなっていた。
小蝦は姽嫿城に来るような未来だけは送りませんように。晩媚はそれでも姽嫿城へ…

食糧と水を調達するためにひとり店に向かった長安だが、それを謝瑩(摘星楼の女将・阮娘)が待ち構えていた。長安の居場所を探し続けていたのだという。そして長安が太平公主の子孫の証しだという血文を差し出す。長安の記憶の中では父・謝英は花火職人だったが、謝英は太平公主の臣下の子孫で、長安を守り続けて故郷の村が襲撃を受け、謝停雲が長安を探し出して身分を伏せて養子にしたものの、それすらも漏れて謝家の惨劇が起こったのだ。謝瑩は唐王室の再興に立ち上がってくださいと長安に懇願する…
血文だけで唐王室の子孫だという証拠になるのでしょうか、ちょっと謎なんですけど…

趙州で斉威の帰順の真意を確認する命を負っていた越太傅と李嗣源は、帰途で藍若の死の知らせを受ける。越太傅は李嗣源の命による姽嫿城の仕業と確信して逆上し、李嗣源の首を絞める。善良で聡明だった藍若の死を悼み、越太傅が悲嘆にくれて涙する様子を見て、李嗣源は藍若の名に「藍」という字を使った意味を問うなど、皮肉たっぷりに越太傅を追い詰める。そして善良な義理の息子に比べ、むしろ自分が越太傅に似ていると…
血蓮教は藍若の後継を巡って混乱が起こっており、それを聞いた晋王は越太傅に激怒して収拾を命じる。
越太傅がここまで嘆く様はかなり意外でした。彼を嘆かせる藍若どこまでいい人…しかしですよ、若様の盲目設定のことは、もう既になかったことになっているのでしょうか?

18話「まことの心」

姽嫿城に戻ってきた晩媚と長安を見て、姹蘿は長安に晩媚の仮面を取らせて傷の様子を説明させるなど、二人をいたぶって楽しむ。長安は「晩媚の影に戻るか」と問われるが、流光の元に戻ると答える。ただし勝手に姽嫿城を離れたことで、掟に従って「膝切り」の罰を受けることになり、晩媚がその見張りを命じられる。「膝切り」とは膝の下を十字に傷つけて氷が溶けるまでその上に座り続ける刑で、死の恐れもある厳しい罰だったが、姹蘿はかつての自分と刑風が受けた苦痛の仕返しをするように晩媚と長安をなぶり続けるつもりでいた。
中国時代劇でたびたび出て来る跪きの懇願または刑罰を、それを氷の上でやるだけでもキツそうなのに、さらに膝に傷を入れて出血させながら、とか相当ダメージ大きそう~

晩媚は長安の出血を見ていて不安になり、手当てするように言うが、姽嫿城では隅々まで千瞳が監視しているためそれはできない。長安はこの刑を、晩媚を守れずに傷つけた当然の罰だと受け止めていた。晩媚は、藍若が死の間際に幽禅に対し本音を明かしたように、もっと早くに話していれば悲劇は免れただろうと、長安に摘星楼での出来事の説明を迫る。しかし長安には唐王室再興という果たすべき使命があり、真相を話せない。長安は、晩媚に誓った言葉を嘘だったと取り消してしまう。晩媚は長安に手を上げようとするが、叩くこともできず傷ついて媚殺院に戻り、鞦韆の前で泣くのだった…
長安が唐王室再興の使命の自覚前、血蓮教に行く前なら話し合いの余地あったのに…

刑を終えた長安は流光の元へ送り返されるが、「膝切り」で死ななかったのは刑風に続いて二人目だと流光はつぶやく。長安は刑の痛みで寝込み、晩媚の夢を見てうなされていた。流光は長安が何かを抱えている様子を感じとるが、それを流光の影・初十一が盗み聞きしようとしていた。流光は、長安のようにゆるぎない愛情を抱き、心を傾けてくれるものは自分にはいない、と寂しく思いつつ、初十一に「告げ口しようものなら葡萄棚の下に埋めてやる」と脅しをかけるのだった。
流光姐さんは、表向き姹蘿派の人間を装いつつ、実は結構いい人なのかもしれませんね

李嗣源は、越太傅とその周辺の不正を調査していたが、越太傅本人が悪事を働いた証拠が見つからない。越太傅を告発した血の上奏書を見て、李嗣源は月影に、その訴えを起こした人物に手を貸すように命じる。ただ李嗣源は、月影が晩媚に解毒薬を与えなかったことについては不問にしたものの、仲間を傷つけることは二度とするなと警告する。
そして晩媚は再び聴竹院からの任務を命じられ、彼岸殿へと呼び出されるが、彼岸殿に置いてある琴に長安が思い出され苛立つ。李嗣源は晩媚に仮面を外させるが、晩媚は長安を忘れようとしてできない状況に沈んだ表情を見せる。李嗣源は晩媚をある場所へと誘う…
この若様の叱責は、全力で働いていた月影の心をかなりポッキリ折ったと思うのですよ

流光は長安から傷を治す方法を尋ねられ、それを教えたらなんでもするのかと言い、長安を妖艶に誘うが、長安の硬い態度は変わらない。流光は長安に保湿薬を脚へと塗らせながら、以前流光の影だった煙柳の話をする。当時穏やかだった流光に、煙柳はよく口答えをしていたが、任務で行った草原で迷い、流光は脚の指を二本失くしただけだったが、煙柳は目が潰れながらも流光を背負って歩き続け、果てに命を落としたのだという。
同様に主に心を傾ける影を見たのは刑風だけだったため、姹蘿が難に遭った時に流光は二人が死ぬのを見たくなくて姹蘿の味方をしたのだと。そして流光は枕の下に「邪魔な物」があるみたいだと言って部屋を出ていく…
流光姐さんが影に対して、適当なナンバリングの命名をする訳はこうだったのですね…

晩媚を連れて行った崖上で、李嗣源は「ここに立てば本来の自分が見える」と言う。そして洞窟へと晩媚を誘い、李嗣源は自分の過去について語り始める。14歳の頃、李嗣源は血気盛んな堂々たる太保だったが、母が彼を守るために目を潰し、絶望に落とされた。まるで今の晩媚のように。そして藍禾は李嗣源を連れてここへやってきたのだという…
天下無敵のマザコン若様が、晩媚を唯一弱い自分を曝け出せる相手と考えている節が…

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16~18話の感想

このドラマの内容にリアル社会で呼応するかのように、まさか実際にパンデミックが発生してしまうとは予想だにしていませんでしたが、皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか。テレワークや休校で家にいる時間が長くなる状況が発生しますが、そういう時こそ尺の長い中国時代劇ですよ!もう、イヤという程時間が潰れます♪
というのはさておき。
晩媚はただでさえ拷問を受けて体力が奪われ、功力も失っているところに無茶ぶりでワクチン製造機にさせられて、なかなか酷い話でした。考えたのですが、20年前も同じ方法でワクチンが製造されたのだとしたら、越太傅は自らを激しい苦痛にさらすような正義漢ではないので、誰かを犠牲にして越太傅が美味しいとこどりしたのでしょうね。
あんなに腹黒い越太傅なのに、なぜあんな心根の優しい藍若が従ってしまったのでしょうか。藍若の死を聞いて越太傅が思わず涙を流したように、二人には他からはわからない真情の交流があったということなのかもしれませんが。

それでも若様にとっては、あの涙はますます地雷だったと思います。母親から繰り返し「お父様はお前のことはなんとも思っていない」と吹き込まれ、実際自分を陥れるようなことしかしてこない実父が、養子の死には涙して嘆き悲しむなんて、心底歪みますよね。それによって「自分は望まぬ息子だった」と思い知らされると同時に、父親に似ている自分を自覚させられるのは、若様にとってとてつもない地獄だと思います。

しかし晩媚と長安、流光と煙柳など、主従が思いあえば思う程悲しく離れていく運命なのでしょうか。姹蘿と刑風のようにずっと仕えていても真に触れ合うことができない状態でいるか、若様と月影のように、自分が思っても思い返してもらえない立場であれば、側にいられるというのはむしろ拷問だと思います。長安はこの先自分が果たす使命を考えたら、晩媚のそばにいるどころか、説明すらできない状況に。多分ですが、流光はそういう禁断にして一途なシチュエーション萌えの人なのですよね…月影が若様の影で、流光が事情を深掘りしていたら、流光にとって最高の萌えカップルだったと思います。

さて、力を失った状態で姽婳城に戻ってきた晩媚は、これからどうやって任務をこなして生き残っていくのでしょう。折り返し地点を通過し、話はこれから後半ですよ♪

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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