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クルミットです♪
前回から始まった「東宮」は、中原の国・豊朝と、周辺の西州、丹蚩、朔博の四か国が絡んだ謀略と愛憎の物語です。開始早々、豊朝の皇太子が丹蚩人と思われる刺客に暗殺され、それに巻き込まれた豊朝の皇子・承鄞と、豊朝との縁談から逃げた西州の公主・小楓は運命的な出会いを果たすことに。小楓はほのかな想いを抱く師匠の顧剣に連れて逃げてほしいと思っていますが、顧剣は背負った使命にがんじがらめで身動きが取れません。
今回、承鄞が自分の実母の悲劇を知って、復讐へのスイッチが押されてしまいます。まだ自分の巻き込まれた運命に気付いていない小楓と、顧家の使命を背負った顧剣、そして母と兄の復讐に一歩踏み出した承鄞が顔を合わせることで、運命が動き出しますよ!
【東宮】(ネタバレあり)
第4話「顧家の秘密」
皇太子暗殺の報復のため、宣徳王が丹蚩への挙兵を申し出る。高右相は早計だとして議論は紛糾するが、皇帝は宣徳王に兵を率いて安護府へ向かわせ、和親を進めるよう命じる。
実は高右相は、かつて顧家を排除した際に非難され、一晩で白髪になって以来、外では病を装っていた。高右相は皇帝にとって丹蚩討伐の好機と見るが、宣徳王の功は恐れる。
高右相がシャキっとした瞬間思わず笑ってしまいました。やはり高顕は右相の息子かな
小楓と顧剣は西州に連れ戻される。曲文成は「顧剣が小楓を連れ戻した」ということにして不問に付し、小楓には外出禁止を命じる。柴牧は顧剣に、顧家の冤罪を晴らすという使命を思い出させ、小楓への思いも断ち切るよう改めて釘を刺す。
柴牧いい人っぽいけど、意外と非情で黒い気がしてきました
小楓は砂丘で出会った男(承鄞)が残した書置きを読もうとするが、「三」「日」「見」の三文字しかわからず「三日後に会いに来る」という意味かと勝手に解釈する。怪我をしていた男がどうなったか、小楓はなぜか気にかかる。
なんとなく内容は合ってそうでもあり、微妙に違っていそうでもあり…
中原の兵が国境に駐屯しているという知らせが丹蚩に入り、丹蚩王・ティダールはイモイェンに兵を率いて様子を伺うよう命じる。その情報は朔博にも伝わり、朔博もまた国境に兵を集めることになり、国境は一気に緊張が高まる。明遠は皇太子亡き後の豊朝の権力争いに巻き込まれる承鄞を案じ、「真相」を告げる時機だと考える。
朔博の「祭だ、祭だ~!」ってビッグウェーブに乗ろうとする感じ、嫌いじゃないです
承鄞は曲文成に和親の国書を渡し、第九公主との婚姻によって両国の友好をと願うが、そこに朔博のリドゥンが乱入する。朔博もまた小楓との縁談を持ち込んだため、小楓を案じて気が気ではない阿史那雲に悩みの種が増える。
朔博の「ちょっと待った~!」来ました!朔博はそういうポジションなのでしょうか
明遠は見舞いに来た承鄞を顧家の位牌を祀る地下祭壇に案内する。明遠と柴牧は、承鄞の叔父にあたる顧如晦と十六衛将軍の陳征(実は柴牧)が、かつて高于明の誣告によって陥れられ、顧家と陳家が虐殺された過去を打ち明ける。顧如晦の妹の淑妃は承鄞を産むが、妬んだ皇后に毒を盛られて弱り、皇后に承鄞を託して亡くなったのだという…
高家が顧家を陥れて食い尽くし、位牌すら残らないという酷い事件ですね…
高顕とリドゥンは、小楓の縁談に関して自国が先だと言い争いに。そこに小楓がアドゥと偽って現れ、解決策だとしてゲテモノで作った「五邪の血(実は葡萄の搾り汁)」を飲み干すことで誠意を測ろうとからかい、飲めない使者たちを「臆病者」と面罵する。曲文成は仕方なく、使者たちに「3日後に返事をする」と先送りする。
承鄞とすれ違う場面で小楓がなぜ侍女の服を着ているのかと思ったら、こんなことを!
承鄞はこれまで皇后に愛情深く育てられた。しかしその一方、皇后の強く重い期待を背負わされてもきた。真相を知った承鄞に明遠が望むのは顧家の復讐ではなく、奸臣を排除し、民を救って陛下を助けて欲しいということだった。承鄞は顧家の唯一の生き残りである顧如晦の息子・顧剣と引き合わせる…
顧剣と承鄞もまた、運命の出会いということになりますね♪
第5話「動き出す運命」
厳しい見張りで身動きが取れない小楓は、もう一度だけ信じようと顧剣を呼ぶため鳴り矢を放つ。しかしその時顧剣は承鄞と地下にいたため鳴り矢に気付かない。
顧剣が気づかない場所に居たらどうなるのかなと思っていましたが、こうなりますよね
安護府に宣徳王が到着し、暗殺事件の調査を行う。承鄞は「刺客は丹蚩人」と証言するが、高顕が疑念をさしはさんで李釅と議論になる。高顕は現地での不正を暴かれないように宣徳王に取り入り、丹蚩をこの際に暗殺を理由に滅亡させようと提案する。宣徳王は皇后の従兄である高顕の言を疑うが、丹蚩人の「王の幕舎」さえわかれば攻めることは可能だ、と聞いてその気になる。
高顕はさすが高右相の長子。宣徳王が即位して高顕が右相の国とかすごく嫌ですね!
承鄞は裴照と街を歩いていて、裴照がミロに客引きされ、二人は店に入ることに。承鄞はミロに自分は茶葉商人で「五の君」と呼ばれていると名乗る。宣徳王は承鄞をなんとか裴照と引き離して始末したいと考えていた。そこで李釅は「王の幕舎」を特定するために承鄞を丹蚩に送り込んではどうか、と提案する。
宣徳王は承鄞消しが目的ですが、承鄞推しの高顕はいつか絶対裏切りますよね~
曲文成は婚姻を拒む小楓に説教するが、小楓は聞く耳を持たない。相手さえいれば破談にできるのかとわずかな望みを持つが、父王はもう小楓の我儘を許さない。それを聞いていた阿史那雲も縁談を止められないことに焦りを感じる。
阿史那雲の、母の思いと女の意地のハイブリッドな、拗れた気持ちが面倒くさい…
高顕に「王の幕舎」の話を持ち掛けられた承鄞は、兄の復讐のために引き受ける。そこで高顕は、情報が漏れないように各国の間者を見つけ次第殺すように袁通に命じ、安護府付近は間者の一斉摘発が行われる。ミロは祖父を殺され追いつめられるが、裴照に見逃される。
ミロ逃げて~!無事に都で生きて行ってほしいですね
小楓は見張りに香木をかがせアドゥと脱出するが、見張りは騙されたふりだった。
一方、承鄞が「王の幕舎」の捜索を命じられたことについて、柴牧は他に狙いがあると察し、顧剣に同行を命じる。さらに柴牧は小楓を承鄞に会わせて打ち解けさせ、「王の幕舎」に案内させる策を考える。顧剣は反対するが、己の使命を突き付けられると何も言えない。
見張りのショートコントが笑えました。小楓の我儘に慣れすぎてそこまでするか♪
逃げ出した小楓は最後の鳴り矢に賭けようとするが、その前に顧剣が姿を現す。小楓は嫁がなくてもいいように顧剣に許婚になってくれと頼む。顧剣は小楓を復讐に巻き込むことを悔やみ小楓を抱きしめるが、気持ちを抑え「天下一の男を連れてきた」と承鄞と引き合わせる。承鄞は小楓が西州の第九公主だと知るが、自分は茶館の主人の息子・顧小五と名乗る…
小楓が「戻れない橋」を渡ってしまったという演出が、何かもの悲しいですね…
第6話「口に出せぬ想い」
顧剣に引き合わされた顧小五に小楓は反発するが、和親の返答期限は明日に迫っていた。そこに阿史那雲が「祖父上が助けてくれる」と入れ知恵し、丹蚩に小楓を送り込むことに。阿史那雲は中原人の顧剣を快く思っていないが、小楓は説得して同行を許してもらう。
なぜここで阿史那雲の浅知恵と、彼女が嫌う中原人・柴牧の思惑が一致するのか…
高顕とリドゥンは曲文成に返答を迫るが、そこで明遠が倒れる。明遠は曲文成の腕の中で平穏が続くことを願って目を閉じる。小楓は何も知らず丹蚩に出発しようとしていたが、顧剣が顧小五を連れてくる。そこに明遠の死を知らせる訃報の鐘が鳴らされ、小楓の和親は49日後に先送りにされる。柴牧は明遠の遺品を、彼女の遺言通り豊朝を見渡す丘に埋める…
明遠の努力と犠牲の上に築かれた平穏な日々がこれで終わってしまうのでしょうか
曲文成は明遠の葬儀に小楓の姿が見えないことに気付いて怒るが、阿史那雲が小楓を庇いごまかす。小楓は明遠の辛い人生を思い、同じにはならず自由に生きたいと願う。承鄞もまた、明遠から渡された玉佩を手に、託された使命を思う。
小楓は明遠の苦労をちゃんと見ていたのですね。悲しみを表に出せない承鄞もつらい…
豊朝にもまた明遠の訃報がもたらされるが、朔博からの和親の割り込みと返答の延期を知った皇帝は、和親を必ず成し遂げろと命じる。高右相は息子・高坤に対して「臣下が君主より目立ってはならない」と、臣下としての心がけを言い含める。
忠王のスタンドプレーが過ぎたので、それを見ていての教訓ですかね…
顧小五(承鄞)は小楓の顧剣への思いを見透かしてからかい、顧剣の気持ちを確かめる代わりに、丹蚩王の幕舎に入ってお宝を取らせてくれと要求する。小楓は自分が幕舎にとってきてあげる、と取引に応じる。
承鄞は「顧小五を演じている」感じ?小楓はこのまま騙されてしまうのでしょうか
豊朝では皇帝が、明遠の死に落ち込む太皇太后を慰める。太皇太后は悲しみの中でも西の国境の安泰を見据え、早期に東宮を立てて和親を進め内憂外患を乗り切るよう諭す。皇帝は東宮として承鄴(宣徳王)を考えていた。
太皇太后は年の功でさすがにシビア。皇帝の息子たちへの評価はさらにシビアですね♪
顧小五は顧剣の気持ちを確かめるためにと、小楓とわざといちゃついてみせる。顧剣は気にしないふりを装い、顧小五に「使命を忘れるな」と釘をさす。小楓は顧剣の気持ちを確かめようとするが、顧剣は自分の想いを偽るしかない。
皇帝は息子をよく見ていますね、確かに承鄞は策略家だけど、軽率です
裴照は手勢を連れて安護府付近を捜索中、丹蚩の間者に襲われ、反撃して捕らえる。その男はバトゥールといい、7月15日に海州城襲撃にも加わったという。宣徳王は日付が近い皇太子暗殺事件を関連付けようとするが、バトゥールは暗殺については濡れ衣だと言い張る。
丹蚩はわざとか、うかつなのか、このタイミングで豊朝を襲うとかダメでしょう!
顧剣を思ってぼんやりしている小楓を、顧小五はわざとからかってみせる。小楓は顧小五とじゃれ合ううちに笑顔を取り戻すが、それを見つめる顧剣の切ないまなざしに気付く。顧小五もまた、小楓に気持ちが動き始める。
重い運命と使命を背負いながらの三角関係が、とうとう始まってしまったようですね!
顧剣たち一行は死の谷にさしかかる。そこに朔博の将軍・ユエンカーが一行を兵で取り囲み、小楓が探していた奴隷だと言いがかりをつけ襲いかかる。顧剣は顧小五に小楓を任せて先に弓月城へ向かわせ、朔博兵と対峙する…
朔博側は小楓の正体を知っていて、和親横取り上等で襲ったのでしょうか?危険です!
4~6話の感想
豊朝から西州に嫁いで15年にわたり両国の安定を守ってきた、豊朝帝の妹・明遠公主が亡くなりました。彼女は西州の先王に和親で嫁ぎ、先王の亡き後は曲文成の側妃として7年ということなので、親子のような年齢の先王との政略結婚だったのでしょうか。(朔博王と小楓の和親もそういう意味でアリ?)
教養があって中原の文化の香り高い義理の母が、9人子供をもうけたおしどり夫婦の間に突如割って入ってきたわけで、阿史那雲にとってはさぞかし青天の霹靂だったと推測します。男女の機微は難しいですね。その一方で他国に嫁ぐ公主の役割の重さを痛感します…
その明遠から承鄞に顧家の過去が語られ、高右相に対する復讐の火蓋が切られました。政敵である顧家を陥れ、顧家と関わりの深い将軍と一緒に葬って、皇太子も手にかけるとは高右相、真っ黒です。決して暗君ではなさそうな皇帝が完全に取り込まれているのも恐ろしい感じです。現在は高家と宣徳王の権力争いがメインで展開しそうですが、密かに顧家の復讐劇が水面下で進行しそうですね。
しかし、顧家側も一枚岩ではなく、いとこ同士である顧剣と承鄞が、小楓をめぐって三角関係になっていきそうです!しかも、三角関係でありながら、メンズ二人が小楓を自分の目的のために利用しようとしている状態ですよね。
小楓はただ顧剣の気持ちを確かめたいだけなのに、顧剣からは突き放され、自分の方に気持ちを向けようとする承鄞は祖父の国の殲滅に利用しようとしているわけで、なんだか見ていてハラハラしてしまいます。
小楓が純粋なだけに、彼女が傷つかないように、真心を捧げてくれる人との愛を育んで欲しいものですが、事態はそう簡単にはいかなさそうです…
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