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クルミットです♪
馬摘星を守るため遠ざけようとわざと冷淡にしていた渤王ですが、摘星が渤王は狼仔だと気付いたことから、二人の絆はより深まることに。しかし渤王が摘星のため自分に背くのではないかと猜疑心を募らせた皇帝は、渤王の宿敵・遥姫を差し向けるのです。
人間味ある変化を遂げた渤王が許せない遥姫は、渤王府と夜煞隊の弱点となった摘星を狙って仕掛けてきます。皇帝と遥姫の攻撃が渤王府のライフを容赦なく削り続けていくので、渤王府の笑顔溢れる場面はもしかしたら今回が見納めかもしれません…
【狼殿下-Fate of Love-】(ネタバレあり)
第22話「2つの顔の間で」
文衍は渤王に、摘星のために皇帝を裏切ることはあるのかと問う。渤王はその時には夜煞隊の長を辞し、夜煞隊に塁が及ばないようにすると答え、それ以上を語ろうとしない。渤王は楚馗が二度と自分を信用しないだろうと確信し、摘星を今すぐ都から逃がさねばと思う。
というか、楚馗は昔も今も、誰も信じていないのだと思いますけどね…
翌朝摘星は、まだ隠し事があるだろうと問い詰め、渤王は「ない」と嘘をつくが、決して星を悲しませないと約束する。摘星が植えた女羅草は、渤王に狼仔の心を取り戻してほしいとの思いだと知り、渤王は王府にたくさんの花を植え、摘星の好きな投狼壺を作らせる。摘星の提案で遊ぶことになるが、最下位の渤王は優勝した莫霄に額をはじかれてしまう。
莫霄の空気読めなさは天下一品ですね♪ 海蝶と文衍はわざとデコピン回避したのに…
遥姫が渤王府に太卜に任命された挨拶に訪れる。摘星は遥姫に、渤王が庭に花を植えてくれたことや、渤王と夜煞隊が投壺ではしゃぐ様子を見せる。遥姫の姿に一同は凍り付くが、遥姫は「今年の誅鎮宴は私が主宰する」と言い、協力の勅命が下ったと摘星を連れだす。
遥姫はまた髪飾りが盛り盛りですね!渤王と莫霄の額が真っ赤なのですよね♪
摘星は遥姫に、牢の中から数名の罪人を選ぶよう言われ、よくわからないまま選抜すると、その罪人を殺すのだと聞かされる。さらに昨年は渤王自ら手を下したと聞いた摘星は動揺し、今の渤王を受け入れるための時間が必要だと言うため、渤王は王府を離れることに。
誅鎮宴とは一体何の宴なのでしょう。皇帝が殺したい罪人を誅する理由付け?
渤王と莫霄が密かに王府を出立し、そのことが太卜宮に伝えられる。莫霄が向かった先は密かに方店主と紅児が逃げていた家で、真相を知りたがる父娘にすべて忘れどこかへ行けと命じる。遥姫は渤王が勅命に背いたと知り、昔と変わった渤王の過ちを食い止めようとする。
莫霄が単独で助けていたのですね、GJです!二人は無事でいられるのでしょうか?
摘星は庭園を以前の姿に戻させる。渤王がまるで狼仔に急いで戻ろうと焦っていると感じ、苦しめたくないと考えたのだ。遥姫は陛下の命だと言って、摘星と莫霄を連れ出す。行き先は昨年誅鎮宴で渤王に殺された馬瑛の旧友・段言喩の家で、段言喩の死後、渤王が老母の面倒を見ていたのだ。遥姫から渤王を見直すように言われ、摘星は考え直すように。
莫霄ったら、完全に遥姫の策に嵌って色んな事ぶちまけていますね~
莫霄が買い物で席を外すと、使用人が段言喩から生前預かっていたという文を摘星へ託す。その内容を見た摘星は急いで飛び出していき、莫霄は摘星が黙っていなくなったと知って渤王に知らせる。太卜宮に踏み込んだ渤王は摘星を解放しろと遥姫に迫るが、部屋には狼骨花が焚かれており、苦痛で身動きがとれなくなる。遥姫に囚われていたのは摘星ではなく、遥姫が殺させた紅児で、方店主もすでに殺されていた。遥姫は昔の強い渤王を求める。
せっかく助けた紅児たちが… あんまりです…
摘星は皇帝に単身で謁見し、馬府襲撃事件の再調査を願い出る。段言喩の文によると、允王と敬祥が政権奪取を企んだことが馬瑛や段言喩らに知られ、彼らを陥れ殺害を企んだのだというのだ。摘星は、父の馬府在宅を知る高官の内通があったに違いないと訴える…
犯人は目の前にいますよ!
第23話「命を懸けた恩返し」
摘星の馬府襲撃事件再調査の訴えを聞いた皇帝は激怒し、摘星が「別の真相を隠しておられるのか」と指摘したことで投獄を命じ、遥姫と渤王を召喚する。渤王は遥姫が摘星を陥れたと皇帝に訴えようとするが、紅児の件で夜煞隊も重罪人になると脅され何も言えない。
渤王は皇帝から文の存在を知っていたのではないかと疑われ、遥姫は「摘星を生かしておいては禍根を残す」と皇帝を唆す。馬家軍の戦力と摘星の価値は同じのため、皇帝は渤王に「摘星に馬府の一件を調べさせるな」と厳命し、渤王は遥姫への殺意をたぎらせる。
遥姫は渤王だけでなく、皇帝の性格も知り尽くしていますね
疾沖はひとり奎州城をうろつき、摘星の好きな物を捜して回っていたが、山査子飴売りの男から郡主お気に入りの万安酒楼の父娘が、火事で焼け死んだと思ったら殺されて発見された、という話を聞きこむ。その事件に100両の懸賞金が出ると知った疾沖は、遺体安置所の方店主の亡骸を調べるが、転花葉という宮中秘伝の猛毒が使われていることがわかる。
疾沖は奎州城にいるということは、別れてからそんなに移動していなかったのですね
投獄された摘星には渤王すら面会できず、渤王は愛する女子さえ守れないことに苛立ち、突然狼骨花の副作用で苦しむ。文衍と海蝶は皇帝に背き紅児を殺さなかった莫霄を責めるが、今の笑顔を見せる渤王が好きな莫霄は、紅児を殺したくなかったのだと言う。文衍は海蝶に牢の摘星を説得するよう頼む一方、敵を探る必要があると考える。
莫霄は愚かだけど、その気持ちは痛いほどわかりますね…
牢に面会に来た海蝶に、摘星は自分の血書を届けてほしいと頼むが、海蝶になだめられる。その頃、渤王は狼骨花の副作用で見境なく凶暴になり、地下に閉じ込められていた。紅児のことを遥姫に脅されているとわかり、文衍は自分が紅児を見逃したと皇帝に申し出ることで、遥姫に握られている弱みをなくし、自分の命を賭して恩を返そうと考える。三人の中で文衍だけに皇帝の傷を治した功で死を免れる可能性があり、すでに皇帝が信じるように証拠の手は打ってあるという。
文衍の犠牲で助かっても、渤王はさらに苦しみが増すだけのように思います
文衍は皇帝に、摘星が再調査を訴えたのには裏があると申し出る。情に流されて方店主父娘を逃がしたが、遥姫がそれを知って渤王を脅し、摘星を失わせることで渤王へのかつての恨みを晴らさせようとする謀略だと説く。しかし皇帝は文衍が他の誰かを庇っているのではと疑うが、文衍は紅児が亡き妹に似ていたからと説明し、太卜宮を調査するよう訴える。そこで死刑こそ免れたものの、経脈寸断の刑に処されることに。
経脈は寸断して生きていられるものなのでしょうか?
太卜宮は突然禁軍に包囲され、皇帝は段家の文が遥姫の仕業ではと問い詰める。太卜宮から紅児と段邸の家人の二人の亡骸が発見され、さらに段家の軍印と狼骨花もあったことから、文衍の言葉が裏付けられ遥姫は投獄される。その騒ぎの中、子神が密かに姿をくらます。
さすが、文衍の仕事は遥姫の緻密さを上回りますね!
皇帝は勅命で、遥姫に「郡主の疑念を払拭せよ」と命じ、それによって命を助けるかどうかを決めるという。張錦が摘星を釈放し「遥姫が渤王を恨んで段言喩の文を偽造し、郡主と渤王を陥れた」と説明し、遥姫は摘星に恨みの言葉をぶつける。
遥姫を閉じ込めるのに、こんな普通の監獄でいいのでしょうか?
摘星は疑問が残るものの、説明に納得したことにする。遥姫が渤王を刺して怪我をさせ、今も意識が戻らない状況だと聞いて、摘星は渤王のもとに急ぐ。皇帝は摘星の賢さを危険に思い、早々に始末することが渤王への教訓を与えると考える。そこに勲王から溍の泰保営に兵糧庫があるとの報告を受ける。泰保営は精鋭揃いで大規模な損害が予想されるため、皇帝は馬家軍を向かわせて摘星ともども使い捨てにする策を考える。
摘星の賢さを使いこなせないから馬家軍ごと殺すという、暗君の闇が大迷惑ですね…
摘星が王府に戻ると渤王は意識がなく、遥姫が許せないと思いつつも自分を責め、目覚めるまで枕元に付き添うことに。渤王はうわごとで何度も「星」と呼ぶ。翌朝目覚めた渤王は、傍に摘星がいると気付き、強く抱きしめる…
手首の負傷は、狼骨花の解毒のために切られたものでしょうか
第24話「王府の絆」
目覚めた渤王は、遥姫の陰謀だと知った皇帝が摘星を釈放したと聞いて動揺するが、文衍が全て背負ったと知る。文衍は経脈寸断の刑を受け寝たきりになっていた。渤王は責任を感じるが、夜煞隊の願いは渤王と郡主の無事だった。渤王は文衍を王府で療養させることに。
文衍がなんとも痛々しいです…
文衍は、皇帝は泰保営の激しい戦いに馬家軍を出征させるので、兵力が失われ馬家軍の利用価値が下がれば摘星を生かす必要はないと考えるだろうと推測する。一方、馬家軍は楚馗の計略で瘴気に悩まされていると聞いた溍王は、息子の魏王・李炬祺に「仁義に基づいて摘星と馬家軍を救い馬瑛の志を守れ」と命じ、そして「あいつ」を捜せと命じる…
楚馗の辞書にはなさそうな「仁義」を、逆に溍王は重んじる主君なのですね
遥姫の牢に子神が密かに面会に来て、変容術で助け出すから文衍を殺すよう勧めるが、遥姫は逃げないと言い、渤王と摘星を見張るよう命じる。子神は、実は遥姫には渤王を守り、身近に留め置きたい気持ちがあるのではないか、と見抜いていた。遥姫は渤王が「私が望む渤王」となって自分と戦う日が来るのを求めているのだと言う。
鳥籠復活ですね。遥姫のハイレベルのツンデレは面倒くさいことこの上ないですね…
馬婧は文衍の不在を気にするが、渤王は「家族が病にかかり故郷に戻った」と説明する。馬婧と海蝶、莫霄のふざける様子を見て、渤王と摘星は「何の愁いもない」穏やかな日常をかみしめ、二人で遊ぶことに。もたれ合うだけの時間に狼仔時代を思い出し、摘星は二人の出会いは天から賜った最高の贈り物だと言う。遥姫の呪いの言葉が二人の時間に影を落とし、摘星は「呪われていようとずっと一緒」と言うが、渤王はその言葉に答えられない。
背中合わせだと互いの顔が見えないというのが絶妙な演出ですね
馬家軍の駐屯地は相次ぐ病人の発生に混乱していた。参軍の馬邪韓は敵地偵察に行った馬峰程や兵たちの倒れた理由が瘴気であり、しかも馬峰程は手の施しようがないと知って愕然とする。死期を悟った馬峰程は馬邪韓に馬家軍を託そうとし、今すべきことは何だと問いかけ、疫病の報告と急襲をかけるための援軍を求めるため、馬邪韓を都へ向かわせる。
馬瑛も馬峰程も、なぜ味方にこんな風に苦しめられないといけないのでしょう
溍の魏王は近くで疾沖を見かけたとの報告が入り、その場所へ案内させる。一方、当の疾沖は方店主の幼馴染だったという茶店の店主に話を聞くと、死ぬ前の夜に馬峰程が訪ねてくる予定で、渤王の絵姿を見せてもらう約束をしていたが、会わずに死んでしまったと聞く。疾沖は「刺客の顔を見たから方店主は口封じされた」と事件の真相に迫ろうとする。
疾沖の手で真相が暴かれたら、摘星にとっては傷が深いことになりそうです
疾沖は密書で程良を呼び出し、馬府襲撃と方店主殺害が溍軍の者かどうか調べさせようとするが、程良は疾沖には伏せて魏王を連れて来ていた。魏王は疾沖を「何万の兵を犠牲にした罪人」と呼び、稼いだ金で遺族を養うことは償いにならないと言い放つ。そして馬府の襲撃は溍の仕業ではなく、真相を知りたかったら泰保営へ来いと言う。
疾沖が村の人々に無視されながらも稼いだ金を貢いでいた理由が、少しだけ判明?
馬峰程が倒れたとの知らせに馬婧は動揺する。そこに皇帝が馬家軍の件で相談したいと渤王と摘星を皇宮に呼び出され、馬家軍の兵が瘴気で重症であり、援軍を求めてきたと聞く。渤王の援軍は却下されたため、摘星が馬家軍の士気を高めると申し出て出征を許される。
摘星が出かけて行ったところでどうにもならなさそうな状況のようですが…
皇帝は渤王に馬家軍は捨て駒だと言い聞かせ、伏兵により馬家軍と摘星の始末を命じる。渤王は摘星の救命を嘆願するが、皇帝は馬瑛が第一皇子・有裕の援軍を断ったことで息子を死に追いやったと考えており、馬家軍は死の責任をその命を持って贖うべき存在だった。有裕の敵を討つよう厳命された渤王は板挟みで苦悩する…
衝撃的な真相ですが、その文は本物なのでしょうか?疑い深くなってしまいます
22~24話の感想
渤王の裏を知り尽くす女・遥姫の謀略は、渤王の最も痛いところを突いてきたので、馬府襲撃の真相は渤王と皇帝双方の打撃となるものだということが改めて実感させられました。その一方で、遥姫が本心では渤王への想いを秘めているということがわかり、ドSのツンデレは心底面倒くさいですね。これまで渤王を愛した女三人・摘星と宝娜公主と遥姫では、渤王を笑顔にさせるのは摘星だけですから、戦い傷つけあうところに愛情を求めるという、遥姫の屈折した想いが報われることはないように思います。
それにしても文衍の犠牲はあまりに痛いものでした。文衍を失うことでしか回避できなかったということが、どれだけ遥姫の攻撃が危険だったかを物語るわけで、今後渤王府が皇帝や遥姫、さらに疾沖と戦うのは厳しいことになりそうです。摘星が渤王と夜煞隊にもたらした笑顔の日々がもう終わりになってしまうのかと思うと、見る側にもかなりのダメージになりそうですよね。
「狼殿下」は全49話なので、今回が折り返し地点となります。毎回、渤王と摘星に立ちはだかる敵がグレードアップしてきましたが、やはり皇帝・楚馗がラスボスということになるのでしょうか。溍と煬の対立がそのまま摘星と渤王を引き裂く構図となっていくのか、疾沖の正体もそろそろ明らかになりそうですね!
随分色んな要素が詰め込まれてもまだ半分、ここからは色んな謎の回収が始まっていくのかもしれません。無邪気な摘星が、そのままの笑顔を持ち続けられるよう願いつつ、残り半分をしっかり見守っていきたいですね。
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