中国ドラマ-晩媚と影-あらすじ-10話-11話-12話-の画像つきキャスト情報をネタばれありで!
キャスト情報など、最終回までの感想を全話配信します。
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クルミットです♪
前回、晩媚は二つ目の任務で韓修を殺すことになりましたが、別の面から韓修の思いに触れたことで、さらに殺しへの恐れが深まり、姽婳城からの脱出を試みました。しかし長安のために戻ることになり、またそのことで偶然に若様を助けることになり、晩媚の姽婳城での立ち位置は「若様寄り」ということになり、姹蘿からの当たりが一層厳しくなります。
今回は、若様との任務を通してさらに能力が開花していく晩媚ですが、長安と二人で出かけた新しい任務で、長安との距離が最も縮まった…と思ったところで、絶望のどん底に沈められてしまう事態に。晩媚、かなりのピンチに陥ります。少しずつ明かされていく過去、そして明かされるごとにさらに深まっていく謎。
まさかまさかの展開が続いていきますが、ハラハラしながら見守っていきましょう♪
【晩媚と影】(ネタバレあり)
10話「魂の救済」
李嗣源は南疆にある璇璣林に晩媚主従を伴ってきたが、母の思い出の地に近づいたことで、母・藍禾から「3年の間に血蓮教を根絶やしにできなければ、死んで母子の縁を切る」と言われたことの夢を見てうなされていた。
璇璣林は美しい場所だったが、晩媚たちは一向に任務の内容を知らされず、張り巡らされた糸の間を、糸につけた鈴を鳴らさず通り抜ける訓練を繰り返し行わされていた。しかし姽嫿城を離れて長安と一緒にいられることで、晩媚の気持ちはわずかでも安らいでいた。
3年って、短っ!藍禾は一体どういうつもりで息子に3年という期限を設けたのか…
晩媚は柘植でできた琴を置く台を見つけ、これは李嗣源の母・藍禾の琴ではと思い至る。軽い気持ちでつま弾いたところ、周囲の空気に異変が起こる。実は琴は、血蓮教の中枢である璇璣殿に入るための鍵になっており、開いているのは1日だけだという。晩媚は急いで中に入って任務を遂行しなければいけなくなる。
晩媚は李嗣源から任務の説明を受ける。任務の目的は、璇璣殿の中を守っている李嗣源の祖母・藍沁の持っている箱を持ってくることだった。藍沁は100年にひとりが選ばれて生ける屍に変えられて宝を守る役目に選ばれ、今も璇璣殿の奥に存在している。その変化を見守った藍禾は、18歳である男を愛してここを離れるまで、藍沁のために琴を弾き続けたのだという。晩媚は訓練がうまくいかないまま、天意に任せて璇璣殿の中に進むことに…
祖母にしろ母にしろ、若様の血筋は激しすぎですね。藍禾の愛したある男とは一体…
李嗣源は晩媚に銀蛇剣を与え、長安には番人たちの動きを封じるようにと命じる。月影は不安だと言うが、李嗣源が「晩媚の天賦の才に賭けた」と言うのを聞いて意気消沈する。
晩媚はなんとか藍沁の元まで到達するが、箱を手に取った時に藍沁の涙を見る。藍沁の叫びによって璇璣殿が崩れ始めたため、晩媚は李嗣源に彼女を助けたいと訴えるが、連れ出したとしても祖母は生きられないと言われてしまう。しかし藍沁の中に入った蠱虫の死骸を砕けば助かる望みがあるかもしれないと、李嗣源は藍沁を助けるが、藍沁が襲い掛かってきたため、晩媚は咄嗟に「この人は藍禾の息子よ」と叫んで、藍沁にひとの心を取り戻させる。藍禾の面影のある李嗣源に娘への愛を語った後、しかし藍沁は自らの命を絶つのだった…
我が子を置き去りにして人ならざる者になって閉じ込められるという、藍沁の悲しい人生は自ら望んだものではないのでしょうが、それをさせたのは一体誰だったのでしょう…
藍沁を葬った後、李嗣源は晩媚に「赤の他人なのになぜ助けた」と尋ねる。「哀れな人は目の前にいれば助けたいと思う、それが私の運命だから」と言い切る晩媚に、李嗣源は「まずは自分の命を守れ、次に周りの命を危険にさらさないことだ」と言う。李嗣源は晩媚の頑固さに苦笑しながらも、此度は助かったと礼を言う。
李嗣源はさらに、長安を馬車の中に呼び、姹蘿を狙うわけを尋ねる。長安の持つ剣は勾玉剣と斬り合ったのに小さな傷だけしかできていない。李嗣源は長安が正体を隠しているのではと追及する…
若様、晩媚にもっと言ってやって!長安の命を守るためにもっと慎重にならなきゃ…
11話「愛の誓い」
李嗣源は、長安の持っている剣から江南の謝家と関りがあると気付き、さらに謝家の男子が受け継ぐ心法・青芒訣を身に着けていたことから、長安が言うようなただの馬係ではないのではと問い詰める。しかし長安は、師匠の謝停雲に見込まれて教わっただけ、との答えを変えようとはしない。
一方、月影が晩媚のことで不機嫌そうなのを見て、李嗣源は「嫉妬はそなたらしくない」とたしなめるが、実は月影は晩媚の体内に九命があることをひとりで抱え込んでいた。晩媚の心臓の血で助かることを李嗣源にどうしても言い出せない…
師匠が単に長安の素質を見込んだくらいでは、長安が大事な心法を伝授した説明にはならないですよね。馬係に謝の姓を名乗らせたことといい、出自に謎が多いですね~
晩媚は李嗣源からもらった銀蛇剣の稽古をしたいが、天殺になる前は堂々とはできないため、長安に人気のいない場所を教えてもらう。舞うように稽古しながら、晩媚は長安に「私が初恋?」「恋したことは?」と問うが、長安は戸惑うばかりで答えない。「今後好きなのは私だけだと誓って」という問いに、ようやく長安は「とうに誓った」と言う…
この、言いたいけど言えない長安の唇のひくつき感がいいですね!ここ名場面です!
月影は依然九命について言い出せなかったが、李嗣源は月影の悩んでいることを見抜いていた。問い詰められた月影は、九命が晩媚の中にあると曖昧に答える。絶命する前に心臓を取り出すしかないと聞いて、李嗣源は晩媚を彼岸殿に呼び出し、術で眠らせると九命を取り出そうとするが、李嗣源の脳裏に今までの晩媚の姿が浮かび、迷いが生じる。そこに長安が慌てて駆けつけ、晩媚が受けている罰を引き受けると申し出る。しかし李嗣源は晩媚に心法を授けただけだと言い、二人を追い出す。月影は密かに李嗣源の迷いを見ていたが、李嗣源はまずは九命の効力を発揮させてから、次に晩媚が任務をしくじった時に奪うように、と月影に命じるのだった。
月影以外には冷酷だった若様に、明らかな変化が…そしてその変化を常にそばにいる月影は、敏感に感じ取っているわけで、月影にとってはかなりつらいことになって…
晩媚は再び聴竹院から「摘星楼の女将・阮娘は六月に没する」という新しい任務を授けられる。摘星楼は実は越太傅の張宝組織の隠れ蓑で、晩媚と長安は恐妻の夫婦に扮して潜入することに。晩媚は長安と二人の任務がうれしくてのんびりしようとしていたが、すでに姹蘿が越太傅のところに阮娘暗殺の情報が伝わっていた。手練れぞろいの摘星楼の上に、越太傅が加勢をよこそうとしているという。晩媚はそうとは知らず、酔って長安に「私のほかに綺麗と思った人は」と問い詰める。長安は謝家の令嬢の話をしたせいで晩媚は焼餅を…
対象:摘星楼主・阮娘 25歳
目的:血蓮教の分布図
難易度:★★★
二人だけの任務で姽婳城を離れると、晩媚はいきいき楽しそうです。こういう時に二人だけで逃げてしまえばいいのに。でも逃げたらとことん追い詰められるだけなんですよね~
12話「砕け散った心」
朝餉のために食堂に降りてきた二人だが、唐突に上から腰掛が降ってきて長安にぶつかる。使用人が唐門派のお嬢様を怒らせて暴れたらしい。その騒ぎで二人はあたりの様子を観察し、急に警備が厳重になったことで姽婳城から情報が漏れたのではと考える。ただし姽婳城と摘星楼の間の情報のやり取りは、月影が中間で書き換えて工作していた。
晩媚たちはどうしたら機密を阮娘に取り出させるかを悩み、越太傅が晋王に捕まったという噂を、彼らの連絡手段で伝えるということを考える。
長安が机にぶつかったのを見て、彼は意外とどんくさい!と思ったら、あれはわざとなんですね。サッと避けて見せたら長安に武芸の心得があるのがバレてしまうということで
摘星楼の番頭は、傘を持っていたことで唐門派のお嬢様を疑って怒らせたため、阮娘に叱られていた。番頭は調べるうちに晩媚が武芸の使い手だと気付き、二人が鶴鳴茶荘に向かったと聞いて慌てて後を追う。その頃晩媚と長安は茶荘の主人が殺されたように工作し、阮娘たちの連絡手段を発見するが、そこに追手が到着して長安が捕まってしまう。晩媚はそれを見送ることしかできない…
あれこれ工作したのに、晩媚が調子に乗って机を斬ったので手練れとバレるという…
長安は牢で拷問を受けるが、阮娘に会わせてくれと要求する。阮娘のもとには長安が作った「越太傅が捕まった」という密書が届き、動揺した阮娘は伝書鳩で越太傅の無事を問う。
晩媚は長安を助けに牢にやってくるが、長安は嘘の自白をして越太傅失脚の噂を流すから、警備が手薄になった今のうちに楼の9階の阮娘の部屋に入り込むように言う。
そこに阮娘が長安の元にやってきたため、長安は計画通りの自白をしてみせるが、阮娘の声に聞き覚えがあって長安は激しく動揺するのだった。
長安との接点のせいで、阮娘の顔をなかなか映さなかった?かなり勿体ぶりましたよね
越太傅は周辺で自分を封じるような動きが起こって不信感を抱いていた。阮娘からも無事を確認する密書が届いたため、確認するために摘星楼へ行くことに。
焦った阮娘は、機密文書を取り出して燃やし始めるが、それを晩媚が阻止し、分布図を手にする。そこに牢から脱出してきた長安が9階へ到達するが、晩媚が阮娘を殺そうとした瞬間、長安が助けたのは晩媚ではなく阮娘だった。晩媚は9階から落下し、水中に沈んでいく…
長安が咄嗟に阮娘を助けるのはまだしも、そこで晩媚を見捨てるのはダメでしょー!
阮娘は自分の部屋に長安を隠す。そして阮娘の元にやってきた越太傅の兵が晩媚を捜索して捕獲するが、晩媚は分布図を持っていなかった。しかし晋王の急な呼び出しがあり、越太傅はそのまま晩媚を連れて都に戻ることに。
姹蘿は晩媚の失敗の報告にほくそ笑むが、まだその情報を知らない李嗣源は突然の発作に苦しみ、何か胸騒ぎを感じていた。そこに越太傅から急ぎで呼び出される。
地下牢の晩媚は、長安の過去の言葉を思い出しながら、絶望で涙が止まらない…
若様は晩媚の異変を体調で感じるように?晩媚相手じゃ若様の身がもたない気がする…
897年、刀鍛冶の名匠・謝停雲は、姹蘿に一族を皆殺しにされた。生き残ったのは娘の謝瑩と馬係の謝歓だけで、二人は一族を埋葬し、敵討ちの道を歩むことに。その後別行動をとるようになり、謝瑩が阮娘に、謝歓が長安となって摘星楼で再会することに…
越太傅は晩媚から分布図を見つけられずにいたが、晩媚はひそかに隠し持っていた。そして越太傅の前に引き出された晩媚は直々の尋問を受けることになるが、そこに越太傅が招いた来客が…
多分来客は若様なのでしょうが、乳母スープ的な展開はやめてほしいなと思います…
10~12話の感想
謝停雲が一家惨殺の憂き目にあった897年というのは、まだ唐という国家がかろうじて最後の形をとどめていた時期です。とはいってもすでに崩壊を止めるような秩序は存在していませんでした。唐のラストエンペラー・哀帝を擁立した朱全忠は、906年に哀帝の兄弟をすべて殺害し、翌907年には禅譲を迫って唐を崩壊させ、さらに哀帝をも殺害しています。唐の最後はまさに陰惨にして混乱の時代でした。そのさなか、姽婳城に一族を殺され謝家の生き残りとなった二人は、当時何歳であったのか、そしてなぜ別れることになったのかは今後語られるのかもしれませんが、残された二人が復讐を誓って強い絆で結ばれたのは想像に難くありません。
でも長安がおそらく復讐を抱き続ける日々に疲れを感じ始めた頃、晩媚の天真爛漫さに触れて、今までにない感情に動かされたのは仕方のないことだと思うのです…ですが…
あのタイミングで阮娘を守るのはないですよね~…
長安にとっては阮娘が「宿命の人」だということを、一瞬にして思い知らされてしまった絶望の晩媚は、これから始まる越太傅のえげつない拷問に耐えられるのでしょうか。
ところで897年にすでに姹蘿は姽婳城の城主として謝家を惨殺していたということは、姹蘿の君臨は結構長いのですね。藍沁のところから藍禾が去った18歳が何年で、そこから姽婳城に君臨したのが、若様を産んだのが、それぞれどういう時系列になっているのか、年表にできるくらいちゃんと整理できるといいのですが…
ちらちらと名前が出て来る「血蓮教」というのが、藍沁をあんな風にしたのでしょうか。そしてスパイものとかに出て来るレーザー防犯装置みたいな糸の迷路装置が出てきましたが、ああいうのって作る人はちゃんと設計して張り巡らしているのか、それとも適当なのでしょうか。意外と適当な方が難易度高くなるのでは、という気がします。
あの糸の装置で言うと、もうリンリン鈴鳴りっぱなし状態になっている晩媚と長安は、この先どうなってしまうのでしょう。任務失敗したということで姽婳城にはもう帰れないのでしょうか、長安を再び影として迎え入れることはできなさそうですし…こんな序盤で大波乱になってしまって大丈夫なのか、かなり心配な展開です。個人的には月影があまりにかわいそうで、最後に彼女だけは幸せをつかんでほしいなぁと思うのですが、無理かな…
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