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クルミットです♪
今回紹介するドラマは『海棠が色付く頃に』です。
顧海棠役のリー・イートン(李一桐)は、「射鵰英雄伝 レジェンド・オブ・ヒーロー」のヒロインからブレイクし、その後「晩媚と影~紅きロマンス~」の晩媚役、「剣王朝~乱世に舞う雪~」の浅雪役などで人気が高まり、いまやトップ女優の仲間入りを果たしています。
朗月軒のダン・ルン(鄧倫)は、本作以外では、「楚喬伝~いばらに咲く花~」で南梁の太子・蕭策役や、ディリラバ主演の「スウィート・ドリームズ~一千零一夜」でツンデレCEOボー・ハイ役、「霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~」では火神・旭鳳役、「私だけのスーパースター~Mr.Fighting~」では売れない俳優・ハオ・ゾーユー役など、シリアスからコメディに至るまで幅広く演じ分ける実力派です。歌手としても活躍しており、本作のエンディング曲「等愛」でも男声パートを歌っています。
朗月軒の兄・朗月明役のイン・ハオミン(應昊茗)は、「古剣奇譚~久遠の愛~」では屠蘇の才能を妬む陵端役や、「独孤伽羅~皇后の願い~」でヒロインの伽羅を思う宇文邕役など、どこか屈折した役柄で印象を残す俳優です。
ここでは『海棠が色付く頃に』のあらすじやネタバレ感想、見どころ、最後の結末、といった話題を紹介していきます!最後まで楽しみましょうね~♪
海棠が色付く頃に あらすじ
10年前に失踪した美容師の父の行方を捜すため、母と弟と共に昆楊の街へやってきた顧海棠は、化粧師として一流の腕前の持ち主。彼女は、化粧品産業で賑わう昆楊の中で最大の化粧品店・朗里春を営む朗家の御曹司・朗月軒と出会い、反発しながらも朗月軒の優しさに触れ、朗里春で働くことに。やがて朗家に「化粧鬼」という化け物が出るという噂を聞いた顧海棠は、父の手がかりを求めて朗家に近づくが、次第に昆楊の中で蠢く陰謀や、朗家の秘密に巻き込まれていく…
「海棠が色付く頃に-各話あらすじ」はこちらから
ご覧になりたい話数を押していただけると各話の詳しいあらすじが表示されます。
中華民国時代のドラマの日本上陸が、このところ増えてきています。清朝が終わった後の中華民国時代を舞台にした作品は、西欧文化の流入でモダンな折衷文化に彩られています。しかし清朝時代の古い価値観は簡単には変わらず、新旧の価値観の衝突がドラマに複雑な展開をもたらし、古装と現代の中間という独特の味わいが感じられます。
本作では主人公の顧海棠と朗月軒ををめぐる複雑な恋物語を縦糸に、顧海棠の父の行方や、昆楊の化粧品産業の覇権争い、朗家の骨肉の争いなどが絡み合って、濃厚な人間ドラマを形成しています。ストーリーの奥深さと豪華キャストなどから幅広い年代の支持を集め、配信開始24時間以内で視聴回数2億回越えを記録したというから驚きです。監督のホー・シューペイは「独孤伽羅~皇后の願い~」を手掛けた方で、クセの強い人物を絡めたあっと驚く展開が期待できそうです。
また、「瓔珞(エイラク)~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」で衣装を担当したドリス・ソン(宋曉濤)がスタイリストを担当しており、衣装だけではなく装飾品や、女工たちのちょっとした髪留めなどにまで、細かいところに意匠がこらされています。清朝の名残を残す親世代の服装や髪型と、西欧文化に傾倒した若い世代の洋装の対比も面白いです。
また服装だけでなく、部屋の内装にもキャラクター各自の個性が表現されています。朗月軒の部屋や、龍家の令嬢・龍莫嫿の部屋などは、清朝風と洋風家具がコラボしていて目を引きますよ!ぜひ各部屋の違いをチェックしてみてください。
海棠が色付く頃に 評価・レビュー
中国ドラマ「海棠が色付く頃に」の評価レビュー&感想です。
ストーリーの良し悪し、出演者の演技力、物語の展開、脚本の面白さなどを総合的に評価しています。
もちろん、レビュー&感想の中にも作品に関するネタバレがありますのでご注意ください♪
↓ネタバレ防止のため感想は非表示にしてあります!↓
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中華民国時代は、辮髪から洋髪に、そして洋装に切り替わった時代なので、なんとなく日本の明治維新での文明開化を彷彿とさせるような時代のうねりを感じさせられます。海外留学経験のある月軒をはじめ、莫嫿などの若くて流行に貪欲な世代が洋風文化を積極的に取り入れている様が、衣装や小道具の端々にまで演出されていて、毎回それを眺めているのが楽しみでした。洋風文化の台頭の一方、日常に残る清朝文化の優美さも目を引き、当時のファッションを忠実に再現したようなリアリティが感じられました。
その雑多な文化の混在を感じさせるのが、毎話必ず出てくる「街の雑踏」の風景でした。様々な服装の老若男女がそれぞれの生活感を醸し出しているのを、俯瞰で見下ろす昆楊の風景は、いうなればエキストラの物量の多さと細かさ。中国の今の制作力をさらっと見せつけるかのような、こだわりと手の抜かなさ加減が遺憾なく発揮されていたと思います。
街や衣装の美しさを背景に、文化は洋風化されても、人と人との関りはなかなか近代化されず、ことに結婚に関しては前時代的な、個人の意思を無視したやり方がまかり通っていたことがこのドラマの不幸の根源だったように思われます。人間の弱さが引き起こす闇がこれでもかと描かれていて、それに負けない思いの強さが海棠と月軒によって貫かれたことが救いとなっていました。
実のところ、海棠と月軒の優等生な愛情物語よりも、闇に落ちてそこで泥にまみれる月明のジタバタの方が面白く、裏主人公として彼を見守る方が面白かったかもしれません。施済周や妙蘭、月明などの闇を抱えたキャラクターたちが、場面の終わりにそっと見せる表情の動きを見るたび、「きたきたきた~!」というトキメキを感じずにはいられませんでした。おそらく演じている方も「悪」を楽しんでおられたのではないかと思います♪
ドラマの中では語られなかったけれど実は施済周によって消されたのではないかという人物がいました。華吉利です!中国を愛し、中国の文化に精通し、中国の名前まで持ってしまった彼ですが、月軒と取引をしようと昆楊を訪れる途中で、顧客と共に姿を消してしまいました。義理堅い彼が約束を破るとは考えにくく、おそらく施済周の手の者によって消されてしまったのではないでしょうか。施済周に大金をもらって昆楊にはもう来ないことにして、その後も中国のどこかでしぶとく商いをしていて、行き先で妙蘭と出会う、みたいな結末でもいいから、あの気のいい青年実業家には生きていてほしかったのですが。
端役の人々までクセ強めで、昼メロ風に濃厚なドロドロだったので、終幕はもっと悲惨な展開を覚悟していましたが、過去が暴露された上で、人々がちゃんと前を向いて進んでいくというスッキリとした終わり方でホッとしました。愛憎劇は舞台となる時代が変わっても不変で、混迷の度合いが深ければ深いほど面白さが増すのですね。ドロドロ好きな方にはたまらない作品だったのではないかと思います。
海棠が色付く頃に キャスト・登場人物
中国ドラマ『海棠が色付く頃に』のキャスト&主な登場人物一覧です。
主人公(ヒロイン)から脇役まで、登場人物の詳細をリストでご紹介します!。
主演俳優・女優および共演者情報など、出演者プロフィールが一目でわかります。
顧海棠役・李一桐(リー・イートン)
10年前に失踪した父を探すため、家族を支えつつも、父譲りの化粧師としての才能を開花させていくヒロイン・顧海棠。化粧を施す時の海棠の表情の美しさは惹かれずにはいられません。リー・イートンの笑顔や涙ひとつひとつに海棠の魅力が溢れていました。
リー・イートンは「射鵰英雄伝 レジェンド・オブ・ヒーロー」のヒロインからブレイクし、その後「晩媚と影~紅きロマンス~」の晩媚役、「剣王朝~乱世に舞う雪~」の浅雪役などで人気が高まり、いまやトップ女優の仲間入りを果たしています。シュー・カイとの共演作「驪歌行」が豪華キャストで評判で日本上陸が待たれますが、それ以外にも次回作が目白押しです。
朗月軒役・鄧倫(ダン・ルン)
朗里春の御曹司でプレイボーイとして名を馳せる朗月軒ですが、海棠との出会いと裏切りで大きく人生が転換します。複雑な家庭環境に育ちながら、家族をつなぐ鎹として振舞い、一途に海棠を愛し抜く月軒を、ダン・ルンは持ち前の演技力で繊細に演じています。
ダン・ルンは「楚喬伝~いばらに咲く花~」で南梁の太子・蕭策役や、ディリラバ主演の「スウィート・ドリームズ~一千零一夜」でツンデレCEOボー・ハイ役、「霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~」では火神・旭鳳役、「私だけのスーパースター~Mr.Fighting~」では売れない俳優・ハオ・ゾーユー役など、シリアスからコメディに至るまで幅広く演じ分ける実力派です。歌手としても活躍しており、本作のエンディング曲「等愛」でも男声パートを歌っています。
朗月明役・應昊茗(イン・ハオミン)
幼い頃の火事で顔に傷跡を負った、朗家の長男・朗月明は、店の評判のためその存在を伏せられていましたが、海棠を見初めたことで、月明だけでなく朗家の運命を変えていくことに。承認欲求から生じた歪みと執着というキャラクターは、イン・ハオミンの演技の得意分野で、月明が抱く闇が肥大していく様子を巧みに表現していました。
イン・ハオミンは「古剣奇譚~久遠の愛~」では屠蘇の才能を妬む陵端役や、「四大名捕~都に舞う侠の花~」のチンガ国の王子・モルチ役、「独孤伽羅~皇后の願い~」でヒロインの伽羅を思う宇文邕役など、どこか屈折した役柄で印象を残しています。
龍莫嫿役・張雅卓(チャン・ヤージュオ)
チャン・ヤージゥオは、ディリラバなど美女が多いことで有名な新疆ウイグル自治区出身で、納得の美貌です。その美貌とスタイルが莫嫿のモデルの場面に活かされ、民国時代の洋風ファッションの抜群の着こなしが画面に映えていました。まだ出演作は少ないですが、「玄門大師」では朗斯年役のアレックス・フォンと共演しています。アイドルオーディション番組「創造営2020」に出場するなど歌唱力も高く、今後の活躍が楽しみです。
朗斯年役・方中信(アレックス・フォン)
朗里春の伝統である誠実な商いを貫きつつ、息子たちにその精神を伝えようと心を砕く朗斯年ですが、過去の自分の過ちに苦悩する名家の当主の姿を、ベテランのアレックス・フォンが存在感たっぷりに表現しています。
アレックス・フォンは、80年代から香港映画界で「カンフー・ジャングル」「三国志英傑伝 関羽」「風雲 ストームライダーズ」など多くの作品に出演してきましたが、ドラマでは「ミーユエ 王朝を照らす月」での秦の恵文王・嬴駟役の印象が強烈に残っています。現在はアンディ・ラウとトニー・レオン主演で話題の超大作映画「金手指」での主要キャストとしての出演が決定しているようなので楽しみですね。
施済周役・黃文豪(ウォン・マンフウ)
朗家を恨みながら罪を重ね、ひたすら復讐のために策を弄す男・施済周を、ウォン・マンフウがクセ強めに、情けなさを感じさせる演技で魅せてくれています。
ウォン・マンフウは、88年版「射鵰英雄伝:華山論剣」で主人公の郭靖役を演じてブレイク。「独孤伽羅~皇后の願い~」ではヒロイン伽羅の父・独孤信役、「侠客探偵 簡不知」の簡不知の父・簡尽歓、「宮廷の泪・山河の恋」の玉児の父・寨桑などで、主人公を見守る良き父親役を好演する一方、本作や「傾城の雪」の杭敬亭役のようなクセのある悪役でも存在感を発揮しています。その他「四大名捕 ~都に舞う侠の花~」の諸葛正我役など、出演作多数です。
海棠が色付く頃に 基本情報
配信局: 愛奇藝台灣站、芒果TV
原題 : 「海棠经雨胭脂透」
中国放送開始日: 2019年10月24日
話数 : 全52話
脚本 : チェン・リー、スー・イーティン
監督 : ホー・シューペイ(「独孤伽羅~皇后の願い~」)
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