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クルミットです♪
承鄞が亡き顧淑妃の玉佩を持っていることに気付いた張玫娘に、承鄞は実母の死因について皇帝に訴えるという話を仕掛け、追い詰められた張玫娘は承鄞の暗殺により保身を図ろうとしますが、実行犯である容霜がアドゥに目撃されてしまいます。
ここまで承鄞がひとつの目標としてきた養母・張玫娘への復讐が、今回とうとう果たされることになります。命がけの勝負に出たことで、承鄞の周囲が大きく変化することになりますが、小楓との関係も動きを見せそうですよ。二人の心は近づくのかそれとも…?
【東宮】(ネタバレあり)
第43話「母との決別」
徐々に回復してきたアドゥに、大理寺の汪束が暗殺事件の調査に訪れ、アドゥは刺客が容霜だったと文字で証言する。承鄞はいまだに目を覚まさず、小楓が渡した金創薬は「薬効が強すぎる」とのことで侍医は使っていなかったため、小楓は自分が責任を取るからと使わせる。
ここツッコむ所ではないのでしょうが、アドゥはいつ豊朝の文字を覚えたのかな…
容霜は大理寺で取り調べられ、黒幕の存在を問いただされても一貫して否定する。張玫娘も皇帝に泣いて訴えるが聞き入れられず、謹慎を命じられる。高右相はこの事態に張玫娘を不要なコマとして見捨て、関わらないことにする。
如意の妊娠があったから、皇后はいまや高家にとっていない方がいい存在なのですよね
弱った承鄞の体には金創薬は耐えられず、侍医はなすすべがないと匙を投げる。小楓は「死ぬ時は私も一緒」だと、承鄞が一番会いたいはずの瑟瑟を承鄞のもとへ連れ出す。小楓は枕元で承鄞を好きになっていたと告白する。語りかけるうちに承鄞は意識を回復する…
さて、承鄞は小楓の話のどこあたりから意識が戻っていたのでしょうか♪
意識が戻った承鄞は、皇帝に玉佩を見せ、明遠が遺言で「実母を殺めたのは皇后」だと言ったことを話す。そこで皇帝は容霜の尋問に立ち会うが、容霜は自分が殺したかったのは小楓だと頑なに張玫娘を庇うが、承鄞が目覚めたと聞いて青ざめる。
久々の皇帝の直接尋問ですが、今回はさすがに無理やり結論出さないようですね
皇帝は張玫娘に顧淑妃のことを問いただす。必死の無実の訴えのかいもなく廃妃の詔勅が下され、清寧宮は封鎖され生涯の禁足となる。その夜承鄞は清寧宮を訪ね、父帝の心をつなぎとめる道具にされてきた恨みをぶつける。承鄞は決別の礼をして母子の縁を絶つ。張玫娘は自死し、皇帝は顧淑妃との思い出の拾翠殿を訪れる…
張玫娘はもっと粘るのかと思ったのですが、意外に早い退場でした。お疲れ様です…
承鄞が東宮に閉じこもり、時恩は小楓に相談するが、「今はひとりにしてあげよう」と言われ、時恩は小楓が皇太子の最大の理解者だと感じる。幽閉が解かれた瑟瑟は、何も知らず早速承鄞に会いに行くが、承鄞は瑟瑟の喜びに共感できない。
承鄞は瑟瑟に冷めたのでしょうか?小楓は皇太子妃としての貫禄が出てきましたね
第44話「宮中からの脱出」
承鄞はアドゥに恩人だと礼を言い、二人は僅かながら和解する。しかし小楓は承鄞に素直になれず、話を逸らすばかり。承鄞は耳元で小楓が言ったことをすべて覚えているのに、なぜ避けるのかと迫るが、小楓は「自分が求める唯一無二の愛は承鄞には無理」と突き放す。
やっぱり承鄞は小楓の枕元での言葉を全部覚えていましたね♪
太皇太后は小楓と瑟瑟を呼び、「今後はお互いに助け合って皇太子を支えるように」と言い含める。太皇太后は珞熙の婚礼について、小楓が恵貴妃と協力して執り行うようにと命じる。
珞熙と裴照の婚礼当日、永寧と小楓は婚礼の行列を見送り、愛する人に嫁いだ珞熙の幸せを願う。ミロもまた、裴照を思ってひとり舞っていた…
永寧は誰にも嫁がないで気楽なのかと思ったら、和親要員だったりするのかな…
小楓は緒宝林と仲良くしようと、お菓子を持って訪ねる。緒宝林は「私は皇后の駒だ」と打ち明け、もう心は皇宮にないと言う。小楓の動きを聞いた瑟瑟は、小楓が自分をのけ者にするつもりだと怒る。承鄞は緒宝林に張参の死を知らせ、折を見て宮中から逃がすと約束する。
小楓は裏表なくみんなと仲良くしようとするのに、瑟瑟はまず敵を作るのですよね~
緒宝林が桃木符を隠して瑟瑟を呪詛したことが発覚し、皇后不在のため承鄞に判断を仰ぐことに。承鄞は東宮内で内密に収めようとするが、小楓は緒宝林の潔白を証明するため、真相を明らかにすべきだと主張する。承鄞は緒宝林の仕業と決めつけて庶人に降格し、小楓にも半月の禁足を命じる。小楓は承鄞と分かり合えたと思ったのが勘違いだったと激怒する。
これは承鄞が緒宝林を逃がすための策略?さすがに呪詛はいくらなんでもないかな
承鄞は裴照が小楓を心配することを邪推しつつ、今回の件が瑟瑟の所業だと気付いていた。すでに瑟瑟への愛はなくなっていたが、夫としての責任があると感じており、こんなことはやめさせなければと考えていた。
うわ!瑟瑟への愛はないと断言しましたよ!瑟瑟の唯一の命綱が切れたことに…
鳴玉坊の女将が孫二という男に「明月の幼い頃の衣」を売り渡すが、それは柴牧が金を握らせた女将に渡した物だった。孫二は高家の手のもので、高右相は衣の中の血書から、明月が陳征の娘だと気付き、復讐のために皇帝に近づいたのではないかと考える。承鄞は高右相が明月を消そうとするのではと考え、柴牧にそれを利用した暗殺の芝居を提案する。
わざわざ高家に知らせて明月の危険度をあげてどうするのかと思ったら、暗殺~?
緒宝林は自害し、その話を聞いた瑟瑟は「殺すつもりはなかった」と衝撃を受ける。小楓は自害の知らせを聞き憤るが、実は自害は承鄞の策で、緒宝林は時恩に見送られ宮中から逃がされていた。緒宝林はかつて小楓と交換した手巾に刺しゅうを施し、時恩に託す。
緒宝林が幸せな再出発を送れることを祈ります…
柴牧は顧剣を連れて顧如晦の墓に詣で、復讐を誓う。柴牧と承鄞は鳴玉坊において皇帝暗殺の芝居を計画していたが、皇帝と共に明月が襲われることに柴牧はためらいを感じる。計画の刺客には顧剣の腕が必要だが、顧剣は計画に反発を感じる。そして明月を逃がそうとするものの、明月は計画に参加したいと言い張る。
顧如晦の墓は、一国の将軍だった人なのに国賊だから墓碑もないままなのですね
承鄞は緒宝林の手巾を小楓に見せ、自害を装って緒宝林を宮中から出したと打ち明け、呪詛のでっちあげは瑟瑟の仕業だと知っているが、自分に任せてくれと言う。承鄞から鳴玉坊に連れていくなら白眼狼の牙の首飾りを返すと言われ、小楓は渋々承諾する。
そういやまだ首飾り返してなかったのですか!承鄞は何か月温存していたのでしょう
小楓は承鄞を連れて鳴玉坊に出かける。明月に馴染みの客がついたと聞いて、小楓は興味を示し座敷に押し掛けると、その客は皇帝だった。場は凍り付くが、小楓の率直さと明月の本心に皇帝の心はほぐれる。承鄞と小楓は喧嘩になるが、承鄞は小楓を担いで黙らせる…
恐れていた気まずい展開に♪ でも意外といい話にごまかしきった感じですよね!
第45話「さらわれた皇太子妃」
夜空に打ち上げられた花火の美しさに、小楓と承鄞は喧嘩も忘れて見とれる。同様に皇帝も明月と見る花火に喜びを感じていた。
一緒に見る人への想いが、花火の美しさを気付かせるのですね
顧剣は暗殺計画のために控えていたが、小楓と承鄞が微笑みあう様子に動揺しながらも、計画通りに皇帝を襲い、明月が皇帝を庇って刺される。兵に取り囲まれた顧剣は皇帝を人質に取り、計画通り承鄞が人質になろうと提案するが、小楓が人質になると申し出て、計画を変えて顧剣は小楓を連れ去る。皇帝は深手を負った明月を宮殿へと連れ帰る。
承鄞がなるはずだった人質に小楓がなったことで、計画が台無しになるのでは?
皇帝はずっと明月に付き添い、治さなければ太医を全員処刑すると命じる。明月の存在は如意の耳にも入り、焦りを押し殺す。皇帝は謝罪する承鄞をねぎらった上で小楓の勇敢さも称える。そこに急報を聞いて駆け付けた高右相だが、皇帝は刺客の捜査を承鄞に任せる。
この暗殺を仕組んだのが息子だとは知らず、これまでになく優しい皇帝が悲しいです
承鄞は顧剣が小楓を連れ去ったことで柴牧に怒鳴り込むが、柴牧は内心明月の無事の方が気になる。計画通り皇帝の疑念は高右相に向いていたが、承鄞は「顧剣が1日のうちに小楓を連れて帰らなければ敵とみなす」という。
承鄞はその痛すぎる深い情を、もっと早いうちに小楓本人に伝えていれば、ねぇ…
顧剣は小楓に気付かれないように顔を隠していたが、小楓が攻撃しようとしたため池に投げ入れてしまい、溺れそうになった小楓を助け出す。一方、小楓が心配で乗り込んだアドゥに、承鄞は「小楓と顧剣はどういう関係だか教えてくれ」と尋ねる。
小楓は溺れても、顧剣が助ける分には記憶が発動しないのですね
高家では独自に刺客の捜索を行っていたが、全く進展がなかった。高右相は今回の一件そのものが妙だと感じていたが、承鄞のことを所詮は籠の鳥と見くびる。小楓の行方が分からず落胆して帰宅した裴照に、珞熙は優しく接するが、夫婦仲はぎこちないままだった。永娘も小楓の無事を必死に祈るしかできず、それぞれがつらい夜を送る。
一方、瑟瑟は承鄞を訪ねるが、時恩に止められ冷ややかに扱われる。
裴照の新婚生活、うまくいってなさそうです。でももともとそういう人だから…
小楓は溺れて気を失って以来、意識を失っていた。顧剣は小楓が死ぬ覚悟で承鄞のことを案じたことから、記憶を取り戻したのではと思いながらずっとそばに寄り添っていた。目覚めた小楓は刺客が顧剣だったと知って、皇帝暗殺のために自分を利用したと激怒し、顧剣が隠していることを話すように詰め寄る。その頃嫉妬がおさまらない承鄞も、小楓と顧剣の関係を教えるよう柴牧に迫る。
承鄞と顧剣の相互不信感が爆発寸前ですね。二人が協力すること自体が無理なのに…
顧剣は承鄞が小楓を傷つける信用に値しない男だと説明するため、鳴り矢を取り出し、小楓の西州の記憶を引き出そうとするが、小楓の中で記憶が混乱して倒れてしまう。
一方、皇帝のつききりの看病が功を奏し、明月は回復に向かっていた。皇帝は治療だけでなく、明月を妃とするため宮中に連れてきたのだと言う。
ドサクサにまぎれて明月を宮中に連れていくとか、陛下実は狙っていませんでしたか?
孫二から鳴玉坊での話を聞いた高右相は、明月は自分の素性を知らないのではないかと考え、皇帝に飽きられた時に始末することに。しかし警戒はゆるめず、如意にも軽んじて手を出したりしないようにと釘をさすのだった。
柴牧は周到に手を打ったのですね。高右相と柴牧の策士対決はどうなっていくのやら
43~45話の感想
再び元宵節が巡ってきました。前回の元宵節は27話でしたが、あれから1年経って随分状況が変わってしまいました。1年前は承鄞が皇太子になったばかりで、小楓は結婚相手になるかもしれない承鄞に少しだけ好感を持っていたような感じでしたが、今は複雑な愛憎がないまぜになっているようです。
今回はやはり張玫娘の退場が大きなポイントでしょうか。
張玫娘の失敗は「容霜を使った事」に尽きると思います。これが今までだと、高右相に頼んで資格を遣わしてもらうことも可能だったのでしょうが、高家との離間の計が成功し、今すぐ承鄞を阻止するには容霜を使うしか手がなかった、という、承鄞の体を張った追い詰め勝ちということになるでしょうか。
彼女も高家に利用されるだけされて、使えないとなるとあっさり見捨てられ、とどめを刺したのは大事に育ててきた息子だという哀れな人生で、愛しても愛されず、罪を重ねなければ生き残れず、皇宮という場所で頂点を極めながらも幸せになれないのは悲しすぎますね。
同様に、自らの策謀でとうとう承鄞の寵愛を失ってしまった瑟瑟ですが、髪型とか衣装の感じが和風な感じというか、小楓と並ぶとなんだか違和感があります。瑟瑟は、一途に愛だけを信じていればこんな事態にはなっていないのに、自分から色々と仕掛けずにはいられないのは、東宮に棲むマモノのせいでしょうか。小楓を陥れるつもりが自分の足元に墓穴を掘り、結局小楓と承鄞を近づけてしまっているような…
それでも小楓と承鄞の間には顧剣の影がちらつくわけで、そう簡単には小楓と承鄞の愛情が育まれる事態にはならないと思います。復讐と愛が進んでいけばいくほど、承鄞は過去に犯した罪のツケを払う羽目になりそうですよね。残り10話となり、そろそろ記憶の件に踏み込んだ展開になってくるのではないでしょうか。まだまだ結末が読めませんが、どうか裴照にだけは幸せになって欲しいものです♪
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