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クルミットです♪
成人の儀を迎えた王儇を巡って、二人の皇子との婚姻が取りざたされますが、王儇は意中の第三皇子・子澹しか頭になく、皇帝に婚姻の自由を認めさせます。しかし王皇后は王氏と謝氏の覇権争いのため、王儇は皇太子・子隆と婚姻させようと考えます。忽蘭に勝利した蕭綦は王爵を得ることとなり、皇帝は彼と謝氏の娘・宛如をめあわせることに…
これまで周囲の愛情に包まれて育ってきた王儇ですが、婚姻を巡る謀略により状況が一変、
自分の周りは愛情のない思惑まみれの環境だったことに気付いてしまいます。純粋な王儇の想いが、しかも親たちによって打ち砕かれていく様を見守っていきましょう。
【上陽賦(じょうようふ)】(ネタバレあり)
第4話「子隆の失敗」
蕭綦に豫章王の授与の宴が開かれ、建国以来馬姓以外の王位にそれぞれが複雑な思いを抱く中、子澹は蕭綦に灯籠祭の時の礼を述べる。一方皇太子・子隆は密かに華光殿に向かい、王儇も廖女官長にその華光殿に連れていかれる。蕭綦は慣れない宴から離れる。
蕭綦は酒が飲めない、というのは意外ですね。今後の伏線になるのでしょうか?
王儇は無人の華光殿を不審に思うが、中では子隆と宛如が密通しており、怯えて逃げ出す。子隆は炊かれた媚薬で宛如を王儇と思い込んで間違いを犯してしたのだ。子隆に追いかけられ王儇は木を登って逃げ出すが、塀から落ち、助けたのは子澹ではなく蕭綦だった。
人払いしたのになぜ宛如が?子隆が色々残念過ぎますね
華光殿には、皇后の使いを名乗る侍女が宛如を連れて行ったのだ。計画の失敗を知った王皇后は取り繕おうとするが、子隆が「相手は阿嫵のつもりだった」と失言したため、皇帝は激怒し事態を知る者すべての口を封じ、皇太子は廃太子の危機に。激怒した王藺は子隆を殴り、皇太子の座を守るため宛如と結婚するよう命じる。子隆は激怒した子澹にも殴り倒される。
失敗したからグーパンチ程度で済んだわけで…
王儇が衝撃で倒れたため、王家では子隆への怒りが収まらない。様子を見に来た桓宓に対し、王夙が冷たい態度をとったのを見て、長公主は夫婦仲を心配する。子澹に殴られ子隆が負傷したことで王皇后は激怒し、行動を起こそうと考える。
お綺麗な奥様ですが王夙は不仲のようですね、ここもまた政略結婚か何かの事情が?
蕭綦は助けた王儇のことが脳裏に浮かび、いつもと違うと宋懷恩に指摘される。蕭綦は屋敷内の高価なものを売り払い、軍事費にあてたため、邸内が閑散として部下たちを困惑させる。
無表情でわかりにくいですが、蕭綦はこの時点ですでに王儇に陥落していますね♪
皇帝・馬曜は心の憂さや悩みを誰にも打ち明けることができず、聞こえず話せない薬師を前にした時だけに本音を吐露していた。宛如を謝氏に嫁がせ王氏を牽制する計略が、子隆の過ちで水泡に帰し、馬曜は決断を迫られる…
皇帝が心を許せるのは謎の薬師だけですが、その人は本当に信用できるのでしょうか
王栩が華光殿から「迷香」という媚薬の灰を発見する。宛如を案内した侍女も姿を消し、王藺は今回の謀略で得をしたのは王氏でも謝氏でも皇帝でもないことに気付く。王氏を守るために皇帝に背く可能性を王藺が示唆したことを長公主は聞き、兄と夫の板挟みで苦しむ。
宛如を行かせたのは王藺かと思っていましたが、違うなら一体誰が?
翌朝王儇は、一晩中子澹が外で待っていたと聞いて喜ぶ。皇帝は謝淵に、宛如を太子妃とする救済策を持ち掛けるが、謝淵は収まらず、廃位と子澹の立太子を迫り、皇帝は了承する。皇帝と謝淵もまた、華光殿での一件に背後に蠢くものの存在を感じ取っていた。
王氏の策略でもなく、謝氏は被害者… 誰が得をする策なのでしょうか
子隆と宛如の婚姻を命じられた王皇后はこれまでの不満をぶちまけるが、皇帝は王皇后の想いを切り捨てる。王藺は皇帝と王皇后の破綻を実感し、自分の「切り札」に賭けることに。王儇は「宛如が太子妃になる」と聞かされ驚く。その頃、子澹は父帝に願い事を申し出る…
王藺が蕭綦に礼を言っておく、という何気ない会話にとんでもない含みを感じます
第5話「引き裂かれた恋」
皇太子と宛如の婚姻が成立すれば、子澹と自分は結婚しやすくなるが、王儇は宛如の不幸と引き換えにはできないと悩む。その頃、子澹は皇帝に王儇との婚姻の許しを懇願し、皇帝は来月婚姻の命を下すと約束する。
謝貴妃は寵愛され子澹は優秀、皇后と子隆は王氏である以外に有利な点がないですね~
王藺は蕭綦を訪ね、娘を助けた礼とともに、同盟を結ぶため蕭綦を婿として迎えたいと切り出される。蕭綦は皇都の思惑に巻き込まれないため、王藺の礼品を戦死兵の遺族に分ける。
蕭綦と王藺は全く方向性が相容れないのに、手を組むことができるのでしょうか?
王儇は宛如への罪悪感に苦しむが、宛如は「皇太子に嫁げば未来の皇后になれる」と悟っていた。その夜、子澹は王儇のために灯籠を飛ばすが、木を切り倒されたため二人は会えない。塀越しに皇帝の許しを得たことを聞いて、王儇は子澹との幸福を確信していた。
宛如も、一見幸福そうな王儇も、士族の娘たちの婚姻は本人の思うようにはなりませんね
宛如と皇太子・子隆の婚姻は急ぎ執り行われる。しかし皇帝は自分の崩御の際に皇子と大臣が棺の傍らで喜んでいる夢に怯える。己の過ちに萎れた子隆は、宛如に別々に寝ることを提案するが、宛如は過去を忘れ夫として受け入れることに。
万が一媚薬計画が成功していたら、王儇が子隆を一生許すことはないだろうと思うので、皇后は面白くないかもしれませんが、結果的に宛如でよかったのかもしれません…
第二皇子・馬子律は、桓公(王叔の妻・桓宓の父)と郊外の邸宅で密会していた。子澹の襲撃、顧太傅の死、そして縁談の破談をめぐる謝氏と王氏の対立、それらのすべての黒幕は、実は子律だったのだ。子律はしばらく桓公と共に、混乱を高みの見物するつもりだった。
意外な黒幕登場!母の身分の低い第二皇子の野心を煽る協力者が桓宓の父??
王藺と王栩は宮中に謀略の仕掛けを終え「今夜誰が死ぬのか」とつぶやく。実は皇帝に丹薬を処方していた聾唖の薬師は王藺の間者だった。王栩が皇都に兵を配置する中、王藺は子隆に、失われたとされていた玉璽を差し出して、今夜渡しに行くよう唆す。子隆は早速父帝に玉璽を献上し、大喜びした皇帝は、謝貴妃と祝杯を挙げるも突然倒れ、宮中は騒然とする。
王氏兄妹は薬を盛るのが特技ですね。あの謎の薬師はやはり王藺の手下でしたか!
皇帝は一命をとりとめたものの、常用している丹薬のせいで回復に時間がかかるという。太医は「毒は酒ではなく玉璽から」と報告するが、王藺に脅されて屈し、「謝貴妃が酒に毒を」ということに。王皇后は真実か兄に協力するかの二択を迫られる。王儇は皇帝の枕元に駆け付けるが、王藺は謝貴妃を告発して子澹の投獄を命じ、王儇と子澹は無理やり引き離される。そこに蕭綦が駆け付け、昨夜の状況が語られ始めるが、王藺が強権でその場を押し切る。
薬師には丹薬で回復を遅らせる意味も!子隆が玉璽に触ったらどうなっていたか…
王栩が安明侯府(謝家)の全員を拘束し、朝堂では非常事態に朝臣たちが囁き合い、子律は本心を隠して温侍中から真相を聞き出そうとするが、皇后と皇太子により朝議が始められることに…
温侍中は謝氏側の立場をとってきた人なので、子律の質問は相当意地悪だと思います…
第6話「謝貴妃の自死」
王皇后は大臣らに皇帝の無事と長期療養の必要を報告し、王藺との相談の結果、皇太子の監国と、丞相による摂政を宣言。大臣らは従うしかない。宛如は一族の助命を皇太子に泣きつくがどうにもならない。王栩は温侍中らの息の根を止めてしまえばと考えるが、王藺が地方の諸侯に対抗できる兵力が寧朔軍だけでは、対抗勢力を弱らせることしかできない。
ツッコミ
皇太子は皇帝の枕元にずっと付き添い、これからしっかり役目を果たしていく決意を固める。王藺は家門のために娘・王儇を駒にして蕭綦との婚姻を企んでいた。
温侍中は「謝氏の処分には皇帝の覚醒を待つべき」と訴えるが、王皇后と王藺の圧力には対抗できない。王皇后は天牢の謝貴妃を訪ね、子澹の「生きる道」と引き換えに、自白の謝罪文と自死を受け入れさせ、自白謝罪文を証拠に謝氏一族は斬首に処されることに。
王兄妹はきっと、自分たちが積み重ねてきた怨恨によって破滅させられますよね…
子律と桓公は密かに玉座の複製を作り、そこで帝位への野心をたぎらせていた。謝氏と王氏の対立を深めさせ、王藺の謀反を煽ろうと考えていた二人は、次は王儇と蕭綦の婚姻を破談にさせようと企む。
レプリカ玉座はどこに作ったのでしょうか。地下だと後ろから日が差さなくて無意味~
王皇后は王儇に「子澹を助けたければ、豫章王と婚姻しろ」との命を伝える。王儇は皇帝に助けを求めるが意識は戻らず、王皇后に迫られた王儇は子澹を生かすために婚姻を承諾し、これが本当の「成人の儀」だと悟る。両親が自分の婚姻を巡って言い争うのを聞いた王儇は、自分は家門を輝かせる駒に過ぎず、両親もまた家門のために愛のない結婚をしたのだと思い知る。家族中が争うのを見て、王儇は婚姻を受け入れることを告げる…
周囲皆に愛されていると信じていた成人の儀から一転、その幻想は崩れ去りましたね
蕭綦のもとに王儇との婚姻の命が下され、宋懷恩は王藺の意図をはかりかねて祝っていいものか戸惑う。蕭綦は宋懷恩の「自分なら婚姻はするが、丞相に手は貸さない」との答えに内心同意するものの、言葉には出さない。
一方、「上陽公主との婚姻が成れば、王藺は豫章王を監禁し、馬氏は王氏に太刀打ちできなくなる」と桓公に説かれた子律は、馬王朝のために王儇の婚姻を阻止しようと考える。
子律は兄弟のように王儇ラブの列には連なっていないのでしょうか?それとも?
長公主は縁談をくつがえすため自分にできることは何かと考えた末、皇后に会いに行き、「王藺は皇太子の政権を奪うつもりだ」と訴える。王皇后は聞かなかったことにして長公主を追い返すが、内心では動揺していた…
長公主はおっとりして見えますが、さすが宮中で育っただけのことはありますね!
4~6話の感想
王儇はこれまで皆に大事に大事に愛されて、かなわないことは何もなく、ずっと夢の中で暮らすような日々を送ってきたわけですが、成人したことで結婚という現実に直面することになります。でも王儇の考える結婚は、「愛する子澹兄さまとずっとずっと一緒」みたいな夢の続きだと思っていたのが、あまりに急激な変化に耐えられるのでしょうか。
それにしても、今までかわいがってきた姪の貞節を、政治的な思惑で息子に媚薬盛って汚して平気、という王皇后の発想が怖いです。その安易な計画のおかげで、愛のない結婚をして王皇后を姑に持つ羽目になってしまった宛如のこれからの人生を思うと、この先皇后になれるからといっても何も嬉しくないですよね♪
でもその王皇后をさらに上回る王藺の謀略を、なんと表現したらいいのでしょう。玉璽に毒塗って謀反とか、ちょっと今までにない悪党ですよね。彼にとっては家族もきょうだいも全部コマなのでしょうか。王藺が廟堂で家職の王安に「王藺よ、琅琊王氏の100年の使命忘れてはおらぬな!」と言わせ「忘れるものか!」と応える、そのやりとりが王藺にとっては血肉となってしみこんでいるのでしょうか…
しかし、得するのが王氏でも謝氏でも皇帝でもなく、策を弄する第四極が存在するのではないかと思っていましたが、それが地味な登場をしていた子律だとわかってびっくりでした。しかも、レプリカの玉座を密かに作って皇帝ごっこするほど本格的中二病だったなんて…。彼を煽り立てている協力者が王夙の妻・桓宓の父親というところも心配です。もしかして王氏の情報が桓宓から漏洩しているのでは?
出だしから濃厚でしたが、そこからさらに濃さを増していく展開にかなりやられっぱなしです!頑張ってついていきましょうね♪
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