ご訪問くださりありがとうございます!
クルミットです♪
柏しょう城の大戦で渤王はわざと溍軍の矢を一身に受けます。敵討ちのため出撃した馬摘星が落馬したのを見て、渤王が摘星を救出して逃走したため、二人の関係について流言が噴出することに。そこで溍に戻ってきた摘星を守ろうと、疾沖は摘星を娶ると宣言し、摘星もそれを受け入れます。
渤王への想いを秘めたまま、皇女としての運命を受け入れて疾沖に嫁いでいこうとする摘星、摘星を幸せにしたいがゆえに割り切れない疾沖、そして償いのためにその身を投げ出そうとする渤王の歪なトライアングルは、婚姻という区切りを経てもまだ決着が尽きそうにありません。摘星は昔のような笑顔をいつか取り戻すことができるのでしょうか?
【狼殿下-Fate of Love-】(ネタバレあり)
第40話「川王の婚儀」
克朗が隠していた「百花録」は妓楼の案内書だったため、疾沖に妓楼行きを勧めるのかと怒った馬婧は摘星に言いつけるが、摘星は落ち着いている。それが渤王の妓楼行きを聞いた時と全く違うというので、隠れて聞いていた疾沖は動揺する。自分を犠牲にするのは疾沖も同じと、摘星はすべてを受け入れる心境だった。
婚儀前日に疾沖が読むのは百花録で、摘星は孫子の兵法という対比…
渤王を忘れていないのに自分との婚儀を受け入れた摘星に、真相を話せない現状に苛立ち、疾沖はやけ酒をあおるが、史恩は「婚姻は最善の選択」となだめる。「絵の中の鳥」である摘星の幸せを望むという板挟みに悩む疾沖だが、婚儀当日に渤王の刑が執行されるという知らせが入る。
疾沖の散らかった心は、片付け好きな史恩でも無理そうですね
遥姫は渤王の処刑執行停止のため、「明日処刑すれば陛下が不幸に見舞われる」と奏上するが、皇帝は聞く耳を持たない。摘星と疾沖の婚儀の知らせに、遥姫は憎き摘星のために渤王が処刑されるのが許せないと思う。婚儀と処刑を前に、摘星と渤王は互いに想いを馳せる。
遥姫にとっては悪いのは全部摘星なのでしょうか。それはただの嫉妬ですよね~
翌日、摘星、渤王、疾沖は三者それぞれ複雑な思いを交錯させながら、婚儀と処刑に臨もうとしていた。刑場に現れた允王が摘星の婚姻を突き付けるが、渤王は動じない。
疾沖は婚儀の直前、摘星に今まさに行われようとしている渤王の処刑を打ち明けるが、摘星は内心の動揺を抑え、疾沖と共に前を向いて生きて行こうとする。疾沖は葛藤しながらも、摘星の決意を受け止める。
普通なら何かが起こって婚儀は中止になったりするのですが、しないのですね…
允王は渤王の火刑の点火を命じるが、雷鳴がとどろき大雨で火が消されてしまう。さらに皇陵の千年松9本が雷ですべて倒れ、遥姫が「太廟で祈りを捧げていると、赤霄剣が落雷で二つに折れた」と報告する。天罰かと恐れる皇帝に、遥姫は妙案を申し出る。
允王は渤王に自分で直接手を下そうとするが、皇帝が現れ「渤王には反逆の意図はなかったと判明したが、敗戦の責任として渤王を終生黔奴営に送る」と言い渡す。
玄鉄の匕首を使ったのですね。うまい使い道を考えましたね!
遥姫は匕首を使って赤霄剣を絶ち、気象変異で疲弊した皇帝の心理に付け込んだのだが、允王にはそうはいかない。黔奴営はかつて渤王が捕らえた者たちで、渤王を憎んでいるという。渤王がうなされて「星よ」と漏らすのを聞いた遥姫は、摘星の情は私に及ばない、と思う。
渤王の行き先はかなり地獄の様相です…
婚儀の宴の最中、泥酔した疾沖は一人席を離れ、渤王の処刑を摘星が悲しむだろうと心を痛めていたが、処刑が中止になり奴隷送りになったと聞き、その皮肉さに大笑いする。初夜にようやく姿を現した疾沖は、摘星に処刑の中止を告げ、摘星に強い酒を勧める…
渤王が処刑されても、疾沖の心の荷物が消えるわけではないですからね
第41話「君がため初夜に酔う」
疾沖が強い酒を飲んで酔いつぶれたのは、自分を抑えるためで、摘星が疾沖を愛するまで待つつもりなのだという。内心安堵した摘星は、遠い空の下の渤王を思う。
疾沖ったら紳士、なのかな?摘星が疾沖を愛する日は来るのでしょうか?
遥姫は黔奴営送りの命が下されたと告げ、投げやりな渤王に「死んでも罪は償えない、摘星が他の男と幸せになるのを見届けろ」と言い放つ。渤王は勲王に会いたいと遥姫に頼むが、勲王は厳しく監視され、皇帝の令牌なしには会えない状況だという。黔奴営に護送される渤王に、允王は恩情だと勲王に見送らせる。渤王はもう二度と会えないかもしれない弟に「己のために生き抜くのだ」と言い聞かせる。
義兄弟の涙の別れの横で、允王のドヤ顔がムカつきます♪
溍王宮では、渤王の生存について話し合いがもたれ、摘星はそれを立ち聞きしていた。渤王と勲王が内乱に失敗したことに一同は驚くが、疾沖はそれよりも今後、軍事拠点であるめい州を落とすためには、黔奴営に潜入して渤王を救出し協力を仰ぐべきだと提案する。摘星は反対するが、溍王は無血の戦の実現のため賛成し、摘星が疾沖に同行することに。疾沖は戦が終わらないと夫婦の時が持てないため、そのためなら渤王とでも手を組む覚悟だと言い、摘星は疾沖の器に感心する。
疾沖が一番渤王の救出に反対しそうな立場なのに、良く決断しましたよね
黔奴営では厳しい環境下で採掘作業が行われており、渤王が護送されたと知った奴隷たちは「渤王を殺せ」と騒ぎ、允王はわざと焼き印を免除して奴隷たちの恨みを煽る。允王は遥姫たちの意図を見透かしたように黔奴営から遠ざけ、疫病の視察に追いやる。
奴隷たちの恨みをかきたてるには、特別扱いするのが一番なのですね
黔奴営周辺で立ちまわる趙六野という少年に、司獄長・古騰がある仕事を依頼する。趙六野は父の趙久と共に黔奴営に送られていたが、趙久は父と名乗れず遠くで見守っていた。古騰は新入りの奴隷に危険な発破仕事を命じる。趙久たちは同じ新入りの渤王にやらせろと抗議するが、古騰が「渤王は特別な権利があると言っている」と嘘をつき渤王の立場を悪化させる。渤王が自ら坑道に入っていこうとした瞬間、中で爆発が起こる…
渤王が悪いわけではないのに、全部渤王が悪いことにされてしまうパターン…
第42話「贖罪の道のり」
楚馗への恨みと特別扱いで嫌われた渤王は、奴隷たちから私刑を受ける。古騰はその私刑を利用して奴隷たちをも痛めつけようとするが、渤王は奴隷たちを庇う。遥姫たちは黔奴営から遠ざけられ、証拠を掴めず身動きが取れずにいた。都では「渤王が皇帝に復讐するため戦狼を操る」との噂がもちきりだとわかり、遥姫は允王が流したのだろうと見る。
渤王はかなり追い詰められていますが、遥姫にもどうにもならなさそうですね
疾沖は黔奴営に潜入するため情報を集め、「趙六爺」という情報通を頼ることに。あばら家で気弱な強盗夫婦に出くわすが、彼らは困窮し赤子に血を飲ませるような惨状で、見かねた疾沖は銀子を与える。摘星たちもまた「渤王が戦狼を操る」との噂が意図的に流されたものだと気付く。黔奴営近くの市場で趙六野が「兄の弔いのために身売り」と札を掲げ、「渤王の戦狼に兄を殺された」と泣いて訴えていたが、彼は允王と古騰の依頼で民を騙していた。允王は渤王の息の根を止めろと古騰に命じる。
「趙六爺」と「趙六野」は、発音が同じなのでしょうか?
疾沖たちは「趙六爺」を捜して市場にたどり着くが、街の雰囲気が妙だと感じる。二人は泣いて訴える少年に声をかけるが、「趙六爺」の似顔絵そっくりだったことから「趙六爺」ではなく趙六野だとわかる。疾沖が「儲けさせてやるから渤王に会わせろ」と持ち掛けるが断られ、摘星は彼の父・趙久が元渤軍の護軍であり、趙六野の兄が渤軍で亡くなったことを指摘し、脅して協力させる。
疾沖は趙六野に対してかなりおとなげないですよね♪ 精神年齢同レベルな感じ?
趙六野は二人を黔奴営が見渡せる高台に連れて行く。渤王は他の奴隷たちと同じ劣悪な扱いを受けているにもかかわらず、動けずに休んでいた李強を密かに助ける。見つかった李強を渤王が庇ったことで、胸に焼き印を押され、苦行を押し付けられてしまう。摘星は渤王の変わった姿に涙を流す。
渤王はずっと変わらずこんな風だったのに、摘星の前でだけは別人だったのですよね
奴隷たちは渤王が痛めつけられた姿に快哉を叫ぶが、趙久は渤王がなぜ李強を庇ったか不思議に思い、古騰の特別扱いは恨みを買うよう仕向けたものだと考える。それでも恨みは消えないと思うが、李強に渡された水入れが趙久たちのものでなかったことから、李強を助けたのが渤王ではないかと気付く。
趙久と六野の父子がここでのキーマンになりそうですね
渤王は罰として監禁室に入れられ、狼の牙の首飾りだけを心の支えに一歩一歩「あの日の狼仔」に戻ろうとしていた。疾沖と摘星は趙六野の手引きで潜入し、監禁室の窓から語りかけると、渤王はわざと冷たく接する。溍に協力して楚馗討伐に力を貸してほしいとの摘星の切々とした説得に渤王は心を閉ざすが、心が変わったら狼煙で合図するようにと、摘星は薬と火打ち鎌を残す。
もう会えるはずのない摘星にどん底の地獄で再会したのに、それでもツンですか…
摘星は趙六野に「渤王は仇」と説明していたが、渤王を助けようと説得していたのを見て嘘つきだと非難する。摘星は謝罪しようとするが、疾沖は「こいつこそ嘘つきだ」と、戦狼の嘘の噂を流したことを指摘する。趙六野は「渤王が怪物なのではなく、嘘が渤王を怪物にした」との摘星の言葉が受け入れられない。
六野は信じて広めていたわけで、嘘の片棒担がされたと知ったら傷つきますよね
摘星は渤王が本当に罪を償おうとしていた様子を見て、怪物を自称する姿にかつての狼仔を思い出し、楚馗が怪物に変えてしまったのだと思う。疾沖は「摘星が恨みを手放せば、渤王の運命は変わる」と言い、渤王が心を変えてくれるのを待つことに…
渤王を帰順させたら摘星の心が動きそうで、疾沖の板挟みが色々つらそうです
40~42話の感想
摘星が疾沖に連れられて溍に移動して以来、渤王と物理的に離れてしまって、物語をどう進行させるのかと思ったら、その都度迄貚で再会させたり、柏しょう城で対戦させたりと、二人の物理的距離を強制的に詰めるイベントが発生してきました。それでも疾沖と表向き婚姻したことで、摘星と渤王が今後どうにかなる芽はほぼ摘まれたかに思えましたが、その疾沖の提案で渤王を溍に帰順させるため、黔奴営に潜入することでまた再会することに!
疾沖にはまったく得のなさそうな提案をしなければいけないほど、実は溍が結構追い詰められていること、そして渤王が生きのびるにはそれにすがるしかないという、楚馗のしぶとさを感じさせられる展開です。
しかし摘星と疾沖は本当に結婚してしまったのですね…。摘星は愛そうと努力して抱き着いていたりするのですが、疾沖にとっては拷問ですよね!疾沖が真相を知らないまま、渤王をただの冷酷な男だと思ったままで摘星を助けていたら、二人は案外すんなり夫婦になっていたのかもしれませんが、幸せになったかどうかは悩ましいところです。
それにしても疾沖は婚儀の日でも若干無精ひげなのですね♪ 史恩が注意してツルツルにしてくるのかと思ったのですが、王子に戻ってもワイルドさは相変わらずのようです。
ところで、黔奴営のやり手少年として登場し、存在感を示した趙六野ですが、実は彼の登場を楽しみにしていました。演じている子役の蘇翊鳴くんは、2022年北京冬季五輪でスノーボード競技の中国代表選手として出場し、スロープスタイルで銀メダル、ビッグエアで金メダルを中国にもたらしたことで「狼殿下の趙六野がメダリストに!」と、その頃話題になったのです。五輪当時の記事を見ると、撮影の頃からはかなり大きくなっているようです。もう子役は卒業してしまったようですが、これからも活躍して行ってほしいですね!
コメント