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クルミットです♪
三法司の長をつとめる安郡王・蕭瑾瑜は、検視官試験を受けに長安にやってきた少女・楚楚が、両親の婚姻の品である石飾りを持っていることに疑問を抱き、さらに楚楚の類まれな観察力を知って捜査に起用します。
二人は秘書郎の厳明殺害を解き明かし、次に兵部尚書の馮玠の死に取り組むことになりますが、蕭瑾瑜は持病で死んだとされる馮玠の死に何やら裏を感じ取っているようで、それを探ることが、朝廷を牛耳る宦官勢力との戦いの火蓋となっていきそうですよ!
【宮廷恋仕官~ただいま殿下と捜査中~】(ネタバレあり)
第4話「知られざる出生」
楚楚は蕭瑾瑜に人工呼吸をしようとして景翊に止められる。現場の状況や鬱血から見て「女医が馮玠を蘇生しようとした」との楚楚の説明に、景翊は「第二夫人は医者の家の出身」と思い出す。景翊は「馮玠は第二夫人の寝室で突然死し、第二夫人が蘇生に失敗、馮家は死因が不名誉と考えて病死にした」と考え、これ以上調べたら恨みを買うと案じるが、楚楚が「馮玠の遺体がもっと私と話したがっている」と語る言葉が父・蕭恒の手記の言葉だと気付いた蕭瑾瑜は、再度の検視を試みることに。
景翊の止め方が絶妙でしたね♪
宣宗は馮玠の死因が飲酒だと聞いて憤り、「都での七品以上の高官の平時の飲酒を禁止」という勅命を出す。薛翰林が「安郡王はすでに馮玠を弔問した」と報告しているのを聞いた秦欒は、孫明徳を密かに動かす。
宣宗は蕭瑾瑜に期待している割に、蕭瑾瑜が恨みを買うような命令を発するのですね
宣宗に期限を設けられた事件は解決したものの、下手人が大理寺で自害したと聞き、景翊の母・景夫人は息子の立場を心配し、景致に口添えをせっつく。景致は蕭瑾瑜が弔問に連れて行ったのは侍女ではなく女検視人で、蕭瑾瑜は彼女に関心があるのだと語る。
景パパは余計なことを言ったような気がしますよ♪ 景翊の軽さは父親ゆずり?
蕭瑾瑜は半夏から「西平公主に会いに来て欲しい」との伝言があったと聞く。蕭瑾瑜が泠月に連絡を取ったと知った景翊は興味津々だが、話をそらされる。景翊は、蕭瑾瑜が踊り子自害の責任をとろうとしていることを察し責任を感じていたが、三人の官吏の不審死が続いたことで、蕭瑾瑜は徹底的に調べようと考えていたのだ。
景翊の謎の飛び道具は、一体あれは何でしょうか?
蕭瑾瑜のもとに秦欒が「馮家への謝罪を命じる」との勅諭を持参するが、蕭瑾瑜は内心「馮家を調べる大義ができた」と考える。孫明徳は秦欒に楚楚の調査結果を報告するが、楚楚の父が娶った妻はひとりなのに、楚楚の母とされる人物は何年も前、長男の出産時に死亡していた。蕭恒が消えた地・西南で、謎の出現をした娘が蕭恒の石飾りを持って長安に現れたという事態に秦欒は大いに関心を持つ。
楚楚が蕭瑾瑜の異母妹?という可能性がいきなり浮上?
楚楚は別の検視を蕭瑾瑜から頼まれるが、それは景翊が墓泥棒たちに命じて墓から盗ませた官吏の遺体だった。楚楚は蕭瑾瑜の屋敷が玉面判官の設計した屋敷と同じだと指摘するが、偶然だと片付けられる。蕭瑾瑜は呉江に命じて密かに楚楚の通行証を取り上げさせる。蕭瑾瑜は見せてもらった「六扇門物語」に父の担当した事件のことが書かれていたため、蕭恒でなければこれを書けるのは景翊の父・景致しかおらず、楚楚が景致の回し者か?という疑惑が浮上するものの、景翊がそれを否定する。
じゃあ書いたのは蕭恒ということに?父は生きてるのでしょうか?
二体の検視を終えた楚楚は、二人と馮玠に同じ傷があったという。頭の前後二カ所の傷を再現してみると、二人は死の直前に争った相手に同じ部分を攻撃されたことになるが、楚楚は三人とも同じ人物に殴られたと主張する。死亡当日、劉越は兎狩りで大勢の前で突然落馬して死亡し、脚と肋骨を骨折し鼻から出血していたが、落馬で生じる内臓打撲による出血がないため、楚楚は馮玠の再検視で「頭の中の物」を見ればわかるという。
同じ人物が同じやり方で殴るとか、雑なのか緻密なのかわからない計画ですよね…
景夫人は西平公主に、蕭瑾瑜が泠月と連絡を取っていると伝え、泠月と蕭家の二人の息子の縁談を打診すると、西平公主はまんざらでもない様子。しかし両親のいない泠月の婚姻の決定権は泠月の祖父が握っており、そこが問題だった。
蕭瑾瑜には兄弟がいるようですね。景夫人の余計なお世話はまさに景翊の母!
馮夫人は夫が情事の最中に死んだことを隠したいが、蕭瑾瑜に暴かれることを恐れ、埋葬を早めることに。周将軍が秦欒の命で馮玠の遺体を処分しようとするが、そこに蕭瑾瑜が訪問し謝罪を申し出る。馮夫人は、刑部の韓績が「馮玠は酔って転んだ」と言っていたことや、第二夫人に医術の心得があるため医者を呼ばなかったことなどを語る。
韓績は秦欒とグルなのでしょうか、意識せずに味方しているのなら厄介ですね
景翊が侵入者のふりをして執事たちを追い払い、楚楚は検視を開始する。それを見た周将軍は馮家を遺体ごと焼き払うことに。楚楚は火事に気付くが、閂をかけられ逃げられない…
楚楚は頭部切開していたように見えましたが、のこぎりも検視道具にあるのでしょうか
第5話「死者の理解者」
安置所が火事になり、楚楚は遺体を運び出そうとする。そこに飛び込んだ蕭瑾瑜は楚楚を助け出し、呉江が馮玠を運び出す。馮玠が運び出されたと聞いた第二夫人は、自分を捜しに来ると錯乱する。景翊が不審者を追うと、彼らは神策軍の営舎へと逃げ戻る。
第二夫人は、ちょっと普段の古装劇では見ないくらい、はしたないお姿ですね♪
馮夫人はこの騒ぎを、蕭瑾瑜が検視人を連れてきたせいだと非難する。そこに駆け付けた馮玠の親友の韓績も楚楚を罵るが、蕭瑾瑜は楚楚が命がけで遺体を守ろうとしたと示し、侮辱は許さないと言い切る。その頃、秦欒は周将軍が失敗したとしたと知って激怒する。
楚楚の検視道具は、遺体の救出を優先したせいで焼けてしまったのですね
楚楚は道具を失ったことを悲しむが、蕭瑾瑜が命がけで楚楚を助けたのは「死者の理解者」である楚楚に生きて欲しいからだと聞き、さらに蕭瑾瑜への尊敬を深める。馮玠は二体と同様に頭の前後に傷があった。酒楼の階段にいた馮玠はすれ違った男に殴られ壁に打ち付けられたが、その後頭内出血が進み死に至った。蕭瑾瑜は楚楚が頭を切開し、腑分けして縫合したと聞いて、無断の腑分けは罪になると諭すが、楚楚は六扇門の決まりに従ったと答える。
計画的脳内出血だなんて、そんな殺人恐ろしすぎますよね!
戻ってきた景翊は、放火犯が神策軍の営舎へ入っていったと報告する。蕭瑾瑜は馮玠がどこの酒楼で飲んだのかを確認しようとするが、楚楚が馮玠の歯からドクダミを発見していたことから、その酒楼は如帰楼だと判明する。
景翊はとうとう楚楚の部屋の窓から侵入するようにまでなったのですね♪
如帰楼の店主・許如帰は証拠隠滅を進めていたが、景翊と蕭瑾瑜が店に踏み込む。許如帰は部屋に姿はなく、店を封鎖して捜索することに。楚楚は厨房が暑すぎると指摘し、壁が熱かったことでかまどの火を消すが、煙突からは煙が出続ける。その実験により地下の隠し部屋から壁に通気口が通っていることがわかり、許如帰の寝台の下に入り口を発見する。
犯人グループは医学にも建築にも精通していて、なかなか手強そうです
蕭瑾瑜と景翊は地下を捜索しようとするが、蕭瑾瑜が突然ふらつき地上に残る。楚楚はその様子を閉所恐怖症ではと考える。楚楚は蕭瑾瑜にかつて貸してもらった手巾を渡すが、それには刺繍がされていた。その頃、景翊は地下室で蕭恒や西平公主らの監視記録の棚を発見するが、書類は処分されており「25日 西平公主邸の宴」との書きつけが焼け残っていた…
謎の図柄の刺繍でしたが、楚楚は検視だけではなくそこそこ刺繍もできるのですね
第6話「偽りの顔」
景翊は処分されずに残っていた書類の中に、蕭瑾瑜に関する記述を発見する。
蕭瑾瑜はたった一度会っただけの許如帰の似顔絵を作成し、手配に配布しようと考える。完成した似顔絵を見た楚楚は、許如帰の顔は何かが借り物のような違和感があると言い出す。その許如帰は周将軍に匿われていたが、変装用をとりはずして逃げようとしていた。
周将軍は、秦欒に言われた通り髭をそっていましたね!誰だかわからなかったです♪
宣宗は秦欒の靴に髭がついているのを見咎めるが、秦欒は髭ではなく自分の髪だと言い逃れる。明日は茶会が予定されていたが、宣宗は秦欒に「蕭瑾瑜は何があっても参加せよ」と伝えるよう命じる。
陛下は蕭瑾瑜への配慮のつもりですが、蕭瑾瑜にとっては逆の意味になりそう
蕭瑾瑜は如帰楼の許如帰の部屋を捜索し、真の許如帰像に迫ろうとする。景翊が燃え残りの監視書類を持ち帰ったため、蕭瑾瑜は呉江を公主府の護衛に向かわせる。さらに他に隠れ家があると見て、これまでの許如帰の動向から隠れ家の場所を突き止め捜索に向かう。
蕭瑾瑜の頭脳明晰さは抜群ですね~。真面目に捜査している景翊とはいいコンビです!
許如帰は神策軍に扮し、秦欒に大事な巻物を託して隠れ家を出発する。蕭瑾瑜たちは隠れ家に踏み込むが、一歩遅かった。楚楚はそこに黔州名物の酸菜の壺を発見し、許如帰は黔州出身なのではと考える。その頃周将軍は、疫病の死者の埋葬を装って許如帰を門外に逃がす。
酸菜は天日干しした白菜を甕で発酵させる漬物、だそうです。辛くないキムチ?
隠れ家には黒豆の入っていた壺に何かを隠していた痕跡があり、中に紛れていた紐が如意櫃坊の割符の飾りだったことから、許如帰は如意櫃坊の金庫を使って殺し屋と取引していたと考えられる。周将軍の城門から出たとわかり、蕭瑾瑜は景翊を取引の阻止にむかわせる。
櫃坊は、いうなればレンタル倉庫と貸金庫を兼ねたような流通保管庫らしいです
泠月からの楚楚の調査結果によると、楚楚の実の母親は楚家の妻ではなく、楚家は天涯孤独の巫医と交流があったが、巫医は五年前に姿を消したという。蕭瑾瑜は、その巫医が楚楚に「六扇門物語」を教えたのかと考える。さらに蕭瑾瑜は城門の轍を見て、一人の亡骸だけにしては轍が深すぎることから、亡骸の下にもう一人隠れていた策略を見抜く。
その巫医が色々鍵を握っているようですね!
西平公主は突然護衛に現れた呉江に怒って事情を問いただすが、呉江は説明できず半夏のとりなしでなんとかなだめる。秦欒は周将軍により許如帰が城外に逃げられたと報告を受けて安堵し、誰に蕭瑾瑜を「食わせ」ようかと考える。夜明け近くに城門に周将軍が戻ってくるが、荷車を伴っていなかったのを見て、侍衛は「安郡王の言う通りだ」と呆れる。
男主女主にロマンス度皆無なので、呉江と半夏つきあってる?とか思ってしまいます♪
三法司に楚楚を送り届け、蕭瑾瑜はそのまま仕事を続けようとするが、別れ際に楚楚に手巾の刺繍の意味を尋ねる。楚楚は「左の第5肋骨」だと言い、心臓に一番近い骨だから好きなのだという。蕭瑾瑜はそれを気に入りそっと微笑む。
楚楚は蕭瑾瑜が炎の中から自分を助けてくれたことを思い、蕭瑾瑜の勇敢さに心がほぐれていたが、突然連翹に「柄杓が必要」だと言い出す。
肋骨の刺繍で恋が生まれるとか、かなりこのカップルおかしい…
蕭瑾瑜は西平公主に如帰楼の隠し部屋で発見された書類を見せるが、蕭恒の書類だけ故意に残されており、蕭瑾瑜に見せようとした意図が感じられる。燃え残りの書きつけにある先月二十五日に招いたのは景夫人だった。監視者たちは蕭恒を捜しているのではないかと考えた蕭瑾瑜は、楚楚が石飾りを持ってきたことを明かす。西平公主はそれを聞いて、すぐに蕭瑾瑜にこの件から手を引いて、楚楚を追放するように命じる。
母の愛が重い… 西平公主にとって楚楚は、息子に危険を招く不穏分子なのですね
孫明徳は秦欒に、如帰楼の地下にあった巻物を持ち帰り、蕭瑾瑜が秦欒の読み通りに動いていることを喜ぶ。秦欒はかつて身重の西平公主に「蕭恒は剣南節度使・陳瓔の謀反を密告したことが漏れ、陳瓔に狙われた」と嘘の報告をして遺品を持ち帰った。そのため西平公主は蕭恒の墓には衣冠のみを納めたが、それをようやく蕭瑾瑜に打ち明ける。当時の朝廷は南北の内乱の最中で、宦官の勢力に宰相側が敗北し、蕭恒の消息を調べられなかったのだ。
そして今、蕭瑾瑜は「父が生きている」との考えを打ち明ける…
西平公主、今おいくつなのでしょう。18年前に今の蕭瑾瑜たちくらいかな?
4~6話の感想
蕭恒が姿を消した18年前の「西南の逆賊討伐」について、これまで何度となく話が出てきていましたが、6話の最後で西平公主が語っていた内容から、それは文宗の時代の「甘露の変」(835年)のようです。権勢をふるう宦官と節度使の勢力が対立し、節度使らが宦官を一掃しようとして失敗した事件で、以後文宗は宦官の傀儡に。西平公主は実在の文宗の公主になります。文宗は「皇帝と私の秘密~櫃中美人~」でヴィック・チョウが演じていましたが、実在の宦官の王守澄が「神策府」で勢力をふるっていたのが描かれていました。
文宗崩御後は異母弟の武宗(3話で名前が出てきましたね)が即位し、その後は武宗の叔父である宣宗が宦官に推されて即位したので、実にドロドロです。そういうことを踏まえてドラマを見ると、蕭瑾瑜の父・蕭恒が陥れられ、西南の地で生死不明になったまま都に戻れない事情はなかなか複雑です。秦欒の策略を訴えたところで、宦官が強力なバックにいる宣宗では擁護できず、謀反の罪を着せられ妻子共々消される可能性が高いのかもしれません。
一方、景翊の両親は、景翊の仕事をずっと執事を通じてストーキングしている父、息子を通り越して息子の親友にグイグイ縁談を持ちかける母と、二人ともクセ強めです。父の景致は蕭恒と近かったようなのに、18年前の事件に巻き込まれずそのままある程度の地位を保っているので、今後敵に転じる可能性が無きにしもあらず? 景翊も、蕭瑾瑜と楚楚をさりげなく支えるツッコミ役のナイスキャラなのですが、肋骨の刺繍で愛が生まれそうになっている主カップルに対しては、景翊でもなかなかつっこみにくそうですよね♪
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