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クルミットです♪
蕭瑾瑜は黔州で父の行方を追う一方、楚楚の母の墓を掘り返しますが、検視により自殺ではなく他殺だと発覚します。黔州そんな中、楚楚が許如帰に誘拐される事態に。長安では武宗の子・昌王生存の噂が立ちますが、実は薛汝成の正体が昌王だったのです。
かなり複雑化した謀略の構図ですが、黔州の謎はどんどん膨らむ一方です。偽造銭、冷月の縁談、父の行方など同時進行で詰め込まれた問題の中で、ようやくラブ要素が進展しそうです。このドラマにラブ要素は別になくてもよいのでは、と思い始めてきました♪
【宮廷恋仕官~ただいま殿下と捜査中~】(ネタバレあり)
第16話「混在する真偽」
蕭瑾瑜は「許如帰は楚楚の親を知っている」と考え、これまで怪しい動きを見せていた景翊に本当のことを話せと詰め寄る。景翊は逆賊の残党から蕭瑾瑜を警護してきたと明かす。
一方、楚楚は誘拐犯の許如帰から「お前を助けに来た」と言われて困惑する。楚楚が攫われてきた家は、楚楚の母が住んでいた家だという。
来る途中に襲ってきたくせに、今度は助けに来たとか言われても~
蕭瑾瑜は簪が楚楚の行方を示すように置かれていたことを説明し、二人は遺品に手がかりを求めることに。楚楚の母の服の刺繍や簪は20年ほど前の名家の女性のものと見られ、蕭瑾瑜は彼女が剣南の地方官、たとえば剣南節度使の妻だったのではと推測する。
景翊の女性ファッションの知識が、どこでどう磨かれたのか気になってきました
楚楚の母は許宗方の妹・許依香で、18歳の時に武官の雲易に嫁いだ。雲易は剣南節度使・陳瓔の有能な副将になり、太和8年陳瓔の挙兵に参じて蕭恒を殺害したことが謀反とされ、許依香は腹の中の楚楚を生かすため逃げたのだと許如帰は語る。蕭瑾瑜は、楚楚の父親の死は旗下にいた剣南節度使の反乱だったのではとみる。もしそうなら楚楚は逆賊の遺児として罰せられることになるが、蕭瑾瑜はそう疑わせることが許如帰の謀略だと考える。
もしこれが本当なら、楚楚と蕭瑾瑜は敵同士ということになりますよね
蕭瑾瑜は、許如帰が楚楚から父・蕭恒の手がかりを得ようとしていると考えるが、楚楚が許如帰を信じることはないと考える。許如帰は許氏の兄・許宗方であると明かし、血縁の情で楚楚を引き込もうとするが、楚楚は信じようとしない。
むしろ許如帰が母の敵だったということがわかったので、信用できないですよね!
景翊が父・景致から命じられた西南の任務は、蕭瑾瑜の守護だけではなく、逆賊の残党を見つけたら知らせろというものだった。朝廷に災いが起こる前に先手を打たねばならないという父の思惑に応え、景翊は楚楚の母の簪の写しをとる。
それは楚楚への裏切り行為になるのでは…
許如帰は許家の元執事・譚洪を呼び入れ、楚楚に信じさせようとする。その頃蕭瑾瑜は、譚洪の息子・譚貴に許如帰の似顔絵を見せ、許宗方に間違いないというので、許家に案内させる。楚楚はかつて蕭瑾瑜に「誘拐された場合は相手に期待を持たせ、説得に応じるふりで時間を稼げ」と言われたため、母がどのように亡くなったかを許如帰に説明するよう求める。
譚貴は、父親がやっていることを何も知らないままでいたのでしょうか?
譚洪によると、許依香は災害に見舞われたと言って剣南から許家を頼ってくるが、夫が謀反に荷担したとわかる。許夫人が匿うことを反対するが、身重の妹を追い出すのを許宗方がためらい、譚洪が独断で許依香に手を下したのだという。許如帰は言い訳を繰り返すが、楚楚は二人が母を殺したのだと激しくなじる。
この時代の主従関係で「独断で主家の娘を殺す」はありえないですよね~
許如帰は楚楚の恨みを果たさせてやると言って譚洪を殺害する。楚楚は恐怖で絶叫し、それを蕭瑾瑜たちが聞きつける。許如帰は楚楚を連れて逃亡しようとするが、先回りした冷月と蕭瑾璃に取り押さえられ、楚楚は無事救出される。その頃許如帰の文で、秦欒に楚楚が逆賊の遺児だと知らされる。秦欒は許如帰捕縛を知らないまま、周将軍に許如帰の始末と博古斎の監視を命じる。楚楚の生け捕りは、拷問で巫医の居場所を自白させるためだった。
長安と黔州のタイムラグが、思わぬ計画ミスを生みだしそうです
楚楚は発熱で寝込み、楚河は激怒するが、蕭瑾瑜は眠る楚楚に付き添う。楚家の小屋に運び込まれた許如帰には水滴の拷問が行われ、景翊と冷月は蕭瑾瑜に水滴拷問を課すような一面があることに驚きつつ、事件について語り合うが、隠れて聞いていた楚河は「許如帰が楚楚の伯父」と聞いて、蕭瑾瑜に聞き出そうとするが何も教えてもらえない。楚楚は蕭瑾瑜に「逆賊の子」と罵られる悪夢に怯え、目覚めて思わず蕭瑾瑜に抱きつく。
ようやくラブ史劇っぽくなってまいりました!
拷問を受けた許如帰は何でも話すと言い出し、如帰楼の黒幕は秦欒で、殺人も楚楚の誘拐も秦欒の指示だと白状するが、偽造銭のことや昌王のことは何も知らないという。景翊は蕭瑾瑜が昌王の一件を持ち出したことに驚きを隠せない…
許如帰はあくまでも殺人担当ということで、末端のコマなのでしょうか
第17話「権力争いの影」
秦欒は宣宗に「昌王の噂は、御花園の新入りの雑用係の作り話で、恐れて発作で死んだ」と報告する。さらに噂を消すために、亡き武宗の子らにおくり名をつけてはどうかと提案し、宣宗も納得する。しかし呉江を呼んで蕭瑾瑜の報告をさせると聞き、秦欒は焦る。
陛下は死んだという報告を全然信じていなさそう
蕭瑾瑜は、厳明が昌王を捜していたのではないかと考えていた。厳明は没年不明な人物を調べる癖があり、没年不詳の先帝の子に興味を持ったのではないかという。昌王が黔州に関わる事件を操っているのではないかという。それなら巻物も処分されるはずと景翊は反論するが、生きていることを知らせるため厳命を殺したのではないか、と蕭瑾瑜は推測する。
厳明のオタクな性格の設定がちょっと好きです♪
孫明徳は、噂の発信源となった宦官を秦欒が庇ったと思い、不思議に感じるが、秦欒は「陛下がこの件を調べるのは我々に探りを入れるためだ」と答え、自分たちを守るために必要以上の説明を避けているのだという。
皇帝と太監は大体二人三脚の同志なのに、この緊張感溢れるコンビはかなり怖いです
黔州の一連の黒幕が同一人物なら、その目的は謀反だと考えられ、昌王が皇帝になるなら生き返らなければならない。昌王が生きていると長安に噂を流したのは、実はもう決起の準備ができているのではないかと蕭瑾瑜は恐れ、自分に何かあった時に後を景翊に任せたいと考えていた。さらに譚洪を殺された譚貴の怒りを恐れ、許如帰をこのまま楚家に置くことにするが、景翊は、役所に連れて行かないのは楚楚の正体を庇うためだろうと考え、景翊は楚楚への特別な感情を指摘する。
景翊は蕭瑾瑜の恋愛問題については、とことんいじって煽ってくるスタイルですね♪
楚河は楚平に、蕭瑾瑜たちが捕まえて小屋に閉じ込めている人物が、楚楚の伯父=許宗方ではないかと打ち明ける。気になった楚平は小屋に用事を作って入り、顔を確かめようとするが目隠しをされていて顔は見えなかった。
楚家メンバーは迂闊に小屋に近寄ろうとするなど、行動が危なっかしいです
楚楚の祖父は「お前は楚家の子だ」と家系図を見せ、楚楚を書き入れて誰にも何も言わせないと言う。楚楚はそれより自分が死んだら母の側に埋めて欲しいと懇願する。二人の話は蕭瑾瑜と蕭瑾璃に聞こえており、死を覚悟するような言葉に、逆賊の遺児だと都に知られることを案じる。楚楚が拾ってきた石が光っているのを蕭瑾瑜は不思議に思うが、この辺りでは普通の石で、巫医によると晶石が含まれているものだという。
「族譜」ですね。女子は実家の族譜にも書いてもらえなかったのですね…
李璋のもとに、許如帰が平楽村にいるとの情報がもたらされる。関嶺県の役所で会った人物は蕭瑾瑜ではなく、実は景翊だったと知り、李璋は景家の人間に嘘を見抜かれ、偽造銭の件を調べられるのではないかと恐れる。
李璋は偽造銭の製造に関わっているということで、昌王謀反にも噛んでいるのかな?
呉江が西平公主に、蕭瑾瑜から送られてきた簪の絵を見せると、西平公主の母が景夫人に贈ったものだとわかる。その頃、景翊が送った簪の写しが景家にも届き、景夫人は二本もらって一本手元に残し、もう一本は誰に贈ったか覚えがないが記録に残してあるという。
まさか景翊は母が持っていたものだと気付いて知らせた、とか?
楚楚が蕭兄弟と出かけようとしたところ、楚河が猛反発したため、蕭瑾瑜は無理やり楚楚を連れ出す。楚河は祖父に代わって許如帰の食事を届け、見張りを食事に行かせて許如帰に接触すると、許如帰は「楚楚の父が蕭兄弟の父を殺したから、楚楚は二人に殺される」と楚河を言いくるめる。見張りが心配で戻ると、許如帰はそのまま縛られていた。
楚河は、許如帰からしてみたら楚楚より扱いやすくてチョロそうですよね
蕭瑾瑜たちは巫医の家に行き、将棋の盤上の例の「終局に駒の残る位置」に駒を置く。蕭瑾瑜は光る石によってこの家の「何か」がわかるのではないかと考えたのだ。巫医の家の壁には、出ていく前に描いたという絵が貼られていたが、蕭瑾瑜は答えに行きつかず考え込む…
絵の一枚一枚が、実は父の形見になるかもしれないのだと気付いているのでしょうか?
第18話「川底に芽生える愛」
蕭瑾瑜は、窓に貼られている紙が通常より厚いことに気が付く。部屋を暗くして蝋燭をともすと、裏側の壁に貼られた絵に壁の穴を通して光の点が浮かび上がる。それは隋の時代の横領事件で金の隠し場所を示した手法を応用したのだ。
結局光る石は関係なかったということに…?
そこに楚家で事件だと知らせが舞い込む。許如帰は縄を解いて見張りと交戦するが、何者かが許如帰に襲い掛かり、許如帰は逃亡したが楚河の姿はなく、二体の遺体が残されていた。楚河が渡した鑿で許如帰が縄を切ったと見られ、なぜ逃亡に手を貸したのか蕭瑾瑜たちは首をひねる。その頃、楚河は手負いの許如帰を追う刺客の後をつけていた。
楚河は武術ができるわけでもない素人なのに、首を突っ込んで痛い目を見るのでは
楚楚は二体の遺体を調べると、手にたこがあり戦闘訓練を積んだ兵士と見られる。見張りの陳風の説明によると、許如帰が逃げ出そうとしたところに現れた刺客は許如帰を殺そうとし、その後現れた侵入者は許如帰を守ろうとしたのだという。蕭瑾瑜はそれを「鷸蚌の争い」だとたとえ、黒幕は許如帰を餌にして秦欒を脅すつもりなのだろうという。
シギを貝が嘴で挟んで戦ううちに漁夫に捕らえられる、「漁夫の利」のことだそうです
許如帰を追う刺客は、追ってくる楚河の気配に気づきかける。許如帰は深手を負っていたため、転んで斜面を転げ落ちていた。楚楚は、父が逆賊だという件を蕭瑾瑜に尋ねるが、蕭瑾瑜は許如帰が自分たちの離間を図った策略だろうと説明する。
追跡に連れて行かれた犬は、楚家の飼い犬・二毛ちゃんですね!
蕭瑾璃は、楚河が川に落ちたのではないかと知らせるが、楚河が楚楚との婚姻を望んでいたことから、楚楚に罪が及ぶのを恐れて許如帰を逃がしたのではと、蕭瑾瑜に打ち明ける。楚楚は川面に人の衣が浮かぶのを見つけ、楚河だと思って飛び込む。それを見て蕭瑾瑜が後を追って飛び込み楚河を助けるが、蕭瑾瑜の方が溺れてしまう。楚楚は蕭瑾瑜を救出し、目覚めた蕭瑾瑜は楚楚の無事に思わず抱きしめ、なぜ飛び込んだのかと怒鳴りつけてしまう。
ラブ史劇お約束の水中キスはなしですが、ロマンスっぽい展開がようやく本格始動?
蕭瑾瑜と楚河は役所に運ばれ、事件と聞いて駆け付けた譚貴の足跡を見た冷月は、以前景翊が夜に密会していた人物のものと一致することに気付く。一方、蕭瑾璃は蕭瑾瑜が川に飛び込んだことを説教するが、蕭瑾瑜は楚楚が飛び込んだのを見て我を忘れたのだった。いまだ許如帰は逃亡していたが、土地勘のある場所に隠れていると見られた。
兄上は本当に心配性♪誰よりも蕭瑾瑜のことを愛していますよね!
蕭瑾瑜は李璋の作った関嶺県の地図を見せてもらう。着任後橋を建造したところ治安が悪化し、州の対応への不満を漏らす李璋に、蕭瑾瑜は調査した上で李璋の責任として朝廷に報告する、と厳しく言い渡す。その頃、許如帰は洞穴に身を潜めていた。そして「捕縛失敗、捜索中」との知らせを受けた黒幕は、自らが黔州に赴かなければとの決意を固める。
最後の黒幕は、声でわかりますよね♪
景致のもとに薛汝成から「参内した後に寄る」との連絡があり、景致は不安に眉を顰める。薛汝成は宣宗に拝謁して「兵部尚書・馮玠の西南視察記録の別巻が帰京前に紛失」と報告する。宣宗は何者かが別巻を隠したのではないかと考え、薛汝成の黔州派遣を命じる。秦欒はその話を聞きつけ、西南が賑やかになると不敵な笑いを漏らす。薛汝成は景致に西南行きを告げ、蕭瑾瑜の様子に探りを入れるが、景致は多くを語らない。
「記録の紛失」の言い訳が苦しい!薛汝成は実はそんなに優秀ではないのでは?
楚河はいまだ目覚めず、蕭瑾瑜が勧めても楚楚は家に帰ろうとしない。蕭瑾瑜は突然楚楚に検視官をクビにすると脅して自分の言うことを聞かせようとする…
楚河の婚姻の話を聞いて以来、蕭瑾瑜は冷静さを欠いていますよね。彼らしくない♪
16~18話の感想
博古斎はどういうポジションで謀略に関わっているのかが謎だったのですが、薛汝成らしき声の人物が暗号メモを受け取っていたので、博古斎は薛汝成の配下の諜報機関ということになるのでしょうか。秦欒は昌王の謀反に間接的には関わっているようなのですが、薛汝成の正体についてはどこまで関知しているのでしょう?薛汝成までもが黔州に駆け付けるということで秦欒が落ち着いていられるのか、まさに黔州大騒ぎですね!
これまでほぼ凪だった蕭瑾瑜と楚楚の恋愛事情が、楚河の婚姻の意志を知ったことで、ようやく波が立ってきたようです。若手男女のラブ史劇というカテゴライズされがちな本作ですが、こんなに恋愛要素が薄いとは。どちらかというと景翊や蕭瑾璃とのブロマンス要素の方が若干濃い目に感じるくらいです。弟に対して蕭瑾璃はあまりに心配症なのではと苦笑せずにはいられないほどなのですが、実は原作では足が不自由で車椅子に乗っている設定だったのをドラマ化にあたって変更したらしいです。病弱になった原因が蕭瑾璃にあるとは言っても大げさに感じるほどの心配性は、原作の設定の残滓でしょうか。
しかし恋愛要素という意味では、ただでさえ検視人の家の出身ということで差別対象の楚楚が、さらに逆賊の遺児という要素を抱えることになり、蕭瑾瑜が楚楚の両親の無罪を証明しないと、恋愛以前に楚楚が死罪ということに。ハードルはますますガン上がりです♪
全36話なので、今回が前半の折り返しとなります。後半はこれまで積み上げてきた謎の答えがどんどん明かされていくのでしょうか?
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