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クルミットです♪
陳恭は翟悦を失いながらも「青萍計画」を実行し、連弩の設計図を入手します。荀詡は定軍山で陳恭を援護しますが、任務偽造が発覚して拷問されることに。しかし設計図は返され、高堂秉が燭龍だったとわかって荀詡は解放されますが、それでも荀詡はこの件には黒幕の存在がいるとの疑いを抱くように。
燭龍事案が片付いて大団円かと思われたのもつかの間、ここから「今までのすべてには裏があった」ということが次第に明らかになってきます。誰がどこまで裏切って、何のために戦っているのか大混乱で、実際のところ荀詡のまっすぐさだけが救い、でしょうか。誰をどこまでを信じていいのか迷いますが、頑張ってついていきましょう!
【風起隴西-ふうきろうせい】(ネタバレあり)
第16計「手に順(したが)いて羊を牽(ひ)く」
李厳が燭龍の報告で成都に行って不在の間に、馮膺は孫令に柳瑩用の屋敷を見繕っておくように命じる。高堂秉の不祥事で責任をとるのは馮膺になるため、李厳と利害を一致させることで身の安全が保障されるのだ、と孫令に言い聞かせる。
馮膺は必死ですね。でも、根本的なところでは李厳に信用されていないのですよね
諸葛亮は諸公を集め、北伐の再始動を検討するが、賛否両論で満足な案が出てこない。そこに蔣琬が「北伐は国力を削っている」と反対論を提示し、今北伐を計画しても李厳の妨害に遭うのではないかという。それに鄧芝は反対し、東呉との連携を模索し北伐を続けなければと主張し、諸葛亮もこのままでは蜀漢は衰退するとの危機感を強く訴える。
「私の知っている諸葛亮はこんなダメ上司じゃない」と思う方も多いかと…
李厳は「丞相は燭龍の捕縛で懸念は払拭できたと思っているのだろう」とみる。諸葛亮は馮膺の処分を検討し、李厳は馮膺を保護するべきかを迷っていた。そこに陳恭が訪ね、李厳は大喜びで、人材不足の司聞曹に、陳恭を李邈の後任として推挙するつもりだと語る。一方、蔣琬は諸葛亮に楊儀の復職を進言していた。
李厳は本当に陳恭がかわいいのですね。馮膺の生き残りは李厳次第?
李厳は試験だとして、諸葛亮の再北伐について陳恭に意見を語らせると、陳恭は「丞相が北伐にこだわるなら譲歩しては」と答える。独断で突き進めば諸葛亮は自滅するだろうと言い、先帝の遺言「劉禅が補佐に値するなら助け、不可なら国を奪え」の「国を奪え」には殺意が見える、との陳恭の意見に、李厳は成長を感じて喜ぶ。一方司聞曹では、曹掾に就任することになる陳恭のため、孫令が李邈の使用品をすべて片付けていた。
「国を奪え」に劉備の殺意、というのはなかなか斬新な解釈ですね♪
荀詡は牢の高堂秉に会いに行き、高堂秉の警告により翟悦を失うことになった恨みをぶつける。五仙道の密偵が白帝の妻だったと知らされ、高堂秉は愕然とするものの「これが諜報だ」と答える。さらに「軍技司の夜回りが使う合言葉について黄預に教えた」と認める。
高堂秉の立場でも、密偵の正体を知らされないものなのですね
陳恭は馮膺に「自分には西曹掾は務まらない」と遠慮するが、馮膺は陳恭に自分が処分された後の司聞曹を任せたいと考えていた。そして燭龍排除後の諜報戦はこちらから仕掛けるべきであり、その諜報の対象のひとつは曹魏、もうひとつは国内だという。
諜報戦をリアルタイムでバチバチやっている者同士の会話としてはなかなか怖い…
木版を持ち出しはいつも12人の白毦兵が護送していたが、高堂秉は孫令が持ち出す前に同じ箱とすり替えたのだという。協力者はおらず常に単独で動き、曹魏との連絡は赤帝という密偵をでっち上げ、蜀漢の連絡経路を使って曹魏に伝えていたのだと語っていたが、そこで荀詡が「いつ谷正の存在を知った?」と追及すると、高堂秉は答えない。赦免の割符と、二度と追ってこない確約のもとで話すと言うので、荀詡はそのまま牢を後にする。
高堂秉の間諜としての限界ですね。これが陳恭なら見事にごまかすでしょうに
対外諜報に熟知した陳恭が司聞曹を率いてくれることで、馮膺はこれで自分がいなくなっても大丈夫だと安堵してみせる。孫令は陳恭のことを「馮膺が育てた身内」だと思っていたが、馮膺は「陳恭は李厳に育てられた」と明かし、柳瑩に屋敷を贈るのは命を守るために必要なことで、それほど今は追い詰められているのだと釘を刺す。
孫令のように呑気に生きられたら気楽でいいのでしょうが…
陳恭は紫煙閣を訪れ、影児に柳瑩を呼ぶよう指名すると、柳瑩に笛の先端を差し出す。それは柳瑩の持つ笛と合致し、「神亀は命流し時期を待つな」「騰蛇は飛翔し天地のごとく輝く」と合言葉を交わす。陳恭こそ、柳瑩の待ち続けていた人物だったのだ。
陳恭は、荀詡も翟悦も裏切っていたということなのでしょうか?
雍州刺史の郭淮は、郭剛に天水に戻って復職するように命じる。実は「青萍計画」の目的は連弩の技術ではなく、曹魏の手の者を敵の上層部に送り込むことだったと言う。高堂秉も真の燭龍を育てる踏み台に過ぎないと言われても、郭剛には誰が真の燭龍なのかわからない。
ようやく郭淮の登場です!この展開、かなり怖すぎませんか?
諸葛亮は覚悟をかためて朝議に臨むが、皇帝・劉禅は三国鼎立の太平を甘受し、北伐の必要性を感じていなかったが、諸葛亮は先帝の遺志を汲んで王業を成すべきだと語り、曹魏の疲弊している今こそ好機と訴える。諸葛亮と李厳の激しい議論となるが、劉禅は北伐を許す…
双方説得力がありますが、劉禅は納得の上で決定したのでしょうか
第17計「反間の計」
郭剛は、街亭の勝利を導く原因となった高堂秉が捕えられたのを惜しむが、郭淮は「捨てて得られるものもある」と諭し、実は陳恭こそが燭龍だったと気付かせる。郭剛はそれに気づいていながら、認めたくなかったのだ。郭淮は、陳恭を侍衛長に昇進させた際に、情報を盗んだ現場を取り押さえて正体を見破っていたと語るが、容易に信じられずにいる郭剛に「最も落としがたいのは人の心。だが最強の武器となる、それもまた人の心」と言い含める。
友人だと思っていたのが裏切られ、でも味方だったと言われても、郭剛は複雑ですよね
柳瑩は陳恭こそが本当の燭龍だったと知る。今回の失敗で馮膺が失脚するだろうと見て、二人の力を合わせて司聞曹を掌握するだけではなく、蜀漢を倒す日も間近だとみる。柳瑩から「翟悦を失ったのは必要な犠牲だったと切り捨てられるのか」と聞かれ、陳恭は「今後翟悦の名を出したら許さない」と釘を刺す。しかし柳瑩は、弱点は命取りになると言い返す。
翟悦の死を「必要な犠牲」と切り捨てられない陳恭に、まだ救いを感じます
荀詡は裴緒に助けられながら暮らす状況に抗っていた。一方、李厳は楊儀と引き換えに馮膺を残す予定だが、馮膺が死ななければ「我らの青萍計画」は潰えるため、陳恭は「極端な手を使うかもしれない」と柳瑩に語る。ひとまず陳恭は司聞曹の掌握が最優先だと考えていた。
極端な手、ってなんでしょうね。不穏過ぎて想像もつきません
郭淮が陳恭を手駒にした方法は、馮膺との取引の記録を見せたことだった。郭淮と馮膺は以前情報の取引をしたことがあり、その情報の中には密偵についても含まれていたのだ。10年前、郭淮と馮膺は「特別な取引」を行った。夏侯淵と劉備の10万の兵が対峙した際に、蜀の資中県の情報を郭淮に渡したのが馮膺だった。その際に実際に危機に立ち向かったのは李厳の身代わりとなった陳恭の父・陳黻だった。陳恭は馮膺のせいで父を失ったのだ。
郭淮と馮膺との取引に荀詡が触れたため、陳恭が挙動不審になっていたのですね
数年前、陳恭は「馮膺は曹魏から数々の情報を得ており、その見返りは密偵の暴露」と郭淮から聞かされ、証拠も見せられる。馮膺が建威の王善人まで売り、江湖の仇討ちに見せるために一族皆殺しされたことに陳恭は絶句する。郭淮は馮膺への復讐を唆し、3年は何もせずに潜伏するよう指示し、諜報を根底から覆す存在に陳恭を育てるのが自分の使命だと語る。
でもそれで陳恭が今やっていることは、馮膺がやってきたことと何が違うのかと
ようやく郭剛は納得するが、自分までが欺かれていたことで惨めな気分になる。街亭事案が蜀を揺るがした頃に、郭淮は陳恭に「帰国せよ」との指令を出した。ここからが本当の「青萍計画」が始まるのだ。
兵の綱引きの様子が暗喩的に挿入されていましたが、最後は皆疲れ果ててお疲れ様です
陰輯は朝堂の荒れ模様を馮膺に知らせてくる。諸葛亮が出師の表を奉り、それを皇帝が認めたというのだ。燭龍の話題は出たものの、李厳が馮膺の身柄の保証をしたため、免責の詔が届くだろうというのだが、諸葛亮は楊儀の復帰を条件に出し、馮膺は俸禄1年分を剥奪されることになったのだという。馮膺は高堂秉の扱いに気を付けるよう陰輯に釘を刺す。
李邈がいなくなって、楊儀にさらに陳恭が入る司聞曹は濃度が一気に爆上がりですね
皇帝は、兵に関してはすべて諸葛亮に任せるとしたものの、その後李厳に単独で参内を命じる。李厳は宦官から密勅を賜るが、それは先帝が崩御の際着けていた玉帯だった。李厳はその玉帯の中に密書が仕込まれているのを発見するが、何も文字が書かれていない。そこで宦官が「生姜と酢をすする思いで」と言っていたことから、生姜と酢を混ぜた液を用意させ紙に塗ると文字が現れる。そこには「諸葛亮は専横を極め、重大事案も上奏せず、張飛の娘を勝手に皇后に立てた」と、皇帝と皇太后の諸葛亮に対する不信があった。「劉禅に価値なくば国を奪え」との言葉には先帝の疑念が表れている、とあり、李厳は諸葛亮の非道に憤る。
科学反応を使うとは劉禅が賢い設定?と思いましたが、密勅の中身は愚かでしたね…
牢の高堂秉は口を閉ざしたままだった。そこで荀詡は話を替え、連弩の設計図をあの状況下で持ち出す方法を尋ねると、高堂秉は軍謀司の業務で武都に兵糧を運ぶことになっていたため、兵糧の中に隠すつもりだったと明かす。そして高堂秉は「話せることは話した」として、残りについては赦免との交換を求めるが、荀詡は死んだ翟悦のためにもそのような取引には乗らないと断言し、高堂秉にあと1日猶予を与えることに。
本当は「話せないこと」も話して助かりたいのですよね
狐忠は「司聞曹を陳恭に任せれば馮膺は不要では?」と言うが、李厳は「ひとりに力を集中させてはならない」と答え、楊儀はすでに終わっていると李厳は見ており、馮膺と楊儀、そして陳恭をうまく使いこなすことで司聞曹は安定するのだと言う。李厳の馬車の前に馮膺が伏して、話があると言う。馮膺は李厳を屋敷に案内するが、そこは馮膺の自邸ではなく、李厳の別荘として探させたものだと言う。その意図を察した李厳は大喜びする。
これは孫令が探した屋敷ですね。孫令、やればできる子…
陳恭は荀詡を訪ね、「高堂秉に会ってきた」と言う。荀詡が厳しく高堂秉に当たっているのを察した陳恭は、「私情を挟むな」と注意し、尋問を自分に任せてはどうかと言い出す…
陳恭は荀詡相手だと本音が駄々洩れして、裏切りを隠しきれないのはどうしたものか
第18計「連環の計」
馮膺は柳瑩を李厳の別荘に連れてきて、ここに越してきてはと勧める。喜んだ柳瑩は馮膺の頬に口づけたため、馮膺は「私を殺す気か」と気色ばむが、見聞きしたことを伝えるように命じ、柳瑩は「私は永遠にあなたのもの」と応じる。李厳は柳瑩の来訪に大喜びし、自作の詩に曲を付けて欲しいと浮かれるが、柳瑩は李厳が頼みだと涙ぐんでみせる。
あなたは恩人だから報いるわ、という手口、荀詡にも使っていましたよね…
荀詡は「高堂秉が単独で動いたはずはない」と考えており、陳恭が「馮膺が許された」と上層部の意図を匂わせても、燭龍事案の真相を何としても暴こうとする。そこに、高堂秉が自害を図ったとの知らせが入り、荀詡は愕然とする。
とうとう高堂秉が口封じされた?自害だなんて、そんなはずはないですよね~
柳瑩が越してくると聞いて上機嫌になった李厳は馮膺に、今回の朝議を経て李厳は諸葛亮といずれ決裂するだろうと言い、密勅の存在を明かす。そして諸葛亮を「君主を欺いた罪」に陥れるように、馮膺に策を任せることに。
馮膺は結局李厳の味方なのか諸葛亮の味方なのか、わからなくなってきました
高堂秉は亥の刻に夜回りすると死んでおり、机を割った木片で喉を突いていたという。荀詡は自害を信じられないが、陳恭は「こうなってかえって都合がよかった」と慰める。陰輯も孫令も高堂秉の自害に安堵し、荀詡に批判的だったため、馮膺は荀詡と話すことに。
陳恭は「高堂秉の死で燭龍事案は終結した」と言い、荀詡は反発するが、「自害として処理しろ」と強く言い含める。荀詡はそれでも納得できず、机を割ったのに手には傷がなかったことから、高堂秉はしびれ薬を飲まされて自害に見せかけられたのだと考える。
以前の陳恭なら、とことん真相に向かって一緒に突っ走ってくれたでしょうに
郭淮は天水に赴き、郭剛に黄預を紹介する。黄預は陳恭が曹魏側の人間だと聞いても、彼のせいで五仙道は滅ぼされたのだと恨みを募らせ、陳恭を信じないようにと訴えるが、郭淮は「五仙道を国教に考えている」との曹叡の言葉を使ってなだめる。
郭淮は、黄預や郭剛の心に残った陳恭へのしこりを結構軽く見ていますが、大丈夫?
陳恭は李厳の不在中に別荘を訪れ、柳瑩に高堂秉の死を知らせる。これで柳瑩の正体を知る者は陳恭の他にはいなくなったが、荀詡が徹底的に追及するつもりのため静観せよと言う。柳瑩は李厳が書いた詩を陳恭に手渡し、陳恭はいつか強請りに使おうと考える。陳恭は数日以内に馮膺を捕えようと考えており、そのために罠を仕掛けるつもりでいた。馮膺の伝達経路について、柳瑩は李厳から「青石谷の赤岩峰」だと聞いている、と教える。
李厳は惚れこんでいる柳瑩とかわいがっている陳恭の裏切りを知ったら憤死しそう…
荀詡は馮膺に「高堂秉は自害ではない」と訴えるが、馮膺は「おそらく陳恭が正しい」と、大局を見るように諭す。燭龍事案が落ち着かないうちは諜報活動ができないからと、結局馮膺は自害だと報告するようにと妥協を求めてくる。
荀詡がチラチラ見ていた文箱は、例の郭淮との密書が入っているやつでしょうか
帰宅した馮膺を楊儀が待ち構え、二回目の北伐の決定を知らせ、「そろそろ網を引くころだ」と言う。郭淮の「青萍計画」は、連弩は目くらましで、狙いは李厳を制圧することだった。馮膺が李厳の腹心になったことの意味も、楊儀はすべて察していた。しかし諸葛亮が何も知らずにいることで馮膺は決心がつかないと言う。この連環の計は多くの人を巻き込み、自分たちもただでは済まないが、李厳を倒す唯一の機会のため、このまま進むしかないと楊儀は考える。馮膺が仕掛けた罠に李厳が踏み込めば終わりなのだ。
郭淮の狙いが李厳の制圧、というのがまた混乱してくるのですが…
計画の実行を前に、馮膺には面倒ごとが二つあった。一つは陳恭だと聞いて、楊儀は「父のことならいつか謝ればいい」と言う。もう一つは荀詡で、高堂秉の死への関与を暴かれるかもしれないと恐れていた。当の荀詡は、自害と報告するよう迫られたことで不信が高まり、裴緒に牢の様子をもう一度説明してもらう。夜回りが牢の中の高堂秉の異変を発見し、裴緒が駆け付けた時にはすでに死んでいたのだと言う。
陳恭が恨んでいると知っているのに、いつか謝ればいい、と後回しにするのですか
孫令はこの時期に楊儀と会うことを心配し、楊儀には何か魂胆があるのではないかと考えるが、馮膺は固く口止めする。李厳の別荘に呼ばれた馮膺は、陳恭と共に密勅に応えるため提案を求められる。そこで馮膺は今回の目的は「北伐を阻止する」「実際の行動に李厳は関わらない」と言い、この計画は三段階の連環の計、簡単に言えば「刀を借りて人を殺す」だと言う。北伐の戦術は韓信の策を模倣しており、魏延が陽動作戦をとる間に諸葛亮が主力を率いて故道を通って陳倉を奇襲し、その後長安に進軍するというものだが、この情報を曹魏に流して魏延の部隊を殲滅させ、そのことで諸葛亮の陳倉攻略を遅らせると言う。
計画の策を練っている三人が、実は目の前にいる相手を陥れようとしている図…
陳恭は李厳に促され、計画の難点を挙げる。ひとつは北伐の情報は最高機密のため、もし連絡係が捕まったら、情報源である李厳が突き止められること。もうひとつは、曹魏の上層部が我々の情報を信じる保証がないことだ。しかし馮膺は「郭淮と直接連絡する経路がある」と言って安心させる。第二歩としては、借りる「刀」として東呉を使い、李厳の配下を東呉軍に見せかけて蜀軍が挟み撃ちにあっているように見せかけることだと言う。偽の東呉侵略を知った皇帝は李厳に勅命を下すこととなり、兵糧を送って北伐を覆すという計画を理解した李厳は、それは謀反になることに気付く…
呉が乗らなかったらどうするのかとか、思った以上に色々穴はありそうな気がします
16~18話の感想
…ざっくり整理します。
馮膺は李厳にへつらっているように見せていますが、実は諸葛亮の忠実な僕で、李厳を陥れるため楊儀と組んでいます。その目的のために裏で郭淮と情報の取引をしていたため、結果的に陳恭の父が殺される羽目に。それを知らされた陳恭は、馮膺に復讐するため郭淮と手を結びずっと潜伏していましたが、高堂秉が捕まったことで「真の燭龍」として始動することになりました。これまでの「青萍計画」はブラフで、「真の青萍計画」(=司聞曹を燭龍が掌握し、蜀漢を内部から瓦解する計画)が動き始めたのですが、そういった思惑を全く知らない荀詡が、空気を読まずに事件を掘り返している… ということでしょうか。
普通に流してみていると何が何だかわからなくなってきた方も多いかもしれませんが、まとめながら見ている自分も混乱していますから大丈夫です!ここからきっと、まだまだ「実は」が大量発生するような気がしています。
これまで名前だけは出てきていましたが、とうとう郭淮が登場しました。演じている郭京飛は「少林問道」や「琅琊榜<弐>」など、出演作を見るたび心に爪痕を残していく俳優さんなので、なかなか姿を現さないのが気になっていました。まさにラスボスという不敵な感じで、ここからの存在感が楽しみになってきました。
しかし、いくら父の仇がわかったからといって、陳恭は馮膺がやってきたことと同じ、仲間の間諜を売るようなことに荷担するのでしょうか?そんなことをする自分に耐えられるのでしょうか。「大局を見る」ことで切り捨てられてきた側の人間が、切り捨てて進んだ先で得られるものは何なのか、陳恭の今後が心配になってきます。この先、郭淮に対して手のひら返しして欲しいですが、それは郭剛と黄預が許さないかもしれません。荀詡が純粋なだけに、二人の友情が謀略によって裂かれてしまうのを見たくないですよね。
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