麗王別姫-れいおうべっき-あらすじ-49話-50話-51話-感想つきネタバレありでご紹介!

中国ドラマ-麗王別姫-あらすじ-49話-50話-51話-の画像つきキャスト情報をネタばれありで!
キャスト情報など、最終回までの感想を全話配信します。

麗王別姫

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クルミットです♪
前回は、安禄山の暴政にあっという間に周囲が疲れ果て、暴発寸前のところに李俶たちが珍珠を救うために潜入、という、一触即発の状態でした。
史実では、755年の11月に挙兵した安禄山は、翌756年1月に洛陽を陥落させて燕国建立を宣言し、同年6月に長安を制圧しています。
その安禄山の天下が終わりを告げるのは、なんと翌757年の1月。あっという間の1年天下です。今回ご紹介する49~51話は、ちょうどその終わりのところです。

ドラマでは日付をカウントされていないのでピンとこないですが、全体的に史実のカレンダー通りに進行しているので、そう考えると珍珠は半年近く慶緒に捕まえられているのですね。慶緒もよく我慢したものです。
珍珠が捕えられている期間の「長さ」が、珍珠を排除したい勢力に都合よく使われるので、今回その世間の冷たさというのが実に痛い…。生まれたてだった适ちゃんも生後半年ほどになるわけで、その間わが子とずっと引き離されているのに、なかなか再会にこぎつけません。あまりにつらいですね~。

李俶のもとに、そして适ちゃんのもとに珍珠は無事に帰れるのでしょうか。次から次へと訪れる試練、珍珠の運命が怒涛のように入れ替わっていくので、ぜひ目を離さずについていってくださいね~!

【麗王別姫】(ネタバレあり)

49話「因果応報」

史思明は、安禄山から距離を置くためにあえて太原への出陣を受諾し、洛陽からの脱出を図るが、その前に慶緒に「乳児の慶恩(段皇后の子)を皇太子にするという太史局への密旨」を慶緒のもとに密かに届けていた。
配下は「陛下(安禄山)と反目させるための陰謀」と諌めるが、太史令に確認すると本物だという。父は自分など眼中にないことを思い知らされ、慶緒は五日後に安禄山を倒すことを決意する。
「母を捨て、今度は私まで捨てる気だろう」というあたりに、問題の原点を感じます。慶緒は虐待されて育った、承認欲求の強すぎる子供、っていう感じですよね…

慶緒の安禄山暗殺決行の日、安禄山の寝宮に、李猪児が宦官姿の李俶たちを連れてきて、あらかじめ隠れさせておく。
夜、薬を盛った安禄山がすぐに眠ったのを見て、李猪児は珍珠を「陛下が寝宮でお呼び」と連れに来る。それを慶緒が見とがめ、「陛下が珍珠を召した」と聞いて、意を決して珍珠を伴って寝宮を訪ねる。
慶緒が皇位継承について質すただならぬ様子に、安禄山は護衛を呼ぼうとするが、すでに慶緒の配下に入れ替えられて誰も来ない。慶緒は安禄山に剣を突き立てて殺し、皇帝となる宣言をするが、珍珠に拒絶される。見計らっていた李俶たちが飛び込んで、計画通り隠し扉へと珍珠を連れて逃げだす…
安禄山が!っていう場面なのに、可汗の宦官姿がゴツくて笑ってしまいます。「安禄山が珍珠を召したと見せて、慶緒に殺させる」っていう作戦なんですね、難易度高い~!

帝位を手にしたものの、珍珠を失った慶緒は、すべて無意味だと自分を見失っていた。
しかし帝位を簒奪した慶緒には次になさねばならないことがあった。
李猪児が段皇后を「陛下がお呼びです」と呼び出し、地下の牢屋へと連れて行く。そこで皇后を待っていたのは安禄山ではなく新しい陛下=慶緒だった。
李猪児は積年の恨みをすべて晴らすかのように、段皇后、そして幼い慶恩を殺す…
李猪児むごい…ここの慶恩の描写はしばらくトラウマになりそうです…

珍珠と李俶を鳳翔に送り、可汗は葉護の守る河北の軍営に向かうことに。別れるにあたって可汗はこの先を心配し、「鳳翔に戻っても粛宗が珍珠を受け入れず、いばらの道になるやも」と言うが、珍珠は「冬郎とならいかなる苦労も背負う覚悟」と…
それを聞いていた李俶は、珍珠から二度と離れずに守り続けることを決意する…
これからの苦労に対して「一緒なら怖くない」という決意の2人ですが、この先に待ち受けているのはその想像を超えた苦難なのですよね…

燕での慶緒の帝位簒奪の報告を受けて、李泌は「この機に乗じて郭子儀の部隊で范陽を攻めては」と進言するが、自分が都で即位できていないことが不満の粛宗は長安の奪還を優先させようとする。
当面の太原平定のため、李光弼将軍への援軍の将として、李泌は李俶を推薦する。李泌は李俶の立場の回復を図ろうという考えだったが、李俶は牢内にいない。身代わりで牢に閉じ込められていた李倓は、唐突に粛宗の御前に呼び出されて動揺する。
一方、李俶の皇位継承の可能性を下げたい張皇后は、太原の援軍に李係を推薦しようとする。まだ佋が幼く、後ろ盾が必要な張皇后は、李係を使い捨てのコマにと考えていた…
皆さん李係を覚えてますか~? 佋のお披露目の時に出てきていた李俶の弟ですね~!

李倓が李俶の身代わりになっていたことが粛宗にばれて、李倓は杖刑を命じられそうになるが、李泌のとりなしで李倓が太原に派遣されることで罰を逃れる。
李倓は李泌に感謝するが、李泌は李俶が珍珠を見捨てず助けることを「李倓の二の舞」と非難する。李倓は「兄を助けたのは、私と同じ轍を踏ませぬため」と譲らない…
李泌の立ち位置が「まだしも良心的で冷静な世間のご意見」なんでしょうね。そう考えると、珍珠はこの先大変そうです…

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50話「重なる試練」

鳳翔への途上、李俶たちは食堂に入るが、安禄山の部隊が民の食糧を強奪するため主人が「お出しできるものがない」と謝罪してきた。そこで李俶たちは手持ちの食糧を提供し、炊き出しを行うことに。
主人の話によると、実は近くに仮面の女将軍が兵を率いて村を守ってくれて、食糧も奪い返してくれるのだと言う。女将軍は独孤靖瑶で、村人に歓喜の声で迎えられていたが、李俶を一目見て心を奪われていた…
靖瑶、「トゥクン」ってときめいてましたね!でも靖瑶のときめきはどうせなら可汗に行ってくれれば平和に解決できるのに、なぜ李俶にいってしまうのか…

安禄山の軍の来襲が村に知らされ、靖瑶は林洪らを率いて退治に向かう。それを見た李俶は、女将軍の正体を知らないながらも助太刀しようと駆け付ける。
すると李俶は女将軍の兵法の熟知した戦いぶりに感心するが、危機を助けた時に靖瑶の仮面が外れ、李俶は名乗らないままに愛馬を置いてその場を立ち去る。
珍珠は李俶に「あの女将軍に心当たりが」と話そうとするが、出立を急いだため、靖瑶が店を訪れた時にはすでに李俶たちの姿はなかった。しかし、主人に「奥方と一緒だった」と聞いた靖瑶は少しがっかり…
靖瑶の戦闘のポージングかっこよかった~♪ そして転んだのを助けるのに、抱き留めた拍子に髪だの仮面だのが外れて正体が、っていうのは様式美ですね!

李俶の帰還が粛宗の耳に入るが、張皇后と李輔国が「珍珠は長安にいるときに安慶緒と婚儀を行い、今は燕の皇后になった」という噂をたきつける。激怒した粛宗は、李輔国に珍珠を浄慧寺へ送れと命じる。
帰着したばかりで喜びに沸いていた珍珠たちのもとに、粛宗がやってきて慶緒との婚姻の真偽を質す。婚礼の輿には乗ったものの、李俶の命を救うための条件だったと説明しても、張皇后の悪意に満ちた入れ知恵に粛宗の意志は覆らず、浄慧寺行きの勅命を下す。それでも李俶が珍珠を守ろうと食い下がるので、粛宗は天下兵馬大元帥の職の解任を申し渡す。
珍珠は适の顔を見ることもできずに、浄慧寺へと引き離されてしまうのだった…
粛宗も安禄山も、わが子に対してやってること変わらない気がするんですよ~、こんなことやってると安禄山みたいにそのうちわが子に刺されますよ、陛下…

李俶と李婼は适を抱いて寺を訪れ、「この子はまだ母親を知らぬ」と珍珠に会わせてくれるように頼むが、「寺にいる間は俗世のものと会わせぬように」という勅旨が立ちはだかる。
李俶は李泌にも協力を頼もうとするが、李泌は「珍珠は李俶が皇太子となるのに足を引っ張る存在」と考えており、立場のため妻を切り捨てられない李俶を理解できない。
母親が離縁された過去から「保身のための縁切りなどせぬ」と言い切る李俶は、必然的に李泌と物別れに…
その頃、浄慧寺には万春公主をはじめ、安禄山に軟禁されながらも逃げ出した皇族の女子が勅命で「唐の恥」とされて何人も送り込まれ、みじめさに抱き合って泣いていた…
このメンツの中に李婼が入ってないのはどういう理屈で除外したんでしょうね~

慶緒に刺された傷の後遺症で、咳が止まらない珍珠だったが、持ってきた薬がなくなって苦しんでいたところ、可汗が忍んできて長孫鄂からもらった薬を差し入れてくれた。可汗は珍珠の現状に憤り、粛宗を説得しようとするが、事態を悪化させると珍珠に止められる。
寺の外に出てきた可汗は李俶と出会い、珍珠を救出するための策を話し合うが、それには葉護の力が不可欠だという…
やはり困った時には可汗ですね!可汗と長孫鄂は前に回紇で会ったことありましたね~

史思明のもとにようやく安禄山の訃報が届く。慶緒が安禄山を殺したと聞いて、史思明は「言語道断な帝位簒奪」と断じ、慶緒に従ったら自分たちの将来はない、と考える。
そして太原の郊外に李倓の軍が到着し、史思明の軍を挟み撃ちにしようとしていた…
この「ぴ~しゃ~」の泣き芸で自分の正統性を引き寄せる力技というのは、李俶あたりにはできない芸当かもしれません。史思明は武人なのにやることの線が細いんですよね~

51話「再び現れた刺客」

太源の史思明軍は李倓の軍に押される一方で、「陛下亡き今、大義に背いた安慶緒のために命を落とす理由などない」と撤退を決める。李倓は大奮闘するが、戦闘時に顔に傷を負う。
太源の軍営では、林致が医師として治療を行っていたが、顔に傷のある李倓は、林致の恐怖の記憶を呼び起こさないとわかり、李倓は大喜び。傷の悪化を心配する李光弼たちが治療を勧めても、顔の傷を治そうとしない。
李倓は、食糧不足で痩せてしまった林致を心配するが、相手にされず空回りするばかり…
空気を読んで林致にすすめられても餃子を遠慮していた兵士たちが、李倓がいなくなったら、途端に餃子をもらいまくる様子に笑いました~♪

李倓の活躍は鳳翔宮にも届き、粛宗は上機嫌で、これで長安への派兵を検討できると喜ぶ。
そこですかさず張皇后と李輔国が、空位の天下兵馬大元帥に南陽王・李係をねじこもうと画策するが、李泌は「南陽王には用兵の才能がない」と反対し、長安攻めの困難さと回紇の援軍が期待できるからと、あくまでも李俶を推す。
張皇后は李俶からの見返りがあるのではと李泌を揶揄するが、後宮の張皇后と宦官の李輔国が政に口出しすることを、李泌に真っ向から非難されてしまう。
激怒した張皇后は、霊児に李俶の行軍を阻止する工作を指示する…
李泌よう言った!李泌は基本は善人ですよね、李俶と家族の価値観が合わないだけで…

李倓は陣幕に林致を呼び寄せ、林致の好物ばかりを並べて食べさせようとするが、兵が飢えているのに自分だけが食べられないと遠慮される。李倓は「自分は心の病にかかっている」と、林致の治療を求める。そこで林致は「過去に捕らわれては将来が台無しになります。貪欲、怒り、暗愚の三毒と愛憎をお捨てください」と進言して去り、李倓は切ない思いを抱いて取り残される…
顔の傷ができたことで、やっと別人と認識されてまともに話せるようになった二人ですが、林致の眼中に入れてもらえなくてよけい悲しい思いをする李倓がかわいそう…

浄慧寺に尼僧姿の霊児が潜入し、珍珠を毒殺しようとするが、珍珠と椀を交換した県主が血を吐いて死んでしまう。逃げていく尼僧の影に、珍珠は狙われたのが自分だと気づく。
その夜うなされた珍珠の夢に亡き両親が現れ、「我々は罪なくして死んだ、黒幕は今も生きている、仇を討ってくれ」と訴える。目覚めた珍珠は、実は楊国忠が仇ではなく、他に黒幕がいるのかと夢のお告げに震える…
霊児と何霊依のトランスフォームは一体どういう仕組みになってるんでしょうね~

葉護が河北を平定したことで、粛宗に謁見するが、葉護は御前で無礼な態度をとる。しかし回紇の軍備力が頼りの粛宗は、今の葉護に厳しく当たれない。粛宗が唐の郡主と葉護との縁談を勧めたところ、「結婚は義姉上に一任しているので勝手に決められない、義姉上は沈珍珠です」と言って場を凍らせる。粛宗は怒りをこらえて珍珠の還俗を許可。
葉護は「義姉上が無事でいる限り唐の子として尽力」と、遠回しの圧力を粛宗にかけ続ける。粛宗はやむなく珍珠を王妃とし、一品の鎮国夫人に封じる勅命を下す。珍珠は追い打ちをかけるように、浄慧寺の公主たちの解放を求めて認めさせるが、葉護と珍珠への粛宗の怒りはすでに限界に達しようとしていた…
珍珠はようやく王府で待つ李俶のもとに帰還、二人は固く抱き合うのだった…
この作戦は、ちゃんと葉護に言い聞かせたのでしょうか。やりすぎじゃないんでしょうか。ここまでやって、やり返されないわけないと思うのですが、大丈夫~?

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49~51話の感想

張皇后、どんどん悪女化していってますね~。
何故に慶緒との婚儀のことが張皇后と李輔国の耳に入ってるんだろうと不思議に思ったのですが、そういえば一人いましたね、慶緒が独孤家に花嫁を迎えに行った場にいて、珍珠が逃げた後また慶緒のもとに戻ったのも知っていて、その後唐に寝返った奴が…。あいつか!あいつが皇后サイドに取り入ったのか~!
「珍珠が慶緒に嫁いだ」ことになっている問題なのですが、私は三拝三礼という儀式を行わなければセーフなのかと思っていたのですが、47話のタイトルが「二人の夫」になっていたのでこれはどういうことかと思っていたのですよね。慶緒が「親迎」という花嫁を迎える行列で行った際に、珍珠が輿に乗ったことがすでに「結婚した」という一線を越えたと見なされているような感じでしょうか。難しいですね~。

そして回紇の外交圧力という形で無理やり珍珠を解放させましたが、あそこまでしちゃって大丈夫だったんでしょうか。粛宗をあそこまで追い詰めるのは李俶や可汗の本意ではなかったのではと思うのですが…。葉護やりすぎ~!張皇后が逆襲に出てきたときの反動を考えると、粛宗をあそこまで怒らせるのは得策ではなかったのでは…

粛宗も敵、張皇后も敵、李輔国も敵、李泌も味方には回らない状態で、さらに今回、なんと靖瑶までが敵にまわりました。 敵は敵でも恋敵♪
今度会う時には敵かもしれぬ、という予言がこんな形で的中してしまうとは~!
でも私、靖瑶を元気なころの崔彩屏にぶつけていたら、さぞかし楽しかったのではという邪悪なことを考えてしまうのです。見てみたかったな、その対決♪

おそらく粛宗はこのままでは済まさないと思います。どうなる珍珠、どうする李俶!一日に一個林檎を食べながら、二人に吹く逆風を引き続き見守っていきましょうね~♪

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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