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クルミットです♪
町へ戻って平穏な暮らしを取り戻せるのかと思いきや、ご近所からの嫌がらせや怪しい人物の影がちらついて気が休まりません。
謝征の正体を知る人物まで西固巷に現れて、長玉たちの周りは慌ただしさを増していきます。
何やら不穏な企みも動き出している気配。
姉妹を守ろうとする人たちの思惑も交錯して、事態は思わぬ方向へと転がっていきます。
それでは10話を一緒に見ていきましょう!
逐玉-翡翠の君 10話のあらすじ
朝廷では、李ケイが前線の様子を憂いていました。
もしも武安侯が生きていれば国にとってどれほどの支えになったか、と嘆きます。
いまの大胤は宮廷内の権力争いだけでなく、長信王による反乱まで抱えていました。
国を揺るがす危機の中で、武安侯の存在はまさに頼みの綱だったのです。
その頃、亡き父母の誕生日を迎えた長玉は、長寧と謝征を連れて墓参りへと出かけました。
同じ時刻、賀敬元も李懐安を連れて文字の刻まれていない石碑の前に立っていました。
十六年前の出来事について、賀敬元はいずれ李懐安にすべてを話すと告げます。
そして、もし自分がこの世を去ることがあっても、絶対に樊家の姉妹を守り抜いてくれと言い含めました。
あの姉妹を決して一連の騒動に巻き込んではならない、と念を押す賀敬元。
李懐安は詳しい事情を知らされないまま、その重い言葉を受け止めて約束を交わしました。
墓参りを終えて家路につく途中、謝征は長玉がしきりに手首を気にしている様子に気づきます。
歩きながら手をさする長玉に、手首を痛めたのかと尋ねる謝征。
すると長寧が横から口を開きました。
豚の解体作業ではいつも手首に強い負担がかかるため、痛むのは日常茶飯事なのだと教えます。
長玉が背負ってきた日々の重さを知った謝征は、静かにその言葉を受け止めていました。
豚を解体する生活がどれだけ大変だったか、手首の痛みひとつで伝わってきて胸が痛みます。
西固巷に戻ると、近所に住む康婆子が待ち構えていました。
康婆子は長玉の姿を見るなり、わざと米のとぎ汁を浴びせかけてきます。
口汚い言葉を並べ立て、長玉を疫病神呼ばわりする康婆子。
この町に災難を連れ込んできたのだと喚き散らし、言いたい放題に罵倒します。
あまりの理不尽さに悔しさがこみ上げる長玉でしたが、ぐっと怒りを飲み込んで耐えました。
しかし康婆子の嫌がらせはそれだけでは終わりません。
今度は孫の虎子を引っ張って、長玉の家に乗り込んできたのです。
長寧に突き飛ばされたせいで虎子の前歯が二本も折れた、と猛烈な勢いで怒鳴り込んできました。
長玉は奥から長寧を呼び出して、本当はどうだったのかを落ち着いて確かめます。
長寧は確かに虎子を押したものの、びくとも動かなかったと答えました。
そのあと虎子がしつこく追いかけてきて、勝手に階段から足を踏み外して歯を折ったのです。
それどころか虎子は祖母にそっくりな悪童でした。
長寧の後を追い回しながら疫病神の妹だと囃し立て、米のとぎ汁をかけようとしていたのです。
幼い妹を傷つけられて、長玉の怒りはついに限界を迎えます。
大切な家族を守るため、康婆子に真っ向から言い返しました。
長玉の迫力に怯えた虎子は、一目散に逃げ出してしまいます。
するとその直後、康婆子が門の前で派手に転倒しました。
長玉や趙おばさんが手を出していないことは、集まってきた近所の人たちの目にも明らかです。
康婆子が勝手に転んだのだと周囲は証言しました。
でも実は、二階から様子を見ていた謝征の仕業だったのです。
口に含んでいた陳皮糖を吹き飛ばし、康婆子の膝を正確に打ち据えていました。
飴玉ひとつで意地悪ばあさんを撃退する謝征、痛快すぎて思わず拍手したくなりました!
厄介な騒ぎを起こしてしまったことで、長玉は謝征の身を案じ始めます。
彼をこのまま西固巷に置いておくのは危険ではないかと考え、先に町を出るよう勧めました。
ですが謝征は落ち着いた態度で筋の通った道理を説きます。
その言葉に納得した長玉は、彼を逃がそうとする考えを改めました。
一方、朝廷では李ケイが前線の軍の立て直しを求めて声を上げていました。
前線に出されていた修整令を取り消すべきだと主張します。
ところが魏厳が瑾州で起きた凄惨な虐殺事件を持ち出して反論しました。
その言葉を聞いた皇帝は、李ケイの申し出を即座に退けてしまいます。
魏厳の権勢が朝廷を覆い尽くしている現実は変わりません。
そんな魏厳の屋敷に、賀敬元からの早馬が届きました。
八百里加急という緊急の知らせを受け取った魏厳は、書状の内容に目を通します。
賀敬元が自らの命を引き換えにしてでも、樊二牛の娘たちを見逃せと脅しをかけてきたのだと察しました。
戦火が激しさを増すいま、前線で軍を率いる賀敬元を失うわけにはいきません。
魏厳は忌々しげに思いながらも、樊長玉と樊長寧の命を狙うのをやめる決定を下します。
ただの若い小娘二人が、朝廷を揺るがすような波風を立てられるはずもないと侮っていました。
その頃、李懐安は長玉に近づいて巧妙な嘘を吹き込んでいました。
父親が遺した隠し財産の宝の地図があるのだと語り、長玉をすっかり信じ込ませます。
さらに清風寨の山賊たちを捜し出す手伝いをするとまで約束しました。
二人のやり取りを扉の外で聞いていた謝征は、強い不審感を抱きます。
なぜこの男は、手の込んだ嘘をついてまで長玉を騙そうとしているのか?
謝征の胸の中で、李懐安に対する警戒心が一段と跳ね上がりました。
李懐安は町を去るどころか、長玉の家の隣にある宋硯の家を借りて住み始めます。
いつでも監視できる位置に陣取る李懐安。
謝征は飼っている鷹の海東青を使い、密かに外へと通信を飛ばしました。
いつもいた大事な鷹の姿が見えなくなり、長寧は声を上げて泣きじゃくります。
寂しがる長寧を見た謝征は、優しく指切りを交わしました。
鷹は必ずまた戻ってくるから泣かないようにと言い聞かせます。
長寧の涙を止めるために指切りしてあげる謝征、完全に優しいお兄ちゃんの顔になっていました。
長玉がこの町に留まり続けると知った兪浅浅は、すぐに商売の話を持ってきました。
長玉のために新しい店を構え、料理屋の溢香楼と協力して商売を始めさせます。
開店を迎えたその日、店は多くの客で溢れかえって大盛況となりました。
兪浅浅の抜群の商才を目の当たりにして、長玉は感心しきりです。
しかし平穏な時間は長くありませんでした。
夜、謝征は李懐安の借りた屋敷へと一人で踏み込みます。
李懐安は謝征の姿を見ても少しも動じず、芝居をやめて彼を「侯爵様」と呼びました。
自分が西固巷に居座ったのは、武安侯である謝征と会うためだったと明かします。
謝征は鋭い視線を向け、お前は李ケイの手の者か、それとも魏厳の回し者かと問い詰めました。
李懐安は薄く笑い、自分は大胤のため、そして民のために動いているだけだと答えます。
その部屋の陰には、李懐安が手配した手下たちが息を殺して潜んでいました。
手下たちが飛び出してくる気配を察した瞬間、謝征の体が素早く動きます。
手元にあった割れた陶器の破片を拾い上げ、李懐安の首元へと突きつけました。
動けば頸動脈を切り裂く切迫した態勢を取り、謝征が一瞬で場の主導権を握ります。
逐玉-翡翠の君 10話の感想まとめ
陶器の破片を李懐安の首元に突きつけた場面、謝征の身のこなしの鋭さに息を呑みました!
体にはまだ傷が残っているはずなのに、伏兵の気配を察知した瞬間の動きが速すぎます。
相手が手下を潜ませていることまで見抜いて、一瞬で急所を押さえる判断力はお見事でした。
ただの居候ではなく、百戦錬磨の武安侯なのだと改めて見せつけられた気がします。
それにしても、李懐安という男は何を考えているのでしょうか?
賀敬元から姉妹を守るように頼まれていたはずなのに、長玉に宝の地図なんて出鱈目を吹き込む神経がわかりません。
清風寨の山賊を一緒に捜すと言って長玉を信用させようとする姿は、見ていて本当に不気味でした。
「国と民のため」なんて口では立派なことを言っていますが、自分の都合で姉妹を利用しようとしているようにしか見えません。
隣の家に引っ越してきたのも長玉と謝征を見張るためですし、油断ならない人物です。
前半の康婆子の嫌がらせには本当に腹が立ちました!
親を亡くして懸命に生きている姉妹に向かって、米のとぎ汁を浴びせかけるなんて陰湿すぎます。
孫の虎子も祖母の悪知恵を真似して長寧をいじめていたわけで、怪我をしたのも完全に自業自得でした。
悪態をつく康婆子に長玉が毅然と言い返したところは立派でしたが、あの場を収めた謝征の飴玉攻撃が最高でしたね。
二階から陳皮糖を飛ばして膝に命中させ、派手に転ばせるなんて痛快そのものです。
武術の技をこんなご近所トラブルの成敗に使うなんて、謝征のお茶目な一面が見えてクスッと笑ってしまいました。
長玉の手首の痛みに気づく場面も心に残りました。
豚を解体する重労働を何年も続けてきたから手首を痛めている、という長寧の言葉が切なかったです。
謝征はその話を聞いて、長玉がどれほど重い荷物を背負って妹を育ててきたのかを実感したはず。
言葉数は少なくても、長玉の苦労を静かに理解しようとする謝征の眼差しはとても温かかったです。
鷹が飛んでいってしまって泣きじゃくる長寧に、指切りをしてあげる場面も微笑ましかったですね。
普段は冷徹な顔を崩さない謝征が、幼い長寧の前ではすっかり面倒見の良いお兄さんになっていました。
海東青は長寧にとっても大切な家族のようになっていたのでしょう。
必ず戻ってくると約束する謝征の優しい声に、長寧も救われたはずです。
兪浅浅の商売人としての手腕も見事でした。
西固巷に残る長玉のためにすぐに店を用意して、溢香楼と組ませて繁盛させる段取りの良さは頼もしい限りです。
嫌がらせばかりしてくるご近所がいる一方で、こうして長玉の腕を認めて商売を助けてくれる味方がいることには救われます。
最後は謝征に刃物を突きつけられた李懐安ですが、喉元に陶器を当てられたあの状態でどんな言い訳を並べるつもりなのか気になります。
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