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クルミットです♪
12話でとうとう如意が帰ってきました。しかも一番いいタイミングで。楊盈が人波の中で突き押されているところに、人皮の仮面をつけた如意が現れて救い出す。でも如意が戻ってきた理由は「あなたが心配だから」ではなく、もっとひんやりした言い方で。そのあたりが、この二人らしくて良かったです。
それでは12話を一緒に見ていきましょう!
一念関山 12話のあらすじ
12話の冒頭、朱衣衛の瓊珠が宿所に潜入し、梧国の使節団に紛れていたスパイ・琥珀がすでに死んでいることを確認します。申屠赤は自分が悍匪を手配したわけではないと言い張り、朱衣衛は褚国の不良人(ふりょうじん:隠密組織)が裏で動いたのか、梧国の人間が琥珀の正体に気づいて始末したのか、二つの可能性を疑います。
申屠赤は楊盈を軍営に呼び、胆力を試します。さらに「街を馬で駆け抜けよう」と人前で誘い、楊盈は顔色ひとつ変えずに受けます。
この場面、申屠赤がにやにやしながら待ち構えているのに、楊盈は堂々と応じるんですよ。あの落ち着き方は本物でした。
申屠赤はわざと楊盈と並んで猛スピードで馬を走らせ、しかも大声で「これが梧国の礼王だ」と触れ回ります。許城の百姓はそれを聞いてさらに楊盈を憎み、ついに体当たりしてくる人まで出てきます。于十三や銭昭たちが急いで警護に駆けつけますが、人波をかき分けるだけで精一杯でした。
申屠赤が「安国に占領されてから許城は豊かになった」と自慢すると、楊盈は静かに反論します。四分の一もの重税を課せられていること、百姓は食べるために働くしかないこと。でも民たちは「それも梧の王家の無能のせいだ」と怒っている。
楊盈が事実を言えば言うほど、それが全部自分への批難として返ってくる。この構図がきつかった。
そこに人皮の仮面をつけた如意が現れ、楊盈を助け出します。
宿に戻ると、杜長史が銭昭たちの護衛の不手際を責めます。寧遠舟は自分で罰則を決めます。于十三と銭昭には二日間の断食・断水。孫朗以下には俸禄一貫の減給。そして指揮不足として自分には鞭打ち十回の自罰を言い渡します。
元禄たちが手を出せずにいると、如意が進み出て衆人の前で寧遠舟に鞭を打ちます。九本まで如意が打って、最後の一本だけ楊盈に渡す。「一国の使節としての責任を知れ」という意味を込めて。
楊盈がその一本を打つ場面。息が詰まりました。
寧遠舟は新傷と旧傷が重なってその場で倒れます。銭昭が診て、命に別状はないと告げます。そのあと銭昭は立ち去ろうとする如意を呼び止め、楊盈を助けてくれた礼を言います。于十三と銭昭はそろって如意に謝罪します。朱衣衛への怒りを如意に向けていたのは間違いだったと。如意は二人を殺す気はないと言う。でも許す気もない。
夜、如意は寧遠舟が意識を取り戻すのを待って、自分で薬を飲ませます。帰ってきた理由を話します。六道堂を信じていないから。昭節皇后が害された真相を突き止めるのが生涯の目標で、だから寧遠舟との取引を続ける必要がある、と。
如意の言い方は終始冷静なんですけど、寧遠舟の傍で夜明けまで待っていたのは事実で。言葉と行動が噛み合っていない。それが全部本音な気がしました。
寧遠舟は如意が戻ってきたことを素直に喜んで、子どもを作ろうとまで言い出します。二人ともけが人なのに。でも「全部終わってから」という話になり、二人はそれ以上隠さず、寄り添って眠ります。
翌朝、元禄が二人の同室を目撃し、楊盈にも知れることに。二人とも寧遠舟と如意のために喜んでいる様子で、このあたりは少し空気が和らぎました。
使節団は申屠赤に別れを告げ、安国へ出発します。楊盈の安全のため、使節団と商隊を合流させる形を取ります。
途中、秦家村で休憩中、如意が村の水に問題があることに気づき、飲まないよう全員に警告します。そして楊盈は、喪服姿の子どもたちから石を投げられます。なぜ自分がこんな目に遭うのかと問う楊盈に、銭昭が答えます。梧王が天門関の戦いで十六歳以上の男を全員徴兵し、死傷者は数千に上った。梧帝の治世で幸せになった民などいない、と。
喪服を着た子どもが石を投げている。それだけで十分すぎる場面でした。
楊盈は皇兄を取り戻したら必ず百姓に良くさせると約束します。
一方、李同光が国公府を訪れ、長慶侯として丁重に迎えられます。初月は婚約に不満を持ちながら、相手が長慶侯とは知らずに懲らしめたのだと父に説明します。父を翻意させられないと悟った初月は、李同光に直接「一か月以内に縁談を壊してほしい」と頼みに行きます。でも李同光はこれを断ります。
一念関山 12話の感想まとめ
一番頭に残っているのは、楊盈が最後の一打を打つ場面です。
如意が九本まで打って、残り一本を楊盈に渡す。罰の意味だけじゃなくて、「使節としての責任を体で覚えろ」という意味で渡している。楊盈にとって寧遠舟は守ってくれていた人で、自分のせいで傷つけた相手です。その人にさらに鞭を打てというのは、罰以上のことを課しています。
楊盈が打った後の如意の顔が穏やかで、怒っていなかったんですよ。それが余計に重かった。
如意のやり方は厳しいけれど、情がないわけじゃない。この場で一番大事なことが分かっていて、一番きつい方法で教える人です。
夜の場面も良かったです。如意が「六道堂を信じないから戻ってきた」と言いながら、寧遠舟の傍で薬を飲ませている。言葉と行動が噛み合っていない。でもそれがそのまま如意の本音で、全部説明しないけど全部分かる。
寧遠舟が「子どもを作ろう」と言い出す下りは笑いましたが、あの人、うれしいときに全力が出すぎる。
それとは対照的に、秦家村の場面。喪服の子どもたちが石を投げてくる。銭昭の説明が静かなまま終わって、楊盈の「皇兄を取り戻したら」という約束も静かで、あの会話は後を引きます。
翌朝に元禄が扉を開けて固まる場面が、ちょうどいい息抜きになっていました。元禄のリアクションが大袈裟じゃなかったのが、また好きでした。
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