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クルミットです♪
39話は盛り盛りでした。合県の戦いがいよいよ佳境に入って、守る側の人間が一人また一人と傷ついていきます。
鄧輝(とうき)が逝き、于十三(う・じゅうさん)が両目を失う。
それだけでもう十分すぎるくらいしんどいのに、如意(じょい)と寧遠舟(ねいえんしゅう)の間には「あなたがいないところで死にたくない」という正直な言葉まで出てきて、こっちまで胸がぎゅっとなりました。
それでは39話を一緒に見ていきましょう!
一念関山 39話のあらすじ
まず前半は蕭妍(しょうけん)と如意のやりとりから始まります。
英王の陰謀をどうやって見抜いたのかと尋ねる蕭妍に、如意はこう答えます。「一人は朱衣衛出身、一人は六道堂出身。最後に得をする人間が一番怪しいと考えた」。
すごくシンプルな答えなんですよね。でもちゃんと的を射ていて。二人がそれぞれ積み上げてきた経験がこういう判断になるんだと思うと、じわっときました。
蕭妍は如意の決断力をまっすぐ認め、大梧の皇后の象徴である簪(かんざし)を贈ります。軍の中での立場が少しでも楽になるように、という気遣いで。如意もお返しに花を贈り、安産を祈ります。
寧遠舟はすぐ戦場へ向かうつもりでした。「寧家の古い屋敷に一度連れて行きたかった」と悔しそうに言う彼に、如意は「初めて会ったのがあそこだったよ」と返します。それでも寧遠舟は「一緒に必ず生きて帰る」と約束しました。
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梧永佑六年の年末。
如意は寧遠舟と梧軍の前衛二千名を率いて合県へ向かいます。同日、新しい沙西王・初月(しょげつ)も千名の沙西軍を率いて援軍として到着。北磐の狼王が自ら出陣してくるという情報も届き、戦況は一気に重くなります。
新年の正月初一、鄧輝が朱衣衛千五百余名を率いて合県に到着。李同光(り・どうこう)の指揮のもと、安国と梧国の二軍が合同で北磐軍と対峙することになります。
李同光がこういう場面で本当に頼もしくて。この人の肩にどれだけの重さがのっているか、見ているとじわじわわかってきます。
一度は北磐大軍を押し返しますが、李同光は「二日後にまた来る」と読んでいました。
そこで寧遠舟が全員に告げます。「二日後、梧国の新帝が二万の援軍を連れてくる」。
みんなの顔がほっとするんですよね。それがわかってて、あえて言った寧遠舟。
でも如意にはわかっていました。援軍は途中で褚国人に襲われて、おそらく二日では間に合わない。寧遠舟は士気を保つために嘘をついたのです。如意はそっと「ありがとう」と伝えます。
楊盈(ようえい)が二千の兵と安都の民が集めた食糧・軍需品を持って到着したのもこの頃です。
如意は楊盈に、李同光とはどうかと聞きます。「相敬如賓(礼を欠かさず接してはいる)」と楊盈は言いつつ、「でも元禄のことをまだ思い出すんです」と打ち明けます。
如意の言葉は短くて、でもまっすぐでした。
「一人だけを愛した女も、何人かを愛した女も、どちらも同じように尊い。問心無愧(やましいところがなければ)それでいい」
この台詞、この話の中で一番好きかもしれないです。正論というより、楊盈にそう言ってあげたかった如意の気持ちがそのまま出ていて。
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夜、寧遠舟が如意に話します。「任務のたびに怖かった。でも今は如意がいるから、全然怖くない」。
孫朗、銭昭、元禄。亡くなった三人は星になって、今も一緒にいると。
如意もそっと本音を話します。「合県が守りきれないかもしれない。死ぬとき、あなたがいない場所で死にたくない」。
寧遠舟は「ずっとそばにいる」と答えました。
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一方、初月は如意と寧遠舟を見て「于十三もこうなってくれたら」とつぶやきます。
于十三は感情から逃げ続けています。「自分は情場の浪子(色事師のようなもの)だ。誰かに縛られたくない」と。でも「合県は守り抜く。お前のこれからの数十年が安泰であるように、それは保証する」とも言いました。
守ることはする、でも気持ちは認めない。于十三のこのぐるぐる、もどかしいですよね。
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そして北磐大軍が再び動きます。
今度は捕虜にした合県兵を前に立たせ、李同光に「降伏しなければ仲間を殺す」と迫ります。李同光は動じず、二手に分かれて北磐軍を包囲します。
孤立した部下を救いに向かった李同光が北磐兵に囲まれたとき、駆け込んできたのが鄧輝でした。
李同光を救い出し、自分が倒れます。息絶える前の言葉は「摂政官は心を柔らかくしてはいけない」でした。
鄧輝、ずっと厳しい人だと思っていたんですけど、最後の言葉が李同光への教えで。それがわかってから思い返すと、きつかったです。
李同光は戦場を離れることを拒みます。最後は如意が彼を打ち倒して、そのまま連れ去りました。
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撤退の中、寧遠舟と于十三は二手に分かれて城へ戻ります。
于十三は初月を連れて戻ろうとしましたが、途中で炸薬(火薬兵器)の爆発に巻き込まれて馬から落ちます。
両目が見えなくなった于十三は、初月を馬に乗せて先に城へ送り返します。
そして自分は一人で、追ってくる北磐軍に向かいます。初月の帰り道を守るために。
見えない状態で一人で立ち続ける于十三を想像すると、もう言葉が出てこなかったです。
一念関山 39話の感想まとめ
39話は于十三が光を失う場面が、ずっと頭から離れないです。
あんなに感情から逃げ続けていた人が、最後は「初月を守る」という行動だけで語っていて。言葉で認めなくても、体が動いてしまった。
鄧輝の死も重かったです。「摂政官は心を柔らかくしてはいけない」という遺言が、厳しいようで全部李同光への気遣いで。言い方は硬くても、彼なりの愛情だったんだと思います。
如意の「死ぬならあなたのそばで」という言葉も、戦場の現実の重さがそのまま出ていて、読んでいて怖かったです。
どんな感情も整理できないまま爆発だけが起きて、于十三が闇の中に一人残される。その終わり方が、この話そのものでした。
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