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クルミットです♪
宣徳王は小楓に毒を盛り、承鄞に濡れ衣を着せて失脚を図りますが、前皇太子暗殺が宣徳王の仕業だと証明されたことで形勢は逆転。追い詰められた宣徳王は、父帝への謀反を決意しますが、予期して備えていた禁軍に囲まれ、失敗してしまいます。
「皇太子妃」として豊朝に来た小楓の相手が、結婚を直前に控えた状態で変わってしまうことになり、今回次なる東宮の主がとうとう決定します。政治的な思惑とは別に、承鄞と小楓の心の距離は縮まっていきますが、二人を取り巻く環境は容易ではありません。豊朝のお家騒動に振り回され、何角関係にもこじれた恋の行方は一体どうなっていくのでしょうか…
【東宮】(ネタバレあり)
第25話「皇子の宿命」
宣徳王は満身創痍の状態で太極殿を目指す。宣徳王は承鄞に「これは生き残るための皇子の宿命だ」と言う。捕らわれた宣徳王は、大理寺にやってきた父帝をなじるが、父帝は特別な存在として目をかけていたと嘆く。父帝がすべてを承知の上で自分に期待していたと知って、宣徳王は愕然とする。その頃、忠王は太皇太后に一族の許しを求めて訴えていた。
こうなる前に期待を伝えていれば、さすがに謀反までは起こさなかったのでは…
大理寺による一連の事件の詮議が終わり、「諸悪の根源は皇太子と李釅」という結論が出される。そこに朝堂に囚人姿の忠王を連れた太皇太后が現れ「忠王の特権を剥奪、家財は没収、一族は三代にわたり任官を禁じる」という処分を提案し、皇帝はそれを受け入れる。宣徳王に対しては親の情けで自害を命じ、宗廟にも葬らないことに。
この謀反で九族皆殺しにしたら、皇族が半分くらい減りそうな気がしますよね
高坤は高震に、太皇太后が生家の一族の命を救うため、あえて表向き厳しい処分を申し出たのだと解説する。高右相は忠王と宣徳王の命を救わなかった皇帝の冷酷さを不審に思う。
太皇太后は体調を崩し、皇帝が息子たちの強さを見極めるため争いを黙認していたと指摘し、宣徳王に邪心があると知っていながら皇太子の座につけた事を責める。しかし皇帝は「後宮と朝堂は違う」と突き放す。
忠王があんなに強気なポジションなのが不思議でしたが、太皇太后が後ろ盾でしたか!
承鄞は兄の謀反と死にいまだ向き合えずにいた。しかし柴牧は、小楓の危機も承鄞自身が情に脆く弱点を簡単に見抜かれたせいだと指摘し、冷静でなければ大切なものを失うと言う。
小楓は宮中の不安に食欲をなくすが、「皇太子がいなくなったから、嫁がなくてもよくなった」と勘違いし、西州に手紙を書くことに。
アドゥの隠している文は何通たまっているのでしょう。多すぎてそのうち見つかりそう
皇帝は第四皇子・承沅と碁を打つが、優柔不断で手が決まらず、代わった第三皇子・承玟は視野が狭くすぐに劣勢に陥る。そこで皇帝は承鄞に代わらせるが、まだ挽回が可能な状態で父帝に勝ちを譲る。それを見た皇帝は「大役を任せるにふさわしい力がある」と考える。
太監の曹芨さんはさすが皇帝近侍だけに、人を見る洞察力があるのですね♪
承鄞は小楓が気になって会いに行き、これからは頻繁に会えなくなると告げる。小楓は孔明鎖を解けないまま返そうとするが、承鄞は「東宮と孔明鎖は単純そうで複雑なところが似ている」と、たやすく他人を信じるなと言い残して去っていく。
皇太子の謀反で、西域志改訂もうやむやのうちに終了になったのでしょうか
小楓は、張玫娘のもとに西州から婚礼祝いの毛皮が届いたと聞き、その婚礼とは自分と次の皇太子とのものだと聞かされ、ミロに「家に帰りたい」と泣きつく。顧剣はそんな小楓を見て、かつて自分が連れ出さなかったことを悔やみ、苦悩する。
だから顧剣があの時連れて逃げていれば!もう何回でもそれ言っちゃいますよね!
米羅酒楼に裴照が小楓を探しに来るが、ミロは裴照に強い酒を飲ませてフラフラにする。裴照は小楓が顧剣と一緒だと知って困惑する。
一方、瑟瑟は承鄞と待ち合わせていたが、一向に姿を現さない…
ミロは裴照に、もうちょっと優しめな愛情表現をしてあげて欲しいです♪
第26話「東宮の主」
承鄞は、瑟瑟との待ち合わせに向かっている途中で裴照に出会い、小楓が宮中を抜け出して探していると聞き、一緒に探すことに。後回しにされた瑟瑟はそれでも待ち続ける。
酔いつぶれた小楓は、顧剣におぶわれていたところを承鄞たちに出会う。顧剣と小楓の過去の関りを忘れてしまった承鄞は、顧剣に自重を求めて連れ帰る。
全てを覚えていながら、小楓を引き渡さなければいけない顧剣のつらさが…
承鄞は小楓を宮中に連れ帰るが、「西州に帰りたい」と泣く小楓の面倒を見てしまう。お飾りにされてつらいと嘆く小楓の本音を知り、承鄞は「君のそばにいて守ってやる」と言うが、小楓は「承鄞は瑟瑟のもの」と拒む。
承鄞はもうすっかり気持ちが小楓に傾いてしまっていますよね!
翌朝、小楓は昨晩どうやって帰って来たのか覚えておらず、永娘から「裴将軍が御膳房で見つけた」と叱られる。一方承鄞は、小楓の郷愁の慰めにと、西州から持ち帰ったものを探すうち、狼の牙の首飾りを見つけて白眼狼の記憶がよぎる。約束をすっぽかした罪悪感から、首飾りを瑟瑟に与えることに。
「御膳房で見つけた」とは、承鄞の案でしょうか。裴照が考えた嘘ならビックリですよ♪
顧剣は明月の琵琶とともに悲しい詩を吟じる。明月は悲しい様子の顧剣に、小楓とは一緒になれないと釘を刺す。実は明月は顧剣に想いを寄せていたが、顧剣はそれに気づかない。米羅酒楼で飲みなおす顧剣だが、そこに柴牧がやってきて、顧剣を追ってきた明月と再会する。
明月は顧剣に片思いだし、死んだはずの父親は生きているし、運がいいのか悪いのか
栄王(第三皇子・李承玟)は皇帝に「外戚による朝政干渉論」という策論を提出し、外戚の起用を絶つべしと説く。父帝は「均衡なくしてこの座は維持できない」として息子の短慮をたしなめ、師をつけてやることにするが、その情報はすぐさま張玫娘の耳にも入る。張玫娘はそれが東宮の座を狙う承玟の母の入れ知恵と見て、策を講じる。
「視野が狭くすぐに劣勢に」と評された承玟の性格が、まさに策論提出に凝縮されて…
明月は柴牧のもとで身の回りの世話を焼く。顧剣との再会について聞かれ、柴牧は隠しきれず、20年前に顧家にかけつけて顧剣を救ったことを語る。柴牧が妻子の危機を承知しながら駆け付けなかったことを知り、明月は激しく父を責め、縁を絶つ。
短い夢でしたね…こうなるとわかっていたから父子の名乗りを上げなかったわけですが
小楓たちは裴照と出くわし、小楓は酔って送ってくれたお礼にと珞熙の手巾を手渡す。勘違いした承鄞は裴照から手巾を取り上げようとするが、珞熙のものだとわかって気まずい。承鄞は小楓を待ち構え、酔った日に自分の夢を見たのかとからかう。
珞熙のものだからって鼻を拭くな!と突っ込みたくなります。あれは裴照かわいそう
小楓は瑟瑟の狼の牙の首飾りに目を留め、見せてほしいと頼むが、瑟瑟は大事なものだからと見せてくれない。小楓にはそれが自分のものに思えてモヤモヤしたため、一度会って聞いてみようと思う。
小楓が瑟瑟と絡むのは、トラブルの予感しかしませんよね~
張玫娘は承玟(第三皇子)の母・魏修儀を呼び出し、承玟が「外戚による朝政干渉」について述べたにもかかわらず、魏修儀の父や親族が外戚の立場を利用して行った出世と悪行の数々を並べて見せる。しかも承玟自らも融通をはかったことがあり、それを皇帝が知ったらどうなるかと脅され、魏修儀は震えあがる…
張玫娘が本気出したら無敵ですね… しかしあの涙のメイクはピエロですか?
第27話「元宵節の夜」
母・魏修儀が皇后・張玫娘に脅されたと聞いた承玟は憤り、自分こそが皇太子にふさわしいという自負から高家を告発しようとするが、魏修儀は止め、二人で静かに都を離れて生きようと言う。承玟は皇帝に蜀の地を賜りたいと申し出て許される。
魏修儀は経験から知っている訳ですよね、ここで逆らったら消される、と…
小楓は街で買い物をする瑟瑟を尾行するが、承鄞に見つかってしまい、苦し紛れに「服選びを瑟瑟に手伝ってほしい」と店に瑟瑟を連れ出す。小楓は瑟瑟に強引に試着させ、首飾りを見ようとして失敗する。その夜、小楓は首飾りと誰か(顧小五)の夢にうなされる。
西州で小楓は大抵赤い服とセットでしたから、承鄞にとって赤は記憶の最深部?
永寧と珞熙に元宵節の灯篭祭に誘われ、小楓は喜んで出かけることに。永寧と珞熙は東宮の有力候補である承鄞と小楓を接近させようと、承鄞と裴照の同行を企む。一方、顧剣は、元宵節なのに閉じこもる明月を誘うが、柴牧が許せない明月は顧剣に対しても心を閉ざす。
試着事件の後、小楓はあの「百花飛蝶」を買う羽目になったようですね♪
永寧と珞熙が気をきかせて、小楓と承鄞を二人きりにする。二人は銭入れを持ってこなかったが、承鄞が剣舞で沢山の銭を集め、二人は心が近づいていくのを感じる。
永寧と珞熙は裴照を連れて唯品閣で買い物をするが、「西州だけで咲く紅花」を使った紅を小楓の土産に購入する。一方、瑟瑟は承鄞を見つけて声をかけるが、小楓は二人が一緒にいるのを見て、そっとその場を離れる。承鄞は瑟瑟と一緒に小楓を探すことに。
通常だと瑟瑟の立場がヒロインで、小楓が割り込んできた我儘公主なのですけどね…
小楓はひとりでいるところに顧剣と明月に出会って動揺する。小楓は永寧たちと一緒だとごまかすが、顧剣は小楓から目を離せず、明月は顧剣の気持ちを察して離れていく。
瑟瑟は承鄞の立場を理解しつつも「どうか私のことを忘れないで」と訴える。承鄞は小楓を見つけてホッとするが、小楓は悲しく目をそらす。
男たちの一途な想いもわかるのですが、それぞれ傷つく人がいてモヤモヤします
珞熙は裴照に近づこうと必死に話しかけるが、裴照は任務だからと硬い。永寧は小楓に「皇太子妃はあなた」だと励ますが、小楓は「承鄞が娶りたいのは私ではない」と言う。
皇太子の婚姻のために各国から大使が集まっていると聞き、小楓は鴻鸕寺の客舎に行けば西州の使者に会えると考える。小楓はアドゥに、「婚礼に父上は来てくれるかしら」と、文の返事が来ないことをいぶかるが、アドゥは何も言えない。
皇后には毛皮を届けているのに、娘からの文の返事が来なかったらおかしいですよね
顧剣は小楓の部屋に忍び込むが、小楓が明月とのことを妬いていないと知り、かつて西州でディーモ(小楓の侍女)と一緒にいて小楓が嫉妬したことを話す。小楓は顧剣との思い出を何も覚えていないことに気付く。
顧剣は小楓に思い出させたいのかな?誰にとってもつらいことにしかならないのに
立太子の候補の残りが第四皇子だけになったことで、柴牧は「ここが正念場」と承鄞に念を押し、こちらから仕掛けて焦らせるよう促す。承鄞は第四皇子・承沅を訪ね、昔兄弟で手作りした弓を東宮入りの祝いに贈る。承沅は深読みして怯え、皇帝に江南での静養を申し出る。
承沅逃げるのが早すぎ!でも逃げますよね。強気の承玟ですら逃げたのですから…
皇帝は承鄞に「国に奸臣がいて何か企んでいたらどうする」と聞く。承鄞は「奸臣を刺激せずに力をそぐことが肝要」と答える。その答えを聞いて、皇帝は承鄞を皇太子に立てる…
第1~5皇子までが倒され、とうとう承鄞が東宮の主となりましたね!
25~27話の感想
ここまで皇太子のことは「宣徳王」と書いてきました。「皇太子」だと最初の廃太子の承稷がいましたし、名前の「承鄴(しょうぎょう)」だと、「承鄞(しょうぎん)」とぱっと見がまぎらわしいため、一番違いがわかりやすい「宣徳王」で区別してきましたが、もうそう呼ぶこともほぼなくなってしまうのかと思うと、寂しいような気がします。
愛嬌がなくて趣味は園芸で、付き合う友達の趣味も悪く、おそらくこのドラマ内のキャラで人気投票してもさほど上位には食い込むことがなさそうな彼ですが、私はそんなに嫌いではないかもしれません。しっかり爪痕を残した退場だったといえるのかも。
そうやって豊朝皇太子トーナメントで承鄞以外が全員脱落して、高家の全面的な支援を受けた皇太子が誕生するという、皇帝にとっては頭の痛い事態に…
だからといって、もう次を担う皇太子のスペアはゼロなので、承鄞が何をやらかしても我慢していただきたいものです。
ところで「元宵節」というのが出てきましたが、春節後最初の満月に当たる日(2月15日前後)で、日本だと「小正月」にあたるようです。中華圏だと灯篭を飾り、元宵団子を食べてお祝いするそうです。灯篭が飾られる夜祭なので、ロマンティックな恋の夜が演出される設定が多い印象ですが、今回は実にこじれた恋愛模様が一堂に会した感じになりました。承鄞と小楓の無自覚な恋が、瑟瑟、顧剣、更に明月まで巻き込んでこじれにこじれまくっております。あの面倒くさい多角関係を見ていると、珞熙と裴照の不器用なカップルを応援したくなりますよね♪ 裴照はどうなのでしょう、珞熙に応えてあげるのでしょうか?
それにしても、結局承鄞と小楓はこのまま結婚することになり、瑟瑟は側室になるのでしょうか。張玫娘が小楓で我慢するとは思えませんし、瑟瑟もこのままおとなしく引っ込んでいるとは思えません。豊朝は表も裏も波乱含みですね!
さて、全55話なので、ここが折り返し地点になります!多くの人を裏切り、沢山の血を流して東宮の主の座を掴んだ承鄞ですが、後半はどうなっていくのでしょう。一筋縄ではいかない問題が山積みですが、小楓が少しでも多く笑顔でいてくれることを願います。
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