東宮-あらすじ-28話-29話-30話-感想付きネタバレでありで!

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クルミットです♪
追い詰められた宣徳王が謀反に走り、さらに兄皇子たちも次々に皇太子レースから脱落し、とうとう承鄞が立太子されることになりました。それで小楓の結婚相手は承鄞に確定しましたが、両親と故郷の消息がない状態で小楓は次第に追い詰められていきます。

皇太子になった承鄞にはまたさらなる問題がたちはだかり、内も外も敵だらけの中で孤独な戦いが続き、小楓を守ろうとするほどに傷つけることしかできないという、苦しい結婚生活が始まります。でも我々は知っています、記憶を失っているからこそこの程度で済んでいるということを… この先「決壊」がどこで訪れるのか、しっかり見守っていきましょう。

【東宮】(ネタバレあり)

第28話「暴かれた真実」

天通24年、皇帝は李承鄞を皇太子に立てる。趙敬禹、李士卿、房世清の三名が東宮三師に立てられ、裴照は太子率として東宮の護衛に当たることに。兄たちの犠牲と流血の果てに手にした東宮の座の重さを、承鄞はひとりかみしめるのだった。
東宮の入り口から覗いたショット、以前と同じなのに、今は全く違う意味合いに…

嫁ぐ相手が決まった小楓の暗い表情を見て、顧剣は「望まぬなら今夜、西州に帰ろう」と手を差しのべるが、小楓は応じない。アドゥは顧剣に「あなたも忘れ去られた人」だと釘をさし、自分が小楓を守ると言う。
顧剣の何回目の失敗でしょうか。アドゥはよく言った!

承鄞は再び孔明鎖を持って小楓を訪れる。小楓は「複雑なのは嫌い」と言うが、承鄞は解いてみせて「今後複雑なことはすべて私が引き受ける」と、西州に帰りたい小楓を引き留め、小楓の心が少しほぐれる。
承鄞はここぞという時の口説きは天才的ですよね。本人は本気なのでしょうけれども…

小楓は西州の使臣に会うため鴻鸕寺客舎を訪れ、裴照の助けで中に入れた。西州の使臣ラハモンから両親の無事を聞き安堵するものの、丹蚩の使臣がいない理由を問うが、ラハモンたちは答えられないと言う。裴照はラハモンに「余計なことを言うな」と釘をさす。
うっかり本当のことを漏らしたら首が飛ぶ使臣の皆さん、大変ですよね~

承鄞は東宮入りまでの張玫娘と高右相の協力に感謝し、瑟瑟を皇太子妃として娶ることの許しを請うが張玫娘に反対される。高右相は、小楓を正妃、瑟瑟を側妃として娶ることを提案し、承鄞は受け入れる。
これ、承鄞はわざと正妃で娶りたいと言って、側妃で認めさせるという策略ですよね…

鎮北候府に丹蚩からの荷物を届ける、と聞いた小楓は、後をつけて候府に行き鎮北候(趙敬禹)に会おうとするが、そこで瑟瑟に会い「承鄞と宣徳王が丹蚩を滅ぼしたため、瑟瑟の父(趙敬禹)が鎮北候として駐屯している」と知らされる。瑟瑟は錦児から「九公主に丹蚩のことを話すのは厳禁」と聞くが、自分が悪いことをしたとは思わない。
ここで罪悪感を抱かないあたり、知らないとはいえ瑟瑟は結構腹黒くないですか?

小楓は承鄞に丹蚩のことを問い詰め、承鄞は自分が丹蚩を滅ぼし、ティダール王を殺した事を認めざるを得ない。小楓は激しく承鄞を責めるが、西州の安寧は豊朝の後ろ盾あってのことであり、自分たちの婚姻は西州と豊朝の縁組なのだと説かれ、何も言えない。
丹蚩のことを知る日が来ましたが、小楓はまだ本当の意味で真相を知らないわけで…

丹蚩のことを知っていながら自分を貢ぎ物にしたのだと、小楓は父とアドゥへの怒りを爆発させる。しかしアドゥが自害しようとしたのを見て、小楓はアドゥも知らなかったのだと思い込む。敵である承鄞には嫁ぎたくないと小楓は泣きじゃくる…
アドゥは嘘の上に嘘を重ねてしまいましたが、すべて露見したらどうなるのでしょうか

承鄞は、丹蚩のことを話したのは瑟瑟だと知り、責められず困惑する。アドゥは顧剣に助けを求め、小楓を逃がすしか手はないと迫る。アドゥは顧剣の「婚儀の日迎えに行く」という文を持ち帰るが、それを察知した永娘は太皇太后に助けを求める。
永娘は見ていた!やっぱり顧剣が本気出すとうまくいかないフラグが立ちますね

婚儀当日、顧剣は花婿の赤い衣装を纏い、皇宮の外で小楓を待つ。小楓とアドゥは抜け出そうとするが太皇太后に見つかり、小楓は「丹蚩を滅ぼし祖父を殺した李承鄞が憎いから嫁げない」と訴える。太皇太后は小楓に廟堂の位牌を見せ、明遠の大祖父・李仁牧は西州と闘って死んだと語る。恨みを捨てて自分を愛してくれた明遠を思い、小楓は自らの使命を悟る。
太皇太后の説得力たるや、もう小楓は何も言えないですよね

小楓を待ち続ける顧剣だったが、その耳に、婚儀の太鼓の音が聞こえてくる…
花婿衣装が切なすぎる…顧剣、またダメでしたね…

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第29話「東宮の花嫁」

天通24年晩春、李承鄞と曲小楓の婚儀が執り行われ、曲小楓は皇太子妃、鎮北候・趙敬禹の娘瑟瑟は良娣に封ぜられる。顧剣は皇宮の中から響く婚儀の楽音に、小楓が出てこないことを悟り呆然とする。承鄞と小楓は気付かないうちに二度目の婚儀を執り行う。
あのつぼみの輿、中にいると圧迫感すごそうです。美しいけど、悲しい婚礼ですね…

一方、瑟瑟はひっそりと新居の青鸞殿に迎えられていた。皇后の反対で良娣となり、同じ日の輿入れで誰にも祝福されないが、承鄞の心には自分だけという自負が瑟瑟を支えていた。
瑟瑟は結構図太いですよね。愛されている自信が彼女を強くしているのでしょうか

新婚初夜、承鄞は小楓が短剣を隠し持っていることに気付いて小楓のもとを去り、酒でつらさをまぎらわせることに。顧剣は酔えずに水を飲み、人生をやり直して小楓を幸せにしようと思っていたが、一度誤ってしまった選択はやり直しても結果は同じだと気付く。
誰も幸せにならない長い夜ですが、過去の失敗がここまで祟るとは悲惨です

承鄞は泥酔して青鸞殿にたどりつき、瑟瑟はこの夜に自分のもとに来てくれたことで十分だと思う。小楓は眠れずに庭をさまよっていたが、永娘たちは小楓の姿が見えず心配していた。小楓は竹笛の音に気付くが、それは裴照が吹く竹笛だった…
裴照が竹笛を吹くことも、教わったことも、小楓は忘れてしまっているのでしょうか

翌朝、承鄞は目覚めると隣には瑟瑟が眠っており、承鄞は黙って青鸞殿を後にする。小楓も目覚めるが、「赤を見ると丹蚩の血に見える」と、祝いの飾りを片づけさせる。瑟瑟は隣にいるはずの承鄞がおらず、早朝に帰ったと知る。新郎新婦には皇后への挨拶があるのだ。
瑟瑟が目覚めて「ウフ」ってにんまりしたのが、なんというか、あざといです…

承鄞と小楓は皇后に新婚明けの挨拶をするが、小楓は高熱を出して倒れてしまう。太医が「長時間凍えていたせい」だと診断したため、承鄞は事情を聞かれるが、「青鸞殿にいたからわからない」と答える。そこで皇后は瑟瑟が承鄞を惑わしたとして、半月の禁足を命じ、承鄞を含め誰にも会わせないと命じる。
久々に出てきた方尚儀ですが、ここまで頑張って小楓に所作を仕込みましたよね♪

承鄞は小楓の様子を見に行くが、目を覚ました小楓は承鄞に小刀で切りつける。承鄞は瑟瑟が罰せられたことを八つ当たりし、小楓を太医に見せることを禁じる。アドゥは、実は承鄞が傷を隠して小楓を庇ったことに気付く。
瑟瑟は禁足の命も「皇后が私を虐げるほど、殿下の心は私に傾く」と考える。承鄞は東宮の記録に残らないよう裴照に小楓の薬を調達させる。高右相と皇后の手の者が東宮内に配されており、承鄞は本音で振舞うことができないのだ。
各方面から間者だらけで、承鄞が信じられるのは裴照だけなのかもしれませんね

裴照は承鄞の思惑を柴牧に報告する。すでに顧剣が都周辺の潜龍使を集めて高家に忍び込ませており、東宮内の間者の排除も進めることに。その一方で柴牧は、承鄞の小楓への態度が以前と違う、と案じていた。
秘技、間者返し!東宮も高家も間者だらけでわけわからなくなりそう…

小楓は回復しつつあったが食事を拒んでいた。そこに顧剣が羊肉と葡萄酒を差し入れ、小楓は西州と両親を懐かしむ。顧剣は承鄞に、父王から小楓への文を渡すように頼むが、承鄞は顧剣の細やかな気配りに嫉妬を感じるように…
承鄞は妬いている場合じゃないですが、顧剣相手には確かに妬いた方がいいかも?

第30話「思わぬ出逢い」

裴照は西州王からの文と贈り物を永娘に託すが、それが承鄞からのものだと承知しつつも、忘れるよう釘を刺す。父王の文字に小楓は気が晴れるが、アドゥは密かに心を痛める。
あの文は曲文成の筆跡をまねて顧剣が書いたのでしょうか?

東宮に仕える諸臣が承鄞に拝謁し、政について議論しようとするが、承鄞は退屈そうに居眠りを始める。それはすぐに張玫娘に伝わって叱られる。承鄞は東宮三師の李士卿のくどさを疎んじて、高右相の手のものである房世清を重用し、高家では承鄞の内実は愚昧なのではと思い始める。高右相は房世清を利用して、承鄞に知恵を授けている黒幕を探し出そうとする。
他は騙せても、高右相はそんなに簡単には騙されないようですね

裴照は小楓をティダール王が祀られている祠堂に連れていく。承鄞が英雄・ティダールに敬意を表して祀ったものだという。婚儀以来病んでいた小楓を案じての承鄞の計らいだとは伏せたまま、裴照は恨みを水に流すよう勧めるが、小楓には承鄞を許すことができない。
祖父上の兜を見たら思い出すのではないかとひやひやしましたが、ここもセーフ!

瑟瑟が禁足の期限を迎え、承鄞は早速会いに行く。そのことを侍女たちに揶揄されても、小楓は怒らず、どうせ故郷に帰れないのだからと、都を楽しもうと前向きに開き直ることに。久々に米羅酒楼に出かけた小楓は、親身に面倒を見てくれた顧剣に感謝し、義兄妹の契りをと言い出す。顧剣はそれを断って師弟の契りを提案し、小楓から「師父」と呼ばれることに。
小楓が言い出すまでの微妙な緊迫感からのオチが、なんともいえない空気ですね♪

高右相と皇帝は、承鄞の背後にいる人物を別個に探っていたが、それぞれに闇組織「潜龍使」の頭目・柴牧だとつきとめる。皇帝は柴牧が明遠公主と面識のある人物だと聞き、動揺する。
一方、柴牧は亡き妻の命日に明月との和解を懇願するが、拒否される。そこに曹献が神武軍で取り囲み柴牧を連行しようとするが、顧剣が駆け付ける。その様子を高震が目撃していた。
高右相だけでなく、皇帝まで同じように柴牧のことを探ってたどり着くとは!

部屋から血痕が発見されたため、明月が連行される。柴牧は父として迷うが、出ていくことができない。皇帝は都の長官と名乗って明月を尋問するが、「知らない男二人が入ってきて脅され、一人は中年で西域の言葉だった」との釈明を信用し、彼女に琵琶を弾かせる。
これは、まさか、明月が皇帝に気に入られて寵愛されてしまうのでは??

高震は鳴玉坊での出来事を高右相に話すが、妓楼通いを咎められ罰を受ける。
明月の琵琶の音に、皇帝の脳裏にはかつて愛した寵姫の記憶がよみがえる。褒美の金錠を明月は断り「また聴きたいなら鳴玉坊にお越しください」と言う…
あの琵琶を奏でていた寵姫は、承鄞の実母の玉瑶ですね…

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28~30話の感想

承鄞と小楓は二人だけの婚儀ごっこと、丹蚩式で行った婚儀があったので、実は三回目ということになるのでしょうか?二人きりの婚儀は、あんなに愛に満ちたものだったのに、今度の婚儀は、大勢の人に祝福されていても、新郎新婦の表情は冷え冷えとして互いの心は遠く離れています。
いつ丹蚩のことがばれてしまうかと恐れていましたが、まさか婚儀寸前に(しかも瑟瑟が悪気なく)小楓の耳に入ってしまうとは、最悪のタイミングです。祖父の仇と知った憎しみの中で、使命だと言い聞かされて嫁がなければいけなかった小楓の気持ちを考えると、なんとも痛ましくてなりません。でも何が悲しいかといって、当人たちは今が地獄のように思っているけれど、今が底ではないということでしょうか。この先、二人の記憶が戻るタイミングがまた最悪なのではないかと心配になります。

ところで、皇后・張玫娘がなぜあんなに瑟瑟に厳しく当たるのかと思っていたのですが、正妃という地位ながら、寵愛もなく子もなく、あるのは政治的な後ろ盾の圧だけという、不安定な状態でここまできた張玫娘にとっては、寵愛を錦の御旗にする瑟瑟は絶対に許せない存在なのですね。承鄞から見ると瑟瑟は守ってあげないといけない弱い存在かもしれませんが、あの子は結構したたかな計算女子ですよね。
寵愛というのは最大の武器で、寵愛があるからこそ皇子を産めて、最終的には皇太后として君臨できる方が真の勝者だと、中国時代劇をご覧の皆様はご存じだと思います♪ その辺りの力関係を分かっている瑟瑟と、何もわかっていない小楓が、今後どうバトルを展開していくかも今後のポイントでしょうか。

そんな中、皇帝が明月に目を付けたようですよ!これで寵愛を受けるなんてことになったらなかなか酷いことに…。このドラマの原作者、ほんとに最悪の上に最悪を掘り下げる設定がお好きなようで、拗れた設定がどんどん鬼畜さを増していくように思います。段々最後まで見るのが怖くなってきましたが、それでも先が知りたくてたまらないですよね!

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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