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クルミットです♪
皇帝の聖旨の前には抵抗もかなわず、燕燕は貴妃として後宮入りし、徳譲は上京を去り草原をさすらう旅に出ました。燕燕はそれでも明扆を受け入れることができず、二人の不仲の噂は後宮だけでなく遼の各方面の思惑を揺るがしてしまいます。
そして今回、徳譲と燕燕と明扆のそれぞれが遼の改革を成し遂げるために色んなものをいったん飲み込んで、新しい道へと歩み始めることに…。燕燕が伝説の皇后への道を一歩踏み出す一方で、陰で野心の蠢きも見られます。あの人の影も見え隠れしてきますよ♪
【燕雲台-The Legend of Empress-】(ネタバレあり)
第22話「草原に生まれる命」
徳譲が薬を与えた魯端が回復する。奴婢には「贖罪のために働き、罪を清算したら死ねる」という考えが浸透していたが、徳譲は奴婢たちに生きる権利を教え、騰里の使者だと感謝される。しかし脱里はそんな徳譲を不快に感じる。
ただでさえよそ者は疎まれるのに、奴婢の意識改革なんて余計なお世話でしょうね~
明扆と燕燕は世宗夫妻の陵墓に詣でるが、明扆は「この世で最も悲しいことは親孝行が間に合わぬこと」と燕燕に蕭思温との関係の改善を促し、後悔しないで欲しいと語る。
いい話ではありますが、関係を悪化させた張本人が何を言う、とも思います♪
族長が亡くなり、奴婢たちが殉葬者にさせられるというので、徳譲は新族長の阿孛合に殉葬の中止を訴える。そこに奴婢たちが徳譲を救おうとなだれ込み大混乱に。その隙に徳譲は族長の遺体をあらため、病死ではなく脱里に毒を盛られた中毒死だと見破る。脱里は阿孛合を殺そうとして返り討ちにあい、阿孛合が族長としてようやく村を一つにする。
阿孛合はそのままだと折を見て脱里に殺され、族長の座を奪われていたでしょうね
蕭思温は後宮に入れた真情を燕燕に切々と訴えるが、燕燕は自分を犠牲にした父を許せずにいた。しかし蕭思温の体調が良くないことから、父娘は少しずつ和解に向けて歩みだす。
啜里太妃と蒲哥太妃は、喜哥を明扆のもとに送り込むが、失敗する。喜哥は忽烈から「先帝・穆宗は女性と共寝できず、その鬱憤から暴力的になり先の皇后を殺した」という話を聞かされ、明扆もそうなのでは、と考える。
やはり先后は耶律璟に殺されていたのですね。明扆にあらぬ風評被害が♪
徳譲は混乱で亡くなった十五を始め奴婢たちを葬る。徳譲は族長としての自信を失った阿孛合に、村を豊かにすることだと進言し、阿孛合は村人も奴婢も共に生きることを宣言する。そこに李思が徳譲を訪ねて現れる…
阿孛合はこれからいい族長になっていくように思います、頑張って欲しいですね
喜哥は女里に「陛下は房事ができない」と訴え、明扆と燕燕も共寝していないと暴露したことで、女里は明扆には子がなせないのではと考え、喜隱への乗り換えを考え始める。そんな中、烏骨里は男子を出産し、蕭思温は初孫に「留礼寿」と名付ける。
まるで女里を嵌めるかのように、明扆の風評被害に、喜隱男子誕生と道筋出来すぎです
徳譲は村の新族長の祝いの中でも燕燕に思いをはせ、李思の名節を心配して突き放すが、李思はどこまでも徳譲についていくと決めていた。徳譲は日連部を幽州に移して農耕と学問を学ばせることで、村人と奴婢の関係を改善しようと考えていた。
徳譲も国を思うことで生きる力を取り戻したようですね…
明扆のもとにも留礼寿誕生の報告がもたらされるが、明扆は何者かが動き出したのを感じていた。女里は喜隱のもとに祝いを持参し取り入ろうとするが、喜隱は女里の真意が理解でず、撒懶から「それは子ができない陛下の養子を狙うべきだということ」と説明される。我が子が皇帝になる近道の魅力には勝てず、烏骨里に相談するが大反対される。
撒懶は喜隱に「なぜそんなに(バカなんですか)」って言いかけたような気がします♪
第23話「人生の選択」
喜隱は留礼寿を明扆の養子にして皇帝に、と企むが、烏骨里が泣いて拒否する。そこで撒懶の発案で、南北会議で諸王に提案してみることに。
烏骨里がホイホイ賛成するような母親じゃなくてよかったです♪
徳譲は燕燕を守るために自分なりの方法を模索し、出せない手紙を書き綴っていた。明扆は徳譲の傍に送った密偵にその手紙の一部を入手させ、自分宛の手紙だとして燕燕に見せる。しかし徳譲に尾行をつけたことがばれて言い争いになり、明扆は「どうしても去るのなら聖旨を出して燕燕を自由にする」と言ってしまう。
あ~あ。もうこの際、この二人は徹底的にモメてみるしかなさそうですね
喜隱は南北会議を前に皇族の耶律稍と耶律隆先に根回しする。南北会議では室昉が罨撒葛の呼び戻しを提案し、それに対し喜隱が罨撒葛討伐を要求して場が紛糾する。蕭思温が「後日検討」として場を収拾するが、喜隱には不満が残る。
喜隱は野心が駄々もれというか、欲望の内容を首に下げて歩いているようなところが…
南北会議の最中、燕燕は後宮を出る支度を進めていた。胡輦はそこまで関係が悪化していたのかと驚くが、燕燕は出ていくと決めてもなお自分が無責任だろうかと悩んでいた。胡輦は燕燕を責めず、姉として妹の幸せな姿を見たいのだと受け入れる。
国や民への責任感ではなく、明扆への情でどうするかを決めてほしいようにも思います
徳譲は辺境の街を案内しつつ、遼の末端の経済の現状を李思に説明するが、貨幣経済は上京で把握しているより混乱していた。李思が男に絡まれたのを見て、徳譲は宿に帰るよう勧めるが、李思は自分の運命はすでに心に決めていると微笑む。
徳譲は最初から李思にしておけばよかったのかもしれませんが、うまくはいきませんね
喜隱は明扆に直接出兵の許可を迫り、「負けるのが怖いなら兵権をよこせ」と明扆の虚弱さを嘲笑するが、別れの挨拶をしにきた燕燕がそれを聞いて激怒し、喜隱に跪けと命じ、明扆も杖刑20回を言い渡す。燕燕が去ると知った明扆は荒れ、飲みすぎて吐血する。遼の改革への思いと明扆を案じ、燕燕は皇后として留まることを決心する。
私がいないとダメな人、っていう方向での決断はどうかと思いますけども…
明扆は啜里と蒲哥を呼び、家族の宴をもうける。二人は明扆の母を引き合いに出し、燕燕への遠回しなあてこすりを繰り返すが、燕燕はきっぱりと切り返す。
「姑のようなもの」が二人いびってくるので、夫を盾にバッサリとは、燕燕やりますね♪
徳譲と李思は大同府に到着したと知らせが入るが、明扆は知らないふりをして韓匡嗣に徳譲の様子を伺う。韓匡嗣は、徳譲が各地で見聞を広めて政策の提言を送ってきていると説明し、明扆はその案に興味を示す。
明扆は徳譲に早く帰ってきて自分を支えてほしいのでしょうね、ややこしい人たち…
各地に諸家の子弟を送り込む政策を嫌った諸家が、女里に賂を贈って阻止を目論む。女里と高勲の使用人が街で商人から強奪をするなどの被害も蕭思温に報告されたところに、女里が各地に送る子弟について恣意的な名簿を出してきたため、蕭思温と女里は険悪になる。
女里も高勲も、こういう悪徳がしたくて明扆を応援したのだからしょうがないですね~
明扆は蕭思温にますます信頼を置き、喜隱や女里、高勲の動きに不快感をにじませる。蕭思温は国法を明扆の代で整えることを提案し、女里や高勲を報奨でなだめつつ、兵権を休哥や達凛などの信頼できるものへと移行することに。女里と高勲はその意図を見透かして不満を募らせ、蕭思温の暗殺を計画する。まもなく夏捺鉢が終わろうとしていた…
明扆は女里と高勲をちょっとナメすぎているのではないかと思いますが、大丈夫?
第24話「迫りくる陰謀」
諸王は封じられた領地に赴任するが、喜隱は帝位のため上京に残ることに。明扆は燕燕という心の安らぎを得たことを実感する。
捺鉢から上京に帰還した燕燕は皇后に冊封される。徳譲は大同府で燕燕の立后と寵愛の噂を耳にし、心乱れる。李思も立后の知らせを聞き、密かに喜びをかみしめる。
燕燕が変わりました…前と全然違いますね…
喜哥は燕燕に「陛下を独り占めしないで」と泣きつく。燕燕は自分にはどうすることもできないと突っぱね、嫌なら後宮から出すと言い渡すが、喜哥は燕燕が懐妊したと知り、うちのめされる。明扆は懐妊に喜ぶ一方、無事に出産できるよう万全の準備を命じる。諸臣は蕭思温を祝福して取り入り、それを見て女里と高勲は苦々しく思う。妹の懐妊を聞いて烏骨里は喜ぶが、喜隱は盛大に祝いが行われることに不快感を隠さない。
祝懐妊!喜哥は傷つくでしょうが、ここからが闘いの本番かもしれません
大于越・屋質大王の危篤の知らせに、明扆と燕燕をはじめ、皇族一同が屋敷に駆け付ける。屋質は改革の道を進もうとする明扆に、共に進む蕭思温と燕燕がいるからと遼の未来を託し、皇族に陛下を支えるよう言い残して息を引き取る。
屋質の存在が失われることで、これから色々抑えがきかなくなりそうですね
蕭思温の馬車に男が近寄り「女里と高勲を告発したい」と告発文を渡すが、それを罨撒葛の配下・粘木袞が見ていた。女里と高勲のもとにもその話は伝わり、謀反が漏れたのではと思った二人は、閭山行きで蕭思温を殺すため、護衛に刺客をまぎれさせることに。
燕燕は、功臣である女里と高勲に大きな権力を与えておきながら、後から奪う危険性と、蕭思温が大きな権力を持つことで妬まれる不安を明扆に説く。明扆は先代の過ちに学び、臣下と皇族の均衡を保とうとしているのだと説明しつつ、話をごまかす。
むむ?粘木袞は上京にいたのですね?罨撒葛の手が女里と高勲に紛れて何をするやら?
蕭思温の甥・海里と海只は妓楼遊びをしていたところを兵に踏み込まれ、妓女たちが「この二人に辱められた」と言い出す。その妓女たちは高家の侍女だといい、高勲は蕭思温に「侍女が二人に凌辱された」とつきつける。蕭思温は二人の甥を激しく叱りつける。
おバカな甥っ子たちは、なんともわかりやすい美人局にはめられましたね
蕭思温は閭山に行く前に燕燕に会い、閭山行きの間、胡輦を宮中に来させることに。燕燕が自分の運命を受け入れ、父を許せるようになったことに蕭思温はようやく安堵し、孫の名付けを約束する。
燕燕が昔のように甘えられるようになったことに安堵しつつ、何か不吉なフラグが…
海里と海只はこのままでは一族から除名されると焦り、蕭思温さえ死ねば跡継ぎにもなれる上に高勲の一件ももみ消せると考える。女里の従者に金を握らせて警備の配置を入手し、二人は布屋の地下に潜む組織に手を出す。しかしその組織に近づく別の影が…
またあの特徴的なソバージュが見えましたよ。色々な思惑が錯綜してきましたね!
閭山の狩場に明扆と蕭思温は馬を並べ、燕燕の子を待ちわびる喜びを語っていたが、その後ろには女里と高勲が付き従い、密かに合図をかわす。上京の燕燕が胸騒ぎを感じていた頃、刺客たちが忍び寄り、明扆たちの列に襲い掛かる。そして蕭思温に矢が…
これは明扆暗殺と見せかけた蕭思温暗殺、というか蕭思温暗殺のついでの皇帝暗殺?
22~24話の感想
明扆はもしかして、政略謀略には長けているけれど、人心については微妙に疎いところがあるのでしょうか。女里と高勲に対してあんなやり方をしていたら、「背けるものなら背いてみろ」という挑発になってしまいます。
その疎さが最も現れていたのが燕燕の後宮入りだったわけですが、明扆は燕燕の気持ちを結構舐めていたのではないかという気がします。「君は述律太后になれるよ!」と持ち上げれば燕燕がグラッと来ると思ったのでしょうか、甘いです。なだめすかし、嫉妬させ、仮病を使い、最後は打つ手がなくなって酔ってぶっちゃけて燕燕の正義感に訴えるというところまでいって、ようやく落としましたからね…
それで燕燕が「これは運命だ」と思って幸せならそれでいいのかもしれませんが、帰ってきて燕燕のお腹が大きいのを見たら、徳譲はガックリ来るのではないでしょうか。そしてそこを「ここだ!」とばかりに李思が一本釣りするのかもしれませんが。
それにしても、皇帝の後宮での評判が、まわりまわって高度に政治的に影響力を持つというのが今回非常によくわかって面白かったですね。穆宗は性的不能だった?という苛々から皇后まで殺害したせいで跡継ぎがいなかったようですが、このドラマの開始当時みんなそれをわかっていて、飲み込んで仕えていたのでしょうか。なかなかシビアな話です。
それで明扆もまた、病弱な上に皇后と何もしていないとなれば、噂は広がって後宮だけに留まらない政治的な問題となっていくわけですね。喜哥や喜隱の思惑が盛り上がるだけ盛り上がって、ざっくりはしごを外されてお気の毒でした。喜哥も喜隱も、そのうちガッツリと痛い目をみるのでしょうね…
そして今回、粘木袞が女里と高勲のたくらみに紛れてチラチラと登場していました。彼は罨撒葛と一緒に遼を出ているのかと思っていましたが、あの騒動の後、そのまま上京にとどまって間者として情報を罨撒葛に送り続けていたということでしょうか。事態が女里と高勲の謀反というよりも、明扆と罨撒葛の情報戦になってしまえば、燕燕の子という守るものが増えた明扆は浮かれている場合ではないようです。とはいえ、どっちかというとこのドラマにおいて明扆は燕燕に守られる「ヒロイン」の立場なのですよね。虚弱なお姫様・明扆はあてにできないので、燕燕がそこを悟って「自分のことは自分でなんとかする」という意識を確立していくしかないように思います。
ところで「燕雲台」は全48話なので、なんとここが折り返し地点になります!早い!前半があっという間だったのは、このドラマのテンポの良さを感じますね。折り返しで皇后となった燕燕の今後がどうなっていくのか、残り半分もしっかり見守っていきましょう♪
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