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クルミットです♪
第7話は、これまで以上に“心の闇”が物語の前面に出た回でした。
沈淙(シンソウ)がついに横公(オウコウ)側に引き込まれてしまい、褚思鏡(チョ・シケイ)も毒に侵された身体が変異しはじめるなど、見ていて胸がギュッとなる展開ばかりで…。
しかも島ではもう一体新しい怪物が誕生し、寧海堡は完全に制御不能の状況に。
それでは第7話を一緒に見ていきましょう!
天啓異聞録 第7話のあらすじ
深夜、牢獄から恐ろしい叫び声が響き渡り、見張りの侍衛たちが次々と奇妙な死に方で倒れていきます。死体の首や顔には紫色の斑点が走り、そこら中に青緑の粘つく排泄物が散乱していました。しかもその排泄物は、ほのかに光り輝いているのです。
光る排泄物っていうだけで背筋がゾワッとしたのに、“人でも獣でもないもの”の匂いがして、私は画面の前で思わず息を飲みました。
千戸の徐宗器(ジョ・ソウキ)はすぐ駆けつけ、侍衛の叫び声を聞いた瞬間、新たな怪物が誕生したと悟ります。
しかし彼が下す判断は「絶対に外へ漏らすな」。島のためではなく、自分の命と立場のために隠蔽しようとする姿勢が、彼の小物感と恐怖心の強さをそのまま表していて、見ていて複雑な気持ちになります。
一方その頃、褚思鏡は毒の影響で拘束された状態から目覚めます。腕を動かしただけで鉄鎖が簡単に千切れ、腕には紫色の筋が浮き上がっていました。
褚思鏡が“自分自身が怪物になり始めている”と理解した瞬間の表情が、あまりに痛々しくて胸が締めつけられました。
そこへアンジェリカが駆けつけ、急いでこの石窟から逃げるよう促します。褚思鏡は沈淙が洗脳されているのではと気が気ではなく、二人は彼女を探しに向かいます。
その時、変貌した沈淙が現れ、叫び声と共に岩壁を砕き散らします。その凶暴さにアンジェリカも完全に目を奪われます。すると突然、どこからか褚思鏡を呼ぶ声が…。
それは彼の弟、褚思鈺(チョ・シギョク)の声でした。
沈淙は横公に取り込まれ、褚思鏡は黒環側の“選ばれた者”になってしまったと声は警告します。
夢か幻か分からない中で、弟の声だけが妙に現実的で、褚思鏡の混乱が痛いほど伝わりました。
同じ頃、奈落のような牢獄を聞きつけた楊公公(ヤン公公)が駆けつけますが、徐宗器は自分の保身のために逆に楊公公を牢へ閉じ込めてしまいます。徐宗器の首にも紫の筋が浮かび上がり、「自分はもう普通ではない」と悟る彼の言い訳めいた言葉があまりにも空しく響きます。
徐宗器が恐怖で壊れていく姿は、人間の弱さそのものみたいで胸がざわつきました。
雨が降りしきる石窟の外で、褚思鏡はアンジェリカにこれまでの過去を語り始めます。
二年前、朝廷から“怪異調査”の任務が下された時、褚思鏡はその危険さを察知し、蓖麻子を買って仮病で逃げようとしました。しかし弟は兄の身を案じて彼の代わりに出向き、そのまま消息不明に…。
褚思鏡の「弟に行かせたかったわけじゃないのに」という悔恨が、静かに胸へ刺さりました。
アンジェリカも軍艦を失い、怪物を捕らえる使命に失敗したばかり。それでもここを離れない理由は「兄を救うため」。
褚思鏡も「弟を救うため」。
彼らの目的が重なり、二人は同盟を組むことになります。
敵対していた二人が“家族を救いたい”という一点で手を組む展開は胸が熱くなりました。
褚思鏡はようやく伯顔(バヤン)と再会し、雷隧が横公に殺されたことや、贺子礁(ガシショウ)の正体も明かします。沈讓(シンジョウ)も丘芷の状況を心配しながら、褚思鏡の“弟の行方”の質問に答えられず苦しそうに口を閉ざします。
その矢先、島の空気が突然凍りつくように重くなり、村人たちの目つきが変わります。病に侵された者たちがまるで操られたように暴れ出し、「怪物が来る!」と叫びながら外へ走り出していきます。
褚思鏡、アンジェリカ、伯顔、沈讓は村の出口へ急ぎますが、今度の怪物は以前よりも賢く、陽動まで仕掛けてきます。そして村人を守ろうとする4人へ一気に襲いかかりますが、刃物はまるで効きません。
沈讓はついに覚悟を決め、再び“怪物の姿”へ変身して戦う決意を固めます。
沈讓の変身は悲壮そのもので、“怪物でありながら村人を守る存在”だと痛いほど伝わって胸に迫りました。
天啓異闻録 第7話の感想まとめ
第7話は、沈淙が横公の手に落ち、褚思鏡までもが変異し始めるという重すぎる展開でした。
沈淙のあの叫びと赤い瞳は、もう“普通の少女”ではいられないという残酷さがあって胸が苦しかったです。
褚思鏡は弟の声に導かれながらも、現実と夢の境界で揺れ続け、身体も心も限界に近づいているように見えます。
それでも彼が諦めないのは、弟を救いたいというたった一つの願い。
この兄弟の絆がドラマの核心になっている気がして、ますます物語への愛着が強くなりました。
横公との戦いはさらに激しくなり、村は崩壊寸前。
沈讓が再び怪物へ変身したことで、次回は“怪物対怪物”の激突になりそうで、息を呑む展開が待っている予感しかしません。






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