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クルミットです♪
心魔をねじ伏せ、ジーヤンへの想いを己の核として選び取ったナンエン。そして、記憶を失い「黄泉獄主」として蘇ったジーヤン。二人の運命が三年という歳月を経て再び交差しようとしています。高潔な帝君の面影を消し去り、荒々しい豹変ぶりを見せるジーヤンと、血の道を歩むことで孤独な強さを身にまとったナンエン。物語の歯車が大きく動き出し、切なさと緊張感が一気に高まる回でした。
それでは16話を一緒に見ていきましょう!
四海重明 16話のあらすじ
心魔はナンエンに対し、七情をすべて捨てて無の境地に至らなければ「七浮造業」の力は御せないと告げます。しかしナンエンは、ジーヤンとの思い出や、彼を慕う心を捨てることを真っ向から拒絶しました。すると心魔は仮面を脱ぎ捨て、ナンエンと瓜二つの顔を晒しました。
自分と同じ顔をした敵と向き合うなんて、背筋が凍る……。鏡の中に閉じ込められた自分と対峙しているみたいな、あの不気味な感覚には胃のあたりがギュッと締め付けられました。
ナンエンは、ジーヤンを想う心こそが善悪を理解し、世界の冷酷さを見通すための鍵であると言い切ります。彼女は心魔を自分の一部として取り込み、感情をすべて背負ったまま、魔を払い世を浄化するという過酷な道を選ぶ覚悟を決めました。
「情を捨てる」んじゃなくて「情を抱えたまま修羅になる」だなんて。迷いが消えていく彼女の目、痛々しいけれど凄みがすごすぎて圧倒されちゃいました。
一方で、ジーヤンがこの世を去ったことを知ったム・ザンテンは、悲しみのあまり酒に溺れ、復讐のために飛び出そうとします。父のム・コウカンは「義気はあるが実力がない」と息子を叱り、自らの一割の力で彼を試しましたが、ザンテンは一太刀も浴びせられずに完敗しました。
父の容赦ない一撃に、甘ちゃんだったザンテンが現実を叩きつけられて顔を歪める様子を見ていて、なんだか胸が痛かったです。
それから三年が経過しました。ザンテンは修行の末に「大日火精」を練り上げましたが、父には遠く及びません。一方、イン・ヤは「紫金鉢」の空間で修行を積み、ついに霊丹を手にしますが、それはただの薬丸でした。対戦相手だと思っていたのはチーク大師の分身だと判明します。
一生懸命積み上げてきた三年が、実は手のひらの上のことだったなんて。イン・ヤの呆然とした顔、言葉も出てきませんよね。
その頃、ナンエンは修行を成功させ、「血手修羅」の異名で知られる存在となっていました。彼女は北境で子どもをさらう「天邪道」を追っており、魔修を追い詰めます。そこへイン・ヤが現れますが、冷酷に魔を倒すナンエンの姿に驚きを隠せませんでした。
かつてのナンエンの面影はどこへ。修羅となった彼女の殺気を見たら、イン・ヤが怯えるのも無理はないです。
一方、黄泉獄では三年間の眠りから目覚めたジーヤンが、ナンエンが遺した重明鳥の血のおかげで復活を遂げていました。しかし、彼は記憶をすべて失い、性格も荒々しく変貌していました。黄泉獄の支配者シンラに騙されたふりをしつつ、体内にはシンラを封印した状態で自ら「黄泉獄主」となり、暴れまわります。そんな中、過去の記憶の断片が彼を刺激します。
別人じゃないかって思うほどの荒っぽさ!でも、あの無頼な態度の端々に不器用な影が見えて、何とも言えない切なさがこみ上げてきます。
物語はさらに急展開を見せます。メン・シコウのもとにリー・チ兄妹が現れ、「血凰釵」を要求しました。符浪とメン・インが命懸けで守ろうとする中、魔修を倒しながら通りかかったジーヤンが彼らを助けます。彼は無意識のうちにメン・シコウを庇っていました。
記憶がなくても、守るべき相手を見ると体が勝手に動くなんて。あの瞬間のジーヤンの困惑した表情、忘れられません。
三年の隔たりと変わらぬ絆の気配
今回のエピソードで一番私の心をざわつかせたのは、ジーヤンの変貌ぶりです。高潔で慈悲深かったあの帝君が、今は「黄泉獄主」として何をしでかすか分からない危うさを放っているんですから。でも、ただ荒れているわけではないんですよね。シンラを体内に封印して制圧しようとする彼の行動には、以前とは違う、底知れない強さが宿っていました。
対照的に、ナンエンの歩んできた三年間はあまりに過酷です。心魔を己の一部として取り込み、「血手修羅」として敵を狩る彼女の背中には、もう誰にも頼らない孤独が張り付いています。心魔との対話で「情を捨てない」と誓ったからこそ、彼女はここまで突き進んでこられたんでしょうね。
ラストシーンで、無意識にメン・シコウを庇ったジーヤンの瞳。彼がふと思い出す過去の断片が、これからナンエンと対峙した時にどんな化学反応を起こすのか。血の道を歩む「血手修羅」の冷たい瞳と、すべてを失ったはずの「黄泉獄主」の瞳が重なる時、一体どんな言葉が交わされるのか。三年間の断絶を思うと、胸が苦しくてたまりません。
「天邪道」の陰謀が渦巻く中で、かつての絆が二人を救うのか、それとも破滅へと誘うのか。記憶をなくしたジーヤンがこれからどのような道を歩むのか、その選択一つ一つが今後の物語を左右していくことになりそうです。
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