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クルミットです♪
第10話は、これまで積み上げてきた絶望の波が一気に押し寄せ、沈让(シンジョウ)の決断、沈淙(シンソウ)の暴走、そして褚思鏡(チョ・シケイ)の限界が一気に交錯する大きな山場でした。
私は途中から涙が止まらず…特に沈让の最期は胸が締めつけられるほど悲しくて、画面の前でしばらく動けなかったです。
それでは第10話を一緒に見ていきましょう!
天啓異闻录 第10話のあらすじ
安吉丽卡(アンジェリカ)は村に留まり、褚思鏡と共闘して横公(オウコウ)勢力に対抗しようとしていましたが、休息の間に彼女の部下が村人に襲われ命を落とします。
村人たちは「子供の仇だ」と叫び、安吉丽卡を憎悪の目で睨みつけます。
彼女にとってその言葉は何よりも刺さるもので、かつて“獣化した我が子”が育ての母を噛み殺そうとし、その瞬間に彼女が引き金を引いた過去が蘇ります。
理解どころか恨みを向けられたことで、安吉丽卡の心は折れかけていました。
安吉丽卡の孤独と痛みが伝わりすぎて、見ている私も胸がずっと重かったです。
褚思鏡は彼女の迷いを察し、「伯颜(バヤン)が外へ救兵を呼びに行った、もう一日だけ踏ん張ってほしい」と必死に説得します。その言葉に安吉丽卡は再び立ち上がる決意を固めます。
その頃、やっと島を脱出できた伯颜は徐宗器(ジョ・ソウキ)の軍営へ到着。しかし侍衛たちの冷たい視線に違和感を覚えつつも、急いで島の異常事態を報告します。
徐宗器はすべてを知っていながら、「怪物など信じられるか」と白々しく装い、伯颜の時間を奪って殺す隙を伺っていました。
伯颜は殺気を察し、徐宗器が横公側だと理解した瞬間に反撃。雪上で死闘が繰り広げられます。
兄弟のように戦場を駆けた二人が“敵”として刃を交える光景は残酷で胸が痛みました。
決着がつく直前、楊公公が派遣した龍侍衛が現れ、伯颜は九死に一生を得ます。伯颜の言葉で事態の深刻さを知った朝廷側はついに増援を決断するのでした。
村では褚思鏡と沈让が怪物を迎え撃つ準備をしていました。しかし前回よりも怪物は凶暴で賢く、罠があっても容易に突破してくる危険な相手。
褚思鏡は沈让に「沈淙を探せ。怪物が現れるとき、必ず沈淙がそばにいる」と頼みます。
沈让は荒林を駆け抜け、ついに沈淙を見つけます。その横には賀子礁(ガシショウ)。沈淙の瞳は青く光り、表情は魂の抜けた人形のよう…。贺子礁は「殺せ」と平然と命じ、侍衛たちが沈让へ襲いかかります。
沈让は娘を守るため、ついに完全に“獣化”する道を選びます。
沈让が娘を守るため自分を犠牲にする姿があまりに痛ましくて、涙が溢れて止まりませんでした。
一方、褚思鏡は怪物と対峙し、重傷を負いながらも村人を庇います。「食うならまず俺を食え」という覚悟がにじむ立ち姿で、死を受け入れたような目をしていました。そこへ間一髪、安吉丽卡の軍隊が到着し、火薬と大砲で怪物を押し返します。
地面が震えるほどの轟音と共に、安吉丽卡が現れたシーンは本当に“救世主”そのもので鳥肌が立ちました。
しかし安堵も束の間――二体目の怪物が姿を現します。先ほどより巨大で獰猛。褚思鏡の目に一瞬絶望がよぎり、「逃げろ!」と叫ぶしかありません。
その頃、賀子礁は沈让の命を奪うため別の怪物を召喚。沈让は致命傷を負いながらも、父として最後の力で贺子礁を二十メートル先まで投げ飛ばし、沈淙をその支配から解き放ちます。
沈淙の瞳の光がふっと消え、正気を取り戻した瞬間、沈让は力尽きて倒れました。
沈淙は叫びながら父のもとへ駆け寄り、その胸に縋りつきます。沈让は娘を優しく見つめ、微笑むように目を閉じました。
沈让が沈淙に向けた最後の眼差しがあまりにも優しく、切なすぎて私はもう涙が止まりませんでした。
母を失い、父を失い、沈淙は天を仰ぎ、胸を裂くような叫び声をあげます。その声はまるで島全体の悲しみを吸い込んだかのように震えていました。
天啓異闻録 第10話の感想まとめ
第10話は、沈淙と沈让の“親子の悲劇”が頂点に達した回でした。
沈让が娘のために最後まで戦う姿が本当に尊くて、これ以上ないほど胸が痛かったです。
褚思鏡は怪物との戦いや仲間の死を前に、心も身体も限界に追い込みながら、それでも前に進み続けます。
安吉丽卡との信頼も深まり、伯颜の働きで外部の援軍も動き始め、物語はいよいよ“決戦”へ向かって動き出した感じがあります。
沈淙が父を失ったことで、今後どんなふうに力を使っていくのか…物語の行方が怖くて、でも次回が待ちきれません。






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