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今回は、湖南衛視・騰訊視頻・芒果TVで放送された古装ロマンス「安寧録」(あんねいろく)です。
見始めたときは「また『明蘭』みたいな家の争いかな」と思っていました。ところが羅宜寧は耐えるより先に動くタイプで、あっという間に反撃が始まります。おかげで40話、長いと感じませんでした。好きなのは、誰にも祝ってもらえなかった羅慎遠のために、羅宜寧が誕生日の席を用意するところ。陸嘉学のしつこさと詰め込みすぎの最終回だけは、今でも少し引っかかっています。
全40話のあらすじとネタバレ、私の感想をまとめています。
安寧録 あらすじ
羅家に生まれた羅宜寧は、幼い頃に母親の遺品を奪おうとする周囲の大人たちに抵抗したことがきっかけで、父親の怒りを買い別院へと追いやられてしまいました。それから10年、再び羅府に戻った彼女を待ち受けていたのは、かつて自分を陥れた者たちとの対峙です。
ある日、羅宜寧は羅府の中で不当な扱いを受けている「三兄」の羅慎遠を目の当たりにします。周囲から冷遇され、泥をかぶるような生活を送る彼ですが、羅宜寧はその沈黙の裏に隠された鋭い知性と武芸の才に気づき、思わず手を差し伸べてしまうのです。
一方の羅慎遠もまた、恩師を冤罪で失った過去を背負い、たった一人で真相を追い求めていました。羅府という息苦しい檻の中で、自らの運命を切り開こうと足掻く二人の若者。 信頼を寄せ合い、次第に深く関わり合っていく二人は、羅府に渦巻く冷酷な陰謀を暴き、自分たちの居場所を取り戻すことができるのでしょうか。
見どころ
私は第1話で、羅宜寧と羅慎遠が罰を受けて静堂で並んで跪いている場面に一気に引き込まれました。まだ互いの本心を知らない二人が、同じ屋根の下にいながらどこか冷ややかな距離感を保っている様子に、これから始まる波乱の予感を感じてドキドキしたのです。
正直、羅府の中のドロドロした権力争いはかなり苦しかったです。喬小娘をはじめとする周囲の悪意が、ヒロインを追い詰めようとする様子は見ていて胸が痛みますが、だからこそ、羅宜寧が負けじと知恵を絞って立ち向かう姿にはスカッとするものがあります。
物語が進むにつれ、ただの「兄妹」のような関係から、互いの傷を舐め合い、秘密を共有するパートナーへと変化していく過程が非常に丁寧でした。特に、羅慎遠が自分の苦しみを羅宜寧に見せる瞬間の、あの少しだけ力の抜けた表情は、このドラマで最も印象に残った場面の一つです。
「安寧録 各話あらすじ」はこちらから
ご覧になりたい話数を押していただけると各話の詳しいあらすじが表示されます。
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
第9話
第10話
第11話
第12話
第13話
第14話
第15話
第16話
第17話
第18話
第19話
第20話
第21話
第22話
第23話
第24話
第25話
第26話
第27話
第28話
第29話
第30話
第31話
第32話
第33話
第34話
第35話
第36話
第37話
第38話
第39話
第40話
キャスト・登場人物
「安寧録」のキャスト&主な登場人物一覧です。
羅慎遠(演:張晩意)

羅家の三男ですが、とにかく頭の回転が速くて冷徹なまでの冷静さを持っています。ずっと冷遇されてきた過去があるのに、あそこまで自分を律してのし上がっていく姿には、正直ちょっと怖さを感じることもあります。羅宜寧との関係は、兄妹という枠を超えてお互いの心の支えへと深まっていくその過程に、思わず引き込まれます。陰謀に立ち向かう彼の切れ味鋭い眼差しには、完全にやられました。
羅宜寧(演:任敏)

羅家の異母妹。一度悲惨な死を経験して転生したような複雑な設定を背負っています。前世の記憶があるからか、子供の割に妙に達観していて強気なんですよね。私だったらこんな状況、とっくに心が折れています。羅慎遠とは最初はギクシャクしていましたが、次第に強い絆で結ばれていく過程が本当に応援したくなります。
陸嘉学(演:此沙)

このドラマのスパイスというか、闇を抱えたキャラです。羅宜寧に対して異常な執着を見せるところがあって、観ていてヒヤヒヤします。権力者としての強さは認めるけれど、愛し方が重すぎて、たまに「もうやめてあげて!」と画面越しに叫びたくなります。
林海如(演:張瑶)

羅家の正妻ですが、他のドラマでよく見るような「いけずな継母」とは一味違います。どこか抜けているところもあって、観ていてホッとしますね。羅宜寧に対して実の母親のように接しようとする姿に、ときどきウルっとさせられます。
羅成章(演:芦芳生)

羅家の当主です。正直言って、この父親にはイライラさせられっぱなしでした。家のことばかりで子供たちの本当の気持ちに気づかないあたり、典型的なダメ親父だなと。物語の中での存在感はありますが、もう少し家族の絆を見てほしかったです。
相関図
呂ばあやの部屋から見つかった不正の証拠は?
羅宜寧が侵入者の足跡を残すため窓際にまいたものは?
祖父の絵のお礼に、羅慎遠が羅宜寧へ贈ったものは?
祖母を救うため、羅慎遠が杜大夫へ届けた薬材は?
羅慎遠の誕生日祝いで酔いつぶれた二人は?
羅慎遠と羅宜寧は、最初はギクシャクした兄妹という関係から始まり、互いの過去や秘密を共有することで、唯一無二のパートナーへと変化していきます。陸嘉学は羅宜寧に対して過去からの執着を抱き続け、羅慎遠とは恋のライバルとして激しく対立します。林海如は羅宜寧の良き理解者として羅家のドロドロした環境の中で癒やしの存在であり、羅成章はそんな彼らの父として、家の繁栄と面子に囚われた複雑な立ち位置にいます。
評価・レビュー
中国ドラマ「安寧録」の評価レビュー&感想です。
全40話を完走したクルミットの正直な感想を書いています。
後半はネタバレありなのでご注意ください♪
第1話で羅宜寧が祖母に手作りの切り絵を贈るところから、この子、いいなと思えました。お屋敷の争いは気が重くなりそうでも、主人公に親しみを持って入れたのは大きかったです。
ネタバレありの感想
序盤は、正直『明蘭~才媛の春~』とよく似た流れです。父が側室ばかりかわいがって、側室が罠を仕掛けて、ヒロインが知恵で返す。ただ、明蘭のようにじっと耐える時間が短くて、数話で側室を片づけてしまうので、私はこの速さに乗れました。気になったのは、まだ兄妹ということになっている時期から、二人の甘い場面を妙に強調してくるところ。血がつながっていないとわかるまでは、見ていて少し落ち着きませんでした。
完走していちばん好きだったのは、第8話の羅慎遠の誕生日です。それまで祝ってもらったことのない彼のために、羅宜寧が友人も呼んで席を用意する。彼が喜ぶ様子に、じわっと来ました。転生設定がないので、私には二人の距離がこの人生の積み重ねとして素直に入ってきたんですよね。羅宜寧を嫌っていたという原作の設定も変わり、ドラマの羅慎遠には早くから肩入れしてしまいました。誕生日を祝ってくれる相手ができたことが、まずうれしかったです。
陸嘉学は、正直、好きになれませんでした。第30話で宋子芸を牢から出し、羅宜寧が眉眉だと認めるよう仕向けるところ。以前、命を奪われかけた相手をまた近づけるなんて、かなり腹が立ちました。転生を挟まない分、羅宜寧の恐怖が過去からずっと続いているように感じられて、陸嘉学の執着を懐かしい恋として受け取れないんです。会いたくないという彼女の気持ちを聞いてくれないところが、最後まで苦手でした。
第40話は、新婚の火事から誘拐、救出まで詰め込まれていて、もう少し落ち着いて二人を見たかったです。陸嘉学が矢から羅宜寧を守って命を落とすところは悲しいですし、最後に彼女の痛みを気にかけたことも心に残りました。ただ、それまでの行いまで許したい気持ちにはなれませんでした。羅慎遠が師の冤罪を晴らし、羅宜寧と子どもを囲む暮らしを持てたのは、やっぱりうれしかったです。彼女の店も続いていて、結婚後にも自分の仕事があるのがいいんですよね。もう少し、店で忙しくしている羅宜寧を見ていたかったな。
終盤は、あれだけ手強かった汪遠があっさり羅慎遠を信じてしまうのが、どうにも物足りなくて。羅慎遠も、何が起きても全部先に読んでいるので、ハラハラする前に片づいてしまうんですよね。第40話が詰め込みすぎに感じたのは、このあたりも理由だと思います。
笑わせてくれたのは羅宜秀と林茂でした。「痩せないといい家に嫁げない」と母親に食事を減らされる羅宜秀と、勉強して出世しろと姉にせっつかれる林茂。笑いながらも、今の時代の結婚や進学の圧力と変わらないなと思って見ていました。
この作品が好きならこちらも
任敏を続けて見るなら、朱顔役の『玉骨遥』。羅宜寧の家中の争いから、予言や法術のある世界へ雰囲気が変わります。徽柔を演じる『孤城閉』では、皇帝や後宮を描く物語の中の彼女に会えます。羅宜寧とは違う宮廷での姿も見比べたいです。
張晩意を追いかけたくなった方には、彼が楼垚を演じた『星漢燦爛』を。程少商と凌不疑の恋が軸のお話で、楼垚は羅慎遠みたいに腹に何か抱えた人じゃなく、まっすぐで人のいい役なんですよね。同じ俳優でここまで印象が変わるのも面白いです。
家の中の駆け引きが好きなら『明蘭~才媛の春~』がおすすめ。嫡庶の争いは共通でも、目立たず生きようとする明蘭の慎重さが違います。『九重紫』も名家の陰謀に立ち向かうお話で、こちらには竇昭が過去へ戻る設定があります。
復讐が絡む恋が気になったら『春花焔』も。皇子と刺客が互いの正体を知らずに惹かれ合うところが、本作とは違う切なさです。運命に立ち向かうヒロインが好きなら『寧安如夢』も候補に。家中の争いから、姜雪寧の運命逆転へ関心を広げて楽しめそうです。
支え合う二人が好きなら『長風渡』へ。最悪の出会いから夫婦になり、乱世を乗り越えていきます。『折腰』も、少しずつ育つ愛が好きな方に。こちらは仇同士の家の政略結婚なので、二人の出発点がずいぶん違います。
みんなの評価 ― 中国と日本でこんなに違う
ここからは、私の感想とは別に、中国と日本のみんなの評価をまとめました。
中国と日本の評価
| 項目 | 中国(豆瓣) | 日本(Filmarks) |
|---|---|---|
| 平均スコア | 5.8/10(2026年10月時点) | 4.0/5(2026年10月時点) |
| 評価数 | 41534人 | 218件のレビュー |
| 分布 | 星5:9.8% 星4:14.7% 星3:42.2% 星2:22.0% 星1:11.2% |
4.1-5.0:31% 3.1-4.0:65% 2.1-3.0:4% 1.0-2.0:0% |
中国では2024年10月10日に湖南衛視で放送が始まり、騰訊視頻・芒果TVでも同時配信。10月26日までに騰訊視頻の熱度値が28000、10月29日までに猫眼の全網有効再生数が11億回を突破しています。それだけ話題でも、中国のレビューサイトではけっこう厳しい評価だったんですよね。
日本のレビューサイトは高めで、私の気持ちもこちらに近いです。
中国で賛否が分かれたところ
中国のエンタメ論評では、原作の転生設定や幼なじみの要素を外し、羅慎遠が羅宜寧を嫌っていた設定まで変えたことに厳しい意見がありました。好きな原作なら気になるのはわかります。私はドラマの二人から入ったので、改変の大きさ自体は気になりませんでした。
序盤が『明蘭~才媛の春~』や《墨雨雲間》に似ている、という話にもなるほど、と。中華網は『明蘭~才媛の春~』ほど話の筋が緻密でなくても、テンポよく反撃する爽快さを評価していました。第3話で羅宜寧が証拠を集めて反撃に動くところは、私も好きです。ずっと我慢する姿を見続けなくていい速さは、ありがたいんですよね。
張晩意には、正体を隠して力を蓄える役が続いているという見方もあります。おなじみの役に感じる、というのはわかる気がします。任敏(レン・ミン)の地声の甘い台詞回しも好みが分かれそう。でも私は、第1話の祖母への贈り物の場面では、その声に親しみを感じました。演技の生き生きしたところや装いを褒める論評もあり、中華網では『玉骨遥』からの再評価につながる作品と紹介されていました。
評価データ・参考資料
- 豆瓣「锦绣安宁」(評価データ)
- Filmarks「安寧録~海棠に降る光~」(評価データ)
- 百度百科「锦绣安宁」
- 中华网「任敏演技翻身之作获好评 《锦绣安宁》收视热度持续夺冠」(2024年10月18日)
- 网易号「《锦绣安宁》首播差评一片,任敏夹子音刺耳,原著设定被魔改」(2024年10月11日)
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撮影秘話とトリビア
「安寧録」の世界をもっと深く楽しめる!知れば知るほど面白い、ドラマのトリビアや撮影裏話をご紹介します。
本編では見られないキャストたちの素顔や、制作の裏側に迫るエピソードを集めました♪
物語を彩るロケ地
本作の撮影は、主に中国浙江省にある横店影視城で行われました。ここは「中国のハリウッド」とも称される巨大な撮影拠点として知られています。2023年5月にクランクインし、数ヶ月にわたる撮影を経て制作されました。
高い注目を集めた視聴記録
本作は放送開始直後から大きな反響を呼びました。配信プラットフォームにおいて、同期間に放送された他の古装劇の中で高い熱度を記録し、ランキングで上位にランクインした実績があります。
キャストたちの素顔と裏話
撮影現場では、カメラが回っていないところでもキャスト同士の仲の良さがうかがえる場面が多々ありました。撮影の裏側で見せるキャストたちの様子は、ファンの間で話題となることもあります。
実は「学霸(勉強家)」揃いの豪華キャスト
主要キャストたちの学歴も注目を集めました。羅慎遠役の張晩意は北京電影学院出身であり、羅宜寧を演じた任敏も中央戯劇学院を卒業しています。
中国本土での反響 ― 話題作としての展開
2024年10月10日から配信された「安寧録」は、古装ドラマ激戦区の10月において、多くの視聴者の注目を集めた作品です。事前の期待値を上回る形で配信開始直後から主要なランキングを席巻し、特に若年層を中心としたオンライン上での議論が絶えない、熱量の高い一作となりました。
2024年10月10日 湖南衛視・騰訊視頻・芒果TVで一斉配信
本作は湖南衛視の放送と、騰訊視頻、芒果TVでのオンライン配信という強力な布陣でスタートしました。配信開始後、騰訊視頻では高い熱度指数を記録し、大きな注目を集めました。
評価の分かれる豆瓣スコアと視聴者の論点
配信プラットフォームでの盛り上がりとは対照的に、レビューサイトでは支持派と批判派で大きく意見が割れる結果となりました。
- 支持派:テンポの速いストーリー展開や、宅斗(家の中での権力争い)の要素が爽快であると評価されました。また、主演の二人の感情の推移や、キャラクターの成長物語としての「養成系」の面白さに夢中になるファンが多く、軽快なコメディタッチの演出も「追劇(継続視聴)」の動機として支持されました。
- 批判派:一方で、原作の設定が大幅に変更されている点に対する原作ファンの不満や、ストーリー展開が過去のヒット作と似ているという既視感についての厳しい意見も見られました。特にメインキャストの演技やキャラクター設定、一部の演出におけるフィルターの強さに対して、納得感を得られない視聴者からの手厳しいコメントが寄せられました。
トレンドを席巻した話題性
SNS上ではドラマ内で描かれる「兄妹関係」や「逆襲」といったエピソードが毎週のようにファンの議論の的となりました。また、配信期間を通じて多くの関連話題がトレンド上位を占め、多くの視聴者から注目を集める「話題作」としての地位を確立しました。
製作体制と原作 ― 転生設定を脱ぎ捨てた、新たな「首輔」伝説の幕開け
ドラマ製作の裏側や原作との向き合い方を知ることで、物語が持つ重厚感や、キャラクターたちが抱える葛藤の解像度がぐっと上がります。今回は、多くの注目を集めた「安寧録」がどのような道のりを経て形作られたのか、その製作背景を深掘りします。
監督・脚本家
本作のメガホンをとったのは、多くの視聴者を虜にしてきた麦貫之監督です。麦監督は、かつて日本でも熱狂的なファンを生んだ『仙劍奇俠傳』や、近年高い評価を受けた『琉璃』などで知られる実力派。古装ドラマ特有の情緒ある映像美と、物語のテンポを両立させる手腕に定評があります。
脚本は、莫言殤、邱婷、朱琪ら複数のライター陣が共同で執筆を担当しました。複雑な宅斗(家宅内での権力争い)と、二人の主人公が辿る運命の成長譚を、限られた話数の中に凝縮させる役割を担っています。
原作小説
原作は、聞檀による小説『首輔養成手册』です。ネット小説ファンから高い人気を博していた本作は、歴史ドラマの重厚さと、恋愛、そして成り上がりといったエンタメ要素が融合した作品として知られています。特に主人公である「庶子」が、冷遇を跳ね返し、最高権力者である「首輔(内閣首輔)」へと昇り詰めていく過程には、既存のファンからも熱い支持が寄せられてきました。
ドラマ化での主な改編点
映像化にあたっては、ドラマとしてのエンターテインメント性を高めるため、原作から大胆な舵取りがなされています。
* 「重生(転生)」設定の廃止:原作の大きな核であった「前世の記憶を持って転生する」という要素が、ドラマ版ではカットされました。これにより、過去の因縁を背負ったやり直し物語から、現在進行形の葛藤と絆のドラマへと変貌を遂げています。
* 家族関係の描写変更:羅慎遠が羅家で受ける扱いや、その生母に関する背景設定がドラマ版向けに調整されました。彼がいかに周囲から孤立し、その中でいかにして自立心を養ったかというプロセスが、より視覚的に強調されています。
* キャラクターの役割と展開の再編:男女主人公と陸嘉学をはじめとするサブキャラクターとの関係性が、転生設定の削除に伴い、より現代的で共感しやすい対立や共鳴の形に再構築されました。
* 権謀術数へのフォーカス:宅斗の要素に加え、朝廷での権力争いや恩師の冤罪を晴らすプロセスが強化され、物語全体がより「古装サスペンス・政治劇」としての厚みを増す構成となっています。
出品・制作体制
本作は、華策克頓(華策集団)傘下の新天地工作室が中心となり、テンセントビデオ(騰訊視頻)と強力なタッグを組んで製作されました。横店影視城での撮影を経て、2023年9月にクランクアップを迎えています。横店特有の壮大なセットを最大限に活かしたロケーション撮影が行われ、視聴者を物語の舞台へと深く没入させる体制が整えられました。
OST ― 豪華アーティストが彩る『安寧録』の音楽世界
ドラマ『安寧録』のOSTは、実力派の歌手たちが名を連ねる豪華な構成となっています。物語の情緒を深める楽曲たちが、登場人物の揺れ動く心情を丁寧に描き出しています。
OP(オープニングテーマ)
「安寧」 ― 歌:A-Lin
台湾を代表する実力派歌手のA-Linが歌い上げています。透明感のある歌声が、家族の絆や帰るべき場所を求める温かなメッセージを、ドラマの冒頭から静かに、そして力強く伝えてくれます。
ED(エンディングテーマ)
「寧願」 ― 歌:希林娜依・高
圧倒的な歌唱力で注目を集める希林娜依・高が担当しています。物語のクライマックスを締めくくるにふさわしい、切なさと決意が交錯する楽曲です。
挿入歌
本作には心に響く挿入歌が複数用意されており、物語の重要なシーンを彩っています。
- 「潑墨」 ― 歌:劉宇寧:本作の情感を象徴するテーマ曲として、多くの視聴者の心をつかむ劉宇寧の一曲です。
- 「雙」 ― 歌:張遠、陳卓璇:二人の掛け合いが印象的な、二人の結びつきを感じさせる楽曲です。
- 「良緣」 ― 歌:呉宇恒:劇中で流れる、印象深い楽曲です。
配信プラットフォーム
これらの楽曲は『安寧録 影視原声専輯』として、各音楽配信プラットフォームにて配信されています。
結末解説【ネタバレ注意】― 羅慎遠と羅宜寧が歩む幸せな未来
※この章はドラマ最終話の核心的な結末に触れています。本編未視聴の方は十分ご注意ください。
最終話のクライマックス
最終話では、朝廷の権力闘争が激しさを増す中、羅慎遠(ら・しんえん)が恩師の冤罪を晴らすために汪遠(おう・えん)を追い詰めます。汪遠と手を組んでいた陸嘉学(りく・かかく)は、羅慎遠と羅宜寧(ら・いでいねい)の婚礼の夜に調虎離山の計(敵を本拠地から誘い出す策略)を用い、火事の混乱に乗じて羅宜寧を連れ去りました。しかし、羅慎遠は冷静に状況を判断し、羅宜寧の救出に向かいます。崖の上で汪遠の残党が羅宜寧を襲った際、陸嘉学は自ら身を挺して彼女を庇い、致命傷を負って命を落としました。これにより、全ての因縁が清算されました。
主要キャラの決着
- 羅慎遠・羅宜寧: 互いの絆を確かめ合い、正式に結ばれました。大婚後は二人の間に子どもも誕生し、幸福な家庭を築いています。
- 陸嘉学: 最後まで羅宜寧への執着を捨てきれず、彼女を庇って死亡するという悲劇的な幕引きとなりました。
- 汪遠: 羅慎遠の計画によって罪が暴かれ、最終的に羅慎遠の手によって裁かれる形でその野望は潰えました。
- 羅宜秀・林茂: 困難を乗り越え、無事に夫婦となりました。林茂は商人として成功し、二人で穏やかな日々を過ごします。
原作との違い
原作小説は「重生(転生)」をテーマにしており、ヒロインが前世の記憶を持った状態で物語が始まる設定ですが、ドラマ版ではこの設定が変更されています。また、原作では陸嘉学とヒロインの過去の関係性や、登場人物たちの感情の機微がより複雑に描かれていますが、ドラマ版ではより明確な勧善懲悪とロマンスの成就に重きを置いた構成となっています。
なぜこの結末なのか
本作の結末は、長年苦難を乗り越えてきた主人公二人の幸せを確実なものにすることで、視聴者に安心感を与える「大団円」となっています。特に、反派であった陸嘉学が最後に羅宜寧を守って死ぬ展開には「意難平(未練や心残り)」を感じる視聴者の声もありましたが、これは彼が抱えていた歪んだ愛と、それゆえの哀れさを強調する演出として機能しています。
安寧録のよくある質問
安寧録は全何話?
本国では全40話です。このサイトの各話あらすじも、本国と同じ第1話〜第40話の区切りで、40本を掲載しています。最終回の結末は第40話の記事で紹介しています。
安寧録の最終回はどうなる?【ネタバレ】
羅慎遠と羅宜寧が結ばれ、子どもにも恵まれるハッピーエンドです。羅慎遠は師匠の冤罪を晴らし、改めて羅宜寧と婚礼を挙げます。一方、陸嘉学は羅宜寧をかばって命を落とします。
くわしくは最終回(第40話)のあらすじをどうぞ。
安寧録はBS12でいつ放送?
BS12での放送期間は、2026年8月10日〜2027年2月8日の予定です。「安寧録~海棠に降る光~」というタイトルで放送されます。
安寧録のドラマと原作の違いは?【ネタバレ】
大きな違いは、転生設定の有無と陸嘉学の結末です。原作では羅宜寧が前世の記憶を持って生まれ変わりますが、ドラマには転生設定がありません。陸嘉学も、原作では生き残って辺境へ左遷される一方、ドラマでは羅宜寧をかばって命を落とします。
基本情報
| タイトル | 安寧録(锦绣安宁) |
|---|---|
| 読み方 | あんねいろく |
| 別題・英題 | 錦繍安寧(原題の日本語表記) |
| 英語タイトル | The Rise of Ning |
| 配信 | 騰訊視頻、芒果TV(※日本での配信状況は時期により変動あり) |
| 放送年 | 2024年10月10日〜 |
| 話数 | 全40話 |
| ジャンル | 古装ロマンス |
| 演出 | 麦貫之 |
| 脚本 | 莫言殇、邱婷、朱琪 |
| 主な出演 |
張晚意(羅慎远役) 任敏(羅宜寧役) 此沙(陸嘉学役) 張瑶(林海如役) 芦芳生(羅成章役) |
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