孤城閉-こじょうへい-のあらすじを感想付きで全話ネタバレで詳しく紹介!

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クルミットです♪

今回紹介するドラマは『孤城閉〜仁宗、その愛と大義〜』です。
このドラマは、明君とされる北宋の第四代皇帝が皇太后・劉娥への屈折した思いや、生母への思慕を押し殺しながら成長し、常に明君であろうとしながらも、皇帝として、夫として、男として、そして父としてもがき葛藤する姿を描き出す歴史大作です。

ここでは中国ドラマ「孤城閉-こじょうへい」のあらすじ、ネタバレ感想や見どころといった話題を紹介しながら作品お面白さに迫っていきますので、どうぞお楽しみに!

孤城閉-こじょうへい あらすじ

父帝・真宗の崩御により幼くして即位した趙禎は、生母は皇太后ではなく、皇太后の女官だったことを知らされるが、母の最期にすら会うことが許されなかったことが心の傷となる。そのことから成長するにつれ、垂簾聴政により実権を握る皇太后・劉娥との間に見えない確執が生じ、やがて皇太后の決めた皇后を廃后する事態に。趙禎は臣下の勧める名門曹家の令嬢・曹丹姝を皇后に迎えることになり、趙禎に思いを寄せる曹丹姝は期待に胸を膨らませて後宮入りするが…

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見どころポイント

このドラマの主人公となる北宋の第四代皇帝・仁宗は、中国版遠山の金さん的な存在の包拯を描いた「包青天」の時代の皇帝なので、たびたびドラマの素材にされがちです。近年の包青天ものだと「開封府~北宋を包む青い天~」「高潔なあなた」、それ以外でも「花と将軍~Oh My General~」「明蘭~才媛の春~」やマット・デイモン主演の映画「グレートウォール」も仁宗の時代が舞台になっています。仁宗自身がメインとして取り上げられることは少ないながら、強い皇太后の圧、外敵との緊張、文化的で安定した治世などドラマ性が高く、この時代はなかなか見どころが多いのです。

その仁宗を本作では主人公に据え、君主としての矜持と、ひとりの人間としての苦悩の両面を丁寧に描くことで、決して完璧な英雄ではなく、失敗だらけの人生を送った趙禎というほろ苦い男の生きざまをとても身近に感じることができるようになっています。
仁宗だけではなく、彼を取り巻く人物たちの隅々の心理まで説得力のある描写で、画面の隅々まで北宋という時代がリアルに感じられます。皇后と仁宗の噛み合わない愛情や、寵姫たちの孤独、終盤に待ち受ける公主の大事件まで、派手な戦闘シーンやアクションはなくても、言葉や仕草で織りなされる濃厚な心理戦により画面から目が離せません。

主演の王凱と脚本の朱朱、監督の張開宙は、犯罪捜査もののサスペンスドラマ「如果蜗牛有爱情」でチームを組んだ経験があります。残念ながら日本には上陸しなかったのですがなかなか高評価でした。再度タッグを組んだのが大型時代劇の本作になります。
仁宗(趙禎)役のワン・カイ(王凱) は、「スターな彼」「モモのお宅の王子さま」「ラベンダー」「星が輝く夜に」「PING PONG〜ピンポン〜」などの台湾ドラマの出演でキャリアを積み、「琅邪榜~麒麟の才子、風雲起こす」の靖王・蕭景琰役でブレイクし、「琅琊榜」の出演者が多数かぶっている「偽装者」や「記憶の森のシンデレラ~STAY WITH ME~」のチェン・イードゥー役も話題に。映画では東野圭吾の「容疑者Xの献身」の映画版「嫌疑人X的献身」の唐川(日本での湯川教授)役や「真・三國無双」では曹操役などに出演しています。「琅琊榜」以来久々の古装劇にファンの期待は高まるのではないでしょうか。
皇后・曹丹姝役のジャン・シューイン(江疏影)は、「最高の元カレ」ではフー・ファンスー役、「恋愛先生 MR・RIGHT」ではルオ・ユエ役、「メモリーズ・オブ・ラブ~花束をあなたに~」ではシン・チェン役など、現代劇ではこじらせキャリアウーマン役が多く、中でも「30女の思うこと ~上海女子物語~」のワン・マンニー役は高い共感を呼びました。古装劇では「九州縹緲録〜宿命を継ぐ者〜」の羽族の国師・宮羽衣役が印象に残ります。

孤城閉-こじょうへい 評価・レビュー

中国ドラマ「孤城閉-こじょうへい」の評価レビュー&感想です。
ストーリーの良し悪し、出演者の演技力、物語の展開、脚本の面白さなどを総合的に評価しています。
もちろん、レビュー&感想の中にも作品に関するネタバレがありますのでご注意ください♪

ネタバレを表示する

北宋の仁宗の治世は、内憂外患のバラエティに富んでいて、比較的時代劇として取り上げられやすい時代です。「包青天」のシリーズや「花と将軍~Oh My General~」「開封府~北宋を包む青い天~」などがそうですが、仁宗自身が華々しい外征などを行ったわけではなく、仁宗の人生そのものがフォーカスされることはそんなになかったのかもしれません。
そんな中、「孤城閉」は、合戦はおろか立ち回りの場面も殆どなく、ほぼ諫官たちの上奏で場面が構成されており、静かな人間模様が丹念に描かれているドラマです。派手な演出に目を奪われる時代劇を期待すると、拍子抜けしてしまうことでしょう。
しかしその分、北宋という時代がよりリアルに感じられ、平和な時代を生き抜く人々の息遣いまで本物のように実感される作りになっています。その時代が本物だと感じられるドラマはそうそうないように思われます。

趙禎という人物像も、仁多き皇帝である一方で、群臣との調整に失敗し、親子の葛藤を抱え、妻子との関係に躓く家庭人という、ごく普通の悩める男として描かれています。このところ時代劇では、男主がスパダリキャラで描かれることが多かったため、趙禎がかなりダメ男に見えてしまうのですが、彼の挫折も失敗も、当たり前に誰もが抱えているものだと気付かされると、ダメな選択も愛しく感じられます。王凱は実に趙禎を抑制的に人間臭く演じ切っていて、生真面目な役柄が似合う彼にはまさにはまり役だったのではないでしょうか。
また、悪役のようなポジションに置かれている張妼晗や、夏竦や賈玉蘭、楊氏でさえも、それぞれに悪く振舞うのには説得力のある理由があって、「悪役」であっても「悪人」が存在しない描写になっていて、最後には必ずその人物が自分の中に寄り添っている感覚を抱くようになっていて、長丁場でも苦しくならないのはありがたいですね。

元々、原作の「孤城閉」は徽柔と梁懐吉の恋物語がメインだったものが、趙禎の一代記として膨らませてドラマ化したということで、原作ファンからは賛否両論があったようです。しかし「なぜ徽柔の結婚が破綻したのか」という原因は、趙禎の生母への不孝というトラウマが順を追って描かれることでより深まるわけで、父娘の愛憎の根源までを描き尽くす必要があったのかもしれません。孤城こそが自分の居場所だと、人生をかけてたどり着いた趙禎に比べて、梁懐吉を守るために孤城に自らを閉じ込めた徽柔の最後が、宋という時代のリアルさゆえに、より息苦しく感じられてしまうのは仕方ないのでしょうか。

孤城閉-こじょうへい キャスト・登場人物

中国ドラマ『孤城閉-こじょうへい』のキャスト&主な登場人物一覧です。
主人公(ヒロイン)から脇役まで、登場人物の詳細をリストでご紹介します!。
主演俳優・女優および共演者情報など、出演者プロフィールが一目でわかります。

<趙禎役・王凱(ワン・カイ)>
幼くして北宋の皇帝に即位した趙禎は、窮屈な垂簾聴政を行ってきた太后が実は実母ではないと知り、屈折した思いを抱きながらも、生母の希望に応えて良き皇帝であろうと努力を重ね、その一方で夫として父として失敗多き人生を歩むことになります。
趙禎を演じた王凱は、「スターな彼」「モモのお宅の王子さま」「ラベンダー」「星が輝く夜に」「PING PONG〜ピンポン〜」などの台湾ドラマの出演でキャリアを積み、「琅邪榜~麒麟の才子、風雲起こす」の靖王・蕭景琰役でブレイクし、「琅琊榜」の出演者が多数かぶっている「偽装者」や「記憶の森のシンデレラ~STAY WITH ME~」のチェン・イードゥー役も話題に。映画では東野圭吾の「容疑者Xの献身」の映画版「嫌疑人X的献身」の唐川(日本での湯川教授)役や「真・三國無双」では曹操役などに出演しています。「琅琊榜」以来久々の古装劇でしたが、抑制のきいた役柄を古典絵巻さながらに演じ切り、まじめで地味なカリスマという趙禎がまさにはまり役でした。

<曹丹姝役・江疏影(ジャン・シューイン)>
趙禎に恋して、彼を支えることを夢見て皇后となったものの心が通じ合わず、曹丹姝は皇后として完璧に勤め上げようとすることに自分の役割を見出していきます。曹丹姝役の江疏影は、「最高の元カレ」ではフー・ファンスー役、「恋愛先生 MR・RIGHT」ではルオ・ユエ役、「メモリーズ・オブ・ラブ~花束をあなたに~」ではシン・チェン役など、現代劇ではこじらせキャリアウーマン役が多く、中でも「30女の思うこと ~上海女子物語~」のワン・マンニー役は高い共感を呼びました。古装劇では「九州縹緲録〜宿命を継ぐ者〜」の羽族の国師・宮羽衣役が印象に残ります。本作では気品に溢れる皇后としての表の顔だけでなく、素直になれない表情など、完璧な皇后の完璧な演技を披露していました。

<張妼晗役・王楚然(ワン・チューラン)>
趙禎の愛だけを頼みに、教坊の舞姫から後宮入りした張妼晗ですが、三人の公主を次々に失っていく不幸から陰謀を疑い、後宮で力を持とうとしていきます。張妼晗役の王楚然は、「花と将軍~Oh My General~」の葉昭の従妹の柳惜音役でデビューし、「燕雲台-The Legend of Empress-」では晩年の明扆の心を奪う玉簫役、「尚食~美味なる恋は紫禁城で~」ではヒロインのライバルとなる野心家・蘇月華役と、目を奪われる美しさとアクの強い存在感で必ず記憶に残る女優です。張妼晗は我儘ながらもその一途さと思いの強さゆえに、愛される説得力を感じさせる演技でした。徽柔役の任敏と肖戦主演の「玉骨遥」に出演しているため、日本上陸が大いに楽しみですね!

<張茂則役・葉祖新(イエ・ズーシン)>
幼い頃から趙禎の側仕え宦官として仕えながらも、曹丹姝に心を惹かれずっと見守っていこうとしますが、趙禎がそれに気づき、遠ざけられても忠誠を尽くす張茂則は、このドラマの中でずっと陰の立役者として存在しているように思われます。張茂則を演じた葉祖新は、第十皇子役を演じた「宮廷女官 若曦」の大ヒットで、その続編の「続・宮廷女官 若曦~輪廻の恋~」でもJACK役や、その後もニッキー・ウー主演作の「トキメキ!弘文学院」で学生の範大同役や「白髪魔女伝」の辛龍子役で共演が続きました。これまでコミカルな役柄が多かった彼ですが、今回の役柄でより深みのある役柄に道を開いたのではないでしょうか。

<韓琦役・楊玏(ヤン・レー)>
科挙合格前から皇帝とは知らずに趙禎と出会い、共に成長しあう友として、張茂則が陰なら韓琦は表から、趙禎の改革や挫折を支え合う存在でした。演じている楊玏は、「三国志~趙雲伝~」の諸葛亮役、「九州縹緲録〜宿命を継ぐ者〜」のシューダーハン(呂鷹揚)役などの古装劇だけではなく「高興遇見你」(中国版「コーヒープリンス1号店」)の姜尚武役、「マイ・サンシャイン~何以笙簫默~」のカメラマン、ルー・ユエンフォン役など、現代劇でも存在感を示しています。江疏影主演の「30女の思うこと ~上海女子物語~」ではシャオチンの夫のチェン・ユー役で出演していますが、ジアの父親役の柳立新は実父で、親子共演となっています。

孤城閉-こじょうへい 基本情報

放送局: 湖南衛視
原題 : 「清平楽」
原作 : 「孤城閉」米蘭Lady
配信開始日: 2020年4月7日
話数 : 全69話
脚本 : 朱朱
監督 : 張開宙(「明蘭~才媛の春~」など)

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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