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クルミットです♪
中秋節で羿に扮した曹丹姝の甥・曹評の美しさに、徽柔は心を奪われ、彼が自分の婿に選ばれるのではと期待しますが、趙禎は曹評の女癖を疎んじ、徽柔だけを愛してくれる男を婿にしたいと考え、生母への孝行のためもあって李瑋を婿に指名することになります。
前回宰相への野心を露わにした夏竦ですが、その野心のため、今回大事件が引き起こされることになります。決して夏竦が表に出てこず、事件の内容と主目的のギャップが実に夏竦らしい企みです。果たして夏竦の謀略は成功するのでしょうか?
【孤城閉-こじょうへい】(ネタバレあり)
第46話「婿選び」
徽柔は婿候補が見目も頭もよくない李瑋だと知り苛立つ。梁懐吉はからかいながらも機嫌を取るが、徽柔の気持ちは曹評にあった。父が自分を曹評に嫁がせないのは、曹丹姝とその一族が嫌いなのか、と尋ねられ、「李公子は陛下の親戚で、公主を思い嫁いでからも守られ愛されるようにと縁組を決めたのだ」と梁懐吉はとりなす。
梁懐吉の相変わらずのレベルの高いフォロー力、見習いたいですね♪
趙禎は朝議で徽柔の婿選びの件で意見を求める。候補が李用和の息子・李瑋だと知り、諸臣は全員一致で賛成し、徽柔と李瑋の縁談を口々に絶賛する。そこで趙禎は李瑋を駙馬都尉に任じる決定を下し、徽柔が成人した後、婚儀を執り行うことに。
「陛下は英明なり」が妙に小馬鹿にしているように感じるのは気のせいでしょうか
徽柔は、嫁いだら外へ色々見に行くことができると期待するが、苗心禾に「市井の民とは違うのだから、好きな所へ自由に行くなんて無理」とたしなめられる。李瑋が愚鈍だというので嫌がる徽柔に、苗心禾は「まだ先のこと」だとなだめる。
せめて一緒にいて楽しい人物を選んでほしいという気持ちはわかりますね
董秋和はあと10日で皇宮を出て嫁ぐことになり、その前に曹丹姝の冠に手を入れていた。残り少ない曹丹姝との日々を思って董秋和は涙ぐむ。側仕えの綾児が最近体調を崩しがちなため、曹丹姝は董秋和に侍医に診せるように命じる。
綾児の体調不良は、前回の話からするとすごく嫌な予感がしますね~
趙禎は書斎の書棚から、曹丹姝が趙禎に指導を仰いだ飛白体の書を探し出す。鐐子は繯児が「それは皇后様が陛下にあてた私信」だと言っていたと語る。一方、曹丹姝は董秋和のためにあれこれと準備し、二人で学べたのは楽しい日々だったと喜んで送り出そうとする。
鐐子と繯児のかつての短かった恋と、今の繯児を思うと切ないですね…
趙禎は曹丹姝を訪ね、壁の書が蘇舜欽の文に変わったことに気付く。蘇舜欽は三年の免職に処せられていたが、湖州長史に再任用だと聞き、曹丹姝は親友の蘇舜欽夫人(杜有蘅)に代わり感謝する。董秋和の勧めで、趙禎と曹丹姝は曹丹姝作の新酒「桃夭」を飲むことに。
曹丹姝が親友のために人事に口出ししないのが、張妼晗と対照的ですね
幼悟も結局は夭折し、張妼晗は幼悟のために準備したものをゆりかごに詰め込んでいた。賈玉蘭が翔鸞閣の外を眺めているのを見て、張妼晗は「何か不浄を見たのでは?」と、翔鸞閣が呪われているのではと疑うが、賈玉蘭はそんなことはないとなだめる。
賈玉蘭が挙動不審ですね。何か外の合図を待っているかのようですが…
趙禎は徽柔の婿として李瑋を提案したところ、通常なら朝臣の意見が賛否分かれるところが、全員賛同したという。曹丹姝は「李瑋は婿にふさわしい」と、李瑋が絵を描いた手巾を趙禎に見せる。李瑋が興味を持つのは絵を描くことと、野心なくかわいい徽柔と親しくなりたいことだけだという、曹丹姝から見た意見を述べる。
曹丹姝まで賛成するとは。李瑋が婿にふさわしいのと、徽柔の幸せは別なのでは?
趙禎は、以前一度だけ朝臣が全員一致で賛同したことがあるが、それは曹丹姝を皇后に選んだ時だと言う。曹丹姝は、李瑋と自分が全員一致で選ばれたのは「主を惑わす魅力に欠け、政に影響を及ぼさない」という点で同じだと答える。徽柔は国のための輿入れを望んでおらず、娘のことを考慮した縁組ではないと思う、との曹丹姝の言葉に趙禎が機嫌を損ねる。曹丹姝はわざと酔って「陛下は私を仕方なく娶ったのでは?」と本音をぶつけて追い返そうとするが、趙禎はこれまで待ち続けたのだと曹丹姝の強情さをねじふせ、押し倒す…
長いこと意地を張りあった二人が、やっとですよ…
賈玉蘭はその夜「何か」を待っており、それを知っている許蘭苕に「この機を利用して何かを企んだら承知しない」と釘を刺す。その頃、曹丹姝は横で眠る趙禎の存在を何度も確かめ幸せを実感していたが、その時寝屋の外に異変を感じる。そして後宮に火の手が上がり、宦官たちは消火に走り、外出禁止の触れが回る。それを聞いた張妼晗は外へと走り出す。
賈玉蘭が待っていたのは、この事変だったということなのでしょうか
曹丹姝はてきぱきと指示を出し、趙禎を守ることに全力を尽くす。そこに「何者かが人を害し放火した」との知らせが入ったため、坤寧殿にいる趙禎の所在には箝口令を敷くことに。福寧殿を守る張茂則のもとに梁懐吉が駆け付けるが、「崇政殿の侍衛が延和殿を抜け福寧殿の裏へ向かった」というので、事態は謀反の様相に。張茂則は趙禎のもとへ向かい、梁懐吉たちは福寧殿で趙禎を守るふりをする。そこに趙禎の無事を案じた張妼晗が駆け付けたため、福寧殿へ招き入れられる…
賊は福寧殿に向かっているのに、張妼晗を中に入れて大丈夫なのでしょうか
第47話「遮られた愛」
怯える徽柔を苗心禾が慰め、徽柔は護衛をしている梁懐吉の無事を祈る。張茂則は坤寧殿にたどり着き、賊は少人数だと報告し禁軍に連絡を取りに行こうとするが、趙禎を守るために曹丹姝に止められる。偵察を出そうということになり、董秋和が過去の経験から名乗りを上げる。曹丹姝は偵察を希望する者たちの髪を切って忠誠の証とすることに。
地震の時といい、今回といい、非常時の曹丹姝はかっこいいですね♪
趙禎が福寧殿にいないと知った張妼晗は、謀反の恐れと聞きいてもたってもいられず無理やり飛び出し、梁懐吉が仕方なく後を追うことに。一方趙禎は曹丹姝に「闘茶をしよう」と言い出し、心が乱れている曹丹姝が負けてしまう。死ぬ覚悟ができているとはいえ、皇嗣を立てていない今、宋には趙禎が必要だが、趙禎はそのために備えはしてあるという。そこに梁懐吉が坤寧殿に張妼晗を連れてくる。
趙禎は落ち着きすぎですよね。なんだか他人事感すらあるほどです
偵察隊は福寧殿の裏手で倒れている宮女を見つけるが、まだ息があった。中にいる賊をおびき出すため、董秋和は爆竹を使って奇襲をかける策を考え、賊を制圧する。
董秋和さすがです。宦官さんたちも頑張れ~
翔鸞閣では、賈玉蘭が張妼晗の姿が消えたことに気付き動揺するが、坤寧殿で趙禎と一緒にいるとの知らせが入る。梁懐吉は曹丹姝に事情を説明し、曹丹姝は無謀だったと叱るが、処分は趙禎に委ねることに。そこに、偵察隊が賊を倒して戻ってくる。賊は酔った四人で、顔秀、郭逵、孫利は誅殺され、王勝が逃亡したという。三人の残した物を見た曹丹姝は、自分の侍女・綾児(袁彩綾)が書いた顔秀への恋文だと気付く。
ここで綾児と顔秀に仕掛けられた地雷が発動するのですね
坤寧殿で気を失った張妼晗は寝台に寝かされていたが、そこの枕の下に崔白の絵が隠されているのを見つけ、かつて薛玉湖が「崔白の想い人」と世間で噂されているのは、曹丹姝寵愛の董秋和だと言っていたことを思い出す。綾児は賊との関係を否定するが、顔秀との恋文を突き付けられ、気の迷いで誘惑に応じたことを認める。侍衛との私通は死罪だが、そこに起きてきた張妼晗が「他にも私通の者がいるのでは」と口を出す。曹丹姝は張妼晗の意図を察し、張妼晗が外出禁止の命に従わなかったことを問題にする。
さすがに曹丹姝の寝台には寝させられず、急遽董秋和の寝台で寝ていたのですね
賈玉蘭は「賊は討ち取られたものの一人逃亡した」と聞き、慌ててその情報を楊懐敏に知らせるように言うが、楊懐敏は今日の当直で賊を追っているというので安堵する。その頃、楊懐敏は密かに入手したとある箱を調べていたが、その中の純金の簪に目をつける。
あの箱は張茂則の宝箱で、飛白体の書とあの日の「金の簪」が入っていたわけですよ
張妼晗は曹丹姝の非難にも「命より大事な陛下の安否を知るため命を破った」と悪びれない。綾児への罰を求められた趙禎は「今夜坤寧殿に泊まったが、綾児から情報が洩れていたら、賊は福寧殿に放火しなかっただろう」と庇い、悪い男に騙されたとして見逃すように言う。張妼晗は「他の掟破り」に目を向けさせようとするが、趙禎に帰るよう促される。
張妼晗が董秋和経由で曹丹姝を陥れようとしていることに趙禎は気付いていますか?
徽柔は落ち着かず、趙禎の無事を確認するために外に出ようとするが、苗心禾に引き留められる。そこに「賊は討伐され、陛下は御無事、心配ご無用」との文が見つけられる。徽柔は梁懐吉の字だと気付いて安堵し、「世界で一番いい人」だと思う。
梁懐吉の気配りはすみずみまで行き届いていますね~
楊懐敏は顔秀の住まいで発見された「坤寧殿の物」を持ってくるが、すでに綾児について判断を下した趙禎は、中身も見ずに焼き捨てるよう命じる。曹丹姝は侍衛との私通は死罪だと言い張るが、趙禎は多少の融通を求める。そこで曹丹姝は正装し処刑の許可を求めて引き下がらない。趙禎は朝議の時間が迫ったため曹丹姝に一任し「一生掟を振りかざすのだな、これで満足か」と言い放って去り、曹丹姝は綾児の処刑を命じる。一方、張茂則は自室が荒らされていることに気付く…
ようやく一夜を共にできたのに、その記念の夜が台無しですよ…
夏竦が出仕すると、朝臣たちは昨夜の謀反の話に動揺していた。事情を聞いた夏竦は謀反そっちのけで「掟の厳しい皇后の女官が私通」の方に反応し、「他にも仲間がいないか審問せねば」と言い出したため、朝臣たちは事態が飲み込めず困惑する。
夏竦の今回の主目的が曹丹姝弾劾だと見えてきましたね
曹丹姝は董秋和を予定よりも早く宮中から出さねばと考える。董秋和は趙禎の庇護を信じており、綾児の荷物を焼かせたのはそこに「誰か」が曹丹姝の関与を匂わせるものを仕込んでいたと察したためで、明らかに曹丹姝を守るためだったという。処刑に反対したのも解決策が趙禎にあったからだという。曹丹姝は自分たちの婚姻がなぜこうなったのかと涙するが、董秋和は曹丹姝自身が自分の想いを認めていないからだと諭す…
一度、張茂則と董秋和同席で夫婦カウンセリングしてみて欲しいくらいですね~
第48話「惑いの理由」
朝堂では、夏竦を始めとする朝臣が昨夜の張妼晗を昨夜の功労者とする奏上がなされていた。趙禎は「いつもの身勝手」と切り捨て、一睡もしていないからと朝議を打ち切る。
夏竦は色々読み違えていたようですね♪
徽柔は「皇后廃后」の噂を聞いて不安になるが、梁懐吉は「陛下は皇后様を信じておられます」と答える。徽柔は「皆が寵姫である張妼晗を誉めて、父の嫌いな皇后様を貶める」と言い、梁懐吉が説明しようとしても聞き入れず、曹評を婿に選ばなかったのは曹丹姝を廃するつもりだからと考え、張妼晗への不信をあらわにする。
趙禎は徽柔の「父の嫌いな皇后様」という誤解をちゃんと解いておかないと…
張妼晗は王拱辰の夫人と文彦博の夫人に贈り物をして宮中に招き、闘う決意を固める。そして許蘭苕に懐妊を趙禎に報告するよう指示し、出産後は張妼晗の子として育てると脅す。
許蘭苕も、張妼晗に子を取り上げられるという流れは想定内だったでしょうに
趙禎は文彦博を召し、河北宣撫使として貝州の乱の平定に赴任する前に邪教についての書を贈る。乱の頭目は王則といい、羊飼いから軍隊を経て弥勒教に入信したという。文彦博は昨夜の謀反も弥勒教に関係するのかと考えるが、趙禎は「乱の平定には邪教がなぜ民に広まったのかを知る必要がある」とみており、逆賊も元は宋の民だと考えていた。
この乱は後に「平妖伝」として語り継がれ、日本でも文学作品の題材になっています
董秋和は秀娘から皇宮を出るまで気を付けるようにと注意を促される。尚服局の者から崔白の絵は坤寧殿の侍女かと聞かれ、絵師の想い人だと噂になっているのだという。董秋和は崔白の絵を張妼晗に見られたことに気付き、花嫁衣裳の中に絵を隠す。
董秋和が皇宮を出るまであと数日、無事に嫁ぐことができるといいのですが…
梁懐吉は趙禎に、なぜ邪教は人の心を惑わせるのかと尋ねる。執念や欲などが心中にあるため、誰しもが心を惑わされ道を違えるものだと趙禎は語る。梁懐吉が「綾児を助けようとしたのもそれですね」と察したため、趙禎は梁懐吉を唯一の知己だと評する。理解しなかった曹丹姝を責めてはいないものの、やるせない思いを趙禎はぬぐえない。
趙禎は繯児の時も董秋和も、肝心なことを知らないから理解しあえないのですよね
楊懐敏は「殺せ」との指令を受け、発見した王勝を命に背き殺害する。董秋和はこのことで楊懐敏が降格されただけだと憤るが、曹丹姝はすぐに董秋和に皇宮を出るようにと命じる。
董秋和がここで皇宮を出たら、それはそれで後で曹丹姝が責められそうではあります
梁懐吉は謀反の件についての報告書に目を通し趙禎に報告する。文彦博らは処分妥当だとする一方で、侍衛の出自や言行を調べ、不道徳なものは罷免すべきだとしていた。夏竦は四人と邪教との関連を疑い、貝州の乱との関りを疑っているという。王贄は宮中の引き締めを提案し、私通の宦官や女官がいないかを調べ、上役も罰するべきとのことだった。魚周詢らは当直の楊懐敏を弾劾し、一人皇宮に残ったことを非難しているという。
曹丹姝を責めたい勢と、楊懐敏を弾劾したい勢との争いになっていますね
兪氏は苗心禾に「楊懐敏が一人だけ罰を受けないのはおかしい、その背後には夏竦が」と噂する。「陛下は張美人と親しい者には寛容」と言うのを立ち聞きした徽柔は、父への不信感を募らせ、気晴らしに庭を歩いていると美しい笛の音を耳にするが、それは曹評だった。
曹評自身は、徽柔に接近することの意味がわかっているのかなと心配になります
趙禎は梁懐吉への試験だとして「謀反を徹底的に調べることでどんな結果を生む?」と尋ねる。四人が死んだ今、問えるのは皇城司の責任で楊懐敏は重く罰するべき、弥勒教との関連があるなら計画的な造反となり、徹底的に捜査を行えば宰相に累が及ぶ可能性もある。もし綾児が関わった証拠が出れば、処刑を命じた皇后の名誉が汚されることから、何者かが曹丹姝を陥れた可能性がある。張妼晗はその企みに関与していないが影響を受け、結局徹底的な調査は誰のためにもならないことに梁懐吉は気付く。趙禎は、歳と共に物事には二つの側面が存在し、心を見透かされたくはないが、心を分かつ者も欲しいと語る。
「張妼晗を巻き込んででも宰相と皇后を陥れたい人物」に梁懐吉は気付いたでしょうか
徽柔は曹評の歌に心を慰められる。その姿を、徽柔を探しに来た梁懐吉が見つける。梁懐吉は徽柔を送りがてら「陛下は皇后様を信じ敬っているが、周囲には見抜けないだけ」と語り、趙禎を誤解しないよう説き、徽柔は「懐吉を信じる」と言う。
「父上を信じる」のではなく、「懐吉を信じる」ですから、あまり解決していない…
董秋和は秀娘から、絵師と密通した侍女の調査を求める上奏があったと聞く。張茂則は郭皇后が廃された時の詔を鐐子に渡し、何郯と宰相の陳執中が議論している中書省の外で待ち構え、駆け寄って不注意を装ってばらまき、「夏枢相に頼まれた」と言うようにと指示する。そして廃后の詔を目にした陳執中らは、急いで崇政殿に向かう。その頃王贄は、崔白と欧陽修らの交際から政への関与の匂わせを趙禎に訴えていたが、そこに陳執中らが押しかけたため、それをいいことに趙禎は後宮に問題なしとして話を打ち切る。
こんな匂わせで官吏でもない人間の罪を問うとか、明らかにおかしいですよね
董秋和は逃げる寸前で引き返し、趙禎に数年前の「褒美」を今かなえてほしいと訴える。
一方、張茂則のもとに、陳執中、梁適、何郯が宮門の閉門に間に合わず、学士院に宿泊するため内東門司での記録を求める申し入れがあり、鍵をかける必要はないと確認する。
董秋和はここでようやく「褒美」砲を炸裂させるようです。かなり引っ張りましたね♪
46~48話の感想
今回の謀反は史実の出来事で、謀反当夜の仁宗は曹皇后と一緒だったため、曹皇后の的確な行動で難を逃れています。しかし仁宗は曹皇后と張茂則の企てではないかと疑いを持ったため、皇后の功を評価せず、寵姫の張美人(張妼晗)を昇格させたそうです。
この史実の内容をドラマで再現すると、「謀反当夜に趙禎と曹丹姝が一緒」というのをどうするのだろうかと密かに心配していたのですが、趙禎が唐突に例の「飛白体」の書を取り出して、何度目かのいい雰囲気からの大喧嘩に突入し、無理やり夜を迎えるという流れになっていました。その夜が明けてみたら関係が最悪になっていたという散々な展開でしたが、張茂則と董秋和の暗躍で、二人の関係の悪化にもそろそろ出口が見えてきた気がします。
謀反と見せかけて綾児の私通を暴き、曹丹姝の失脚を狙うという夏竦の企みは、思ったほど曹丹姝にダメージを与えることができませんでしたが、梁懐吉によるこの事件のまとめを見ていると、夏竦にとって張妼晗はおろか、賈玉蘭も結局は手駒にすぎないのではないかという感じがしてきます。最終的に彼は自分だけが無事であるように作戦を立てているように見えます。賈玉蘭のことは大事にしているようでいて、結局は利用していますよね。賈玉蘭はそんな自分の立ち位置にどう決着をつけていくのでしょうか。
そして徽柔の婿問題ですが、曹丹姝が意外にも李瑋の人柄をきちんと認めて賛成に回りました。その上で「徽柔の気持ち」というポイントにちゃんと最終決定を委ねているところがさすがです。趙禎は「李瑋の人柄」にも「徽柔の気持ち」にもまったく配慮せずに決定していた訳で、このままでは誰も幸せにならない婚姻になってしまいそうですよね。
今後気になっていくのは、張茂則と曹丹姝をつなぐ大事な思い出の金の簪が、楊懐敏のせいで趙禎によって燃やされてしまったことです。明らかに張茂則が闇に一歩踏み出した表情を見せていましたよね。謀反は終息したように見えますが、ここからが実は本番かもしれません♪
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