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クルミットです♪
ついに最終回です。全32話、長かった旅がいよいよ完結します。
青州の戦いを乗り越えて、ようやくふたりが笑い合える場所にたどり着いたと思ったら——もう終わりの時が近づいていた。この最終回、序盤からずっと切なくて、笑顔の場面でも胸がつっかえたまま最後まで見ることになりました。
それでは最終回を一緒に見ていきましょう!
春花焔 最終回(第32話)のあらすじ
慕容璟和が眉林を刺史府(青州の長官府)に連れ戻したとき、医師が恐れていたことが現実になります。眉林の「墨脈の毒」が心臓まで浸食していた。今回の吐血は毒が発症したもので、眉林はわかっていながらずっと隠し続けていたのです。
慕容璟和が「なぜ言わなかった」と苦しんでいる姿、見てるのがきつかったです。彼女が隠し続けた理由がわかるから、なおさら。
慕容璟和はすぐに兵士たちを山に送り、解毒に使える「雪龍鬚(せつりゅうひげ)」を探させます。しかし青州の大火で焼け野原になったあの山には、もう一本も残っていない。医師が出せる答えは残酷なもので——毒の進行を抑えてもあと一ヶ月ほど。次に倒れたときが最期だと言います。
眉林が目を覚ますと、慕容璟和が部屋の入口に立っていました。そこで眉林がしたのは、泣くことでも謝ることでもなく、彼のそばに寄って「もう許してるよ」と声をかけることでした。
この場面、眉林の優しさが苦しい。先に死ぬのは自分なのに、慰めてるのは眉林なんです。
眉林は言います。隠していたのは、彼に自分を責めてほしくなかったから。残りの時間を、暗い顔じゃなくて笑って過ごしてほしかったから——と。そのまま眉林は慕容璟和の腕を取り、青州の街へ連れ出します。百姓たちが贈り物を持ってきて、「ふたりは天の縁で結ばれた」と口々に祝う。青州がかつての賑わいを取り戻した様子を見て、眉林は慕容璟和への感謝を静かに口にします。
「あなたは私ひとりのために生きるんじゃない。千の眉林を守るために生きて」
そう言って、眉林から結婚を申し出ます。慕容璟和はもう聘礼の準備を始めていました。
昭明二十六年、大炎と西焉の間に「青州の盟」が結ばれ、百年にわたる平和の礎が作られます。越秦が西焉の王として青州を訪れ、慕容璟和から子顧の手紙を受け取ります。兄を思う言葉が綴られたその手紙に、越秦は涙をこぼしました。
そして婚礼の日。
慕容璟和は花嫁用の輿(こし)に乗り込み、嫁入り道具の箱を携えて眉林の元へ向かいます。青州には婿が花嫁の家へ「嫁ぐ」形で婚礼を行う入り婿の風習があり、景王自らがその形を選んだのです。
王様が輿に乗って花嫁入り——そんな場面を見られるとは思ってなかった。ちょっと笑えるのに、ちゃんとうれしかったです。
全城の百姓が街道に並んで祝福する中、ふたりは盛大な婚礼を挙げます。拝堂を済ませ、宴が終わって人が散ったあと、月明かりの中で寄り添うふたり。阿伽は酔った勢いで衛老二を懐かしみ、眉林は夜空を見上げて「子顧も、衛老二も、みんなここを見ている」と言います。
宮中では炎帝が降り積もる雪を眺めながら、子顧を故郷へ帰してやりたいとつぶやく。すると子顧の形見の菱紗(りょうしゃ)がひらりと舞い、炎帝の肩に落ちます。去りがたいとでも言うように。
一方の殷落梅は亡き夫・慕容玄烈の位牌を抱き、夢の中で会いに来てほしいと泣いていました。
慕容璟和と眉林は、もう言葉には出さないけれど、わかっていた。これからの毎日は、別れへのカウントダウンだということを。それでもふたりは抱き合って泣きます。
眉林は慕容璟和のために新しい衣を縫い、代わりに絵を一枚描いてほしいと頼みます。慕容璟和が描いたのは、赤い実のなる木の下でふたりが手をつないで笑っている絵。時間がそこで止まったみたいに、笑顔が画面に咲いていました。
やがて眉林は縁側に座り、舞い落ちる雪の結晶にそっと手を伸ばします。
「長生きしてね。私はずっとそばにいるから、話しかければ聞こえるから」
そう言って、眉林は静かに目を閉じました。
ここで物語はひとつの「もしも」を見せます。あの青州の大火がなかった世界で、ふたりはどう出会っていただろうか。威北軍が青州に入城する晴れた日、馬に乗った若い将軍と、両親のそばで自由に笑う女の子が街角で目が合って、微笑む。そんな幸せな出会いの幻が、画面いっぱいに広がりました。
昭明二十九年、慕容乾が退位し、慕容璟和が即位します。年号は「貞元」。貞元の十年間、優れた人材を登用し政治を整えた結果、大炎の国力は最盛期を迎え——史書は「貞元の盛世」と呼ぶほどに。しかし彼は後宮を空のままにし続け、宗室の子を後継ぎに指名しました。
そして最期のとき、南方に巡幸して青州へ向かいます。眉林がいつも座っていた寝椅子に腰を下ろし、赤い実のなる木を眺め、石の簪をそっと握りしめて——慕容璟和は静かに息を引き取りました。
春花焔 最終回の感想・大結局まとめ
一番頭から離れないのは、眉林が雪に手を伸ばした場面です。大げさに泣いたりもせず、「長生きしてね」とだけ言って目を閉じた。あの静けさが、ぼろぼろ泣くより先に来ました。
この最終回は、悲劇なのに暗くない。それが不思議でした。眉林が死ぬとわかっていながら、婚礼の場面は本当に明るくて——慕容璟和が輿に乗って花嫁入りする場面なんて、思わず笑ってしまった。悲しくて、でもうれしい。そういう気持ちが共存する32話でした。
全体を振り返ると、このドラマはずっと「失うことと守ること」を描き続けていたと思います。青州の大火で多くのものを失った街と人たち、毒を抱えながら笑い続けた眉林、守り切れなかった後悔を背負った慕容璟和。それでも最後に百年の平和が成立して、ふたりが婚礼を挙げて、帝として誠実に生き切った——そういう積み重ねが、この結末の重さを作っていました。
慕容璟和が後宮を最期まで空のままにしたこと。それだけで十分です。
またいつか、配信でこのドラマに出会いたい。眉林が赤い実の木の下で笑っているあの絵が、ずっと残っています。
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