晩媚と影-紅きロマンス-あらすじ-全話一覧-感想つきネタバレありでご紹介!

晩媚と影

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2018年に中国で放映された「晩媚と影(ばんびとかげ)」。このドラマで舞台となるのは、唐滅亡と北宋成立の間にある戦国の世・五代十国時代で、ちょうど唐朝が完全滅亡したあたりからストーリーが始まっています。
そしてストーリーの中心となる姽婳城という暗殺者集団は則天武后が設立したというものという設定で、物語の途中で「太平公主(則天武后の娘)の子孫」を押し立てての武力蜂起という話が出てきたりして、唐の残滓がちらほら見られます。
この時代を舞台としたドラマは今まであまりなかったので、それだけでも楽しみではあります。実在の人物は出てきてはいますけれども、ほぼファンタジー寄りに作られているので、暗殺者集団が暗躍し、怪しげなカルトが跋扈し、権力者が退廃している陰惨な空気に五代十国という絶望的な時代を感じ取ることができるかもしれません。

ヒロイン晩媚は逆境の中で生き続けるために、暗殺者集団・姽婳城の中に飛び込みます。しかし姽婳城で生きていくためには殺人という任務をこなさなくてはならず、さらに姽婳城内の階級制度で生き残るために常に「生き残るために殺す」という宿命を突き付けられ、ためらって失敗すれば自分が殺されるという緊張感に満ちた世界です。そんな極限状態で、常に傍にいる「影」が見せる優しさに情を感じるのは必然かもしれませんが、禁じられた愛に身を投じるのはすなわち死を意味します。生きることと愛することは両立しないという厳しく悲しい世界で晩媚はどう生き続けるのでしょうか。

ここでは中国ドラマ『晩媚と影』のあらすじやネタバレ感想、キャスト相関図、見どころ、最終回結末、といった話題を紹介しながら作品の面白さに迫っていきますので、どうぞお楽しみに!

晩媚と影 あらすじ

唐が滅亡し、諸勢力が乱立した五代十国時代、終わりのない戦乱で民は疲弊していた。そんな中に父と弟と暮らす貧しい少女・蘇七雪は、父に青楼にわずかな金で売られ、逃げ出そうとした時に刺客の女性に出会い、姽婳城の存在を教えられる。生き残るために姽婳城に行く道を選んだ蘇七雪は、そこで「晩媚」という名を与えられ、長安という「影」を世話役に選ぶ。
姽婳城は唐の武則天が設立した暗殺者集団で、城主を頂点とした階級で構成されていた。晩媚はそこで生き残っていくために、過酷な任務に身を投じることになるが、晩媚を支え常に傍に寄り添う長安との間に、次第に禁じられた愛情が芽生えていく…

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晩媚と影-1-2-3話

晩媚と影-4-5-6話

晩媚と影-7-8-9話

晩媚と影-10-11-12話

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晩媚と影-19-20-21話

晩媚と影-22-23-24話

晩媚と影-25-26-27話

晩媚と影-28-29-30話

晩媚と影-31-32-33話

晩媚と影-34-35-最終回(36話)

見どころポイント
晩媚(蘇七雪)役のリー・イートン(李一桐)は、「射鵰英雄伝 レジェンド・オブ・ヒーロー」のヒロインからブレイクし、本作の主役に起用されました。可愛らしい容姿とダンスで鍛えた身のこなしで、晩媚のビジュアルを魅力的に再現しています。また、エンディングテーマ曲「失寵」を、透明感のある声で歌っているのも彼女です。
そしてお世話係として常に付き従う「影」という設定は、なかなかときめく魅力的な存在といえます。晩媚の「影」長安を演じているチュー・チューシアオ(屈楚蕭)は、「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」で如懿の養子・永琪役を演じて、嫡子ではない立場の心理を謀略によって煽られて悩む役柄を繊細に演じて評価され、Netflix配信の映画「流転の地球/さまよえる地球」では主役に抜擢されています。
そして、すべて尽くして受け身に受け止めてくれる長安とは対照的な、「若様」こと李嗣源役のワン・ドゥオ (汪鐸)は目を奪われる美しさ!音楽系オーディション番組で「漫画王子」というニックネームがついたというのもうなずける、耽美な容姿の持ち主です。綾野剛と映画「破陣子」で共演、というニュースがちょっと前に流れていたのですが、その後作品の続報がないのが気になっています。
「若様」こと李嗣源は、実在する人物を使ったキャラクターなのですが、もちろん実際にはこんなお美しいキャラではなくちょっとガッカリ… でもきっと女性視聴者の皆さんは、「長安派」「若様派」の視点でご覧になるのではないかという気がします。

それと俳優さんたちの美しさを引き立てるのは衣装の数々です。最近の中国時代劇では、個々のキャラクターの性格に合わせた衣装設定だけではなく、画面全体でどう映えるかを計算しつくした色彩設計がされているものが多いのですが、本作もまた、どのカットを見ても衣装のデザインと色彩美が徹底しています。時々挿入される劇画調の水墨画がモノクロで、全体のトーンの基調になっていますが、そこに血をイメージするような紅が印象的に映えるような演出がされているのが印象的です。この映像美をぜひ感じていただければと思います。
中国時代劇の中では全36話と短いのですが、胸が痛くなるような悲劇の連続なので、このくらいがちょうどいいのかもしれません。耽美で陰惨な世界観をこれから一緒に堪能していきましょう。

晩媚と影 評価・レビュー

中国ドラマ「晩媚と影」の評価レビュー&感想です。
ストーリーの良し悪し、出演者の演技力、物語の展開、脚本の面白さなどを総合的に評価しています。
もちろん、レビュー&感想の中にも作品に関するネタバレがありますのでご注意ください♪

↓ネタバレ防止のため感想は非表示にしてあります!↓

最近は架空王朝でのファンタジー時代劇が多くなっていますが、この「晩媚と影」は五代十国時代の実在の人物を登場させての原作・「媚者无疆」をもとにしたドラマになっています。五代十国時代を素材にするドラマ自体が少ないので、登場人物の知識もなく、まるで架空王朝を見ているような新鮮さがありました。
「晩媚と影」は唐が滅びた後の華やかさを残した、残酷さの中に耽美な映像美を満喫できる仕上がりになっていますが、原作の「媚者无疆」は実はもっと陰惨かつ残酷な内容になっていて、そのまま映像化したら18禁になってしまうものを、実写化するにあたってかなり薄めたものらしいです。そんな内容をこんなピュアなラブ史劇にまとめるなんて、むしろすごいと感心するものがあります。

刺客として姽婳城の中で生き残っていこうとする割に、晩媚は毎度ミッションのターゲットを殺すことができません。紅魔傘を染めたのは無理やり血を吸わせた韓修くらい。彼女が手にかけたのは、盈盈を汚した黄喩の息子たち程度でしょうか。たとえ城主に命じられても、人を陥れて殺すという行為に否を唱え続ける、晩媚のまっすぐさが次第に姽婳城の人々の心を動かしていくようになります。
ただ生き延びたい、そう思った少女が姽婳城という命綱を手にしてから、やがて「どう生きていくか」を考えるようになり、自分の思いを曲げずに進んでいくのはなかなか困難です。ホワイトナイトである若様ですら、野心のためのコマとして自分を利用してくるような状況で、何度も折れながらも倒れない、そんな晩媚の姿に心打たれるものがあります。
そして晩媚は最終的に戦って姹蘿を負かしますが、それは晩媚ひとりが強くなったのではなく、晩媚を想い支える長安の力であり、晩媚を見て姽婳城を変えたいと思うようになった人々の心の変化の勝利だったようにも思えるのです。

晩媚と長安の恋の行方については、複雑なストーリーの中で実にシンプルに描かれていて、長安が晩媚のために尽くして尽くした果ては、ああいう結論(最後の謎は別として)になるしかないと思います。女としてあそこまで尽くされたら長安に恋に落ちるしかないでしょう。姽婳城の中で主と影として出会ってしまった以上、それは最強の吊り橋効果です。芽生えた愛は諦めるか、姹蘿と刑風のようになっていくかしかないのですが、晩媚と長安は、互いの使命のために別れる道を選びました。それでも長安が命がけで自分を守ってくれる存在であり、お互いにとって暗闇に灯された希望のように思う気持ちは痛いほど伝わってきました。
それはもう、姽婳城で出会った主と影がそこまで思い合ってしまったら、割って入る余地はないのだと思います。だから若様がいくら天下一の美男で王家のプリンスで、自分を引き上げてくれる存在だとしても、若様には決定的に勝ち目がないのです。

また乱世を舞台にしたこともあって、若様、姹蘿、長安と阮娘など、陰惨な形で身内を殺された復讐劇が横糸としていくつも描かれていましたが、それ以外にも晩媚が命じられて関わった人々個別のドラマがなかなか面白くて、方歌にしても沈墨にしても、もっと掘り下げて描いてほしかったです。他の中国時代劇は70話くらいあると間延びしてしまうことが多いのですが、このドラマは半分くらいの話数なので、描き足りない不満が残る部分がありました。越太傅と藍禾の話は特に、もっと丁寧に説明してほしかったです。

ただ、長安の「太平公主の子孫」云々のストーリーは、とってつけたようなというか不要だったというか。長安の貴公子姿も似合わないし、かなり違和感がありました。「太平公主~」は、原作がそうなっているのでしょうが、そもそもの話としてなぜ「唐王朝の復興」なのに太平公主を持ち出したのかというのが謎です。武則天の時代は平和だったというのなら、復興するのは唐ではなく周になるのでは。武則天は唐の途中で唐王朝をぶっ壊した張本人なのです。太平公主の即位の有効性もおかしいですが、「武則天懐古」と「唐王朝復興」を同時に掲げた設定はどうかしていますね♪

時折挿入されていた水墨画のようなアニメーションは、非常に味がありました。回想シーンを無理に実写化せず、アニメとして挿入することで話を整理する役割も果たしていました。あの絵の人に原作を漫画化してもらって、日本でも出版してほしいものです。このところ小説のドラマ化が本当に多くて、なのに日本では出版されないのが非常に残念です。このドラマだと、アニメ化やコミカライズすればうまくはまる作品だと思うので、この世界観をもっと多くの人に広める機会があればと思わずにはいられません。

晩媚と影 キャスト・登場人物

韓国ドラマ『晩媚と影』のキャスト&主な登場人物一覧です。
主人公(ヒロイン)から脇役まで、登場人物の詳細をリストでご紹介します!。
主演俳優・女優および共演者情報など、出演者プロフィールが一目でわかります。

晩媚/蘇七雪役・李一桐(リー・イートン)
父親に妓楼に売られ、過酷な状況から生き延びるために姽婳城の刺客になる道を選んだ晩媚は、「影」の長安に出会い、彼との愛に、次第に自らの生きる先を見出していきます。
李一桐は「射鵰英雄伝 レジェンド・オブ・ヒーロー」のヒロインからブレイクし、本作の主役に起用されました。ともすれば重苦しくなりがちなこのドラマの中で、彼女の時折見せる笑顔がとても救いをもたらしてくれました。また、エンディングテーマ曲「失寵」を、透明感のある声で歌っています。

長安/謝歓役・屈楚蕭(チュー・チューシアオ)
長安は親の仇を討つため姽婳城で「影」になっていましたが、晩媚に仕えることで彼女の純粋さに心を開くように。しかし彼には重い出生の秘密が…。忠実に仕える「影」のため、抑えた中に秘めた情熱を感じさせる屈楚蕭のクールな演技が光っていました。
屈楚蕭は、「孤高の皇妃」のドルゴン役を始め、「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」の如懿の養子・永琪役で、謀略に嵌められていく役柄を繊細に演じて評価され、Netflix配信映画「流転の地球/さまよえる地球」では主役に抜擢されています。

寧王/李嗣源役・汪鐸(ワン・ドゥオ)
李嗣源は王位争いから身を守るため、母の姽婳城元城主・藍禾によって視力を奪われるという複雑な過去を持ち、母に誓った復讐のために密かに謀略を巡らせるという役どころ。
それを演じる汪鐸は、音楽系オーディション番組で「漫画王子」というニックネームがついたというのもうなずける、耽美な容姿の持ち主です。バラエティ番組などの出演があるようですが、ドラマや映画については綾野剛と映画「破陣子」で共演という報道があったのですが、制作が停まっているようで公開はあるのか、続報が待たれます。

姹蘿役・徐潔児(ジル・シュー)
姽婳城の城主・姹蘿は、影である刑風と恋仲になったため、刑風の男性機能を奪う刑を与えられ、その恨みを姽婳城での恐怖政治にぶつけ、次第に乱心していきます。
そんな悪役を、台湾出身で歌手としても女優としても長いキャリアを誇る徐潔児が、憎々し気な中にもかわいらしさをもって演じています。彼女は他に「イルカ湾の恋人」の他、ディーン・フジオカが出ている「夢の向こう側~ROAD LESS TRAVELED~」にも出演しています。

刑風役・李子峰(リー・ズーフォン)
姹蘿の影・刑風は、姽婳城の中で刑罰を担当する「刑堂」の堂主でもあり、姹蘿の乱心をたしなめる優しさの反面、姹蘿の残虐な命令を忠実に実行する闇の持ち主でもあります。
李子峰はモデル出身のすらりとした体格と所作が、城主の傍にたたずむ影の存在感を美しく際立たせていました。当ブログでもご紹介した「武則天~The Empress~」で武媚娘の晩年の愛人・張兄弟の張易之役などから、「招揺」の千塵閣閣主・琴千弦役と、次第に役柄がステップアップしているようです。

流光役・郭雪芙(パフ・クオ)
晩媚が姽婳城に来るきっかけを作った、姽婳城の手練れの刺客・流光は、長安を誘惑する男好きでセクシーな反面、情の深い人物で晩媚を助けてくれることに…
台湾出身の彼女は、モデルとしてデビュー後、2011年にガールズグループ「Dream Girls」のメンバーになり、セクシー&キュートな魅力で人気を博します。その後女優として「王子様をオトせ!」で飛輪海のアーロンと共演、「恋する、おひとり様」「我們不能是朋友」の主役が続き、台湾の現代劇を中心に活躍しています。今後は呉謹言主演の于正作品「梦回朝歌」の出演など、大陸の時代劇にも活躍の場を広げていくようです。

晩媚と影 基本情報

放送局: 優酷視頻
原題 :媚者無疆
話数 :全36話
放送開始:2018年7月
原作 :「媚者無疆」バンミンバンメイ(半明半寐)
監督 :イー・ジュン(易軍)
脚本 :バンミンバンメイ(半明半寐)

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クルミット

ご訪問くださりありがとうございます!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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